月の詩
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2004年09月30日(木) 流れる深紅

治ったと思った頃に。
べりっと瘡蓋をはがすように。
幾度も幾度も同じことをくりかえすの。
流れる深紅の色。
いつも同じで。
癒えないの。
いつも間違ってばかり。
間違ってばかり。
間違ってるの、あたしが悪いの。
誰にもなんにもいわなければよかったのかな。
そもそも好きになんてならなければよかったね。
そうなの、あたしが悪いの。
いつもいつも治りかけの傷の、
血を再び流してしまう。


2004年09月29日(水) 後悔。

言わなければよかったなんて、思わせないでと思うけれど。
反面、これほどまでになかったことになるなんて、とも思ったり。
でもそうしなきゃ、立ち居かないあたしたち。
後悔が、ないといえば嘘になるかもしれない。
それでも時間は戻らない。
微笑みをかえすたびに、失われていく涙の行方を、
知らないままで。
それでいい。
後悔をしない唯一の方法。
無神経なまでに無邪気に笑って。
その向かいであたしは涙を笑顔に変える。


2004年09月20日(月) 過去か今か。

すれ違う一瞬、駅のホームの上りと下り。
ふと探す面影、12年前に戻りたいのか。
昔、とくくれないほどに、現在進行形なのかもしれない。
たった一年、一度きりの春夏秋冬、それでもまだ菜の花畑に佇む心。
忘れては思い出す、くり返す。
もう二度と逢うことはないと言い聞かせた10年、なんにも言い聞かされてない10年間。


2004年09月18日(土) 時間か距離か。

いつになったら。
どうしたら。
心の底から笑えるか?
誰にもどうしようもできないことなんだから。
諦めだけが必要なんだろ。
それでも気持ちにすっぱりラインはひけないから。
今しばらくは。


2004年09月07日(火)

わかってたことだったので。
わかってたことだったけど。
それでも。
何事もなかったふりはできるけど。
何事もなかったことにはできない。
だからね。
もう、後戻りはできないんだよ。
もう、前のようにはなれないんだよ。
あたしのせいだとわかっていても。
それでも。
人の気持ちはどうにもできないものだから。


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