DOTFAMILYの平和な日々
DiaryINDEX|past|will
2006年06月23日(金) |
高校卒業週間、その後 |
愚息は以前にも増して遊びまわっている。ま、卒業後1週間位は好きにさせてあげよう。でも、最近あまり顔見てないなぁ。
さて、愚息が無事卒業した次の週(今週)の月曜日の夜、高校から電話がかかってきた。 ”Hello, This is Rowland High School.”で始まる録音電話である。この電話、生徒が無断で学校を休むと自動的にかかってくる電話で、受話器を取ってこの声が流れてくると「愚息、学校をサボったな!」とドキッとしてしまう。(何かトラブルを起こした場合は録音電話ではないので、ドキッ度は低いが)卒業をした今でもやはりドキッとしてしまう。・・・あれ?でも何故に?
電話の内容は「来年度は今までより1週間早く8月28日から始まります。間違えないようにお子さんを登校させてください。」というものであった。いやぁ、これは何かの間違いだろう。自動的にかかってくる録音電話であるから間違いということは大いに有りうる、と勝手に判断して電話を切ってしまった。
ところが、夕べのことである。再び高校から電話がかかってきた。「お宅のお子さんは今日サマースクールを欠席しました。サマースクールは3回欠席すると単位を落とすことになります。気をつけてください。」という電話であった。
えっ、愚息、サマースクールに行ってるの?卒業したんじゃなかったの?確かに卒業式に出席したし、卒業証書ももらっていた。その卒業証書はちゃんと家にある。
もしかしたら・・・必ずサマースクールに通うから取りあえずみんなと一緒に卒業させてくれ、とかなんとか裏取引が学校側と愚息の間に交わされていたのではないか?そういうことはある...なんて話は聞いたことがないが・・・絶対ないとは言い切れまい?
ところで、愚息は力一杯遊びまわっているので、一体何時に帰宅しているのか私は全く知らないが、朝起きてみると必ず自分の部屋でパジャマに着替えて眠っている。何時になろうが必ず帰ってくるようだ。で、今朝、眠っている愚息を起こして学校からあった電話の話をした。そして「卒業した!」と言い張る愚息に「今から学校へ行って確認して来い!」
やはり間違いだったそうである。『FUなんとかかんとか』という名前の子と間違っていたそうである。間違いって・・・最初のFUしか同じじゃないじゃないか!
「母さんって、卒業証書見てもまだ信じないんだねぇ。」
はい・・・すみません。
2006年06月16日(金) |
愚息よ、卒業おめでとう! |
愚息がオフィシャル不良高校Valley High に入学した日、大声で愚息を歓迎してくれた○○君のことを覚えてらっしゃるだろうか?(って覚えてる訳ないよな・・・興味ある方は2005年3月31日の日記を参照下さい。)彼は少年鑑別所でみっちり勉強をさせられたらしく、Valley Highに戻ってきた時は、愚息より多く単位を取っていた。(が、運動もさせられたらしく、容貌はさらに恐ろしげになっていた。)その○○君、残念ながら卒業はできなかった。何故なら・・・彼は今、刑務所にいるからである。まだ判決は出てないのだが、容疑は殺人罪。愚息が元いた高校の生徒2名を射殺。が、彼が殺した訳ではない。実際に撃ったのは彼の友人で、愚息が元いた高校の生徒のC君。C君は愚息の幼馴染で、私も良く知っていた子。彼も卒業・・・どころじゃないわな。
彼らは極端な例だが、愚息の友人には問題児もかなりいる。が、私は決して「そんな子を付き合ってはいけません。」とは言わない。彼らがどんな子か積極的に知ろうとしてきたつもりだ。何か問題を抱えているなら、手伝えることはないか、愚息に出来ることはないか、愚息と一緒に話し合ってきた。ドラッグ、酒、タバコ、セックス、できれば避けたい話題もしどろもどろながらも機会がある度に愚息と何度も話し合ってきた。(あまり効果はなかったが・・・話を聞こうじゃないか、という態度だけは伝わっていると思う。)愚息はドラッグをやらない。友人達がやっていても手を出さない。と言う愚息の言葉を私は信じている。(酒は飲むらしいが・・・飲むなって言ってんだけど、「飲んじまった。」という報告を受けることはある。というか、口を滑らせることがある。カリフォルニアでは飲酒は21歳からだぜ。)
どんな事情があろうが殺人は許されない。でも、そこまでいく前に、誰か助けてあげることはできなかったのだろうか?C君は決して生まれつき悪い子ではなかった。○○君だって、16歳頃は無邪気な子だった(すでにかなりデカかったけど)。愚息が高校をキックアウトされた時、確かに愚息にも非はあるとは思ったが、まだティーンエイジャーなのである。生意気なティーンエイジャーの暴言を暖かく見守ってあげられる教師はいないのか?と情けなかった。何も出来なかった私が言うのもおこがましいが、まともな教師が少なすぎる!優等生とスポーツが出来る生徒ばかりを大事にする学校が多すぎる。優等生っつうのはね、教師がいなくても勉強できるもんなんだよ。高校生くらいになったら、教師より頭の良い優等生なんてたくさんいるんだから。教師が見てあげなきゃいけないのは劣等生だろうが!自業自得とはいえ、同級生が卒業している頃、刑務所で過ごすのは余りに悲しい。
色々あった4年間だったけど・・・愚息よ、高校卒業おめでとう!後は・・・野となれ山となれ。母の役目、これにて終了。これからは自分の好きな道を行きなさい。
愚息の同級生達、みんな卒業して欲しかったなぁ・・・あっ、やっぱり暗くなってる。
で、今日が愚息の卒業式。私はしっかりとチケットを握り締め、カメラを充電し、朝からソワソワ、ソワソワである。嬉しいな、嬉しいな、もうすぐ愚息の卒業証書が見られる!
今から遡ること、数週間。
愚息「僕、卒業式、出なくて良い?」 愚母「ダメ!」 愚息「出たくない。あんなのかったるいだけだもん。」 愚母「私が見たいの!」 愚息「卒業式に出なくても、次の週の月曜日に卒業証書もらって来れるんだよ。」 愚母「そんなに待てない。一日でも早く、いや、一瞬でも早く見たい!」 愚息「母さん、僕がずっと『心配しなくてもちゃんと卒業するから大丈夫』って言ってたの、信用してなかったでしょう?」 愚母「全然信用してなかった。今でもしてない。卒業証書見るまでは信じない!(きっぱり)」 愚息「でもなぁ、面倒だなぁ。どうでも良いんだけどなぁ、卒業式なんて。」 愚母「そりゃ、君はどうでも良いでしょう。頑張ったわけでもなんでもないんだから。頑張ったのは母さんだもん。母さんのための卒業式でしょう。だから君も出るの!」
とまぁ、このような会話が何度か繰り返されまして、やっと愚息を卒業式に参加するよう説得したのである。
イヤ、実は私も式自体にはそれ程興味はないのである。ああいう儀式には余り意味を見出さないタイプなのである。だから、愚息が「かったるい」という気持ちもわかる。が、目の前で見ないと愚息が卒業したということがどうしても信じられない。それ程気をもんでいたのである。
さて、卒業式が終わったら、家族と一緒に食事をして、それからパーティへ行く、というのが一般的なコースだそうである。だから我が家も式が終わったら3人で食事に行くことにしていた。が、愚息は金だけもらって友人と一緒にさっさと食事に行ってしまった。
愚息は今の高校へは1学期しか通っていないので、友人の数は少ない。その数少ない友人の一人は女の子なのだが、彼女がやはり愚息と同じような問題児らしい。つまり・・・学校から嫌われているのだ。で、彼女はそんなに学校が嫌うなら、と最後の最後になって学校に通うのを止め、Independent Studyとやらに切り替えたそうである。これは課題をもらって自宅で自分で勉強して学校に提出するというシステムらしい。(そんなもんがあるなんて知らんかった。)で、別に勉強が出来ない子ではないので、数週間前に卒業単位を取り終え、卒業が決定していた。が、卒業式に参加することは許可されなかったそうである。それって酷くない?でもまぁ、学校側から嫌われるとどうなるか、というのは愚息の例があるので想像はつく。そもそも嫌われるようなことやったんだろう?
で、その子が卒業証書を取りに来ていた。卒業式には参加できないので、当然彼女の家族はいない。「せめて僕が一緒にお祝いしてあげなきゃ、可哀想じゃない。」
ふ〜ん、で、母親の私は可哀想じゃない?
でもま、いっか。卒業証書もらったから。
本日、愚息の高校の卒業生達は、ディズニーランドで朝までパーティだそうである。学校からバスで連れて行ってくれて、朝ちゃんと学校まで連れて帰ってきてくれるらしい。非常に一般的な卒業イベントであるらしい。が、今日も愚息は行かないという。今日は愚息が最初に行った高校の卒業式と卒業パーティがあるからだそうだ。この高校、愚息をキックアウトした高校である。高校も愚息をキックアウトしたカウンセラーも大嫌いだそうだが、友人達が卒業するのでお祝いに行かなくてはならない・・・のだそうだ。
愚母「でも、Valleyと違って流石にチケットなしじゃ入れないでしょう?」 愚息「僕の分のチケット、無いと思う?」 愚母「・・・失礼しました。」
流石に普通校の卒業パーティは延々と続くらしく、愚息が帰宅したのは明け方の4時であった・・・らしい。当然私は眠っていた。えっ、待ちませんよ。愚息が18歳になった時点で、門限は無くなったの。18歳は大人だもん。
愚息のどこが大人だ?!
今日、学校でどういうイベントが用意されていたかは知らないが、愚息はそちらには参加せず、あのオフィシャル不良高校Valley High Schoolの卒業式なので、そちらに行くと言う。Valleyでは親しくしていた子が3人いて、その連中と一緒に卒業式に出た後、卒業パーティをやるのだという。
さて、こちらの高校の卒業式は夕方から行われる。両親兄弟親戚一同が出席できるようにとの配慮である。(それ程ビッグイベントなんですな、高校を卒業するということは。)そして、卒業式に出席するには入場券なるものが必要なのである。愚息の学校は生徒一人につき2枚は無料で配られ、それ以上欲しい人は一人4枚まで買えることになっている。つまり、一人につき6人まで招待できるのだ。人数については学校ごとに違いはあるだろうが、システムはどこの高校も同じである。で・・・
愚母「だって君、チケット持ってないでしょう?」 愚息「Valleyはいらないよ。」 愚母「でも関係者以外は入れて貰えないでしょう。」 愚息「えっ、僕、関係者だよ。それに僕、Valleyじゃ有名人だから大丈夫。」 愚母「?」 愚息「だって、僕、Valleyのヒーローだもん。」 愚母「なんじゃそりゃ?」 愚息「校長先生の部屋に『Valley Highのヒーロー』っていうポスターが貼ってあってね、そこに僕の名前が載ってるの。だから僕、ヒーロー。」 愚母「君のどこがヒーローなの?一体どういう基準でヒーローが選ばれるの?」 愚息「普通の高校に戻って卒業した人。」 愚母「・・・」
という訳で、Valleyのヒーロー君はちゃんと卒業式に出席してパーティまで参加してきた。ちなみに、仲が良かった3人の内、卒業したのはたった一人だったそうである。Valley High Schoolは小さな学校とはいえ、生徒数は一学年100人以上いる。が、今年の卒業生は20名弱だったそうだ。(毎年そんなもんらしい。)
・・・確かに君はヒーローだよ。
ダンナは未だに自宅療養中である。何か書こうとするとついつい暗くなってしまいそうなので、日記の更新を休みっぱなしだが、愚息が無事高校を卒業したので、一応明るい話題として書いておこうかな・・・っと。
今週は卒業式週間である。先週、期末テストを終え、今週は月・火・水と卒業式の練習。で、木曜日が卒業式。授業はもうない。式の練習は午前中で終わり、午後から夜にかけて、連日連夜色んな楽しいイベントがあるらしい。最後まで気をもんでいたのだが、本日卒業ガウンを購入する(あれは借りるものだと思っていたが、愚息の高校は買わなくてはならないらしい・・・あんなもん買ってどうするんだ?)ためのお金を持って行ったので、どうやら愚息も卒業できるらしい、とほっとしたのだが、イヤイヤ、最後まで油断してはならない。卒業証書を見るまでは決して気を緩めてはならない、と自分に言い聞かせる私であった。
たかが高校を卒業するくらいで、とお思いの方は多いであろう。実際、成績の良し悪しはともかく、普通の子であれば、高校卒業は当たり前のことである。が、愚息は普通の子ではない。4年間で通った高校は3つ。どこに出しても恥ずかしくない問題児なのである。アメリカは高校までが義務教育。この『義務』というのは、大人が子供を学校に行かせる義務だと解釈している私は(だって教育を受けるのは権利でしょう?)、愚息の高校卒業=私の義務、と考えて、もう必死だったのである。何度も挫折しかかった。思い返せば長い長〜い道のりであった・・・感無量!
で、本日愚息の予定は・・・クラスメイトと海へ行くというものであった。が、夜な夜な遊びまくっている愚息は昼ごはんを食べた後はお昼寝が習慣となっているので、今日も学校から帰ってきて昼食を取ってからお昼寝。起きてから更に夕食を食べ、おもむろに海へ出かけたのであった。どうして君は団体行動が取れんのかね?
さて、その海で・・・やはり卒業パーティをやっていた別の高校生が溺れ死んでしまった、というニュースがあった。後日聞いたところによると、亡くなった高校生は成績も良く、性格も良く、一流大学に進学も決まっていたそうである。溺れてかけた友人を助けようとして自分が死んでしまったそうである。(助けようとした友人はちゃんと助かっているのがせめてもの救い。)その子の母親がニュースで語っていた、「息子を誇りに思う。」と。やりきれないニュースであるが、やはり立派な子は親も立派なのであろう。愚息がああなのは・・・やはり私に似たのであろう。(でも私、一応大学まで出ましたけど・・・一応だけど。)
明日に備えて、かどうか知らないが、愚息は珍しく夜中の12時前に帰宅した。生きて帰ってくれば良いのだよ。
2006年06月10日(土) |
あまり更新してないと・・・ |
ある日サイト自体を削除されていた、なんて事態に陥るのではないかとふと思いまして、ほとんど『空更新』ですが・・・ホームページに愚息がプロム(基本的には高校のシニアが行く、フォーマル・ダンス・パーティ)に行った時の写真をアップロードしました。 愚息(あるいは?)が気づいたら削除しなくっちゃならなくなるだろうから、気づいた方はできるだけ早くご覧下さい。
・・・って見るほどのもんかよ?
|