堀井On-Line
6589,つれづれに哲学 〜相対的価値を絶対と思う下愚かさ |
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2019年03月31日(日)
* 思い込みによって生きている 池田晶子の『14歳からの哲学』の中で、 ≪人間はあらゆる思い込みによって生きている。その思い込み、つまり価値観は 人によって違う。その相対的な価値観を絶対だと思い込むことによって人は生きる 指標とするけれど、まさにそのことによって人は不自由になる。外側の価値観を 絶対と思い込むことによって不自由になる。この意味では、イスラム教過激派も 自由主義も同じことだ。「自分で考えようとしない人の不自由は、まったく同じ。 精神は、考えることで、自分の思い込みから自分を解き放つ。死が存在する ことも、アラーが絶対だということも、社会によって自由が保障されることも、 すべてが不自由な思い込みだ。これが思い込みだということは、考えないければ 気づかない。自由になるためには、人は、自分で考えなくてはならない。≫ ― ▼ これを読んだのは20年以上も前のこと! ほぼ誰も考えようとしない。 それを象徴した呼び名が『世間』という。ことあるごとに、非難するから、 それはそれは… <外側の価値観を絶対と思い込むことによって不自由になる> 致し方がないが、内側の価値観を長年かけて構築しておかなかった人の騒めきを 恐れて、耳を澄まし、その思い込みに沈んでしまい生涯を終えていく。思い込み も時に必要だが、自らを俯瞰する、読書と旅も…。 それと孤独。 ―― * 言葉の力 『暮らしの哲学』池田晶子 ≪ 明日、私は、確実に死ぬ、こうわかった時、あなたは、必ず、「言葉」を 求めるはずです。生死すなわち人生の真実を語る言葉、正しい考えを語る言葉 を、必ず求めるはずです。苦難や危機に際して人が本当に必要とするのは、 必ず言葉であって、金や物ではありません。 …我々の日常とは、明日死ぬ今日の生、その連続以外の何ものでもありません。 なのに、どうして人は、言葉を求めずにお金を求めるのか。≫ ― ▼ これを書き続けているのは、死の恐怖心を少しでも和らげたいため? その蓄積した言葉の沈殿が、魂を少しでも、すくってくれているようだが。 確かに、言葉の力は絶大である。それも沈殿している言葉の語りかけが孤独を 癒してくれる。逆に考えられないために、集う人達。何だろう、何をしに地球に 生れ出てきたのだろう。これも思い込みですか! 生命誕生から40億年以来の 大変革期ですか、この情報革命と、科学の進化がもたらす変革は! 以前、20万年 以来と言われていたが、今度は生命誕生以来というが、それが、決して大げさに 思えないのが、ネット社会の進化と変化。 良かった! これに間にあって! 生れてきて、「いま、ここ、わたし」を日々刻々味わえただけでも、有り余った 経験の上に、この断層を経験できたのだから… これって、オーバー? アタリの『サピエンス全史』に影響されですか?
・・・・・・ 2013年03月31日(日) 4397,「武士道」という諸悪の根源 * 「武士道」という諸悪の根源 《「世間」の捨て方 ー3》 「武士道」が諸悪の根源という説は面白い見方。しかし少し考えれば当たり前 のこと。徒党を組んだ侍の親分が武力で農民の米を徴収し、仲間内に配っていた。 その暴力装置を持つ集団が綺麗ごとで尤もらしい規範をつくりあげだけ。 それを子育てを含め根こそぎ否定しているところが新鮮。ーその辺りから抜粋ー ≪ 子育ての見本として、絶対に見習ってならないのが江戸時代の武士道。 「武士という者が日本を悪くした存在です。(略)武士の頭の中にあるものは 主君に使えるということだけ。端的に言えば、奴隷ですよ。(略)・・ この奴隷というものを、武士道だなんて、日本人はやけに持ち上げるんですよね。 ・・(略)その点、ヨーロッパは違いますね。武士はすべて傭兵だった。 戦争は国王が傭兵を使ってするわけです。武士は『七人の侍』みたいなもので、 雇われの用心棒だった。「日本は典型的な武士の社会。 鎌倉幕府が成立して以後、ずっと軍事国家だと私は思っています」≫ ▼ 現在も武士社会が会社に入れ替わっただけ。そのため現在でも勤め先の藩と 役職と禄高で、社会的評価がされている。そうこうみると、我われは現在でも 奴隷、それも人生の大半を何も考えずに、その生活に満足して過ごす。その中で、 人は趣味を見出し、奴隷生活の中で自由な時間を持つ。士農工商が江戸時代の 身分制度。そこで他の奴隷管理をしていた武士のつくった武士道など 信じるなどもっての外。 ーウィキペデアで葉隠れをみると ≪「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」葉隠の中で特に有名な一節。 葉隠の全体を理解せず、この部分だけ取り出して武士道精神と単純に解釈 されていて実際、太平洋戦争の特攻、玉砕や自決時にこの言葉が使われたが、 山本常朝自身は「私も人である。生きる事が好きである」と後述している様に、 死を美化した書物と一括りに出来ない。現代でいうビジネスマナーのマニュアル に近い記述がほとんど。また衆道(男色)の行い方を説明した記述等、一般に 近代人の想像するところの『武士道』とはかけ離れた内容もある。戦後、軍国 主義的書物という誤解から一時は禁書扱いもされたが、近年では地方武士の生活 に根ざした書物として再評価されている。先述したように処世術のマニュアル本 としての一面もあり『葉隠』に取材したビジネス書も出版されている。≫とある。 奴隷社会の処世術というところ。どうも日本人は、やたら道を付けたがる。 商人道、柔道、剣道とか。何かを極めるのに、どの位置にいるかを知る道標が 必要だから、道を思い浮かべたのだろうが。日本が、戦後、ここまで経済成長を 遂げたのも、江戸時代の「お家制度」の文化が背景にあったのも事実。 絶対否定は出来ない。元長岡藩の城下町、今でも色濃い武家社会の影響が大きく、 世間とかいう噂の奴隷の群れがいる。
・・・・・・ 2018年03月31日 6226,閑話小題 <世紀の贋作画商: 「銀座の怪人」と三越事件、松本清張、そしてFBI; 七尾 和晃(著) > * 世紀の贋作画商: 『銀座の怪人』 偽札つくりは大罪になるが、贋作つくりは、それほどの罪にはならない。 また客を騙す行為も、贋作か本物かの鑑識眼の問題であり、それは誰も証明 出来ない。だから横行するのである。従って、趣味とはいえ、素人の骨董収集 は頂けない。もう一つが、本人の鑑識眼と信用の問題になる。父親の収集癖を 見ていて、別に自宅倉庫に仕舞いこんで二度と見ないのなら、美術館の国宝級 の宝物をジックリと接した方が遥かに良いのに? これは、毎日毎日、せっせと 知識・情報の収集しているこれにも言える。「この程度なら、ネットサーフィン の方が遥かにプラスになるのに、如何して?」と同じ?。「この行為そのものが 面白いから、充実するから」の私の答えは、父の骨董収集も同じことになる。 成るほど、世界は騙し騙されの闇が広く深く存在している。 Amazonー内容紹介 ≪ 銀座・並木通り画廊街―。贋作絵画を雨あられと降らせた男がいた。 松本清張、江上波夫ら大家の名を騙り、手練手管の画商たちを操った稀代の 詐欺師、「銀座の怪人」と呼ばれた男を追う。 9.11テロの関連捜査をしていたFBIがニューヨークで捕えたユダヤ人画商は、 日本に驚くほどの数の「贋作」を売りさばいていた。バブル狂乱前夜から銀座 を拠点に暗躍したこの男は、企業、富裕層、美術館を標的に贋作を撤き散らし、 作家松本清張にも接触していたという。82年には三越の贋作秘宝事件で世間を 驚愕させ、社長解任・逮捕まで巻き起こした。FBIをして「世紀の贋作画商」 と呼ばせたその数奇な運命、そして彼の贋作バブルに生命を与え続けた日本人 の精神の「膿」を、綿密な取材からえぐり出す。 ≫ 〜レビューより〜 本作は、バブル時代の前後に、ニセモノの美術品を売りまくっていたユダヤ人 画商イライ(エリ)・サカイの事件を追いながら、著者の七尾和晃氏が、イライ が逮捕されるまでに直接インタビューを成功させることができるのだろうか… という迫真のノンフィクション。 個人的に注目した点は二つ。 ・一つは、昭和57年(1982)8月29日付の朝日新聞にすっぱ抜かれた、 「三越本店で開かれている古代ペルシャの秘宝展の大半が偽物である」という 記事から始まる「三越贋作事件」の顛末。 殺人事件まで起こっていたこの事件 (しかも遺体は遂に見つからなかった)には、事件発生前にニセの展示物と同じ アナーヒター女神像を松本清張に売り込みに来ていたというちょっとした事件も あって、清張も興味津々。 「(三越の)渡辺社長も、サカイという外国人ではなく、『無尽蔵』の主人の ような日本人が持ち込んだものなら、だまされなかっただろうし、三越の展示品 でなければ、ニセ物の解説を書く学者も、予約する客もいなかっただろう。 今度のニセ秘宝事件は、舶来崇拝、ノレンや権威に弱い、といった以前から指摘 されている日本人の欠点を改めて露呈させたといえる」と‘清張’が呆れ顔で語る ように、未だに本当にあった事件なのかと首を傾げてしまうほど馬鹿げた事件。 ・二つ目は、その事件の中心にいるイライが、「『あの人はいい人だった。 もう死んでしまったけれど』と懐かしそうに称える人物のこと。 「圧倒的な実績と権威を誇っていた。おそらく日本の考古学会では一切の抵抗を 無に帰せしめる唯一の人物」と、著者の七尾氏が満を持して登場させしめた、 本書の裏ボス敵存在の話が大必見。「東京大学名誉教授の故・江上波夫」その人。 <(前略)イライが、日本民族の由来を説いた『騎馬民族征服王朝説』で文化 人類考古学の最高権威に君臨した東大名誉教授の故・江上波夫を『いい人だった』 と讃えたとき、日本だけでも潜在被害が数百億円は下らないと言われるイライ・ サカイの贋作事件は、戦後の日本が遮二無二に突き進んだ経済発展の裏で、絵画 という文化や芸術をも『通貨』に貶めた無節操ぶりを、鏡のように映し出しても いよう。生前の江上をよく知る弟子筋の人間に会って、江上とイライとの関係を 質すと、当人は意外という風もなく、むしろ納得いくといった様子で語りだした。 『やはり江上さんの名前が出てしまいましたか…』>と某氏が語る衝撃の話。
≪ 高価な美術品に贋作はつきもの。ニセの『有名ブランド品』と同じです。 現存するモジリアニ、ゴッホなど、名画の作品点数は、増え続けています。 増え続けている、という現実そのまま、贋作であることを証明しているわけ。 とくに、近代、現代の名画に関する真贋判定は、ほとんど不可能性です。 なぜなら数百年まえの作品ではないので、近年の作品は科学的鑑定が難しいから。 作者が現存していても、アテにならないこともあります。 画家自身が制作の有無を忘れていて、判別できない場合です。 ようするに、画家(作者)自身に判別できないほど、クオリティーの高い贋作が ある、ということです。ということは、過去の巨匠の作品も、おなじということ。 本書は、美術品市場の現実を裸にしています。美術館の収蔵品にも、贋作は すくなくないのです。 本書は、美術品市場の現実を覗き見た、稀有な取材の成果といえるでしょう。 美術に趣味がある人間には、本書は一読の価値があります。
― ― 寅: おい熊よ、最近、なけなしの金をたたいて、変な骨董を買ったと 言うじゃないか。誰かに騙されたと、もっぱらだよ。大体、長屋に、 何が骨董だよ。 熊: いや、これを持っているだけで御利益があると言われてね。 生まれてこの方、俺の人生に良いことがないから、仏像の一つでも 欲しいと思ったが、盗まれないかと冷や冷やだよ。でも、これを買ってから いやに良いことが続くんだ。不思議だよ。 大家: 金持ちの家には、仏像か七福神の像が、幾つかあるというじゃないか。 御前のような、あまり恵まれてないオツムの男には、きっと効果があるよ。 この御蔭で、良いことが起こってると像に思いこめれば、それ自体で、 良いことを呼寄せるんだよ。 八: 私の家には、大きい仏像が3体に、5〜20?のモノが20はあるね。机の パソコンの隣には10体はあり、毎日、頭を撫ぜているが心が落ち着くよ。 半分は両親が集めたモノ、半分は私が国内外で買った民芸品だがね。 マリア像が2体、七福神、仏像3体に… その割には、金が無いがね。 寅: あれだけ、使えば? 貯まらないよ。 八: いいじゃないですか、持って、あの世に行けないし。死んで三日も すれば300年前に死んだと同じというじゃないか。 熊: ところで、何で骨董収集に興味がないの? 八: 子供の頃から、父に連れれて骨董店に行って、見飽きるほど、 見た上に、ツアーでパリ・ロンドン、フィレンツェ、旧レニングラードで、 世界の名品のシャワーを浴びるほど見てきたの。その時だけは、気持ちを 一期一会と思い、集中するの。そうすると、何しれないエネルギーが伝わって くるんだ。だたただ無心になり、対象の世界に入り込むんだ。ピカソとか、 ゴッホや、セザンヌの絵画が凄いよ。分かったような言い方をするが、 「心が垂直 に立っている感」がするんだ。 寅: 何のことかサッパリ分かりません。 熊: 俺って、仏像を握って昼寝をするとね、何か気持ちが安らかになるんだ。 あの気持ちって、悟りに近いんじゃないか。 寅: 俺に、その仏像、貸してくれよ! 熊: 御前に貸すと、かえってきたためしがないから、嫌だよ。
▼ これらを読むと、お宝鑑定団の判断も間違いが多いみてよい。本物か、 偽物かを確かめる内容の、それ自体が、ほぼ判定不能なら、番組そのもの が成り立たない。 詐欺師が罷り通る闇世界のエログロの笑をつくキツイ 側面がある。ここでいう、「文化や芸術品を『通貨』に貶めて笑い飛ばす バラエティである。そう固く考えることでもないが… 楽しくもあり、恐ろしくもあり、哀しくある内容だということ! 何が恐ろしいかといえば、無知の自覚の無い無知な人。 私ですか? 自覚をしているが、実は心の底から自覚をしてないのでは?と。 いや、してるさ! ― 寅: おい熊よ、最近、なけなしの金をたたいて、変な骨董を買ったと 言うじゃないか。誰かに騙されたと、もっぱらだよ。大体、長屋に、 何が骨董だよ。 熊: いや、これを持っているだけで御利益があると言われてね。 生まれてこの方、俺の人生に良いことがないから、仏像の一つでも 欲しいと思ったが、盗まれないかと冷や冷やだよ。でも、これを買ってから いやに良いことが続くんだ。不思議だよ。 大家: 金持ちの家には、仏像か七福神の像が、幾つかあるというじゃないか。 御前のような、あまり恵まれてないオツムの男には、きっと効果があるよ。 この御蔭で、良いことが起こってると像に思いこめれば、それ自体で、 良いことを呼寄せるんだよ。私の家には、 八: 私の家には、大きい仏像が3体に、5〜20僂離皀里20はあるね。机の パソコンの隣には10体はあり、毎日、頭を撫ぜているが心が落ち着くよ。 半分は両親が集めたモノ、半分は私が国内外で買った民芸品だがね。 マリア像が2体、七福神、仏像3体に… その割には、金が無いがね。 寅: あれだけ、使えば? 貯まらないよ。 八: いいじゃないですか、持って、あの世に行けないし。しんで三日も すれば300年前に死んだと同じというじゃないか。 熊: ところで、何で骨董収集に興味がないの? 八: 子供の頃から、父に連れれて骨董商の店に行って、見飽きるほど、 見た上に、ツアーでパリ・ロンドン、フィレンツェ、エルミタージュで、 世界の名品のシャワーを浴びるほど見てきたの。その時だけは、気持ちを 一期一会と思い、集中するの。そうすると、何しれないエネルギーが伝わって くるんだ。だた只管、無心になり、対象の世界に入り込むんだ。ピカソとか、 ゴッホや、セザンヌの絵画が凄いよ。分かったような言い方をするが、垂直 に立っている感がするんだ。 寅: 何のことかサッパリ分かりません。 熊: 俺って、実は仏像を握って昼寝をするとね、何か気持ちが安らかに なるんだ。あの気持ちって、悟りに近いんじゃないか。 寅: 俺に、その仏像、貸してくれよ! 熊: 御前に貸すと、かえってきたためしがないから、嫌だよ。 ・・・・・・ 2013年03月31日(日) 4397,「武士道」という諸悪の根源 * 「武士道」という諸悪の根源 《「世間」の捨て方 ー3》 「武士道」が諸悪の根源という説は面白い見方。しかし少し考えれば当たり前 のこと。徒党を組んだ侍の親分が武力で農民の米を徴収し、仲間内に配っていた。 その暴力装置を持つ集団が綺麗ごとで尤もらしい規範をつくりあげだけ。 それを子育てを含め根こそぎ否定しているところが新鮮。ーその辺りから抜粋ー ≪ 子育ての見本として、絶対に見習ってならないのが江戸時代の武士道。 「武士という者が日本を悪くした存在です。(略)武士の頭の中にあるものは 主君に使えるということだけ。端的に言えば、奴隷ですよ。(略)・・ この奴隷というものを、武士道だなんて、日本人はやけに持ち上げるんですよね。 ・・(略)その点、ヨーロッパは違いますね。武士はすべて傭兵だった。 戦争は国王が傭兵を使ってするわけです。武士は『七人の侍』みたいなもので、 雇われの用心棒だった。「日本は典型的な武士の社会。 鎌倉幕府が成立して以後、ずっと軍事国家だと私は思っています」≫ ▼ 現在も武士社会が会社に入れ替わっただけ。そのため現在でも勤め先の藩と 役職と禄高で、社会的評価がされている。そうこうみると、我われは現在でも 奴隷、それも人生の大半を何も考えずに、その生活に満足して過ごす。その中で、 人は趣味を見出し、奴隷生活の中で自由な時間を持つ。士農工商が江戸時代の 身分制度。そこで他の奴隷管理をしていた武士のつくった武士道など 信じるなどもっての外。 ーウィキペデアで葉隠れをみると ≪「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」葉隠の中で特に有名な一節。 葉隠の全体を理解せず、この部分だけ取り出して武士道精神と単純に解釈 されていて実際、太平洋戦争の特攻、玉砕や自決時にこの言葉が使われたが、 山本常朝自身は「私も人である。生きる事が好きである」と後述している様に、 死を美化した書物と一括りに出来ない。現代でいうビジネスマナーのマニュアル に近い記述がほとんど。また衆道(男色)の行い方を説明した記述等、一般に 近代人の想像するところの『武士道』とはかけ離れた内容もある。戦後、軍国 主義的書物という誤解から一時は禁書扱いもされたが、近年では地方武士の生活 に根ざした書物として再評価されている。先述したように処世術のマニュアル本 としての一面もあり『葉隠』に取材したビジネス書も出版されている。≫とある。 奴隷社会の処世術というところ。どうも日本人は、やたら道を付けたがる。 商人道、柔道、剣道とか。何かを極めるのに、どの位置にいるかを知る道標が 必要だから、道を思い浮かべたのだろうが。日本が、戦後、ここまで経済成長を 遂げたのも、江戸時代の「お家制度」の文化が背景にあったのも事実。 絶対否定は出来ない。元長岡藩の城下町、今でも色濃い武家社会の影響が大きく、 世間とかいう噂の奴隷の群れがいる。
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2019年03月30日(土)
* ショートショート ―独白録― ≪ 〜 その状況のわりに、何か楽しそうだね 〜 独白って面白いもんだよ… まあ8年も経てば、状況を受入れられるしね。 20世紀半ばの1946年1月に生れ、奇跡の時代と言われる高度成長真只中を生き られた幸運を充分に味わえたしね。運命は早々に受入れた方が良いぐらいは よ〜く解っているさ。結局は両親との相性が良かったということ。 最後は、 ハードの着地だったが、規模の割には、上手く乗りきれた。 何はともあれ、 個人と、会社と、家族の三身を分けていたのが幸いしたね。事業設計から、 その辺りの方針どおりに運営してきたし。人生って何が起こるか分らないこと を両親の教えられ育ったことと、創業期の1970年代の二つの大きなイベントで 肌身に沁みていたもの。そのイベントは「ドルショック」と「石油ショック」。 創業期に、これに直面したお陰で、万一の備えの必要性を実感していたしね。 その割に阿波踊りをしたな〜 〜何で、これがショートショートなの? 同じことを繰返すがね、振返ると、目先1年と、5・10年と、50年スパンを、 分けて考えられる時期にきたからね。 ここで整理も必要かとね。それには、も う少し大胆な切口も必要かとね。 以前に『白い雲に乗って』のテーマで、 幼児・少年期の思い出話を書いていた。それと、450年前の御先祖様の語りと、 飯田橋駅前の居酒屋の店主の独り言。 感情移入が少なくて現在、読返しても 稚拙だけれども書いていた時には不思議な気持ちになっていたね。10数年前の テーマだったけど。本当に白い雲に乗って里帰りをしているよう。そのまま、 詳細を表現すれば、日々がドラマの場面? 70年近く経ったんだからね。 73歳だよな。それなのに、朝っぱらから、こんなことを書いている。70年前は 今では大昔だもの。生れた直後が、太平洋戦争の敗戦直後で、実家は空襲で 焼け出されて、両親が10人家族を養うために必死に生きていただったもの。 何か、魂の故郷を彷徨っているようである。間違いなく、その時、そこに あった光景… 心象風景が見えてくる。 ≫
― ▼ こうして書けること自体が幸せである。いま思うと、軍事国家の縛りから 解放されて、与えられた民主国家に国民の心と頭が塗り替えられようといて いた時節。一家にとって大変な時代。その幼児体験、いや胎子体験が、人生に 色濃く影響していたようだ。これは同時代の人たち全てが同じ。どん底なるが 故に、青壮年時代は奇跡的な右上がり経済の恩恵を授かった。自分の人生に 心から感謝できるのが最も大きな収穫である。そして、地球上に生命が生まれ 出て40億年来の、最大の変革の『情報革命』に直面することが出来たことも、 大きな収穫である。 ならば可能な限り、その現象と本質を味わないと… 生れてきた甲斐がないじゃないですか。世界は、いや、宇宙は広い。そして、 他にも10の500乗もある宇宙の存在。 それを知ったのは、僅か数年前のこと。 まだまだ、知りたい、味わいたい。生きている内に。それにしても、このバカの 壁。何とかなりませんか。 まずは、老齢?からくる『面倒くさい』
・・・・・・ 2007/02/10 2139, 白い雲に乗って ー1
* 両親の思い出 夜半に幻想的な夢をみた。小さな白い雲があった。それに乗ると、ふかふか 浮いて異次元の世界に引き込まれてしまった。そこは4歳の頃の世界におりたよう。 すべてが鮮明な蘇った当時の世界が浮かび上がってきた。 両親がいて、兄達と姉達、そして多くの従業員がいた。 そこは越後長岡の十字路のど真ん中にある当時の私にとって大きなビルの中。 一階が店、二階に事務所と倉庫があり、三階に家族の住まいと台所、四階には 従業員と姉達の部屋があった。白銀に輝くファンタジーの中に包まれていた。
三階の住まいに猿のタロー、そしてタマという茶色の猫がいて、そこでラジオ から童謡とか歌謡曲が聞こえていた。店には若い女店員が多くいて、ぼくを 「ハッちゃん」と頭を撫ぜてくれている、正に当時の真っ只中にいた。 コロという生まれたばかりの白黒の小犬を運一・兄が拾ってきた。 そして三毛猫のタマとコロがジャレている。 その空間には何時も緊張感がただよっていた。
燕が飛んできて窓に当たって死んでしまった。初めて死をみた瞬間だ。 いやに首の下の赤い色が印象的だ。そこを出たところには大きな通りがあり、 多くの人が歩いている。小さな三輪車で駅の方に行くと右手に小さな公園があり、 その脇に池があり小さなスイッカスが水上を泳いでいた。
そうだ、ここは公会堂の裏にある小さな山の上に神社が祭ってある公園である。 周りを見渡すと植木の展示会が開かれていた、多くの植木鉢がところ狭しと 並んでいる。その先に大きい広場があった。それは阪之上学校の運動場。 何時も遊んでいる近所の子がいたので声をかけると、スーと消えた。 夢をみているのだろうか?いや、夢のはずがない。 ぼくは間違いなく、ここにいる!
ズットここにいるのだ。 何で、ぼくは、ズ~ットここにいるのだろうか? 忘れたが何か遠い遠い旅をしてきたようだ。 何の旅だったのだろうか、僕はどこにいってきたのだろうか? そこで、無性に悲しくなり大声で泣いてしまった。 泣いても泣いても、あの遠くのズット向こうの世界は戻れない! ぼくはもう、あの遠い世界には返れないのだろうか? ふと脇をみると小さなコロが悲しそうな顔をして、ぼくをみていた。 でも、コロがいたので安心をして三輪車を引っ張りながら家路についた。
両親は忙しそうに働いている。 その横で姉達は今度法事で着る洋服を試着して笑っている。 その後に夕飯の時間がきて、丁度みんなで食べようとしていた。 父チャンがいて、ぼくもふくめて子供達が8人が勢揃いをしてご飯を食べた。 外がいやに賑わしいのでみると、長岡祭りの山車が次々と通っている。 三階の窓から手を振ると、屋台の上から男の人が笑いながら手を振り返した。 何かそれをみていたら、嬉しくてケラケラ笑ってしまった。
しばらくすると父親が今日の売り上げを持って、下にある店から上がってきた。 札を十枚ずつ数えて束にまとめて小さな金庫に入れている。嬉しそうな顔。 何か自分が白い雲の中で浮いているような感じがしている。 ふと目が醒めると、隣に両親が寝ていた。 あ〜ぼくは、一人ではないんだ!よかったと独り言をいっていた。
ここは間違いなく大手通の世界である。 どうして、ぼくはここにいるのだろう! それにしても、それにしても、どうして浮いているのだろうか? というところで、目が覚めてしまった。 幻想的な遥か彼方の遠い世界に舞い戻ったのだ。
ーーーー 2007/02/18 2147, 白い雲に乗って ー2 b(^o^)dおっ W(^O^)Wはー♪ 先日のつづきの夢をみた。半分は覚醒をしていたのかもしれない。 前回の夢が契機になって当時のイメージがドンドン出てくる。 如何いうことなのだろうか?それは57年前の世界そのものである。 その世界から此方をみている感覚と、此方の感覚の間にある塀の上での 微妙な世界に立っているようだ。 ーー 白い雲に乗って再び、その世界(4歳)へ行ってきた。 そこは前回よりリアルな当時の世界があった。 中央保育園の面接があるというので、目新しい服を着せられて、 母の手に引かれて「同じぐらいの小さい子が多くいるところ」に行った。 そこは家から10分ほど歩いた小さな小路にあった。 面接のオジサンがニコニコしながら、色々なことを聞いてきた。 母に前もって聞いていたので、驚くほど上手く答えた。 恐らく入れるだろうと思った。 家(店)に帰った後、三輪車に乗って前の安栄館というビルの同じくらい の友達のところに行った。やはり最近できた大きなビルのところの子だ。 何か遊んでいると楽しい!
その数日後に場面が変わり、幼稚園の合格のしらせがきた。 手紙を待っていたが、何時までたってもこないので、お母さんが 「落第したのかもしれないけれど、そんなことがないはずだが・・」と言う。 ガッカリしていたところ、合格の葉書がやっと届いたが、凄く嬉しい。 クリスマスの飾り付けのため、二番目の姉の恭子と近くにツリーの飾りを買いに 二人で行った。大きな雪がフワフワと降っている。ツリーに吊るす色いろな ものを二人で選んだ。小さな家とか、星とか、動物とか、人形などがあった。 それを袋一杯に買って家に帰って3Fの食堂で飾り付けをした。ラジオの クリスマスの音楽を聴きながら、それを他の姉たちと飾りつけた。 ツリーの電飾がいやに奇麗だ! こんな楽しい気持ちは初めてと喜んでいる自分を誰かがみている。 あれは誰だろう? 翌日の朝、枕元に箱に入ったサンタの贈り物があった。 雪が、ドンドン降っていて窓の下は雪で埋まりそうだ。 突如、周りを見渡すと誰もいない空間になってしまった。 何処に行ったのだろう、皆は! 白い靄がかかり、その中で恐ろしさが襲ってきた。 目をつぶって白い布団を被った。 目が覚めると、そこは寝室の布団の中であった (o ・д・)ツ バイ! ・・・・・・ 2007/04/25 2213, 白い雲に乗って ー3 (・_・) ノ オハヨウ! これは現在の日常の話。 お風呂に入った直後の22時過ぎにクラッシックを聴きながら就寝する。 就寝30分後に爆睡を4〜5時間した後、午前の3〜4時に一度目が覚める。 そして冬時間の起床時間が5時半、夏時間は5時に起床する。 起床前の2時間が半睡状態の時間になる。その時間が、ある意味で ゴールデン・タイムになる。夢をみたり、夢と現実の塀の上を遊ぶ?
以前書いた「白い雲にのって」は、半覚醒で子供時代に立ち返った内容。 夢のような、魂の故郷を漂った白昼夢の世界の描写である(いや白朝夢か)。 白い雲に乗ったイメージで当時の思い出の世界に入ると、記憶がドンドン 出てくる。脳の奥行きの深さに驚いてしまう。
ある意味で夢と同じぐらい深い脳の領域に思える。 50〜60年前の赤ちゃんから幼児の記億の世界は、魂の世界である。 殆んど忘れてしまった、古い古い記億の痕跡への旅である。 立ち返って気がついたのは、それからの人生の激しい時代の記億より、 ず〜と刺激の強い世界の思い出である。
白銀色の毎日が新鮮な経験のシャワーを浴びているようで、愛情に包まれた 夢のような日々であった。ドラマをみているような、自分そのものが舞台劇の 小さな子供の役者を担っていた。
初めての大きなショックが、柏崎の親戚の近くの海を初めてみた時である。 それまでは近くの公園の池しか見たことがなかった。 海のコバルト・ブルーを見たときの驚きは現在でもはっきり憶えている。 それと、舟と漁師の姿と磯のカオリも記億に鮮明に残っている。 よほどショックだったのだろう。
ところで、私が生まれたのは第二次大戦の終戦の5ヶ月後の1946年1月15日である。 越後長岡の東神田で産湯をつかり、長岡駅から100胆菷鵬擲垢了佑蝶僂忙扱邯紊 戻ってきた。百日風邪になり「もしかしたら駄目かもしれないと医者に言われた」 と、父は口ぐせのように言っていた。 私の名前は八人兄弟の末で「八郎」というが、実際は九人目で、 もう一人2歳で亡くなった兄がいた。父が42歳、母が38歳の時の子供である。 そのためか、特に父親にはペットのように特別愛されて育った。 16歳、14歳、年上の兄と、その下に姉が4人、その下にすぐ上の兄がいて、 最後に私という構成であった。(2~3歳違いで、双子、年子は一人もいない) 終戦直後で両親は大家族の生活維持のため人一倍働かなくてはならない条件が。 産まれてから10年間の長岡のど真ん中の大手通の生活は刺激の強い環境にあった。
東神田から大手通に連れてこられた生後三ヶ月後の記憶が残っている。 リンタクに乗せられて、大手通の家に行った記憶である。 そこでは、「福ちゃん」という喫茶店をしていたが、一年もしないうちに 止め、衣料品店に転業をした。
そして2歳になった頃に、その店兼住宅を丸太を下にいれ、転がしながら、 近くの公会堂の前に引きずっていき、仮店舗を開きながら4F建のビルを建築した。 個人名義のビルは国内で始めてと市役所で言われたとか?その記憶が一つ一つ 記憶として残っている。人生を振り返って一番楽しい日々といえば、10歳までの 大手通のビルの立ち上げから、店の開店、そしてそこで起こった悲喜交々も日々。 本当に刺激的な日々だった。 ヾ(@⌒▽⌒@)ノ バイ ・・・・・・ 6225,閑話小題 〜贋作の世界 −1 2018年03月30日(金) 「ピカソになりきった男 」ギィ・リブ (著), * 贋作の世界 「開運!なんでも鑑定団」は常日頃、見ている。殆どが録画だが、骨董などの お宝の真贋と、値段の鑑定である。 特に借金の形に…、持っているお宝と交換 などに贋作が多い。その贋作専門の世界を知りたくなり、AmazonのHP内で検索 すると、面白そうな本が幾つか出てきた。その中の一冊が、これ! 贋作の世界の奥行きの深さが垣間見られる。逆上せ上った素人が一番の餌食 になることが分かる。相手は詐欺のプロの住人。 〜ネットによる粗筋といえば〜 ≪ 本書は、「その朝、俺はピカソだった」ではじまる天才贋作画家ギィ・リブ の告白手記である。波乱に富んだ彼の生涯は、まるでアラン・ドロンが出てくる フィルム・ノアールのようだ。贋作画家の前に「天才」との冠が付いたのは、 ・ピカソ、ダリ、シャガール、マティス、ルノワール、フジタ等、多数の画家の 贋作を手掛けたこと、 ・名画のコピーではなく、画家たちが描いたであろう「新作」を創造したこと、 の2つの理由からであった。 ある美術評論家は、彼の腕前を評して 「ピカソが生きていたら彼を雇っただろう」と証言している。
ギィ・リブはフランス中部リヨンの娼館で生まれた。父親は殺人犯、母親は 占い師の家庭で育ったが、少年期に家を出てリヨンの暗黒街で不良少年として 路上生活を経験。20歳の頃には天賦の才能を独学で磨き、水彩画で生活できる ようになるが、その才能に目を付けられて贋作ビジネスに取込まれてしまう。 それ以来、2005年に逮捕されるまで30年間を贋作画家として過ごした。
ギィ・リブが贋作を制作する過程が興味深い。ピカソ、ダリ、マティスに彼は なりきるのである。そのためにギィ・リブは何日間もかけて専門書を読み、試作 を繰返した。画家が、いつ、なぜ、どのように作品をつくり、いかなる精神状態 であったのか。画家のすべてを理解してから制作に取り掛かった。つまり、 ピカソがギィ・リブにまるで憑依しているような状態で彼は絵筆をとっていた。 それが彼にとっての創作活動であり、贋作が本物と認められることに彼は無上の 喜びを感じていた。そして、描き終るたびに用いた資料一切を廃棄し、本来の 自分に還っていった。
彼の告白によって贋作ビジネスの実態が詳しく明らかにされている。 驚くべきことに有名画商や鑑定家もそのビジネスに大きく関与していたのだ。 彼らは実名で書かれているので本書の記述は信じるに足りる。 アート市場に おいて絵画の資産価値が増大するにつれて、作品の品質よりも画家のネーム・ バリューが重んじられてくる。「人は作家の作品ではなくサインに大金を払う」 ようになったのである。そうした市場では、ギィ・リブのように名作の模倣では なく「新作」を描ける贋作画家は、少ないリスクで大金を稼げる制作者として 重宝されたのである。ギィ・リブの卓越した技術は有名画家の遺族によって 「本物」のお墨付きを得るほどであった。また、ある画家はギィ・リブの描いた 作品を「自分が描いた」と誤って証言した逸話が残っている。
現在もなおギィ・リブの贋作が世界中の美術館に展示され、オークションの カタログに掲載されているという。認められるまで貧困の生活を余儀なくされた 画家は多い。彼がもう少し忍耐強ければ、いずれ才能が見出されて有名画家の 一角を占めたかもしれない。ギィ・リブは仕事に誇りを持ち、憎めない性格と 魅力を備えた男である。本書はアート市場の裏面のドキュメントとしてのみ ならず、一人の男の波乱の半生の物語としても出色である。
『本物か偽物かそれほど重要な問題なのだろうか?もし絵がうっとりするほど 魅力的で、力強く、心乱されるものだったら、その絵が誰の手によるものかと いうのは、本当に重要なのだろうか?』は印象的。彼には、画家として決定的 な何かが欠けていたのだろう。しかし「贋作」を書くことについては天下一品。 それも、すでにある絵を模写するのではない。 その画家のあらゆる特徴を捉え、存在しない絵を描くのだ。≫ ― コトバンクによると… 【 贋作とは、制作者あるいは制作年代などを偽って,買手をだます意図の もとに制作された美術品。現存作品もしくは実在した作品をそのまま模倣 したもの,特定の作者または時代の様式を模倣したもの,いくつかの原作を もとにその諸部分を集めて作られたものなどがある。文献に残る最古の例は ローマ時代のファエドゥルスが語るローマ人によるギリシア彫刻の贋作。 中世ではほとんどその例がないが,ルネサンス期に再び現れ,18世紀の考古学 の興隆とともに増加する。近代から現代にかけては鑑定家の目を欺くきわめて 巧妙な贋作も少くなく,19世紀でギリシア,エトルリア,ローマ,ルネサンス 初期の彫刻の贋作者 A.ドッセーナ,20世紀ではフェルメールの贋作者 H.メーヘレンなどの例が特に有名。日本では,江戸時代初期から日本画の贋作 が行われるようになり,中期以後は在世の名人の贋作も現れた。】
― ▼ 実家の商売が戦前まで老舗の「古美術商」だったこともあり、両親の趣味が 書画骨董の収集。子供の頃から父に連れられ骨董店の散策に、連れていかれた。 そのうち、仏像や、茶器の真贋の眼が増していくのが自覚するようになっていた。 家の茶室の床の間には、季節季節の骨董が並べられている生活環境にあった。 良いものを見続けると、二級品は、直に分るが、贋物の見分けは、非常に難しい。 書画の世界には、「写し」という言葉がある。 言わば絵を描く際の模写に当たる行為です。これ自体は全く問題ありません。 特に有名人のものは、それを前提に高値で売買されている。 <ピカソも、実は、多くの画家の模写を繰り返した画家。かれの摸写が他の画家 と違う点は、ただ真似をするのではない。少し変化させたり、自己流に写しかえる のでもない。その原画を完全に自分のものとして消化し、自分だったらこう描く という大展開をさせてしまうところだ。> そのピカソ自ら、「その出来の悪いの が、私の作品かも知れない」とも宣っているとか。 ピカソ 『酒場の2人の女』 も模写である。 彼の名言「凡人は模倣し、天才は盗む」は、あまりに有名。 知れば知るほど、経験を積むほど、知らないこと、未経験の己の小さな壁を しることになる。やはり挫折体験と、そこからの再生の繰返しこそ必要になる。
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2019年03月29日(金)
< 欧州壊滅 世界急変〜 「英EU離脱」で始まる金融大破局の連鎖/渡邉哲也(著) > * さもあらん英国と欧州の動揺 2016年に英国がEU離脱を決めた直後の書かれた著書。 その時節が、今まさにやってきたが、いざ直面して、ことの大きさに、英国と あろう国が大きく動揺している。 あの大英帝国も、このザマ。直接国民投票 の弊害がモロに出てしまった。 イギリスに欧州の経済戦略拠点を置いていた グローバル企業が次つぎと撤退を発表。これで英国の欧州における存在価値は 廃れる一方。 「自国ファースト」の本音が表立って、新たな冷戦状況が顔を もたらしている。この選挙に影響されてアメリカではトランプが大統領に成上り、 世界を震撼とさせている。 この著書の内容そのままが、3年近く経った現在、、 欧州経済にとって大混乱の幕開けになった。かっての力を失った英国の力は 強くはない。プロが決めるべき政策を、凡庸の国民の一時的意志に委ねるとは… この根底には情報化、グローバル化の潮流の激変がある。 それを読み取り、 導くのが政治家。それを… 酷い状況の時節に、ヒトラー、ムッソリーニ、 スターリン、毛などの醜悪の独裁者が現われ出てくる。今からふり返れば、 こんなゴミだが、当時は雲上人の存在。違いは現在は、知能程度がまる見え。 とはいえ、如何にも成らないのが一度与えた権力の持つ脅威。 「欧州激変」だけでなく、アメリカを含めた「世界激変」になっている。 ― 内容紹介 英国の国民投票の結果、予想外のEU離脱が決定した2016年6月24日以降、 世界では経済の乱高下が繰り返され、移民問題やテロ問題が拡大、2017年の 仏・独・蘭での選挙により欧州分裂が現実となる可能性が高まっている。 一方で英国と蜜月関係を築いた中国への影響も大きく、AIIBは先行き不透明 となり、さらに仲裁裁判所で南シナ海の支配権も否定され習近平政権は暴発寸前。 米国大統領選の帰趨、混乱する世界の行方と参院選後の日本の変化を読む! ◉第1章「英EU離脱で世界の勢力図が大激変する」では、 イギリスの国民投票の結果分析と、直近1ヶ月ほどの間の市場や世界の動きを 解分析。グローバリズムの終焉と、イギリスの動きがなぜ中国に影響するのか を解説しています。 ◉第2章「2017年、EU分裂への秒読みが始まる」では、 金融、経済、難民といったEUが抱える問題を紹介。CoCo債とドイツ銀行、 フォルクスワーゲンなど、金融も経済も深刻な状況であると分析しています。 また難民問題では収拾がつかず、EU各国が国境を復活。EUが自力では この問題を解決できないと指摘。 ◉第3章「日本主導で『中国排除』が世界の新秩序に」では、 混乱する欧州とは対照的に存在感を増す日本の話題。日本が進める対中包囲網 を伊勢志摩サミットと首脳宣言から分析し、次代の世界秩序が日本主導で構築 されつつあると、指摘。 ◉第4章「絶命寸前の中国経済、そのウソと矛盾」では、 中国問題を解説。バブル崩壊後の中国が、さらにイギリスという後ろ盾を 失ったことで混迷を極めてると指摘しています。 なお、この章は昨年出版された『中国壊滅』と『余命半年の中国経済』の 「その後」であり、併せて読むといいでしょう。中国の状況が渡邉先生の予想 した通り… というか、悪いほうに悪いほうに進んでいるのが、わかり過ぎて 切なくなります。 ◉第5章「租税回避でねらい撃ちにあうグローバル企業」では、 脱グローバルを経済の面から解説。世界の流れがグローバルから現地生産方式 にシフトしていくことを、アップルとトヨタを例にしてりして、わかりやすく 説明されています。この章については今年5月に発売された 『パナマ文書:「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲う』 のダイジェスト的な感じになっていますので、『パナマ文書』も合わせて 読むといいかも。 ◉第6章「大混乱へ向かう世界で日本が躍進する道」では、 消費増税再延期と参議員選挙など、最近の国内問題を採り上げています。 参議員選挙で浮き彫りになった野党の迷走ぶりと連合の分裂、安倍政権と 財務省やメディアの関係に言及。日本の製造業の可能性を評価するいっぽう、 銀行には厳しい指摘をしています。
全6章のうち2章がEU、中国で1章、脱グローバル関連で1章、 日本メインが2章です。『欧州壊滅 世界急変』ですが、全体の3分の1は 日本に割り当てられています。というのも、読んでいただければわかると思う のですが、この荒ぶ世界でキーマンとなるのが日本あり、私たち日本国民です。 読後には、そういう使命感が湧いてくると思います。 大変な世の中ですが、がんばらないといけませんなぁ……。 ≫ ― ▼ その最中に起こったのが、日産のゴーンの逮捕劇。これは検察の権威回復 を狙った突発行為。一番、慌てたのが安倍政府。トラの尾を踏んでしまった のである。ならば、トラの狙い目は『東京オリンピック』の妨害。誘致先の 決定の全ての何れの場面をとっても、汚職につながる。アベノミクスの推進に 必要かもしれないが、幾らなんでも、この時節にオリンピックはない! その付けは、次世代の人たちにやってくる。衰退する国家を彼らが担う。 世界は、第一次、第二次世界大戦の前夜に酷似している。 その前に、 今年は、あの歴史的経済事件・リーマンショックの前年の状況と同じ。生臭い 空気が流れている。火種は、世界中に幾らでも転がっている。 英国にしろ、 アメリカにしろ、中国、北朝鮮問題しろ、一神教の仲間内と、一神教対その他 の争いになる。それは、人種、民族の相克の永遠のテーマになる。それらは 抱え込んで発火に注意するしかないが、これも何時まで保たれるのか?
・・・・・・ 6224,閑話小題〜 「わがままこそ最高の美徳」だと! 2018年03月29日(木) <「わがままこそ最高の美徳」ヘルマン ヘッセ (著)> * 我が道を行け! 何処かの誰かが聞いたら卒倒しそうな内容だが、我ままの核心を如何に上手く 隠しながら、生き方として貫けるか否かに人生がかかっていると。 利己的遺伝子論は、ドーソンは遺伝子を人間的表現の利己的遺伝子と表現して 広まった説である。集団内の他者に対する「利他性」は、種の生命維持のため、 必要に迫られたものとする。その説の一部を引用して本来の自我は「わがまま」 であり、それを前提にコントロールの必要性があると飛躍した論が罷り通った。 〜内容紹介〜 ≪ ヘッセは少年時代から我が強く、親の手に余る子で、神学校の寄宿舎から脱走 して落ちこぼれになる。しかし、ずっと詩人になる夢を諦めず、独学で大作家 になった。自分を信じて生きることの重要性を説いたエッセイと詩を集めた詩文集。 「人生の下劣さに抗する最良の武器は、勇気と、わがままと、忍耐です。 勇気は私たちを強くし、わがままは愉しさを生み出し、忍耐は平安を生み出して くれます」(ヘッセ) ―小さいときから我が強く、非行少年のレッテルを貼られ ながらも、自分の好きな道を邁進し世界的な文学者になったヘッセの「わがまま」 礼賛の書。戦争や政治の季節の中でも自説を曲げなかった強靱な精神とは。 素敵な詩文集。」 〜レビューより 「わがまま」と言えば、悪徳とさえ思われるもの(特に、日本において)なのに、 何故に「最高の美徳」なのか?ドイツ語圏でも「わがまま(Eigenshinn)」と 言えば、「普通あまりよい意味で用いられる言葉ではない」と翻訳者の岡田朝雄 も「訳者あとがき」に記している。 「個性の尊重」と日本でも言われる場合があるが、本当にそれを実現していこう とすれば、「わがまま」「組織を大事にしなくちゃね」「世間はそんなに甘くない」 などという非難にすぐに出くわすことだろう。 日本では、「大勢順応主義」が 唯一のイデオロギーであるだけに、諸外国に比べても、「個性の尊重」に対する 圧力(もっといえば、抑圧)の度合いがいっそう深いといえるだろう。 ヘッセは、この本の中で、「真に個性をもつ人びとは、この世でほかの人びと よりも難儀しますが、またずっとすばらしい生活をします。彼らは群衆の保護を 受けませんが、自分自身の想像力の喜びを享受します」と言う。 自己実現には、困難や孤独が付きまとうものらしい。 しかし、そこには、 何物にも侵されない喜びもあるのである。 ヘッセ自身、学校からの脱走、自殺未遂、心の病を体験しつつ、自己実現を成し 遂げからこそ、その喜びを語ることができたのだと考えられる。 ― ▼ 我ままといえば、子供の頃の黒柳徹子。そこで調べると、 【 彼女が通ったトモエ学園は、かつては東京・自由が丘に実在した。 2016年5月7日付朝日新聞によると、自由教育の提唱者である手塚岸衛氏が 1928年に創立した「自由ケ丘学園」の幼稚園・小学校を、小林宗作氏が1937年に 引き継いだかたちで創設した。小林氏は音楽教育法リトミックを基盤に、子ども の個性と自主性を尊重する教育を実践したという。 ドラマの原作となった自伝小説「窓ぎわのトットちゃん」によると、 黒柳は母の紹介で、この学校に転入した。黒柳は好奇心旺盛すぎて授業中に机の フタの開閉を100回ぐらい繰返したり、教室の窓から大声でチンドン屋を呼んだり したため、尋常小学校を1年で退学になったという。 トモエ学園では、本物の電車も教室に使われ、授業はめいめいが好きな科目を 選んで始めることができた。午後にはみんなで散歩という、一風変わった学校 だったが、黒柳は大好きだった。当時の自身について、「びっくりする事件を、 いくつも起こしていた」と黒柳は「窓ぎわのトットちゃん」で振り返った。 しかし、そんな事件が起きても、校長の小林氏が黒柳の両親を学校に呼び出す ことはなかったという。かわりに小林氏は黒柳見かけると、「君は、本当は いい子なんだよ」といつも言った。】とあった。 ここで、<ヘッセへの治療にもかかわったといわれるユングは、 「人格が未熟の状態から完全な自己意識へと発達することは、賜物であると同時 に呪いでもあるのだ」と述べたが、ヘッセの主張とも符合する。それは二人とも 自己実現がいかに激しい二律背反を伴うものかをよく知っていたからだと言える。 だからこそ、孤独を恐れずに自分自身と向き合いつつ、日々の生活の中で、自己 実現に心を砕いていく「狂狷の徒」に対し、この本は勇気と喜びと平安を与える ものとなるだろう。>が、ずばり核心をついている。 創業で自己実現を図ってきた人生に少し疑問を持っているが、その面白味と 充実感が残っている。父親の後ろ姿を、幼児の頃から見てきたから、何とか続け てこられたようだ。結果など、二の次と… 何を選び、何を徹するか。 彼女が繰り返し語る言葉に、「他と比べない」がある。経験と知識の絶対量の 少ない三分の二の人達は、身辺の比較だけが、彼らの科学になる。それが長年 かけて自分自身を押さえつける。 追)以下の文章を読返し、芸術家とは、「エゴそのまま」の人間になる。 ということは、芸術家には都会の環境が良いことになるか?それも閑静の。
・・・・・・ 5127,「魂」の思想史 ー 2015年03月29日(日) 〜「魂」の思想史: 近代の異端者とともに ー酒井健 (著) * ゴッホの魂 ーA ゴッホの魂は、ルター派のひとつ、カルヴァン派の職業観から生まれ出て くる「働く神」であった。貧しかった彼は、いつも神から「退けられた者」 という劣等感にさい悩まされ、それが、そのまま、魂のエネルギーとして 絵画の中に残っている。 〜その辺りから(p27)〜 ≪ ドイツ人のマルティン・ルター(1483〜1546)がカトリック権力者たちの 信仰姿勢にプロテスト(抗議)したのが始まり。ルターによれば、信仰は、神と 信者の直接的な関係を本質としており、両者の間で唯一認められる媒介項は 聖書だけだとなります。カトリックの総本山ヴァチカンの豪華な教会装飾などは 邪道の最たる例となります。質素に信仰に励み禁欲的に労働に従事することが 称えられ、贅沢、無駄遺い、怠惰は批判されました。聞くべきはイエスの言葉。 「わたしの父は今に至るまで働いておられる。わたしも働くのである」 天上の神も地上の神イエスも労働に専念しているのだから、神に喜ばれたけれ ば、禁欲的に働かなければいけないというわけ。こうしたルターの禁欲的労働 思想をさらに神中心に改革したのがジャン・カルヴァ(1509〜1546)でした。 人類を救済する全権は神が握っている。救われる人を神はすでに選んでいる (「予定説」)。 では、「選ばれていること」は何によって分かるか、その証は 何なのか。カルヴァン派の人々は、自分の職業を神から与えられた天職とみなし、 それに禁欲的に励んでいられることが「選ばれていること」の証だと考えた。 こうなると、誰しも、この証を示そうと自分の仕事に真剣に従事するように なります。同時に、職についていない人間は、神から「退けられた者」と みなされ、蔑まれます。カルヴァン派の労働論にはもう一つ注目すべき点が ありました。労働を個人の問題ではなく、社会への貢献・社会にいる人々への 隣人愛と捉えた点です。隣人愛といっても、神中心に考えられているわけです から。まず神への愛があり、それから同じ社会に生きる人々への愛があるが、 端的に言えば、人類を愛する神に愛をもって応えねばならないということです。 カルヴァン派にとっても神は基本的に「働く神」でした。その神は神自身に 合わせて人間の社会を働く集団にしようと欲した。人類の幸福を願って、 そう欲した。こうした人類に寄せる神の愛に応えるべく、労働社会に役立つ 労働をしなくてはいけない。神への愛の証とて社会に役立つ仕事、社会の人々 を愛する仕事をしていなければいけないとカルヴァン派は考えていた。 (略)・・「逆境にいる人々に平和と安ぎを与える。」これがゴッホにとって、 愛するということの第一義でした。この愛に照らして神学部の受験勉強は役に 立たないと感じられたため、彼はこれに興ざめし、アムステルダムの赤線地帯 の補助説教師に、ボリナージュ炭田の見習い伝道師に、身を転じていった。≫ ▼ ロンドンのナショナルギャラリーのゴッホの‘ひまわり’の前に立った時、 その漂っている空気に立ち竦んでしまったが、その作品が、ゴッホの2千点 ある作品の中で、最高傑作のひとつだったことを最近知ったが、納得である。 ひまわりに関しては、次回に取り上げる。 ・・・・・・ 4021, シングルイン、31年間の総括 ー3 2012年03月29日(木) * 計画倒産というが 何人かの知人に、「計画倒産?」と揶揄された。目先の資金ショートで 倒産したのではないので、言われて当然である。売上が10年で三分の一に 減少、東北大震災で四分の一が予測されれば、99%行きずまりは見えている。 それを前提に続けるべきかを考えれば、見切り千両の決断は当然のこと。 そこで計画倒産について考えてみる。何度か、ここで書いたが、私の理解して いる意味は、「手形決済をしている会社が倒産をする場合、仕入れ商品を増やし、 現金にして私用にまわし倒産すること」と、思っていた。 そこで弁護士に、「計画倒産って何ですか?」と聞くと、 ≪ 計画倒産と、計画的倒産は別物。 普通、倒産は資金繰りがつかなくなり 資金ショートをして倒産する場合をいう。しかし同じ倒産でも、事前に継続 不能と察知したら、最小の混乱で済むように手はずを踏むのを「計画的倒産」 という。計画倒産と、計画的倒産は全く違う。詳しくない人は、それを混合し、 噂のネタにする・・ 計画倒産か計画的倒産かより、「良い倒産」と、 「悪い倒産」の分類を私はしています。≫ との答え。 高利貸しなど、街の金融が入り、家族・親戚に連帯保証の受け判を押させて、 最後が自殺か夜逃げが、倒産に付きもの。幼児の頃から、何時も夜逃げ話を 聞いていた。それだけ商売の恐ろしさは知っていた。そして、身近の倒産を つぶさにみていた。それもあり、「万一の場合、危機管理用の準備資金を用意し、 運転資金に食い込んだ時点で、会社整理を考える」と決めていた。 それが去年の1月末に一時的に使いざるを得なくなった。二年続けて2割半ば 減少していた売上が、三年目に入っても、とどまることなく続いた結果である。 そこで、色いろシュミレーションをしたところ、半年から一年内の資金ショート が明白。会計事務所の担当に相談すると、「事務所の三割の会社が今日明日の 資金繰りに駆け回っているのが実態。現時点は下から4割レベル」という。 しかし、取引先の月末の支払いをし、退職金を、ある程度、払えるのは、 今しかない、とシュミレーションの数値は示している。 7月には地デジ化 のための客室テレビの入れ替えが予定されており、その上、ボイラーの入れ替え 予定がある。両方ともリース会社の受諾を受けていたが、事業継続が果たして 正しい判断かどうかの正念場。 その矢先に、東北大震災。30年の現事業 経験からして、更に2〜3割の売上減が予測。春恒例の催事が、ほとんど中止、 宿泊のキャンセルが続いた。その時に浮かんだのは、「一瞬早い決断は、打撃 は半分で済むが、一瞬の遅れは2倍になる。この躊躇は、差引き4倍の打撃。」 そして、閉鎖の二週間前に決断をした。これを計画倒産の範疇といえば、 答えようがない。明日で丸一年になる。これも事業の一環。 (字数の関係でカット2017年03月29日)
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2019年03月28日(木)
* 新元号ですか? あと数日で‘新元号’が発表される。ネットに『永光』とあったが、スクープ なら、それは急遽、排除されるというが如何だろう。幾つかの候補から、直前に 選定するため、これはなし? 改元は、心持の上で大きい。青少年期から、 「明治は遠くなりにけり」と耳にしてきたが、今度は「昭和が遠くなりにけり」 になる。 歳月人を待たず。 刻々と人生という蝋燭の残身が短くなっていく。 大相撲が終わり、春の甲子園野球が開幕、そろそろプロ野球が始まるその頃、 全国的に桜の開花! 世の中には新社会人と、進学・進級したての若者の姿が 現われる選手交代の時節。この机の前のガラス戸の外の小鳥の囀りも、何やら うれしいが、改元ともなれば何やら寂しい感が先立つ。 ― * 小噺を3つ 【 幼い子を乳母車に乗せて、若い父親がゆっくり歩いている。 子どもは大声で泣き続け、泣き止む気配がない。父親は低い声で、 「気を楽にしろ、ジミー。落ち着くんだ。心配するほどのことじゃない」 そこに、後ろを歩いていた女性が近づいて話しかけた。 「私は小児科ですが、先ほどから見ていて貴方は立派です。腹を立てずに、 対処なさっていますもの。このお子さん、名前はジミーですね。きっと 良い子に育つでしょう。 父親は言った。 「いや、この子はピーターです。 ジミーは僕の方でして。」】 【 病院に担ぎ込まれた男。医師の「右半身不随です」にすかさず、 動く手で、何を左に移動… 】 【 病院から逃げ出た瞬間こと切れた男に、駆け付けた病院長、誰も居ない のを確認して、「来院直前に倒れたことにするためさ!」と、向きを逆に。 ・・・・・・ 6223,閑話小題 〜佐川・喚問 2018年03月28日(水) * 森友学園問題と書換について… 昨日は、午前の参院で、その後にSJでエアロ・ヨガに参加して、午後の衆院 の(財務省の文書改ざん問題をめぐる佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問)を 釘づけで見ていた。その後、自民党の幹事長がコメントで<安倍晋三首相を始め、 政治家がどういう関わりあいを持っていたか、一つの焦点だったと思うが、幸いに (関わりは)なかったことが明白になった。こういうことが再び起こることのない ように、党として十分、慎重に丁寧にやっていくことは言わずもがなで大事だ。> とコメントを出していた。この茶番を見るにつけ、自民党の腐った体質が、国民 感情に対して、悪化するのは必定のことを知らないのか? 〜まずはネットニュースより〜 《 森友学園の土地は過去に 大阪音楽大学が7億の土地購入を申し出て 財務省 が「安すぎる」と蹴った経緯があるにもかかわらず、日本会議関係者の共謀で 森友学園に1億円程度で安く売るために「ゴミがあった。その撤去費用が巨額だ」 などの文書を作らせて 財務省に安く売るように圧力をかけたのが 事の発端。 以後 当時の理財局長 佐川の国会答弁に合わせて 財務省で辻褄を併せるために 文書の改ざんが繰り返し行われた。しかも、 内閣人事局の人事権で 佐川は安倍 に「首に縄を付けられた状態」。虚偽答弁の恩賞で 国税庁長官になったのもその 御蔭のため。佐川をトップにした圧力のダウンで精神的に疲弊したノンキャリア に自殺者を出すという最悪の結末。 事実上政治が人殺しをしているのに、それを 闇に葬れと言っているのが現実です。》 ― ▼ 首相夫婦がつるんで、森友学園に、実質的便宜で、数億の利益を与えた。 貰った方は逮捕され留置場に収監されているが、便宜を与えた首相夫妻は、 権力をかさに、シラを切る。首相の犯罪を、首相自らの配下が、裁けるわけが ない。国会喚問とはいえ、所詮は、限界がある。しかし、権力の腐敗の構図が、 そのまま現れ出ていることに、権力者側が気づいていない。 〜 熊:おい寅さんよ、昨日の喚問を見たかよ。 寅:下手なドラマより遥かに面白かったよ。初めは気の毒にと思っていたが、 「刑事訴追のため、御答えは控えさせて頂きます」の連発には、ウンザリしたよ。 それと、午前の出端の自民党の女性議員の誘導的な質問と、午後の演説風質問も、 見え見えさ。庶民は、刑事モノドラマで、ゴマカシに、鋭いのを知らないんだ。 熊:あんな受答えで、いいのかよ? 寅:40数回も、受答えを拒否したのに、議長は注意しない。仲間の長の喚問なら 当然ですか。早速、野党議員が、「佐川は、自分をトカゲの尻尾になろうと している」と、怒りの形相で語っていたけどね。 大家:それにしても、国税局といえば、公務員社会では、エリート中のエリート、 いくら何でも、「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の書換は酷い。 誰が指示したかは、当然、安倍首相だよ。安倍。首相の立場じゃないと、指示 できないほどの案件と、早速、元官僚上りの評論家が、語っていたが… 八:とはいえ、憲法を変えられるのは安倍ぐらいだろうから困ったもの。 それと、この緊迫した極東情勢の中で、サッサと、問題解決の必要があるが… 熊:でも、国税局が国家の存在を揺るがす、秘密文書の改ざんをしたのが明るみ に出てしまい、それが出来るのは首相の立場からの指示というからには! 大家:それにしても、奥さんがつるむと問題は深刻だよ。亭主をバカにする動物 だからな。小沢一郎も、隠し子の発覚で奥さんに逃げられてから意気消沈した ままだよ。政治家など激務だろう。それが安心して休まる家が無くなると、 魂が抜けたようになる典型だね。安倍ちゃんも、辛いところだが踏ん張りどこ。 寅:聞いているだけでも辛いね。俺は俺で良かったよ。絶対に政治家など嫌だね。 それと、佐川の自殺が心配だね。それと口封じも。誰が、それを最も望むか? 熊:おいおい、その位にしておきなよ。で、如何なるの? 八:この問題、改ざん問題が加わってしまったのだから、この延長は難しいさ。 麻生の首で手打ちが、順当か、安倍の引退かだが… そう遠くないうちに、 思いもよらない事態が生じる? 私にも分からないけどね。 政治家は消耗品というけど… 光り輝くだけのエネルギーが残っているか?
・・・・・・ 4394, 私たちの住む宇宙は、10の27乗・10の−35乗の世界 ー1 2013年03月28日(木) 「宇宙は何でできているのか」村山 斉 (著) * 私たちの住む宇宙は、10の27乗・10の−35乗の世界 ー1 村山斉の「宇宙は本当にひとつなのか」が非常に刺激的で、去年読んだ 本ではベスト。「現在、宇宙論はコペルニクス以来の大転換期にある」と素人 に分かり易く書いてあった。「我われの住む宇宙の他に10の500乗の宇宙が 存在している」というから、驚きである。この「宇宙は何でできているのか」 は、その10ヶ月前に発行されたもの。比べてみると、新著が宇宙論入門書で、 これは素粒子論が主とした内容。素粒子を突き詰めると宇宙と同じというから・・ =まずアマゾンのー内容紹介ーより= ≪ 全ての星と原子を足しても宇宙全体の重さのほんの4%。で残り96%は 何なのか?物質を作る最小単位の粒子である素粒子。誕生直後の宇宙は、素粒子 が原子にならない状態でバラバラに飛び交う、高温高圧の火の玉だった。だから、 素粒子の種類や素粒子に働く力の法則が分かれば宇宙の成り立ちが分かるし、 逆に、宇宙の現象を観測することで素粒子の謎も明らかになる。 本書は、素粒子物理学の基本中の基本をやさしくかみくだきながら、 「宇宙はどう始まったのか」「私たちはなぜ存在するのか」 「宇宙はこれからどうなるのか」という人類永遠の疑問に挑む、 限りなく小さくて大きな物語。≫ ーキーポイントの部分の抜粋ー 【この本のテーマは『素粒子物理学で解く宇宙の謎』。なぜ素粒子と宇宙が 関係あるのか? 最も大きいのが137億光年の宇宙で、最も小さいのが素粒子・・ たとえば、リンゴは直径約0.1m。人間の身長は、桁がーつ上がって1〜2m程度。 ビルやマンションはもう1桁上がって、数十mの高さ。東京タワーは333m、 建設中の東京スカイツリーは634mにです。それぞれおよそ「3×、10の二乗m」 「6×、10の二乗m」。高い富士山(3776m)、「10の三乗」という桁数。 では、富士山が載っている地球の直径は約1万2千キロmですから、メートルに 直すと桁数は「10の7乗」。富士山の1万倍。その地球が太陽のまわりを公転 する軌道の大きさは、富士山の1万倍のさらに1万倍(10の11乗m)のオーダー。 でも、それは宇宙全体から見ればほんの小さな点のようなもの。太陽系は 「天の川銀河」の片隅にありますが、この銀河は地球の軌道の約10億倍の大きさ (10の20乗m)。さらに天の川銀河はほかの銀河系と一緒に「銀河団」を形成して おり、その銀河団は天の川銀河の1000倍程度の規模(10の23乗mのオーダ)。 もちろん宇宙には、そういう銀河団がほかにもたくさんあります。それらを すべてひっくるめたのが、宇宙です。そして、私たちがいま実際に観測できる 宇宙のサイズは、1つの銀河団のさらに1万倍(10の27乗)。こうなると 「兆(10の12乗)」や「京(10の16乗)」とといった単位では表せないので 「10のX乗」という表現が必要になります。これがまさに、いわゆる 「天文学的な数字」のスケールなのです。】 ▼ 最も小さな素粒子については次回するが、我われのすむ宇宙は、極大と 極少合わせ10の62乗の世界。しかし、この他に宇宙が10の500乗もある 可能性がある。世界観が変わったとかいう問題でなく、宇宙観が変わってしまう。。 他の宇宙から、我われの住む宇宙にループ状になってつながって暗黒エネルギー を供給しているという。これを読むと、人生、社会、人間がつくり上げた神、 正義、愛、価値とかは、虚無の彼方の中に消えてしまいそうになる。 それなら日々を味わいつくし、楽しめば良い。少なくとも、何時の間に 刷り込まれたバイアスに縛られないこと。 −つづく ・・・・・・ 4020, 事業生活39年の、独り語り ー6 2012年03月28日(水) 初めての千城台ビルの建設中に石油ショックが起きてしまった。 そのビル前の数百世帯の建設予定だったマンション建設が急遽、 中止になってしまった。 その世帯群を当てにしていたため、テナントの 問い合わせはゼロ。 完成した時には、最悪低迷の状態。 この時、つくづく 時代の激変の恐ろしさを痛感した。その最悪の出発の中で、テナントとして 商売を当て、ビルそのものを活性化しなければならない。父親の死の問題も あって、この時は必勝が絶対条件の土壇場であった。衣料スーパーは立地的 にみて商圏が狭すぎ現実的でない。考え抜いたのが当時、破竹の勢いで店舗 展開していた養老の滝のFC。その暖簾なら客を確実に呼び寄せると直感。 そして、ビルの完成と同時に養老の滝のオープン。その1ヶ月後の結婚と、 慌しい日々が続いていった。連日、朝の7時から23時までの激務である。 ≪ ー 養老の瀧1122号店、店長の日々 ー H・0907 両親の創業を幼児の時みていて、その厳しさを知っていたつもりだったが、 自分がその立場に立ってみて、その認識の甘さを思い知った。千葉の新興住宅地 (五万人)の十字路に“貸ビルの建築”“養老の瀧オ−プン”“結婚”という 人生の初体験を同時に始めた。丁度石油ショックにより高度成長期が弾け、 ビルの前の数千世帯のマンション計画が中止となり、最悪の出発となった。 そしてオ−プン...!完全にパニック状態!オ−プン人気も含めお客の列! しかし、全くの素人である。ビル建築等、他に諸々が重なり、地獄のような 日になってしまった。 当初の、2〜3ヶ月は朝8時より夜半の1時までの 激務であった。指導員と私とアシスタントの3人の激しい日々であった。 “勤め人”と自営業の立場の大転換がその時おこった。それまでは8時間 プラス2〜3時間、という立場が、‘24時間(休んでいても仕事のうち) 仕事’という立場になった。サラリ−マンが事業をおこし大部分が失敗する のは前者より脱皮できない為である。大手ス−パ−の創業期に入社、異常に 近い厳しい世界に3年近くいたが・・ その厳しさが全く違う。はじめの 数ヶ月は、今日辞めるか明日辞めるかという位、厳しいものであった。 あの空ビルをテナントで埋めなければ、私の立場が無くなる!という前提が あった為乗り越えられたと思うが。でも不思議なもので、真っ正面より立ち 向かっていると、いつの間にか辛さが辛さでなくなってくる、適応能力が 自然についてくるのだ。ヤクザ、土方、得体の知れない人間に“気違い水=酒” を飲ませているのだ。それと兎にも角にも全くの無警察状態に近いのだ。 そこで自分で店を衛らなくてはならない。酒を飲んだ人間の本当の恐ろしさ をそれまで、ほとんど知らなかったためだろう、命が幾つあっても足らない事件 が月に一度はおきた。恐怖の中で1人トイレの中で(他人にはわからないよう) 震えた事があった。そこで、大きく唸った。 そしてお客に対処したところ 腹が据わったのだろう、お客が逆に竦んでしまった。“これだ!”と直感した。 また店の従業員に前もって、うち合せをしておき、お客に怒鳴る変わりに 従業員を怒鳴りつけ竦ませたり、土壇場に立つと知恵がついてくる。 フランチャイズのシステムは今でも素晴らしいものであった。標準化、単純化、 マニュアル化がきっちりできあがっていた。創業時の勉強という点、 このシステムは自らに非常に有効に働いたと振り返って思えるようになった。 創業は辛い! 1973.11.07〜 ≫ ▼ 計画も、それが完成をした時に、時代が全く変わってしまう経験を創業の 出だしに経験することになった。現在からみると、良い経験だが、実際に窮地 に立つと、思わぬ力と知恵が湧いてくるもの。必死に問題の中心にエネルギー を集中していると、思わぬところからチャンスが転がり込んでくるもの。
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2019年03月27日(水)
<「超ショートショート講座」 田丸雅智著> * 不思議な言葉をつくる 不思議な言葉とは普段は使わない言葉である。去年の秋口に参加した、 <ドロミテと、北イタリア側からみる裏マッタ―フォルンの旅>に、ドローンを 持参したショートショート。もちろん、フェクションだが、YouTubeでアルプス の空撮を多く見ていたので、想像と創作は簡単に出来る。 ライブで想いのまま書いてみた… 【 持っていったゴーグルを装着し、ビューポイントから少し離れた目立たない 空地からドローンを飛ばすのは、年齢が年齢だけに少し勇気がいった。老い先 短い年齢なればこそ、絶対に飛ばすと覚悟を決めていたため、躊躇することなく、 組み立てをしてを飛ばせた。 快晴の空、音の小さな機種のため、幸いなことに、 ほぼ誰も気づいてない。 そこからみるマッタ―フォルンの絶景は、ゴーグルを 被っていることすら忘れるほど迫力があった。自分が鳥になって空を飛んでいる 快感は、これまで何度か体験してきた至高体験である。これを味わうために、 生れてきたという感覚。その瞬間、肉体が、この世の中の小さな縛りから、解き 離されたような解放感に満ちたような自由と慈愛と喜びに浸ったような。 ところが、何か黒い物体が私の視界に目がけて突っ込んできた。それは現実で あり、幻覚でもある。その境目での驚きと恐怖感で絶叫をあげていた。 「死にいく瞬間とは、これだな」と思いつつ気を失っていた。 フト気づくと、宇宙に投げ出され無限の彼方の光に向かっている薄っすらした 意識があった。その意識は、何度も経験した感動した時の、至福と至高体験の 絶対世界の感覚。目の前の大きな鏡に、それまでの人生の記憶が、次々と現われ 出て、消えていく。 … 近くの椅子で寝込んでいるのを連れが見つけたようだ。 その全てが夢だった。】 ― ▼ 至高体験を解説すると、このような経験になる。三桁の経験はある? 何ゆえに即席で書いた「超短編小説」が、『至高体験』に行くつくのでしょう?
―――― 2018/06/27 閑話小題 〜覚醒剤と、マリファナ ―2
* 麻薬の二次災害 麻薬を吸った高揚の音楽、『上を向いて歩こう』『今日は赤ちゃん』 『夢で会いましょう』などから、その一部を感じることが出来る。 作曲家の故・中村八大は重症の薬中患者。あの感覚は異次元の快感の世界。 何曲か、それらしきα波のCDをネットで購入しiPodに入れ、時々、 聴いている。 『余命、半年』と宣言されたら、考えても良いが… やはり止めておくべきと、和歌山ドンファンなどの一連の報道が教えている。 私の至高体験は、秘異郷ツアー先の大自然との邂逅の感動体験と、アルコール による高揚感が多々ある。薬物中毒には、禁断症状がついてくるため始末が悪い。 「達磨さん、ちょいとこっち向け、世の中は、月雪花に酒に女だ」の禅語がある… 美味い酒は数限り飲んできた。酒の肴と、美女を侍らせば別に薬物使用の必要も ない筈だが… 中毒者は、金の無いため? 中間カットの薬にいくのか? 問題は止めどなく深みにはまること? 二次災害の問題が当然生じる。 「CSI: 科学捜査班」というラスベガスなどを中心に最新科学を駆使した操作 技術で様々な凶悪犯罪を解明していく1話完結形クライム・サスペンスがある。 これが面白い、10数年にわたり数百本はみただろうか。 その一つに、麻薬にやられた妻に、支配された夫との共犯事件の筋書きがあった。 表向きは普通の夫婦が、実はサイコパスで… これに近い話を知人から聞いた。 <鬱病の治療薬の長期服用から薬中が酷くなり、痴呆症に陥った姉が、夫と供に 妻の妹のところにやってきて、「高校時代にお金が紛失したが、犯人は絶対に アナタ。正直に言いなさいよ」 旦那も止めるふうもなく…40,50年前の話を> 身内に痴呆症の人を抱えたことのある人は、理解できるはず。 私は5年半… これをマダラ呆け状態で周辺に言って周るため、たまったものではない。 薬中の場合にも多々ある。私にも、幾つか憶えがある。具体的には、あまりに 酷すぎて書けない内容。そこに、世間バカが絡み込んでくるから始末が悪い。 ならば、不幸系ほど世間様度数が高くなる…その観察を楽しめば良い。
―――― 2007/07/06 LSDを一服した状態とは、どんな状態? −1
植草甚一の「カトマンズでLSDを一服」という本が面白い。 「植草甚一スクラップブック」の一冊でNO/11になるが 古今東西、植草甚一の読んだ麻薬に関する記事・文献などが話題になっている。 図書館で借りてきた本だが面白そうなので、一とおり目を通して、中古本だが、 直にアマゾンで注文をいれた。麻薬のトリップに対して興味がある。しかし麻薬 をまさか使うことは出来ないし、中毒になったら取り返しがつかない。 といってバッド・トリップやグッド・トリップの状態を、経験してみたい誘惑も。 まあ、死ぬ直前の楽しみにしておいた方がよい。ならせめて、どういう状態か、 知識として知りたくもなる。手元に何冊か、その状況を紹介した本がある。
私の枕元には、麻薬を使った状態に近づける音楽のCDがある。 買ってから10年近く、寝る前などに聴いてきたが、寝つきがよい。 酒を飲んでホンワカした気分と同じである。 私の場合、秘境旅行や、酒席などで至高体験を数知れないほど経験してきたので、 アルコールや、寝る前の音楽で、直にトリップしやすい蓄積があり、 体質的に脳内には回路が出来ている。まあ、それはいい!
以下は、この本の冒頭に出てくる心理学者ジュラール・ボルの 「麻薬への旅」の中の一節である。麻薬のトリップの状態を書いた本を何冊か 持っているが、どれも似ている。面白く解りやすいので紹介しておこう。 ーー1967年10月から著者ボルの2年間の経験談であるーー ーーー p・12~13 ネパールではハシーシを政府が許可しているし、1舛涼傭覆150フラン 前後(ヨーロッパでは五十倍の値段)なので、ヒッピーの顔ぶれは変るが、 いつも400人ぐらいいるそうだ。力トマソズには彼らの連絡場所になっている 「リトル・チペタソ」というチベヅト人経営の小さなキャバレーがあるが、 ある日のことリーというアメリカのヒッピーがLSDを持ってやってきた。 そうしてカトマソズの谷間の平地に仲間たちと「ヒヅピーラソド」と名付けた 小コミュニティのテソト生活をはじめるのだが、夜の十時ごろ、 みんなしてカプセル入りのLSDを少量の水で飲んだときの経験を、 著者ポルは書きはじめる。暗い夜で、キャンプの焚火が赤い。 遠くにヒマラヤ山脈の輪郭が見える。
みんな声を出さないでLSDが効きはじめるのをジーッと待っている。 夜の静寂さ。二十分したとき、耳のうしろの首筋が急に熱くなったかと思うと、 舌ざわりが金属的になった。まだ効果はあらわれないし、意識は平常どおりだ。 すると始まったなと思う感覚の変化。神経が局部的にピリッと硬直し、 その瞬間はロではいえない異常な現象がおそいかかった気持である。 いろいろなLSD体験記から想像していたのと同じ状態であって、自己が解体し、 まわりの知覚世界に溶けこんでいく。それがすこしたつと、こうなった。 焚火を見ていると、その火のなかに、ぼくがいる。ぼくは火なんだな、 いや火の向うに存在しているようだ。というのは火や明りや影が、 ぼくの思考や意志に服従するように動いているからで、まわりの世界を、 ぼくが上からブタをしているような気持になってきたからである。それなのに、 ぼくとは違ったものなのだ。まわりのすべてと同じものになっていく。
と同時に余計だと思う漠然としたものが、仮面をかぶったように引っこんで しまった。そうして宇宙的になりはじめた精神的内部の知覚作用。 いろいろなものが重なり合って見える。 その重なりかたの度合が強烈な作用をもっていて、たがいに矛盾するかと思うと 無限の連想へとみちびいていく。そのときレコードをかけた者がいて、 チベットの宗教音楽が流れてきた。
すると意識がより複雑になり、その音楽は、ぼくが作曲したものではないか、 なぜならばくの体内から生まれてきたようだし、ぼくの思考と厳格に一致して いるからだ。単調だが美しく流れていく音楽は、ぼくなのである。 一つの音が、つぎの音になるまでにハッキリと分離して耳に入ってくる。 ぼくと周囲との溶解状態が、さっきよりずっと完全なものとなった。
ハシーシやメスカリンが効きだしたときのように、しぜんと目ぶたがふさがる。 すると音楽が目に見えてきた。一つの音が明りで書いたようになり、キラギラと 雑色になって飛び散る。無限に大きい万華鏡のまん中にいるようだし、ある音が、 ほかの音よりも強くぼくのなかで反響し、それが後頭部や胃のあたりをシピれさせ、 打楽器の音が強烈な電気ショックのように全身を飛びあげるようにするのだった。 ぼくは手を見る。それは歪んだり、大きさや色の具合が変化したりする。そばに いる仲間の顔を見ると、小さなダイヤモソドがちりばめられていてピカピカと輝き、 とても美しい。ぼくは目を閉じる。するとまた心の奥ふかくへと落ち込んでいく。
自己と別世界との溶解。非現実の現実的な知覚状態。 これは,「シュールモア」(超我)と呼びたい。 そのときの解放感は、口ではいえないくらい気持を昂揚させる。 道徳的な規準といったタブーのすべてが取りのぞかれてしまうのだ。 そうした宇宙をなにかのシソポルや連想や知覚の種類や合理的なイメージで 説明しようとしても、文字や言葉は単純化された嘘になるだけである。 ただあとで考えたことだが、人間というものは、いかに不条理で憐れむぺき存在か、 歴史や文化の発展のなかで「権力」に支配されて生きてきたのだ。 そこから解放されるものがLSDだということはハッキリといえるのだった。
そのとき誰かの笑い声がした。なぜ笑ったのだろう。 それは、ぼくが四十年間というもの、無知だったことを笑っているような気がする。 三十人くらいの仲間が、誘われたように笑い声を出し、ぼくもいっしょに笑いだした。 以上は「麻薬への旅」の、ほんの一部の紹介だが、LSDの研究は、 ますます興味ぶかくなってきた。
―――― 2018/04/14 閑話小題 〜加山雄三とヨット −2 * 加山雄三、ヨット全焼で何を思う? 寅: 悲しいだろうにな〜 八: いや、そうでもないと思うよ。保険にかかってるかどうか、おりるかの 問題ですよ。自分が会社整理をして綺麗サッパリと割切れたのも、万一を 考えて保険かわりに家内名義の預金をし続けていた前提があればこそ。 大家: この一件で、もう一つや二つの歌詞とメロディーが出来てヒットでも すれば、不幸中の幸いになりますよ。 寅: 歳が歳だから、前のように簡単につくれないよ。でも、あの面構えから して、もう一艘、購入して、最期の墓場として海遊びツアーでもするさ。 幸せな奴は、何があってもバネにして幸せになるさ。それが男だろう。 熊: まさか、万歳!と諸手を挙げられないしね。でも、本心は、誰も、いや 自分さえ分からないからね。 八: 気力が萎えて落込むのが、一番心配だね。今頃は、中古か、サラのヨット の資料を探しているかだ。幸が多きい人間は、そういう考え方をするんだ。 世の中には、それを妬む、不幸な奴がいるから、隠密裏だろうけどね。 大家: わしなんぞ、甲斐がないから妬む方の部類になるがね。それにしても、 羨ましいよ。遊びと、仕事が、両立しているんだから。過っての印税も 入ってくるからね。私なら、大型クルーザーに乗って、ノンビリして いた方が気楽で良いけどね。そんな金もないがね。 八: 私なんぞは、寝室に4k・TVを入れてね、世界各国をユーチュブの映像で、 遊ぶくらいですよ。でも、それが面白いから、カウチポテト族そのもの。 早速、<4k、金沢ひがし花街>で映像を楽しんだけど、実に良かった。 熊: ったく! 楽しみを二倍三倍にしてしまうんだからな〜。 八: 大家さんと同じく、老い先が短くなって来たからね。 寅: 八つぁんは、俺と熊と違って、さほど加山雄三を羨ましく思ってない ようだが。如何して? 大家: 好きなことの幾つかを年月かけて楽しんでいたからですよ。 そうすると、内なる世界があって、他人の世界と比べなくなりますよ。 八: 最後の最後は、自分の行蔵しか残らないもの。金沢バスツアーをキッカケに 20歳代半ばの行蔵が多く思いだされたしね。それと、好きな非日常を味わえ たしね。また桜の時節も、花見という非日常を楽しんでいるし。 大家: 人間、感情の動物だもの、そう簡単に割切れないですよ。 八: ここで至高体験の絶対量が問題になるの。彼は、それは信じられないほど の経験があるから、行蔵の内側は宝庫の山さ。そんなチャチなものではないよ。 熊: 人間って、不平等過ぎないか。普通、良いこと2に悪いこと1、って 言うけど、俺の場合、真逆で、1対2の感じがするね。 八: そんなことはないね。なら鬱病で、病院通いさ。私が見る限り、2対1さ。 熊: なら普通だ。 大家: 近くに私と八つぁんが居るからさ。それと楽しみに長けている寅さんもね。 それも、死んでしまえば、ハイ、それまでよ。何も持っては逝けないしね。 後期高齢者の身には、一日一日を楽しむしかないね。 八: <笑って過ごそう、ハンカチーフ!> ですか。泣いても笑っても同じ人生 だもの。泣くも良し、笑うも良いだと、つくづく思うよ。 寅: それにしてもさ、娑婆には、つまらなそうな老人が多いね。 大家: そりゃ、生老病死の問題が色濃くなって、身体は日ごと弱って、 周辺は次々に亡くなり、内面は穏やかじゃないよ。 八: 問題は、横の顔色ばかりみてさ、笑いものにする腐ったような奴ら… 大家: 「早く死にな!」と、思うが、あれじゃあ、当分は死なないね。陰口、 悪口のオンパレード。私も、そう思われているし、現にそうだろうがね。 八: 今回の金沢ツアーの帰路の車内で、キミマロの漫談のDVDを流していたが、 年寄りの悪口が、冴えわたっていたが、途中でハッとしたね。28人の参加だが、 私が一番の御年寄り。自分の姿を笑っていることに、途中まで気づかないとは。 大家: まだ八つぁんは、私より10歳近く若いけど、80歳の峠は、それはキツイよ。 キミマラ、いや失礼、キミマロも、年寄り弄りだったのが、自虐ネタの年齢 に入ったためか、それはそれは、漫談ネタの毒が重苦しくなってさ。 八: そうだ、加山雄三の話に戻そう。失えばこそ、見えてくる己の人生を 味わるのも、これも人生。どのみち、生きている内の泣き笑い。加賀百万石の 金沢を46年ぶりに振返ってみて、その折々の「いま、ここ、わたし」と再開し、 自虐の漫談を味わいつつ、現実に溺れつつある日常の中からドロップしながら 日々を過ごしている自分との対話も悪いものではない。 大家: おやおや、丁度よく話を、まとめましたね。 ―――― 2002/10/04 至高体験−2
「この経験をしただけでも、この世に生まれてきた価値が充分にある。 この瞬間を経験する為に生まれてきたとといって良い」という感覚である。 精神病は精神のマイナスの偏りの病だが、プラスの人(何をしてもうまくいく人) は、至高体験を異常に多く重ねているという。
それでは具体的に書いてみよう(恋愛・下ネタはないのが少し残念だが?) 旅行先でのそれが多いが
・初めて海外旅行ーヨーロッパに行った時、生まれて初めて腹の底から笑った、何回も! 確かイギリスのパブで、それとオーストリアのワイン居酒屋で、それとミュンヘンの ビアホールで。感動と歓喜の毎日であった。 その旅行で私の固い頭を(固定観念を)叩き壊されたのが最大の 収穫であった。 中学高校時代は腹の底から笑う事は本当に少なかった。 またそれだけ刺激の強い事は、それまで全く無った。
・あとは20数年前、実家の会社にいた時30人近くを引き連れてハワイに行った。 その時も、至高といっていい位ぐらいハワイの総てに感激した。 世界に名だたる観光地、ショーにしても、洗練された内容が次々出てきた。
・カナダのロッキーも感動感動の連続であった。「一回しかチャンスが無いが、 何処に行ったらよいか?」といわれたら、カナダのロッキーだ。 多くの旅行経験者はそう言う! 地球でなくどこかの星に行ったような錯覚に陥る。 「ロッキーでの旅行の感激は、「自分の家を売ってでも経験する価値がある」 とその時思った。 この日を境にして、この経験をする前と後という感じだった。
・9年前に震えながらいったケニアもそうだ。 アフリカの大地の広大のサバンナを見たときの驚きと感動! 遙か彼方にシマウマとヌーが数十頭走っている姿を始めてみた時の 感動も強烈な思い出だ。
・事業でもそうだ。 初めて千葉で千城ビルを立ち上げ仕事も軌道にのり、 ふとそのビルを見上げた時の何ともいえない絶頂感も良かった。 誰もがその瞬間を持っているはずだ。
・会社の忘年会や竣工式の後の宴会でも、それに近い気持ちになる。
成功経験を重ねる人は、至高体験を重ね続けることの出来る人だ。 巨人の長島は至高体験を普通の人の数百倍、いや数千倍経験している。 それがますます至高体験を呼び寄せる。 自分を良くしようとしたら、至高体験を重ねる事だ。 ―――― 2004/10/17 1293, 「閑」のある生き方ー読書日記 −3 「今ここに」を、更に考えてみる。 ー前回では 「空」を時の上から解釈して、「即今」、 平たくいえば、ーただいまーと解釈した。 「空」がわかるというのは、その「ただいま」がわかるということである。 この「ただいま」を手に入れなくてはならぬ。 この「ただいま」を無限そのものだと悟るとき、零すなわち見元の式が成立する。 「今ココニ」を丸ごと心で把握するなら、そこには、 あとに残る過去も先に待つ未来もなく、ただ永遠の今があるだけということに気づく。 空と時を合わせて「一念」というほうがよい。 hereーnow が、それである。 ーを抜粋し、そして感想を書いた。 今回は、その即今の凝縮した瞬間はどういう時か考えてみる。 感動、感激、至高体験、歓喜、感謝の時といえよう。 その瞬間が「今ここ」を実感する時である。 その瞬間を経験した時、それが永遠に通じている感覚がする。 それが「永遠の今」である。 感動の時、その瞬間は自分の中に永遠に残る切り取られた時である。 この経験をするため、この瞬間を経験するために、生まれてきたといってよい。 それまでの全てを超えた体験する飛躍の時である。 その「今ここ」は、悟りの世界でもある。 この中に、感激、至高体験、歓喜、感謝が含まれる。 いや、これらの言葉の中に、それぞれが含まれる。 「今ここ」は、決してプラスの時だけでない。 挫折をした時、死を宣告された時、絶望を味わった時、身近の人の死の時、 等々、あげることが出来る。 意識の深くに陥ってしまう時といってよい。 その時は意識は研ぎ澄まされ鋭く自分を切り裂く。 「今ここに」を意識している時は、宇宙の中心に立っている時であり、 宇宙と直接つながっている瞬間である。
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2019年03月26日(火)
* 年中、イベントだらけで… ☆ 大相撲、終わってみれば白鵬の全勝優勝。そして幸か不孝か、腕の負傷。 これで来場所、どうどうと休場が出来る。負け越しても、その座を失なう ことなく、給与が貰える。ならば予定?通り… 目標は来年のオリンピック での土俵入り。優勝と休場を交互にしながら。 大関の座の入替え戦(大関・栃の心と関脇・貴景勝)が何とも非常な一番。 年齢からみて、翌場所10勝は難しいことを解っているため、必死だが… 貴景勝も、2度あるか無しかの大一番。関脇は成れても、大関の壁は大きい。 ところで、白鵬が17年九州場所でも、優勝インタビュー後に万歳三唱を促し、 ファンと行って顰蹙をかったが、今度は三本締め。相撲協会として、一場所 出場禁止処分をすべきだったのに、それをしなかった怠慢。今回も出来ない のだろうが… すかすかした頭が丸見え。天は二物を与えないというが。 自動調整ですか?
☆ 庭の桜の蕾の膨らみが目立ってきた。今年の桜の開花は、4月初旬辺りか。 小雪の桜は、さていかに。 ところで、数年前に、金沢日帰りバスツアーで、 道すがら立寄った、富山・朝日町舟川の「春の三重奏」 が良かった。見慣れて 麻痺をしているが地元の「福島江」と「悠久山」の桜も素晴らしい。さほど 知られてないが、それぞれ地域の桜の名所があるそうな。桜と花火は、一瞬の 輝きゆえの、一期一会の出あいの美しさがある。
☆ 昨日の朝方、二回目のポタリング(ミニ・チャリ)。だが、まだまだ寒い。 道すがら一時停車のラインで車の走行音が聞こえたので、停車をしたところ、 それがパトカー。 数秒、早ければ、注意か、チケットを切られるところ。 危ない危ない! 定期コースを10数年、チャリに乗っていれば、一時停車違反 や、車道と歩道を都合よく使い分けているため、目を付けられているのだろう。 直にパトは左折して停車。すかさず、一時停止。目があったので、職質かと 思いきや無言。何時も思うのは、交通手段で‘自転車は最も危ない乗りもの’ ということ。 雨の中で、点滅している信号を無理に渡った際に、スリップを して数メートル吹飛んでから、注意に注意を重ねてきた。 で、例年とおり、鼻かぜと、クシャミの連発。 さて、出かけますか!
〜去年は?とみれば、さほど変わらない文章が… 何でしょうね、これは〜
―――― 閑話小題 〜金沢・富山バスツアー 2018年 4月某日
昨日は、数年ぶりに、観光バスツアーに参加してきた。 地元の越後交通(ゴールデンツアー)の日帰りコース。出発が長岡駅東口で、 早朝の7時20分発。地元到着が19時20分。値段が9500円(税込)。家内が長岡駅 への道すがらにある越後観光ビル内の案内所で見つけてきたツアー。 ・富山県北アルプスを背景にした『あさひ舟川・春の四重奏』の花見と、 ・金沢市内の『金沢ひがし茶屋街・散策』 ・『ホテル日航金沢のランチ食べ放題』のメニュー。 家内が、このコースに甚く気にいって誘ってきた。この数年、ライフワークの 秘異郷旅行に行ってないため、即座に合意し、参加した。 一つだけ誤算が、 桜の開花が一週間早くて満開の時期を逸し、半分ほど散っていたこと。それでも 、満足できる散策。その後、金沢駅前にある「ホテル日航」のランチが思いの外、 美味しかった。「ひがし茶屋街」散策を1時間ほどして、帰路についた。 金沢には、20歳半ばに一年半ほど、修行も兼ねて勤務をしたことがあった。 立場が立場だけに、気持ちがどん底だったが、ところは、「いとはん」という、 マナーに厳しいと定評のあったファッション衣料チェーン。人手不足の中、 女性専用のマンションが大うけで、若い女性が殺到していた急激な右上がりの 会社で知られていた。しかし、努めて半年もしないうちに、ドルショックが 起きて時代は一変し、売上は激減し、西武流通グループの傘下に入る激動の 最中。社長と、ナンバー3の人物の対立もあって社内は荒んでいた。 しかし、3人に1人は、いわゆる金沢美人。仕事の半分は、様々な悩みの 相談相手と、イチャツキ。肩書が無い立場からこそ、気を許してくる。 最悪が故に、面白いことが多かった。寮内に、誰か茶道に通っている人が 居ないかと聞いたところ、寄宿していた寮の近くに、一般の家庭の主婦が 教えている茶道の家を紹介してもらい、1年程、通っていた。当然、そこに 数人、金沢美人が通っていて、週の二回、火曜日と、木曜日と、交互に通い ながら、様々な地元美人と茶道の練習を楽しんでもいた。金沢は外モノには 優しく、仲間内にはキメ細かい暗黙の気遣いがある歴然とした階級社会。 男尊女卑が歴然と残っている男社会で、一歩も二歩も、女性が表立っても、 男をたてる世界。富山、福井、能登、飛騨高山が近くにあり、何はともあれ、 金沢に… 。当然、遊び場も、茶屋街に。芸者衆の集まる、茶屋街が、 「ひがい茶屋街」「にし茶屋街」「主計茶屋街」の三つが金沢藩の肝いりで 集められ、現在に至っている。その「にし茶屋街」に、何も知らずに店の パンフレット配りをして、その奥深い世界を一端を見た時の驚きを忘れられ ない。出あうのは今まで見たことのない御公家顔の美人ばかり。あれは、 芸子のスッピン顔だった、今回の散策で気づいたが、それは綺麗なはずだ。 雑種の地方の寄り集まりの首都圏を除き、四日市、神戸、金沢、新潟市、 長岡市と仕事で、渡り歩いたが、こと美人とセンスに関しては、金沢が 一番粒揃いである。一番、影響を受けているのが、京都の文化のようだ。 北陸新幹線開通まで、あまり知られてなかったのが、他に、料理文化の深さ。 現在は、如何か知らないが、おでん屋、小料理屋、喫茶店に味わいの深い 店が多い。当時の金沢の話は尽きないほどあるが、どの場面も、青春の 真只中のような思い出は尽きない。時代は、経済が激動していても、 右上がりの、今となっては夢のような時代背景があった。 ドップリ、地元城下町の一角に沈んでいる自分に気づかされた一日だった。
追: これを書いた後に、20分後にポタリングに出発し花見をする予定。 長時間バスの座席の固定で腰痛を心配をしたが、殆ど問題は無かった。 習慣の力だが、定時の3時50分に起床し、これを書上げ… 日常に世界。 一日とはいえ、この非日常の反動は、数日後に出てくることになるが…
追: これまた、いま現在、気づいたが、3年前に、以下を書いていた。 少し出来過ぎだが、こんなものですか。話題の在庫が少ないだけだが。 ―――― 閑話小題 〜金沢・富山バスツアー 〜2
* こんにちは、わが青春の金沢へ 日帰りの『金沢、富山コース』。 国内のバスツアーは、十数年前に、、 夜行バスで行った『京都の桜・観光以』以来、二回目。40歳辺りまでは家族と とものドライブ旅行か、友人とか、仕事仲間内の企画に参加するとかが主だった… その後、趣味を一品豪華主義とした秘異郷旅行など海外ツアーに絞ったため、 国内旅行は皆無だった。しかし、海外ツアーで腰痛の負担が増えてきて… 今回は、日帰りツアーとしても、腰痛が心配だったが、何事もなく帰ってきた。 バスツアーは中高年が多いので、海外ツアーのような、強硬日程は基本的に組み こんでないようだ。 今回は、金沢の『ひがし茶屋街・散策』と、富山の『あさひ山連邦を背景とした、 「あさひ舟川」の花見』が主である。 『金沢ひがし花街』が風情があって味わいがあった。 写真は、ネットでひろったものだが、着物姿の若い女性や、男女は、貸衣装で 着付けをしたと思われる。当地で数組の芸子らしき連れが歩いていたが、直に、 観光客の「芸子コスプレ」?と気づいた。しかし馬子にも衣裳、派手な和服の 若い女性が妙に色っぽく場に馴染んでいた。 ネットでひろった写真の芸子は、金沢美人の典型だが、勤め先の女店員の 3分の1は、この程度の美人が揃っていた。当時の写真が一枚も存在いないのが 悔やまれる。私の年代は、戦中、戦後の境目。同じ年代でも、男は数年後の 団塊世代の女性が有り余っているが、女性は終戦直前のため、対象の男が極端 に少ない。特に当時の城下町は、隠れた男尊女卑の文化が浸透していたようだ。 無役が故の気楽さと、加賀百万石の大らかさが相まって、ドップリと粋ある 美人に囲まれ、鈍よりした女社会の生温かさに浸った日常を過ごしていた。 それと、様々な小料理屋や、おでん屋の酒の味を思いだしていた。世間を渡り 歩いてきたと思っていたが、底辺の一部しか、みてなかったことも、あい知る ことになった。 花街とは、裕福の男の3%の遊び場の名残りということ。 何時も、極限の先に、大きく世界が広がっていた。 金沢、娑婆娑婆の一節! 〜【金沢・茶屋街】で検索すると〜 <江戸時代、城下町近郊を流れる犀川・浅野川両界隈に多くの茶屋が立ち並んだ。 文政3年(1820年)、加賀藩の許可を得、犀川西側に「にし」の茶屋町、浅野川 東側に「ひがし」の茶屋町が共に開かれ、大いに賑わった。この際、旧来の不整形 な町割は改められ、整形な街区が形成された。浅野川をはさんで北西には、茶屋街 の1つである主計町がある。 茶屋町創設時の敷地割をよく残し、全国でも希少な茶屋様式の町屋を多く残して いるとし、2001年11月14日、種別「茶屋町」で国の重要伝統的建造物群保存地区と して選定された。二番丁にある茶屋「志摩」は、歴史的価値が高いことから2003年 12月25日に国の重要文化財に指定され、一般公開されている。> ―――― 2001/12/21 [178] 忘れられない店ー4(金沢) ー平家ー鉄板焼き 金沢にいた時期によく行った店である。もう30年も前の話である。 4〜5年前に行った時まだっその店があったが、しかし個性的な親父は死んで しまっていた。その店のかみさんがそのままいた。高級化して二店になっていた。 落人焼きといって、何でも鉄板で焼く鉄板焼きやで‘平家’というだ名前の店だ。 今でもちょっとないかわった店だ。食塩の箱入りとともに、キャベツが山盛りで ツマミにでる。大きい鉄板の上で魚や肉や野菜や豆腐を焼くのだ。その為店が 油でギトギトで真っ黒で、またそれがいい。親父が遊び人風の個性の塊のような 親父で、その話を聞いているだけでよかった。 当然お母ちゃんがいて、人間味あふれた夫婦であった。2時間ぐらいいるうち、 必ず大喧嘩をするのが名物で、皆それが始まるのを待っている節があった。 「マダ喧嘩始まらないの?」と聞く人が出る始末。そしてすざましい喧嘩である。 たまに奥さんが休みの日、一人ショボンとしているところがまた可愛い。 何回も家に電話しているのだ。たまたま初めて行ったのは、会社の先輩が競馬で 大あてをして連れていってもらったのだが、「お前の人生は今日で終わりだ、大穴 を当てた味を知ってしまったのだからだ!」と先輩に説教が始まった。 それがいやに説得があって面白かった事を思い出す。
・・・・・・ 6221,閑話小題 〜 つれづれに春 2018年03月26日(月) * 年齢もあるが、気持ちは… 大相撲も、千秋楽を待たずに鶴竜が優勝をした。予想外だったが、終わって みればこんなもの。ファンの立場からいえば『白鵬が居なくとも、充実した場所』 というのが収穫だ。 『平成シゴロ(4・5・6年生まれ)』と勝手に命名したが、この辺りに有望な力士 が多い。他に思いついたのが、『平成のコロ(5・6)組』も。 その顔触れが幕内前半に出揃い始め、新旧入替りの時節になってきたようだ。 それに焦った昭和モンゴル組が、起こした事件が、『貴ノ岩、殴打事件』。 コロ(5・6)チャン組に、いやに明かるい力士が多いと感じるのは若さのせいか。 天皇の御退位で年号が変わると、昭和生まれは、ますます肩身が狭くなりそう。 『花のサンパチ組』は、昭和38年生まれの力士らを指す。 双羽黒光司(第60代横綱) 北勝海信芳(第61代横綱、現在の年寄八角) 小錦八十吉(現在はタレント) 寺尾常史(現在の年寄錣山) 琴ヶ梅剛史(現在は相撲料理店経営)である。 この一群が十両から幕内上位に上がってくる頃に、多くの名場面が見られた。 相撲取りを大別に色分けすると、「外国勢」「大卒組」「中高卒、叩き上げ組」 に分けられ、これに年齢分別を横割りして「昭和組」と「平成組」も加えてよい。 ―― ラジオで、<「小春日和」を初春に使いそうだが、実は秋口の晴間に使う言葉> と話していたが、その前日のブログで「小春日和の時節」と使ったばかりだった。 まあ、知らないことが実に多い。70歳を過ぎた頃から、日々、年齢の衰えを感じる。 とはいえ、SJの運動効果も実感している。酒さえ控えれば、体調は頗る良い。 ふと「介護年齢になった現在、何があっても受止める心の準備があるだろうか」 と思うことがある。 ――
昨日の早朝、長岡大橋から大手大橋の土手一周の自転車の初乗りをしてきた。 今年の走り初めである。 散歩からチャリ遊覧に切替えて10年目になる。まだ 寒さが残っているが… やはり気分は爽快だが、まだ日曜にしては人出は少ない。 早朝の、この文章作成時間は、これで一時間近く減少することになるが…。 精神面、肉体面で非常にプラス効果を直に実感できる。散歩を含めた早朝の運動、 40年間、続けているが、このお陰で何とか生命保持が出来ている。
・・・・・・ 5124,閑話小題 ーボンヤリも悪くない 2015年03月26日(木) * つれづれに 〜ボンヤリしながら 「はてな」のブログのアクセスが3月3日から、何故か5倍の1500に 増加した。不自然なので一時的と思っていたが、なかなか減らない。ところが、 数日前の連休から、以前の300前後に戻ってしまった。突然、増えた理由も、 減った理由も分からない。300でも多いと思っていたが、1500になった、 アクセスが20日近く減少しないので少し自信を持ちかけていたが・・ 内容からしたら、300でも、出来過ぎだが。14年近く、毎日2〜3時間 かけて、一日一文を書いてきたが、気がつけば、5000以上。自分のデータ ベースを公開し、自己コントロールするため、どうしても、他者の目線を意識 をしてしまうが、こうともしないと5千日も続けられなかったことも確か! ところで、一昨日の早朝、一時間ほど早く起きて机に向かったため、ブログ のアップも、一時間早く終わった。そこで、意識的にボンヤリとしてみた。 目の前の書棚の本や、図書館で借りてきた本を次々と流し読みをしたりしたが、 この何をするでもない時間が良い。午前中のネットサーフィンでも、この間 (ま)でするが・・ * オープン戦の原・巨人が変? 明日からプロ野球の開幕だが、パ・リーグは、ソフトバンクとオリックス。 セ・リーグは広島と巨人の前評判がよい。しかし、どうも巨人の原監督の 監督としての賞味期間が切れているのは確か。巨人というブランドの監督の 消耗度はただ事ではないはず。もう無理である。新監督は、江川か、桑田辺り がベストと考えられるが、どうだろう! それにしても、あの戦力、他チーム を圧倒している。それを賞味期限を終えた監督で勝てないゲームを観るのも、 味わいがあることも確か。三年期限で、江川監督、桑田ヘッドコーチにし、 その後、江川が退くシナリオ。何故か、誰も言わないのは何故だろう! 原に実績があるため? ・・・・・・ 4759,挫折と悲哀こそ、人生のパスポート! 2014年03月26日(水) ーひと言でいいのですー吉川直美編 * 挫折と悲哀こそ兄弟との共感のパスポート 人生で、何も挑戦しないで、挫折も悲哀も味わったことがない人が思いの外 に多い。それも人生だが、ポッキリと折れてしまう危険がある。その時に立直る に大きなエネルギーを要することになる。秘境ツアーの中に、こういう人を 何人か見かけたことがある。かなり深刻の悩みのようだっただが、それを経験 する方が、しないで済んだ人より幸運? 悲哀さえ、知らず終えていくのも人生。 大きな挫折を経験してない人ほど、「まさか、自分が!」の声が心底から 生じてくる ーその辺りから!ー 《【苦しんだことのない人々がどんなに我慢のならないものかは、人生の あらゆる分野で教えられる。挫折と悲哀こそ人間がその兄弟たちと共感し 合い、交るためのパスポートである。ーロバート・ゴルティス】 ある心理的・霊的成熟を目指す研修会に、いつもピンと背筋を伸ばした 人はきぜんを寄せつけない、毅然としたシスターが参加されていました。 ほかの参加者が様々に痛みや弱さを分かち合う中で、彼女は両親にも家族にも 愛され、早くから神に仕え、とくに記憶に残る挫折も後悔もなく、どんなに 心を探っても痛みがないと胸を張られました。その研修会にも、修道院長に 命じられてしぶしぶ来られたのでした。ほかの参加者が嘆き、もだえ苦しみ、 寄り添い寄り添われ、やがて十分泣いて気の晴れた子どものように笑顔を取り 戻したころ、思いがけずうちひしがれていたのは彼女でした。「私には人の 痛みがわからないことがわかりました。それがはじめて知った挫折です。」》 ▼ 人生の味わいは、挫折と悲哀と諦念から滲み出てくる。それなくして、 最後の最後に、味わいの無い自分の人生に愕然。秘境旅行の参加者には、 そういった風な人が人生の悲哀を味わい尽くしてきた人より、多く見られる。 それこそ一番の挫折に気づいた人たちである。何度も書くが、中学校の担任の 先生が、定年時に私に深刻に話したのは、このことだった。「定年になった 現在も90歳前後の両親に見守られ、のうのうと順調に生きてきた。しかし、 そこには自分の人生が全く無かった。これほど、無念のことはない。思いのまま 生きている、お前が羨ましい!」と。それも人生。その怒りを周囲の挫折や悲哀 に向ける人たちより、遥かにましである。この節目で‘自分の傷口を他人の血で 洗おうとする哀れな人たち’を多く観察しただけでも、良い経験をした! 自分の経験範囲しか理解できないのが人間の性。そのことを自覚できないのも 人間の悲しい性である。 ところで私も、このシスターの範疇? で、最期は!
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2019年03月25日(月)
<「超ショートショート講座」 田丸雅智著> * 具体的な手順から △ まずは、20の名詞から いざ、具体的な名詞と思ったら重い! その思い自体が、現在の感情で しかないと、気楽に、自然任せに、思い浮かんだまま羅列してみる。 ― <桜の時節> <幸福> <何かチャレンジ> <改元って…> <先日見た映画> <鶯の初囀り> <学生時代の青雲寮のこと> <イチロウの引退会見> <私(イチロウ)は監督は絶対に無理> <春の甲子園野球が開幕> <成るほど70歳を超えると、急激に弱る> <もやもや> <大相撲も、また白鵬かよ> <再び小噺> <ツアーへ> <75歳まで、あと2年> <無我の境地> <ドローン> <他宇宙論> <ゴーグル> =この名詞探しに3分。 成るほど、この程度の語彙の限界が分った。 △ 次に、この中から『ゴーグル』を選択、そのイメージを10ほど書き出す。 〔マッターホルンからの空撮〕〔カメラ付き無線凧揚げ〕〔YouTubeの映像〕 〔街中の闘牛の空撮〕〔鳥の目線〕〔何だ、AI飛行機ですか〕〔日曜日の憂鬱〕 〔空撮現場でゴーグルをつけてみると〕〔現実と、空撮と、ゴーグルの組合せ〕 〔留まることのない可能性〕などを思いのまま書きだしてみた。=所要4分。 合計=7分。 これを読返してみた感想は<これ自体が文脈として、一つのショートショート> ということ。『ゴーグル』を装着して、山岳頂上周辺から、ドローンを飛ばし、 自らの姿を頭上から鳥の視線で見る。現に、マッタ―フォルンのドローン映像を 見たことがあるが、それは不思議な感覚の共有をしたような… ネットで生配信 も可能。 それを手を加えて文章化すれば超短編の物語にもなる。 △ で次は、他に残った19の名詞の中から、<無我の境地>を組合わせると、 ショートショートにするには、そぐわないが、それでも、ドローンから見える壮大な スイスアルプスを背景にした、新たなドラマのイメージが湧いてくる。 マッタ―フォルンのスイス側からの全景のビューポイントで、日本人の老夫婦が 西欧風の凧をあげていた。そこで、せめて自分たちが上げている風にと少しの間、 糸を持たせてもらった。それが今では、小型ドローンからの空撮が可能になった。 このエピソードを加えると、丁度良いプロットになる。 私にとっての旅は、日 常からのトリップ。2年前に参加した、<ドロミテと、北イタリア側からみる マッタ―フォルンの旅>に、参加した話題を加えると、丁度良い味付けになる。 で、次回は<マッタ―フォルンの電子凧揚げ> の『超ショートショート』を! 尤も、この文章自体、ノンフェクション系ショートショート?
・・・・・・ 2911,人生は作品である 2009年03月25日(水) 「人間にとって、その人生は作品である」これは司馬遼太郎の言葉である。 「人間には志がある。その志の味が、人間の味である」という言葉もある。 身近で亡くなった両親の生き様を見てきてつくづくと、人生は作品という ことが理解できる。そして生きている限りは未完であるところが、ミソ。 死んだ時に完成するが、その時は自分にとって関係ないことになるから絶妙。 哲学では人生を「劇場」に喩え、その役割配置から、その真理を突き詰めていく。 それぞれが人生劇場では主役。 それは第三者が口挟むことでない。 本人の意志に従う物語。従って還暦を迎える頃になると、その物語の辻褄 合わせが始る。シナリオ、主演が自分であり、観客の一人も自分。 だから面白いのであり、悲しくもある。 自分で悲劇の場面と思っても第三者 の目からみれば喜劇に思える。(逆も言える) 年齢を重ねて分別がついてきて、人生を振り返ると顔から火が出ること度々。 主役は次から次へと襲ってくる難問を乗り越えるのが役割。 難問そのものの 内容が物語を決めることになる。だから、問題に対して嘆いてはならない。 (自分の火種もあるが)問題と本人の意志が自分の人生の作品を決定する。 キュープラー・ロスは<人生劇場は「レッスン=学び」であると看破> (以下、字数制限のためカット 2015年3月25日) ・・・・・・ 5853,物語で経験する「生老病死」 −3 2017年03月25日(土) <老いの風景 ー物語で経験する「生老病死」〜石光勝・著> * 寂聴と今東光 若き日の官能作家「瀬戸内晴美」を見知っていたが、今では尼僧の身。 一言一言が、常人では理解できないような人生を味わい尽くしたが故の 圧倒的なエネルギーが満ち溢れている。着の身着のまま家出をしたくだりと、 本人と思われる「そういう一日」の、この圧倒的場面が強く印象に残っている。 〜その部分から ≪ タイトルの『風景』とは?自身のことを書いた3作「デスマスク」「絆」 「そういう一日」を景色として眺めたことによるのか? 全7篇。 なかでも、「そういう一日」に描かれている出家に到る様は、ある種の 凄まじさがある。 その凄まじさは・・・ 【 <出家させて頂きたいのです> 「御家族はどう言われている」 <家族はございません。両親はとうに死亡しています。姉が一人、父の残した 家業を守っていますが、電話で出家すると告げましたら、あら、いい年貢の 納め時ねと申しました> 「そのお姉さんが、得度式で一番泣かれるよ。 肉親というのは泣くものだ。 髪は?」 <剃ります> 「無理に剃らなくてもいいんだよ」 <私はだらしない駄目人間ですから、型からも、 きちんと入らないとつづかないと思います> 「下半身は?」 <断ちます> 「ふむ。仕事は?」 <続けたいと思っています。でも出家したら書かせて くれない場合も予想しています> 「その時は?」 <ひとりで書きおきます> 「わかった。あなたは尼僧になる前に、れっきとした小説家だったことを 忘れてはならない。死んでもペンを放さないように。坊主とつきあうことも ない。寺をもつこともない。書くために出家をするのだから」 】 この会話の二人、真偽は別にして今東光と寂聴である。≫ ― ▼ 奔放すき放題に生きれば、娑婆には思い残すこともないはず。 宇野千代と対談で、この日のことを具体的に話している。女傑同士の話は… 世には魔性の女がいるそうな? リアルな、純粋一途で、床上手な、しかし 恐ろしいのが巷を徘徊しているそうな。水商売より、普通風の人に多いという。 人生という森林には、様ざま広くて深い闇と、ドブと蓮の花が紛れ込んでいる。 「やはり野に置け、蓮華草」 摘んで持ち帰るより、眺めるが良し? ったく! ・・・・・・ 6220,閑話小題 〜米朝開戦 −8 「見捨てられ症候群」とは言え… 2018年03月25日(日) <「トランプ症候群」 〜法哲学者・井上達夫と精神科医・香山リカの対談> * 精神疾患ですと… 一時風靡した船村徹の『矢切の渡し』の歌詞 < つれて逃げてよ……」「ついておいでよ… 夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です … >が 何とも物悲しいが、弱者・日本の「見捨てられ症候群」に重なって聞こえる。 冷戦時の日米同盟においては、「巻き込まれ」の懸念が圧倒的だった。当時は、 「米国の戦争」に関与せざるを得なくなることが恐れられたのである。他方で、 地理的には冷戦の最前線国家の日本で、中国・ソ連への脅威は、さほど高くは なかった。 しかし、その時代は去り、北朝鮮の核弾道ミサイル開発や、中国の海洋進出 が進む中、日本の領土防衛がより深刻の課題となっている。そこで果たして、 有事の際に米国は本当に日本を守ってくれるかが問われている。「見捨てられ」 の懸念である。 昨日の内容を、眉唾と思った読者が多くいたと思われたと 推測するので、この一節を紹介する…
≪ ・井上: 日米安保から巨大な利益を受けているのは、むしろアメリカ。 日本はただ乗りどころか巨大な負担を背負わされている。アメリカは、海外に おける世界最大のしかも代替え不能な戦略拠点を日本に持っているわけですから。 ベトナム戦争も、朝鮮戦争の時もそうだった。日本は技術水準の極めて高い兵站 拠点になるわけ。石油基地にしても、海軍の最大ものは、本土にあるが、第二、 第三位は日本にあり、二つを合わせるとアメリカ本土より大きい。その放棄は、 世界に対する軍事的な優位を放棄することになる。アメリカが、この大事な拠点 を保持する経費は殆どタダです。日本が75%の駐留費を持っている。もっと負担 をしろと言ったのはトランプだけ。知らないだけです。 …日本人が「見捨てれれ不安」を持っているのは、日米安保の軍事的・戦略的 実態に対し知識が無さすぎるからです。軍事問題がタブー化していたためです。 ・香山: 50年前に、精神疾患と思しきゴールドウォーターがジョンソンと 大統領選で闘った時、敗戦後の裁判で、彼が勝訴した。その時以来、『診断を してない著名人の精神鑑定を、精神科医が診断するのを控えるべし』という 規定をつくった背景がある。トランプが大統領になって以来の、問題の続出で、 「黙っていられない」とばかりに何人かの精神科医が口を開き出した。 「自己愛性パーソナリティー障害」が一番多く、他に 「反社会性パーソナリティ障害」「妄想性障害」… …その都度、精神学会が警告を出しているが、精神科医たちは、「私たちには 危険を社会に警告する義務があるのだ」と引かず、シンポジウムや、本を出したり デモをしたりしています。私自身、トランプ氏の多くを知りませんが、何らかの パーソナリティ障害、それも‘かなり病態水準が悪い’と思います。病態水準とは、 現実検討能力、自我同一性、心的防衛メカニズムが上手く機能しているかどうかで 判断するのですが、いずれもかなり低めで、人格のまとまりが悪いということ。≫ ― ▼ アメリカの民主党だけでなく、共和党さえも、この怒れた老人を苦々しく 思っているようだ。歴史に残る漫画的日々を全世界が唖然と見ているのが実態。 安倍首相の政治生命も、危険状態の極みにあるようだが、トランプ退陣以降も 考えておくべきである。 熊: 副大統領のクーデターかい? 寅: そりゃないよ! いくら何でも! 颯太: とすると… 発病? 心不全、脳梗塞? 熊: やば! 颯太: ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」の末尾で、 「語りえないものについては沈黙しなければならない」といったけど 我々庶民は、黙って静観するしかないのかな〜。 大家: …「 」… 性質の悪い「劇場型コミックショー」ですか。 ・・・・・・ 4391、大衆は何も考えない 2013年03月25日(月) * 劇場版「相棒の映画感想 一年前から、平日の16時から刑事モノ「相棒」の再放送をみているが、 物語に捻りと味わいがあって面白い。一昨日、その劇場版をシネマで見てきた。 ーまずは、専用サイトの内容よりー 【‘謎のデータ’がネット上にバラ撒かれ、削除された・・。 直後、燃え残った数十枚の一万円札と死体が発見された現場で、捜査一課刑事 ・伊丹とサイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月は出会った。死体は東京明和銀行 本店システム部の中山雄吾。ネットに不正アクセスし、機密情報を流していた 疑いでサイバー犯罪対策課にマークされていた。殺人事件として真実を追う 伊丹、不正アクセス容疑を追う岩月。いがみ合いながらも、共に捜査を進めて いく二人だったが、目に見えない圧力に曝され、捜査は行き詰っていく・・。】 ー私の主観で要約するとー ≪ 官僚が銀行閉鎖の「Xデー」を策定・計画していた。が、その内容が ネット上に流され、それを知った暴力団関係のトレーダーが、そのXデーを 知ろうとして偶発的に告発者を殺してしまう。しかし官僚たちと政治家と警察 トップが、銀行閉鎖の計画を知られるのを阻止するため捜査妨害する。公然と マスコミに出てしまえば、その日がXデーになってしまうからだ。 キプロスで偶然、銀行閉鎖騒ぎがあったこともあり、銀行の取付け騒ぎや 銀行閉鎖計画に現実味が感じられる内容。金融庁などの各省官僚と政治家の 打ち合わせの中の言葉が、辛らつ、かつ真実を含んでいる。 ・国民は、厳しい現実を示されるより、甘い将来の絵図を求めている。 ・難しい真実より、簡単な嘘を好む。 ・現在が、そのまま将来も続くと信じて疑わない。 現在何が起こっているか知ろうとしない。 等々、 アベノミクスに両手を上げて喜んでいる愚衆を、そのまま言い当てている。 貨幣も国債も信用があってこそ通用する。誰も信用しなくなったら只の紙切れ。 映画とはいえ、現在進行形のアベノミクスを批判している。アベノミクスで Xデーを早める必要性も確かにある。何れにせよ、一度、焼け野原にしてから 立て直さなければならないならば。それにしても、あまりに国民は無知と (私を含め)思い知る。少し逸れるが、このオバマの中東訪問で、 「シリアへの攻撃と、イスラエルのイラン核施設攻撃のXデーの相互確認が あった」という仮説を立て二人の会見をみると、近々に始まると思えたが。 ・・・・・・ 5488、閑話小題 〜人間の尊厳とは 2016年03月25日(金) *「人生の意味」の、コペルニクス的転回 〜主語を入れ替えるか、逆照射をするか カントは、認識について、「対象が意識を規定するのではなく、 意識が対象を規定する」と、「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に 従う」と、コペルニクス的転換を示した。 かってテーマとして取上げたが、 フランクルは、アウシュビッツで、『私が人生の意味を問う』のではなくて、 『私自身が人生から問われたものとして体験される』と、転換してみせた。 この逆照射の視点から、人間の尊厳の問題が提示される。 『生きるとは、人間としての尊厳を大事にすること』と。 ・『幸福とは、上手くいったからなるのではなく、幸福だから上手くいく』 という、幸福論がある。学生時代に、ある2つのグループに属したことが あったが、上記の通りである。彼らは、明るく、物事に動じず、教養があり、 気楽で、積極果敢の要素を多く持っていた。 〜フランクの哲学をネット検索〜 ≪ 「 私はもはや人生から期待すべき何ものも持っていないのだ。」 そう言って生きることをやめようとした囚人に、フランクルは説く。 「他人によって取り替えることができないこと、かけがえのないあなたを 待っている仕事、待っている愛する人がいる。人生はあなたからあるものを 期待している」と。 フランクルたち囚人は、そのすざましい生活において、 生きるための「なぜ」を常に問わなければならなかった。そして、生活目的 を意識する。 目的が無くなったととたん存在の意味も消えてしまいます。 拠り所が無くなった人は死んでしまうのです。 そして、生きのびるために、人生の意味をひっくり返した。 『人生から何をわれわれは期待できるか』が、問題ではなくて、 『人生が何をわれわれから期待しているか』が、問題なのだと。 『私が人生の意味を問う』のではなくて、『私自身が人生から問われたもの』 として体験される。人生は、私に毎日毎時問いを提出し、私はその問いに、 詮索や口先だけでなくて、正しい行為によって応答しなければならない。 「われわれ」「私」と「人生」を入れ替えることで、まったく違う世界を 出現させたのです。≫ ー別の検索結果はー ≪「生きる意味」は強制収容所の中でのみ必要だったのではなく、強制収容所 は単なる野蛮な装置ではなく、凝縮された異形の近現代でもあった。 人生の無意味さに悩み、人生の意味に憔悴する「時代の精神病理」は、 これから近現代が極まろうとしている21世紀において、ますます世界を覆って いるのではないか。これは、飽食と並ぶ先進国病理ではなく、近現代の成り ゆく果ての病理としてとらえるべきではないかと。「ぜいたく病」ではなく 必然の摩擦ではないのかと。 「およそ生きることそのものに意味があるとすれば、苦しむことにも意味が あるはず。苦しむこともまた生きることの一部なら、運命も死ぬことも 生きることの一部なのだろう。苦悩と、そして死があってこそ、人間という 存在ははじめて完全なものになるのだ。」 池田香代子訳『夜と霧』より≫ ▼ フランクルの強制収容所の経験の後で書くこと自体が、そぐわないが、 私自身にも、かって心の変化があった。どん底の時節に、沸いて出た言葉が、 『この最悪の状況は、私にとっての最高の状況ではないか。最悪と思っている 現在こそが、事業に耐える力を培っている。何を勘違いしているのだろう』 という心の大転換だった。5年前の会社整理の時に思ったことは、 『この結果に意味(価値)がある。事業の準備から、創業、会社清算の一連 を含めた45年間の一括りを、「学び、遊び、働き」のきり口で物語化して捉え、 自分で納得できれば、それで充分。他者の視線、批判に惑わされることはない』 である。で、直後に、シリーズのテーマとして、ここで書いていた。 残ったのは充実感だけだが、それで十分。 ・・として思うしかない! で、これも丁度良く、以下に続いていく。
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2019年03月24日(日)
* つれづれなるままに〜
☆ 一昨日のシネマは『バンブルビー』 評価85点。 ロボット同士のアクションを中心にした内容。青少年向けだが、私たちの年代 でも楽しめるような内容。ド派手なアクションだが、人間の代理のロボット同士 のため、凄惨さがないのが良い。 何時ものように、道すがら回転寿司により、 スポーツ用品チェーンで、ジム用の7割引のタイツを買ってから映画観賞。 その後、待ち合わせの映画館の待合で連れを拾い、長岡駅で下して帰ってきた。 ☆ 何やら、中途半端な天候のためか、外にも出れず… 先日、初鳴きをした 鶯も来ないまま、数日が経ったが、今朝、予報通りの薄っすら積雪があった。 何はともあれ腰痛に気を付けなければ。さっそく、買ったばかりのタイツと、 裏ボアの室内用ズボンが寒さを和らげてくれている。
☆ 昨日から、春の甲子園野球が開幕。初日から優勝候補同士の対戦。予想通の 投手戦で引き締まった内容。石川の星稜高校が勝ったが、投手が噂通りの逸材。 毎年、全身バネのような選手が出てくる。 私より50年も多い人生の余白?が、 あると、思うのが年寄りの想いですか。 【 第1日 星稜3―0履正社(2019年3月23日 甲子園) 第91回選抜高校野球大会は23日、甲子園球場で開幕。第3試合は1回戦屈指の 好カード、星稜(石川)と履正社(大阪)が対戦。大会No・1右腕・奥川恭伸投手 (3年)が自己最速151キロをマークし、17奪三振3安打完封。履正社を3―0で 下して初戦突破を果たした。】
☆ イチロウが引退を表明、一昨日の深夜、記者会見があった。 飄々として、 クールの内容。 『監督になる予定は?』に… 『自分には人望というのが全くありません。監督には間違ってもなりません!』 が、何とも的を得た答え。「50歳過ぎまで現役を持続」を公言したためか、 何やら後ろめたい感があったような。 最後は、『顔見せパンダ』で終わった 無様さがイチロウらしくもあった。 『野球人生で一番良かったことは?』 の質問に、『今日です』も何とも味のある答え。身体から滲み出てくる言葉を 発する彼らしい。この開幕戦の二試合で、打ちまくり惜しまれるように終わる より、この方が遥かに‘メジャーの厳しさ’と、その中で打ち立てた記録が、 如何に生易しいものでなかったを知らしめてくれた。 ご苦労様! 平成を象徴する一人。 松井、田中、大谷、松坂ともかけ離れた選手。川上、王、 長嶋、落合、張本は、一ランク格下になる。 卓越した右脳に、練習を裏付けした 左脳が掛け合った異能がつくり上げた実績。他人は他人というが、これは別格!
・・・・・・ 6219,閑話小題 〜米朝開戦 −7 2018年03月24日(土) <「トランプ症候群」 〜法哲学者・井上達夫と精神科医・香山リカの対談> * 如何みても精神疾患では? トランプ劇場も、ここまでくると、漫画的過ぎと笑っていられない。 長くてみても三年、間違いなく収監としか思えない嫌疑が多くあり、死にもの 狂いで保身を図る姿を「トランプ症候群」と呼ぶに相応しい。昨年暮れに発売 されたばかりの本を図書館で見つけた。リベラルな二人の切口は、鋭い。 それだけではない、精神疾患だけでなく、痴呆症では? の疑いも。 強制的執務停止も? 何かハリウッド映画みたいである… その視点で、 最近のスタッフの交代劇を見てみると、あながちオーバーに思えない。 〜ネットで、この内容を要約したのを見つけた…、まずはご覧あれ ≪ 題名にある通り、トランプ大統領に象徴される時代の特徴、差別、偏見、 憎悪、自己中心性、言語の歪曲・壊変について語られているが、読んだ感想 としては、題名よりとても広いテーマを扱っている。 ・アメリカの覇権 ジョゼフ・ナイ(国際政治学者)が唱えていたソフトパワー(精神的・思想的 指導力)は衰え、圧倒的な軍事力でもって世界に影響力を与える姿勢が明確に。 ・アメリカは巨大な田舎者の国家 クオリティ・ペーパーを読むようなインテリや教養人は一握りで、ほとんどは 国際情勢など知らない人たちが多数。本音では他国に好戦的に関わりたくないが、 ちょっとした感情的な事がきっかけで火が付きやすい。 ―アメリカには、民主主義の強さと危険性の両面がある。 ・中間層の崩壊 排他的ナショナリズムの根本原因は経済問題。 中間階級が崩壊したら本当に危ない(ドイツのナチズム) 経済のモラルハザードの真の原因は、市場経済のグローバル化ではなく、 金持ちによる税逃れ(タックスヘイブン)などの無責任体制。 ―保護主義と開発主義(草創期は保護し、競争力がついたら自立する)は違う ・日米安保の誤解 憲法9条のせいで軍事問題がタブー化され、知識人含め、日米安保の軍事的・政略 的実態に対する知識がなさすぎ。アメリカは日米安保から圧倒的な利益を得ている。 ・アメリカ政治の衰弱 トランプが勝ったのはおぞましいことだが、ヒラリー・クリントンが負けたのは 正しかった(ウォールストリートとの癒着)。 ―民主党は自己改革の圧力を高めなければならない オルタナティブ・ファクト(もう一つの真実) ・断片化する物語 統合失調症(精神分裂症)の患者が軽症化している傾向があるが、喜ぶべきこと ではなく、言語能力、思考力が劣化してきて、面白い妄想を語る人がいなくなった。
これ以外にも、井上氏のアメリカ留学時に感じたアメリカ人の愛すべき点など、 興味深かったが、井上氏が語っていた 「私は、いま安倍政権批判をしている人たちだけではなくて、安倍政権を支持して いる国民、その人たちにもアメリカとの関係について本当に考えて欲しいと思う。」 という言葉が重かった。≫ ―― この本の中でも、精神科医の香山リカが、トランプの精神疾患の疑いを指摘して いる。 この一月末に、以下のニュースが流れていた。 ≪ ☆ トランプの発言や行動は認知症の初期症状?それとも人格障害? トランプ米大統領に対して、「精神面の検査」を受ける事を求める書簡が、 70人を超える専門家によって送付されていた事が報じられました。 書簡を送ったのは、アメリカ、カナダ、ドイツの著名な専門家たちです。 トランプ米大統領の発言や行動は認知症の初期症状なのでしょうか? 専門家が問題視した言動はどんなものか?ホワイトハウスは一蹴するが 精神面の検査を求める専門家の声に対して、ホワイトハウスは「くだらない」 と一蹴し、トランプ米大統領が精神面の検査を受ける事はないとコメントを 出しています。専門家が問題視したのは、次の言動です。 ※発言にまとまりがない ※ろれつが回らない ※古くからの友人の顔がわからない ※同じ内容の発言を繰り返す ※細かい動作をする能力が低下した ※読んだり聞いたり理解したりするのが困難 ※判断、計画立案、問題解決、衝動抑制の能力が疑わしい ※最近めっきり語彙力が低下した トランプ政権の内幕を描いた『炎と怒り』の著者、マイケル・ウォルフ氏も、 CNNとのインタビューで、トランプ大統領の周囲にいる人は、トランプ氏に 職務遂行能力が無いと、全員が考えていると述べています。≫
― ▼ 娘と娘婿が側近中の側近ともなれば、大統領の失権は、即座に逮捕か、 身の破滅につながる。何があっても、それだけは避けたい。で、考えるのが 「朝鮮戦争」と連想するのが当然のこと。これに近いのが、北の?ともなれば…
熊: 本当かよ? そんな訳がないだろう。ビジネスマン上がりだから、実際に 大統領になれば、現実的になると、大家さんが言ってたじゃないか。 寅: それが大統領になったら、精神病か痴呆症で、それを娘と娘婿が必死に 隠して取り繕っているだけの程度の構図かい。片方は、異常太りの痛風で頭 をやられたガキじゃ、洒落にもならないよ。 熊: おいおい、そこまで言っていいのかい? 国家最大秘密の公開をすると、 暗殺されてしまうよ。でもさ、こんな病人が核ボタンを握ってるんだ。 どうしたというの? 蓄えもないしね、物価が暴騰でもしたら困るよ。 大家: 悲観しても仕方がないけど、楽観過ぎも、あとあと困ることになるよ。 寅: じゃあ、如何すればいいか? 大家: 常に最悪の事態を頭の中だけでも想定しておくんだよ。何があっても 不思議じゃないよ。 欧州からみたら、極東地区は火薬庫そのものさ。 まだ発火してないからノンビリしているがね。直近でも国務大臣、補佐官が 首だもん。とにかく酷い精神状態。以下の二週間前の内容をみれば、何も オーバーじゃないのご分かるだろう。 ―― 2018年03月10日 閑話小題 〜米朝開戦 −5 * 朝鮮戦争への道 プーチンの思惑どおり、ホワイトハウス内の混乱が増すばかり。 一年で、国務大臣、FBI長官、首席戦略官・上級顧問、首席補佐官などを 次々と罷免してきた。「凡庸な泡沫が大統領になると、この有様さ」そのままを、 私たちは目の当たりにしている。 直近から遡って、その履歴を検索すると… ≪ ☆ ティラーソン米国務長官の罷免= トランプ米大統領は3月13日、ツイッターで、ティラーソン国務長官を 解任し、ポンペオ中央情報局(CIA)長官を後任に充てると発表した。 ☆ コーン国家経済会議(NEC)委員長の辞任= ホワイトハウスが18年3月6日、近く辞任すると発表した。 ☆ マッケーブ連邦捜査局(FBI)副長官の辞任= 18年1月29日に辞任した。 ☆ プライス厚生長官の辞任= 17年9月29日に辞任した。可能な限り定期便を使うよう求める連邦政府 の内規に反し、高額なチャーター便を頻繁に利用し、税金の「無駄遣い」が 批判された為。 ☆ バノン大統領首席戦略官・上級顧問の辞任= 16年11月の大統領選で選対本部最高責任者としてトランプ氏を当選させた 立役者で、最側近だった。保守強硬派の政策を推進した「黒幕」とも目されて きたが、強引な手法の影響で内紛も絶えず、17年8月18日に辞任した ☆ スカラムチ・ホワイトハウス広報部長辞任=、 17年7月21日に就任したが、同31日に辞任した。31日就任のケリー 大統領首席補佐官が「白紙の状態から自身のチームを組めるようにする」ため。 ☆ プリーバス大統領首席補佐官= ケリー国土安全保障長官の首席補佐官就任に伴い、17年7月31日に辞任。 事実上の更迭とみられる ☆ コミー連邦捜査局(FBI)長官= 17年5月9日に解任された。ホワイトハウスによると、先の大統領選中、 民主党候補クリントン元国務長官の私用メール問題に関する捜査情報を公表 したコミー氏の判断は「重大な誤り」だったとして、司法省が長官交代を進言、 トランプ氏も受け入れたという。 ☆ フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)=2017年2月1日 トランプ氏の側近の一人だったが、政権発足から1カ月に満たない17年2月 14日に辞任した。フリン氏をめぐっては、補佐官就任前だったにもかかわらず、 16年12月に駐米ロシア大使と対ロシア制裁について話していたことが発覚。 民間人の外交交渉介入を禁じる法律に抵触する可能性が指摘されていた。 事実上の更迭とみられる。 ―― ▼ 極めつけは、ポンペオ中央情報局(CIA)長官を国務大臣の後任に充てた こと。これは、戦争の可能性が更に強くなったことを示唆する重大事。 北朝鮮が到底、飲めない条件を示して決裂? そして、ここで衰弱した張子の虎 の実態が現われ出て、自滅か? 戦争か? 近く、大家の皆さんと蒟蒻問答で話合ってもらおうか。 家族経営主義を露わに持ち込んだ泡沫候補上がりの大統領と、金日成気取りの、 撲ちゃん。観てる分には面白い!では、済まない。あそこまで挑発してしまった からには、イラク、アフガンの国家破綻への道は避けられないとみるのが順当。 秋口のアメリカの中間選挙対策にも、戦争状態は必要? 共和党の支持率は34%、 不支持率は59%というから。更に大統領に不満が7割というから、何をかいわんや。 これは北朝鮮問題で有耶無耶のようだが、アメリカ政治史に残る、大問題。 どうなっている? 日本では、安倍首相が、この失態。どうなってる? 追) 偶然だが、5年前の黒鳥、今では朝鮮戦争?
・・・・・・ 5852,閑話小題 〜証人喚問の生中継 2017年03月24日(金) * 何とも、まあ 昨日行われた大阪の学校法人「森友学園」の籠池理事長への証人喚問を、 午前の参院と、午後からの衆院(後半の半分)の中継をみたが、その生なましい やり取りと、自民・公明党議員の露骨な安倍優位の為の質問が逆に、100万円 寄付が現実にあったことを浮び上がらせる結果に繋がっていた。屋根に上った 瞬間、梯子を外された見返りの死なばもろとも、蜂の一刺しを地でいった一連。 誰が、時の最高権力者に嘘の偽証をする筈がない。地下に埋まったゴミを理由に 8億円の土地代の値引きは、誰の目にも、??の「間接贈賄」に映る。 〜ネット検索による記事より 【 安倍記念小学校起源の226安倍松井籠池会合 安倍首相は「全く寄金集めには関わっていないことをはっきりと申したい」 と答弁。 このことは、「私も妻も」ということである。しかし、森友学園の 籠池理事長は安倍昭恵氏から、安倍晋三からの寄附として100万円を受け取った と話している。 寄附があったとされるのは2015年9月5日。 昭恵氏が塚本幼稚園で講演を行った日である。領収書は発行していないという。 領収書は発行してないが、記録に残すために、籠池氏側が森友学園の口座に 100万円を振り込んだ振込用紙の控えを保有しているとのことである。 安倍晋三名義での振り込みを検討したが、会計士からの助言で森友学園の名義 での振込みになったと説明している。安倍晋三氏サイドは、安倍晋三氏からも 安倍昭恵氏からも、事務所からも寄附の事実はないと発表したが、肝心の昭恵氏 からの寄附について、本人からの直接の説明はない。 籠池氏とは講演料について確認するメールのやり取りがあったとされるが、 このことは安倍昭恵氏の記憶が定かでないことを示唆している。 安倍昭恵氏の発言は「記憶にない」というもののようであるが、「記憶にない」 ことは「事実でない」こととは異なる。国会答弁で稲田朋美防衛相は顧問弁護士 をしたことも法律相談に乗ったことも訴訟事案を受任したこともないと断言して いたことについて、事実によってこれを否定されると「記憶にない」と述べた。 「記憶にはなかった」が「事実は存在した」のである。】 ― ▼ 上記を元に喚問が行われた。『事実は小説より奇なり』と籠池氏そのものが 語っていた。こういう想像を絶するような政治家と役人が手を組んだ?? 「たまたま、ドサクサに紛れ浮かび上がった小さな小さな間接贈賄?の一つ」と 思うのは私だけではない。 自殺?という名の暗殺がないと思うが… これだけは「何とも、まあ」。 日本は官僚原理主義の国家。大蔵・検察官僚 からすれば、零細?の一匹や二匹は、虫けらだろうに。 もう一度、言う。 『誰が、好んで、時の最高権力者を貶めるため、偽証をいうか!』 これを確信した上で、この顛末を見ていくと、権力構造の何たるかが浮び上って 見えてくる。 安倍御婦人の証人喚問があって然るべしになるが、これ無理?
・・・・・・ 5487,閑話小題 〜人間原理とは 2016年03月24日(木) * 人間原理とは何か ベルギーのテロが、やはり起こってしまったが、イスラム教は恐ろしい。 というより、イスラム原理主義が恐ろしい。 考えてみれば、アメリカも キリスト教原理主義国家。旧約聖書によると、この世界が現れたのが7千年前。 それを信じろというのは土台無理。イスラム教徒とキリスト教徒が、アブラハム のX(エックス)たる神の存在を信じているというから・・ この当り前の 矛盾の指摘を、ただの無神論者として軽く退けられる。そこで、最近よく目に するのが、『人間原理』たる言葉。この宇宙には、なぜ私たち人間のような 理性的な存在者がいるのか。人間は偶然この世に現れたのか。それとも現れる べくして現れたのか。人間が存在しない世界は可能だったのかを神抜きで 論じた原理。 〜そこで検索すると〜 ≪ 1. 人間の存在は奇跡である 人間のような理性的存在者が、それどころか原始的な単細胞生物であっても、 宇宙に生まれてきたことは必然ではなかった。もしもビッグバン初期の膨張 速度が実際よりほんの少し速ければ、重元素(水素やヘリウム以外の元素)や 銀河が形成されず、低濃度の水素ガスが希薄になるだけの歴史しか展開し なかっただろう。逆にもし膨張速度が実際よりほんの少し遅ければ、宇宙は 数分の一秒以内に崩壊しただろう。いずれの場合にも、生命の存在余地はない。 生命を育む宇宙を初期の特異点が作る確率は10の−1230乗と試算されている。 宇宙開闢の段階で、生命誕生はもう既に十分偶然的と言えるが、生命が誕生 する条件が整うためには、これ以外にも多くの偶然が重なっている。 プランク定数、光速度、電子と陽子の質量比などが現在の値と異なっていても 生命は存在しなかったはずだ。またこうした基本的な条件がそろっていても、 もし太陽系の適正な惑星数、太陽と地球の間の適当な距離、地球の程よい重力、 大気の温暖効果、太陽風や紫外線のカットなど様々な偶然のうち一つでも 欠いていたら、地球上に人間は誕生していなかっただろう。 2. 結果から原因を説明する このように、宇宙に人間が現れたのは、奇蹟的な偶然である。 この偶然を説明するために科学者が持ち出した仮説が、人間の存在から宇宙を 説明する人間原理である。ビッグバンから人間の存在を導こうとすると、奇蹟 のオンパレードになってしまうが、人間の存在から宇宙の現状を導こうとする と説明に必然性が出てくる。ただ科学者は原因から結果を説明する因果論的 説明に慣れているので、結果から原因を説明する目的論的説明に反発する 科学者も少なくない。 人間原理には弱い人間原理と強い人間原理がある。 ・前者は、「宇宙の年齢は100億年以上である。なぜなら、主として重元素から できている太陽系や人間が存在するためには、宇宙の開闢当時存在しなかった 重元素が星の内部で合成され、それが星の爆発によって外部に放出され、 そこから太陽系ができるまでに100億年以上かかるからだ」といったもので、 常識の範囲内である。 ・強い人間原理はもっと過激である。宇宙の存在は人間のような知的生命の 認識にかかっており、もし宇宙に知的生命がなかったとすると、その宇宙の 存在は認識されないのだから、存在しないも同然であるとまで主張する。 こうした「我思う、ゆえに宇宙は存在する」という主張は、自然科学者に とっては奇妙に思えるかもしれないが、哲学者にとってはおなじみの超越論的 観念論である。≫ ▼ キリスト教圏、いや一神教圏では、その大元がアッラーの神の名の下、 解決してくれていたが、現代社会では、それでは納得することは出来ない。 で、現れてきたのが、人間原理である。これは、哲学者にとってはおなじみの 超越論的観念論である。だから哲学は面白い。今だに一神教が支配する世界に アッラーの絶対神をアナザーワンとして論じるのだから面白くない訳がない。 で、ユダヤ教の現代版の生活共同体の応用の社会主義が現れ出て、壮大の 実験の結果が、以下の結果。狂信的独裁者にとって、これほど都合の良い システムはない。 が、一般大衆にとって、それは悪魔でしかなかった。 しかし、大衆は考えない羊でしかないことも確か。だから問題は続いていく。
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2019年03月23日(土)
<「超ショートショート講座」 田丸雅智著 >
この随想日記を18年近く6580テーマになるが、1000辺りから、面白く なってきた。フロー状態で2〜3時間があっという間に過ぎてしまう。 何ごとも継続のためには、楽しみにまで持ち上げること… これも 面白味が何ともよいから続いてきた。 この作法とは如何なるものか? エキスは二枚のワークシートに凝縮されている。 ―― 二枚のワークシートがあり、 ・一枚目が、右に、20項目の空欄があり、左に10項目の空欄になっていて、 まず右の空欄に思いつく名詞を書きこむ。 ここでは「太陽」「粘土」 「ガラス」「冷蔵庫」などがある。その「太陽」に丸印があって、左側に 10項目―「発電に使える」「マグマみたい」「夕焼け」などが書き込んである。 ・ワークシート2では、「不思議な言葉から想像を広げよう」とある。 「選んだ言葉」の空欄があり、これがテーマ? その下に、 ・それがどんなものか説明してくださいの下に空欄が… その下に ・それは、どこで、どんな時に、どんな良いことがありますか? どんな悪いことがありますか?が左右に分かれた空欄がある。 ・その下に、「上に書いたことをまとめて下さいとあり、 題名を書きこむ空欄がある。 ―― ▼ これは、考え方の方法、帰納法と演繹法の「帰納法」になる。 一枚目がテーマ探しの帰納法。 二枚目が演繹法で、そのテーマから内容を 筋たっていくよう誘導されている。要するに、青少年向けの考え方の基本 システムになっている。この『テーマ日記』の難関が「テーマ」の選定。 朝4時に起床。その直前の1〜2時間は、半睡眠状態の混濁状態で、あれや これやと… それと10日に一度の図書館で、書棚の間をさ迷い歩く。それは、 ただランダムに、気ままに、その日のテーマを決めていただけ。 そう、書き 始める前に、大学ノートの雑記帳に、思いつくまま書きなぐり、それを書き 足し、書き直す作業が必要だったということ。そのアイデアはあったが、 持続できなかっただけ。 ただ、このブログが、その役割を果たしている? ここに<ショートショートをつくるための3つのステップ>が提示… :ステップ1: 不思議な言葉をつくる :ステップ2: 不思議な言葉から想像を広げていく :ステップ3: 想像したことを短い物語にまとめる この3つのステップを経て、作品の完成を目指す。
物語は、背景の設定と、主人公の設定から始まる ・主人公は? ・ほかの登場人物は? ・どこで起こったの? ・いつ起こったの? 以前、ジェームス三木の「シナリオ」の創り方について書いたことを 思いだしHP内検索をすると、8年前と17年間に、テーマに取上げていた。 以下、参照あれ! 〜つづく ―――― 272,人生は問題解決のプロセス 2001年12月17日(月) ー小説・脚本の創り方と人生ー ジェームス三木の「脚本の創り方」という講演を10年前に経営セミナーで聴いた。 「藍より青く」を創ったエピソードである。朝の8時15分の連続TV 小説の時間の 身近にあるもの考えた。「醤油と魚」である。醤油やと網元の対立に恋愛をかませ、 それから「藍より青」ができた。その子女、子息の恋愛に対して、困難という山を 次々と置き、それを主役が解決していくプロセスをドラマとして筋を付けていく。 「へー、どうということないんだ!自分でも創れる!」ということを思い出した。 主役とは「問題解決人」だ。水戸黄門もそうだ、勧善懲悪だから解かり易い。 人生も考えてみれば、問題解決のプロセスだ。そして一山二山越えていく事だ。 自分がその主役である。その意味で[みんなが大将!」である。 自作自演の舞台劇である。しかしそれをまた間接的に操っている存在に気づく事が ある。どうにもならない運命という奴である。それを神という存在で解決しようと いうのが宗教であろう。 いづれにしても問題は派生する。そういうものだと割り切ってしまえばいい! 「その問題はその時のその人に、ピッタリの内容」と思えば諦めがつく! その時私のおまじないは以前も書いたように「正中心一点無」だ。 問題から逃げないで、その中心から目をそらさない事だ。 それが出来ないのが人間だが。 ―――― 3554, ドラマの基本形は三角形 2010年12月18日(土) * 脚本家ジャームス三木の目からみた「人生」とは 十数年前に、ジェームス三木の「ドラマの作り方」をテーマにした講演を 聞いたことがある。朝の連続ドラマを書こうとしたら朝食の場面を思い浮かべる。 そして味噌汁と醤油から、そのライバルメーカー同士の男女の恋愛を想定。 二人が親同士の反対を乗り越えていく物語を作れば、大衆に受けいれられる。 成る程と感心して聞いた憶えがある。 ある雑誌に「ドラマの基本形」のテーマで書いていた。 ーまずは、その部分からー 【「あなたは死にますよ」この予言だけは絶対にはずれない。死ななかった 人間はひとりもいないからだ。 ただし生きているという前提がなければ、 死ぬことはできない。死は生存のあかしでもある。ならば生きるとはどういう ことか。脚本塚として四十数年、人間のありようをこつこつ書いてきたが、 ドラマの基本形は突きつめると二種類しかない。 ・ひとつは敵と闘って勝つか負けるか。 ・もうひとつは困難を乗り越えて愛が実るかどつかだ。 闘争系ドラマは戦争もの、犯罪もの、出世物語、スポーツ根性ものといった たぐいで、勝ち負けは生存本能につながる。愛情系ドラマは恋愛・子育てを中心 に、メロドラで、ホームドラマ、文化教育ものなど、種族保存不能と深ぐ関わる。 つまりドラマは、動物の二大本能である食欲と性欲を、あの手この手で表現した。 私たちが生きる意味のヒントはここにある。人類が他の動物より少し偉いのは、 集団社会を維持する手段として、食欲と性欲の暴走を制御するシステムを編み 出したからだ。 それが神である。 神が人類をつくったのではない。人類が 神をつくったのである。史上最大の発明である神は、集団のコントロールに 絶天な威力を発揮した。人々は神の下に行いを正し、倫理道徳を守り、欲望に ブレーキをかけた。 ドラマ作者から見れば、人類の行動論理は「神と食欲と性欲の三極」に支配 されている。人間の実体は三角形といってもいい。人によっては平べったい 三角や、とんがった三角もある。ぐにゃぐにやした三角も、硬直した三角も あるだろう。いずれにしても三角形の内角の和は、すべて百八十度である。 ところが厄介なことに、人類は複数の神様を創った。集団ごとに神が違えば、 信仰は対立し排他的になり衝突する。人類を救うはずの宗教が戦争を起こす。 文明が発達し、生活様式が変わると、集団杜会のシステムも修正せざる得なく なり、三極のうち食欲ど性欲は変えようがないので、 神のかたちを合理化する しかなかった。それが憲法や法律、イデオロギー、正義、秩序、ルールといった 〔神〕になった。新しい神は仕分けに不慣れで、いまだに掌握しかねている。 「死は生の終末」人はこんなシンプルなことさえ、きちんと認織していない。】 〜〜 神と性欲と食欲の三角形が人間の実体か〜 歳を重ねると、食欲と性欲が 減退し、神様がノサバッテきて、変に尖がった三角形になってなってくる? それがイスラムの禁欲主義?性欲と食欲をコントロールするため神を創った?か〜
・・・・・・ 6218,閑話小題 〜「ディドロの後悔」 2018年03月23日(金) * 人生と消費 < ディドロはあるとき、緋色のガウンを贈り物としてもらっていたく喜んだ。 しかし、やがてガウンの見事さに較べて自分の書斎が貧相なのが気になり、 ガウンに合わせて家具も次々と買い替えてしまった。そして気づいてみると、 書斎は最新の家具に囲まれてかえって居心地悪くなってしまっていた…。 これはディドロの『私の古いガウンを手放したことについての後悔』という題 のエッセーだが、現代のある経済学者は、所有物の調和を求めて次々と物を 消費してしまうことを、この話にちなんで「ディドロの後悔」という。> ― ▼ これはマイナーの事例の話だが、プラスとして、知識と経験にもいえる。 この質量の総計が、その人の人生の幅だろうが。古いガウンを手放さずに、 使い続けるのも、最新の家具を揃えていく生き方も人生。 「フランス人は宝くじが当たっても、最高級の3つ星レストランには行かない。 行きつけの最高のワインを飲んで一番美味しい料理を食べる。それが一番、 心地いいから」と。
―― 熊: 俺ならサシズメ「熊の後悔」になってしまうが… こんな後悔を、 一度でもいいから、してみたいよ。 寅: 御前のは「ヘドロの後悔」だね。貧乏だから、そんなことしか思えられ ないんだよ。直に最新の家具に馴染んで、それが当然と思うんサ。 人間は環境の変化に適応するからね。 八つぁん: 例えば、テニスのラケットでも、「道具は最高品を買え!」って いうじゃないか。至近の例で、私は40年前に、それに気づいて、TVだけは、 ソニーか、東芝などの上位機種に決めていた。TVって、家電メーカーが 総力をあげたテクノロジーの完成形だからね。それで茶の間の生活が大きく 左右するんだ。それにパソコンなど情報端末もだがね… 寅: 熊さんよ、その汚い服を早々、買い替えなよ。須らく「孫にも衣装」だよ。 熊: 金が無いのに、如何すれってんだよ。でも、俺って投げやりで、モノゴト が長続きしないから、この様さ。 八つぁん: 居心地が悪くなるのは、貰ったガウンに合わそうとするからさ。 ガウンに合わせるのは書斎の本だろうに。ガウンの見事さに合わせた書斎、 私なら満足するがね。書斎って、男の砦だろう。熊さんには、それが無いね。 寅: 俺にもないけど、図書館が「俺様の書斎」と決め込んで、ある椅子を自分 の居場所にして、週に一度は、ドップリと異世界にトリップするんだ。 熊: 現実に溺れた詰まらない奴と思っていたが、そんな世界を持っていたんだ。 今の今まで気づかなかったよ。そこが俺らと少し違うんだ。そうそう、時々、 喫茶店で難しそうな顔をして本を読んでいる姿を、何度かみていたがね。 八つぁん: 「ユニクロ」が、「ディドロの後悔」を逆手に取った商法だろう。 10年前のカジュアルでも、新しいものでもコーデネートしても、違和感が 少ないだろう。それと、高いブランド品とも、何故か、しっくりいく。 今では世界のブランド品だからね。普段着だからさ熊さんもフィットする。 大家: 私だって、何気なく着ているんだよ。とにかく、安いしね。 それと恥ずかしいから最近はネットで買ってますよ。 八つぁん: ベンチマークが、マクドナルドだっていうじゃないか。 イタリヤでデザイをして、中国、東南アジアで製造し、日本を中心にして 世界中で売るグローバルのシステムを完成させたのだからね。 寅: 熊や、大家さんから、パリジェンヌまで、着れるんだからね。 八つぁん: 居間にある、イタリヤ家具。見た目には100数十万のと、遜色ない けど、25万円で買ったの。5分の1だもの。 イタリヤ家具の専門店の親仁と 親しくなって勧められて。 イタリヤでデザインし、皮はイタリア製の物を 韓国に送って、木製部分と、組み立ては韓国産。(韓国は木製が得意の分野) そりゃ、見た目も豪華絢爛、居心地は良いしね。 熊: また自画自賛ですか? 八つぁん: 露悪のつもりだけれど… 「上物を、中から下の上の値段で」と 言いたかっただけのこと。 でも何故か、今では家内の私物置き場?
・・・・・・ 5121,「魂」の思想史 ー� 2015年03月23日(月) 「魂」の思想史: 近代の異端者とともにー酒井 健(著) 魂と心について、これまで多くここで取り上げてきた。秘境の大自然で 感じる神秘的感動は、そこに宿る神霊と、自分の魂との邂逅になる。 だから、おい立てられて、行くのである。この邂逅は、心の奥底に蓄積 され熟成され、次の神秘的感動に磁石のように引き付けられていく。 ーまず、アマゾンのないよう説明よりー ≪ 合理主義と功利主義を基調とする近代。ゴッホ、ニーチェ、ボードレール から岡本太郎、三島由紀夫まで―、彼らは時代の趨勢に齟齬を覚えつつ、魂の 声に引き寄せられ、思策と表現を行った。曖昧で無限定な概念でありながら、 人々を揺り動かしてきた「魂」とはいったい何か。人間の内部と外部を通わせる その働きに、著者は現代人が見失ってしまったものを看取する。 近代の異端者を通して生の息吹に触れる異色の思想史。≫ ▼ 魂の振動といえば、大自然や芸術作品だけでなく、父親との魂との邂逅 の経験がある。それ以来、10年あまり、変な感覚がとりつかれていたが・・ 今では抜けている。 〜以前書いた内容から〜 ≪ 霊的体験‐ 平成4年 7月 20年近く前になるが、父の死後49日まで何度か不思議な体験をした。 死後一週間位か妙な夢をみた。私自身父の気持が乗移り、“死にたくない。 もっと生きたい、生きたい!”という“念”になった夢である。 夢の“念”は父そのもの。父と一年身で苦しんだ為に“念”が自身に、 実感できた。目覚めた時、父が‘なんだ自分はこうして生きているではないか’ という内的体験。夢よりさめた自分の魂が“父の魂”と一緒になった実感。 これだけは経験した人間ではないとわからない。また死後二〜三日後の夢も 強烈な夢(?)であった。夜半に強烈な恐怖感がおそってきた。その時、 父のベットで寝ていたが、“おやじ助けて!”と思ってしまった。 と同時に廊下を隔てた仏間より強烈な“引力”が足をひっぱった。 その瞬間ベットにしがみついたが、隣に寝ていた母がスクッと立ちあがり トイレに行った。全身汗びっしょりになっていた。まだまだ不思議な 出来事が多くあった… あれ以来、10数年にわたり、幽体離脱とか、 妙な霊的体験などを多く経験した。 最近は少なくなったが・・ ≫ 魂とは何かの解釈もあるが、脳には底知れない何かが刻みこまれている。 そこには地球上に生命が誕生して20億年の経験が記憶されているのだから。 ・・・・・ 4389, 「うつ」かもしれない ー4 2013年03月23日(土) * 「うつ」による自殺 ー「うつ」かもしれないー 〜磯部潮著 自殺の八割が精神疾患になっていて、その六割がウツ病。何と自殺者の 半分がウツ病による。自殺は一昨年まで10数年間、3万人を超えているが、 実際は4万と推測される。ということは二万人がウツ病による自殺をして いる恐ろしい病である。もし原発の被爆で毎日55人が亡くなったとしたら、 外国人の大方は即刻、帰国するはず。それが何故か、ウツ病に対して 騒がない。ガンと同様に初期発見・早期治療をすれば大部分が治るのに、 それには疎い。「ウツ」による自殺を促進する最大の因子は「視野狭窄」。 絶望感にとりつかれ、「自分は絶対に治らない」「治ったところでどうなる」 という考えにとれわれ、結果として死にたくなる。全ての人に心を閉ざし苦しむ。 前の会社の取引先の営業が高校の後輩もあり懇意にしていた。 ところが、 責任者になって暫くすると重い躁鬱病になった。その過程で、私のところにも 相談に来ていた。「躁鬱は、あくまで病気の一つ、恥ずかしがることはない。 医者に行って治療すれば回復する。ただし放置したりすると手遅れになる 恐ろしい病」と、再発する都度繰り返し説いていた。そのうちに、会社の 役職を降り、平社員として営業を続けいていたが、最期は癌で亡くなった。 親戚の人の自死の葬式に参列した時に、誰かが「何で自ら死ななければ ならないのでしょうね」と囁いたところ、「死ぬほど苦しかったためですよ」 と、誰かが答えたのが印象に残っている。心も治療しないで放置しておけば、 傷口がタダレて苦痛は耐えきれなくなるが、第三者は全く気づかない。 数年前、幼馴染が倒産、離婚、引きこもり、アル中で崩壊していく過程をみた。 最後は娘の住んでいる県外に行ったが、壮絶そのもの。幼児期から、このような 話を聞かされ育てば、万一に備えるのは当然。ウツは、その知識と前向きの心 (言葉)の習慣化が必要である。心は壊れやすく、儚く、繊細。 だから大事に扱わないと! ・・・・・・ 5851,物語で経験する「生老病死」 −2 2017年03月23日(木) <老いの風景 ー物語で経験する「生老病死」〜石光勝・著 > * 人生を色分けすると <青春、黄夏、赤秋、白冬> 古代の中国の「陰陽五行」による季節・色わけがある。 ネット検索によると、 ー色 五行 季節 ー 青 木 【春】 東 朱 火 【夏】 南 黄 土 長夏(土用) 白 金 【秋】 西 黒 水 【冬】 北 とあった。 ちなみに、フランスの国旗は、 ・青=自由 ・赤=平等 ・白=博愛の意味。 三色の色合いに、若者、青年、老年の各世代が共に、の意味まであったか どうか? この二つを合わせると、青春期には自由を謳歌し、成人期は平等に、 老年期には博愛を主とすべし、といえば成程、理になる… <青春、黄夏、赤秋、白冬>の色分けを、現代に合わされば、 <壮年期は「朱夏」、還暦辺りから「白秋」、後期高齢者は「玄冬」と。 白い秋の定年ではいかにも侘しいし、黒い冬の余生はやりきれない>と。 そこで著者は、夏は逞しい陽光の黄色。秋は枯れなんとする前に燃える紅葉の 赤を。冬は同じ「やりつくしてない」を表すにしても、人それぞれ色づけられる 雪の白さの色分けに、という。71歳の私は、さしずめ日没直前の地平線の黄金色 のはずだが。 65〜74歳の前期高齢者が黄色で、75歳以降の後期高齢者が白。 そしてブラックに… 75歳以降がブラックは? 実感として白からネズミ色へ。 石原慎太郎の残姿を見るにつけ、85歳辺りからは、ねずみ色からブラックに。
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2019年03月22日(金)
<「超ショートショート講座」 田丸雅智著 > * 「ショートショート」と「随想日記」の違い 図書館で借りて、読み始めて気づいたのは、このテーマ日記は、 ショートショートに似ていること。 毎日の読書、映画、ドラマ、出来事を 物語にしてブログに上奏している。 物語とは、文章作法の『起承転結』に まとめること。ネット検索には<「物語」には、2つの意味があります。 1. 一つのテーマ(題材)の全体を伝える話 2. 創作文章 >とある。 私のブログの読者は、フォロアーと、将来の同月同日の私。 この原型は、 50年前のカード日記(カード二枚をフォチキスでファイルにして、その間に 情報の切抜きを挟む)の作成が元にある。表と裏に、そのメモを書きこむ。 その欠点が、二度と見ることがない確率が高いこと。それを知って断念を したが、それでも続けておけばと… そこには生きていた記録が生々しい痕跡 として残すことができたはず。 18年前に始めた個人HPには、内部検索に キーワードを入れると、瞬時に取りだせる機能と、同月同日に毎年、読返す ことで、その欠点をカバーできている。 第三者にはともあれ、自身には、 行蔵の保管箱の役割を果たしている。 問題は、日々のテーマ探しと、選定! そのヒントが、ここに多々ある… しかし、随想日記とは似て非なるもの。 「ショートショート」は『超短編小説』。この随想日記は「日々の生の情報を、 その日の私が生で記録」したもの。 「ノンフェクションの記録」と、 「フェクションの小説」とは決定的違い。「ショートショート」は、自作の 超短編の小説。 今度からは新たな分野に一歩立入ることに…
《 内容紹介 物語を書きたい人、アイデア不足に嘆く人、必見! ショートショート作家の田丸雅智氏が、小学生からシニアまで幅広い方々を 対象した「超ショートショート講座」の内容をまとた、超短編小説の書き方を 伝えます。 田丸氏が行っている「超ショートショート講座」では、どの年代の 方々にも「田丸式メソッド」を用いて、その場で作品を一人一作、実際に 書いてもらっています。どんなに作文が苦手な人でも、小説をほとんど読まない 人でも、このメソッドを使えば、オリジナル作品がわずか40分で完成して しまいます。この本では、そんな田丸式メソッドを解説しながら、「超ショート ショート講座」と同じように、 読者が実際に作品を完成させられるように なっています。 ―― 〜トップレビューより 〜雑学家〜 実際の作例が大いに参考になりました。 本書のp.82のオススメ本は 「ボッコちゃん (新潮文庫)」星新一 「仕掛け花火 (講談社ノベルス)」江坂 遊 「四角い魔術師 (ふしぎ文学館)」井上雅彦 「帰郷 (幻冬舎ノベルス)」太田 忠司 「北野勇作どうぶつ図鑑」早川書房 「ショートショートの広場 (講談社文庫)」星新一 「黒いカーニバル (ハヤカワ文庫SF)」レイ ブラッドベリ 「短い夜の出来事―奇妙で愉快なショートショート集 (講談社文庫)」江坂遊 「星からの1通話 (講談社文庫)」黒井 千次 「くんぺい魔法ばなし」東 君平 絵本 「一千一秒物語 (新潮文庫)」稲垣 足穂 など短くてわずかな時間で、別世界へといざなってくれるとのこと。 ―― 〜青空みたことか〜 読んでみるだけでは無く、実際にやってみると、この本のメソッドが奇抜で 面白いことに気づく。「書きたい物を書く」という発想から「書けるものを書く」 ことに改めて気づかされる。次から次へと書かなければならない者にとっては 目から鱗でした。ペンがすすまない時は、このメソッドを読み解き、 「自分が書きたい物の性質を分解する」ことに気づくのだ。私は気に入りました。 読んだだけでは無く、実際にやってみる。ショートショートなら、20分で書ける ようになります。そこから工夫ですね。自分の書きたい物にこのメソッドを 逆利用する。おっと、あまり教えたくないが・・・。
― ▼ 長屋の熊、寅、八、大家とのコンニャク談義、これは「ノンフェクション」。 いや「フェクション」? その中間ですか。自己対話そのものの具現化? こんど超短編小説を書いてみますか!「書きたいこと」より、「書けること」で、 何とか書き上げることが可能では… その点、このブログと同じだが。 なら一時期、嵌った小噺、ジョークが、これじゃないか? いや違う。 問題は、 自分が創作すること。行蔵の中のエピソードを脚色し、例えば「背景」「人物」 を入替えたり、妄想を生々しく表現したり。 「質」の問題を横に置けば、題材の 引出は数限りなくある。 例えば… 【 初めて、取上げるが、ケニアに最初に行った時の話。 ロンドン経由で、 ナイロビから夜半、サファリカーでサバンナをぶっ飛ばしていた時に、運転席の 隣に乗っていた〜 ところが、バスの直前にカスルように大鹿と交錯しそうに…。 一瞬の間の出来事。知っているのは私と、ドライバーだけ。こんなところで 大参事になったら、病院も、何もあったものじゃない。話はまだまだ続く… 】 これは、ノンフェクション。 で、これを脚色しフェクションにすると… さて如何、展開するか。 〜つづく
・・・・・・ 6217,閑話小題 〜 人類の未来は明るいか? ―3 否定派の論 2018年03月22日(木) 『人類は絶滅を逃れられるのか― ―知の最前線が解き明かす「明日の世界」』 * 否定論: 未来は暗い! 「人類が今世紀中、生存可能か否か?」の設問に当初は、冗談にしか思え なかったが、今では3割は有りうると思うようになった。ロシアのスパイ上りの 大統領の策謀で、アメリカ大統領が選出され、アメリカ国内だけでなく、世界が 混乱の際に陥っている現状を見るにつけ、悲観的になるのも当然のこと。 〜マルコム・グラッドウェル ☆ 進歩は新たなリスクを生む 有る問題を解決する進歩は、新たな問題を生む。 原子力がいい例。原子力は良いエネルギー源だが、究極的には街を吹飛ばす。 ☆ 1%のリスクが進歩を台無しにする可能性がある 人類の99・9%の暮らしが昔より良くなった、残りの0・1%で、恐ろしく 惨めな状況に突き落とされる可能性がある。ソ連ではスターリンの一人のため、 2000万人が殺された。この男一人以外全員が天使だったとしてもである。 私たちはキリスト教の起源から現代まで進歩に取りつかれていたようだ。 今はAIの時代である。人間は進歩により、自分の能力への不満を補ってきたが、 テロリズムと気候変動のリスクは増大する。 ― 〜アラン・ド・ボトン ☆ 人間の本質は1000年たっても変わらない 人口爆発の危機、核戦争へのシナリオ、増大し続けるテロ、AIの脅威、 気候変動リスク…が山積み。 ☆ データ(寿命、貧困、平和、民主主義といった指標)によって人間の暮らしは 豊かになっているのは既に証明されているとする肯定派に対して、5年、10年後、 25年後に人類が今より進歩していると言う保証は全くないと言う否定派。 ・人間は結局「死への恐れ」と「妬み」から自由になれない/絶対的な貧困は未来 でも消えることはない。寿命がいくら伸びてもそれに対応する「哲学」を人類は 持っていない。 ・人間の脳は不完全だ ・世界史の災禍は完璧主義が引き起こしてきた。 ― ▼ インド、中国で10億人が貧困から脱出しても、その隣では、怒れた独裁者 一家が国を私物化し、核ミサイルを恐喝手段にした危険極まりない戦争の間際 に陥っている。 しかし、アメリカも同じか… 人間という生き物、欲望に際限 はなく、どんなに豊かになっても、満足することはない。進歩をしても、満足が 出来ないから始末が悪い。人間の肯定と否定感の比率は、2対1というが、会場の 聴衆も大たい、その位の7対3の割合だった。ところで、進歩を内的、外的に分け、 学生時代に比べて、『進歩をした? 後退をしたか? どうだ?』と問われたら、 如何だろう? 『山は高くなった反面、谷は深くなった!』になるが… 『こんな筈ではなかった!』か、『こんな時代を経験出来ようとは、進歩7対、 ところにより後退3じゃないか! ただ、面白かったと言えるだけ幸せか。』 自分に対する言訳のところもあるか。「日々、是、言訳」で良いじゃないですか!
・・・・・・ 4755,そんなに長生きしたいですか ー7 2014年03月22日(土) 『日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか』久坂部 羊著 * 早いーうまいー安いー 現状の終末医療の現状を知れば知るほど、恐ろしくなる。以下の内容が現実。 《 ある医療講演会で、こんな話を聞きました。「早い!うまい!安い!」 という看板のスライドを見せて、これはある牛丼屋の宣伝文句ですが、 うしろに「治療」という言葉をつけると、そのまま病院のキャッチフレーズに なるというのです。たしかに、早い治療、うまい(上手い)治療、安い治療は 患者にとって最良のもの。講演者はさらに続けて言いました。 「『治療』の代わりに、「死」という言葉をつければ、今度は理想の末期医療 になります」早い死、うまい死、安い死というわけです。なるほど、うまいこと を言うなと、私は感心しました。・・ その発想だけでは現実は立ち行かない。 患者はほとんど見込みがなくても治療を求める、医師は治療すればするだけ 儲かる、この状況では、医療費が膨大になって当然。そろそろ冷静になって、 現実をしっかり受け止め、無駄な延命治療から死を支える医療に転換すべき ではないでしょうか。 死を支える医療は、よけいな治療をしません。 医療費が安くなれば、患者側も自己負担が少なくてすむし、国民の医療費も 削減されます。これで困るのは、無駄な治療で収入を得ている医師だけでしょう。 早い死というのは、患者を見捨てることでありません。苦しむ時間を短くする という意味です。病気や老いと闘いながら、精いっぱい生きてきた人も、死が 近づくとどうしても衰弱します。食事や排泄などが自力でできなくなり、これ 以上生きることの意味が見出せなくなってしまいます。それを理想主義的な 励ましで無理にがんばらせたり、延命治療で長引かせるのは残酷なことです。 死は自然の成行きですから、どこまでも抵抗するのは不毛です。極論かも しれませんが、死が避けられない状態になってから、少しでも長くとあがくのは、 手遅れだと私は思います。そうなる前に時間は十分あったはずです。・・・ 》 ▼「終末期医療費が全老人医療費の2割を占める!とか、国民一人が一生に 使う医療費の半分が、死の直前の二ヶ月に使われる!」という報告がある。 だから、医療側からすると、可能な限り生かしておいて方が良いことになる。 生かしておいて拷問の苦しみを与え、その治療費を膨大に絞るとる末恐ろしい 現実が、そこにある。末期ガンは、どのみち助からない。だったら死をサポート する医療があるべきである。これでは入院前に、青酸カリか、致死量の睡眠薬を 準備をしておくべきと、考えてしまう。そう簡単には、死ねないのである。 良くも悪しくも死ぬまでは生きている。死ぬのは挫折でも、何でもない。 目出度いことなに、何で延命をするか、それが利益のためなら、 犯罪的システムではないか。 ・・・・・・ 5850,物語で経験する「生老病死」 2017年03月22日(水) <老いの風景 ー物語で経験する「生老病死」〜石光勝(著) > * 経験の4つの形と、物語化 経験の意味を、ここで理解しやすく紹介している。 〜P/18 ≪ 本屋大賞や吉川英治文学新人賞などを受賞した冲方丁が『天地明察』で、 「人間は経験したことがないものを、理解できない」としてうえで、経験には 4つの形があると言います。 【人間は、視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚の5感で直接的経験をする。 生きていくうえで、それだけに足りず、他者の経験による間接的経験に 依存する。しかし、誰にも実証は不可能な神話的、宇宙的な経験をする。 こういた3つの経験をもとに万人に伝える形にするのが第四の経験、いわゆる 物語です。物語は架空にあるにかかわらず、時には社会を動かすような力を 発揮します。】 つまり、物語を読むことが‘経験’になるというのです。 言われてみれば、私たちは『三国志』で、中国の後漢時代を、『戦争と平和』で 帝政ロシア時代を、『竜馬がゆく』で日本の幕末期を経験した。それは世界史や 日本史の資料や知識では決して得られなかったはずです。 批評の神様の小林秀雄の同じようか言葉に出逢いました。 「経験という言葉は西洋の言葉だが、誰も合理的な経験なんてしません。 ナマの経験の意味というのは、各自みんな自覚しえないものです。みんな、 自分の経験に対しては支離滅裂なことしかわからない。そこで創作という形式が 必要になる」というのです。これを逆に捉えると、創作という形式の物語によって 初めて、合理的な‘経験’が得られるということでしょう。≫ ―― ▼ 16年続けてきた、このテーマ日記は、毎日の読書や体験をテーマを元に、 物語化の創作をしていることになる。事業人生45年をテーマに、50回以上に わたって書いたのも支離滅裂で行き当たりばったりの転職、転業を、尤もらしく 文章化をすることで、合理的経験として修練したに過ぎない。人生など、所詮、 その程度のことでしかない。それぞれの人にとっての物語化の方法がある。 散歩の最中、頭に浮かぶ雑念を、物語化するとか、旅行に出て、日常に溺れて いる自分を見つめ直すのも一人語りの物語化になる。そのためには独りの場が 必要になる。毎日、TVで楽しんでいる映画とドラマも、その物語を経験をして いることになる。だから、やみ雲にみないことだが… 著者は、現在進行形の 「生老病死」の「老」を‘経験’するために、小説などにある「老い」を訪ねる という奇妙な構図の物語なら、面白、可笑しく、哀しく共感する内容である。 山の麓から見ていた「老い」の雲に、一歩踏み込んだ霧の中で、一日一日、 「老」と「死」の何たることかを問うている道先案内人の言葉は、重く響き わたってくる。還暦、古希を過ぎ、霧は晴れたり、濃霧になったりである。 前をみれば、日々、人数が減り、横をみれば、バタリバタリと… 生きている限りは、他人はお先! である。 ・・・・・・ 4388, 「うつ」かもしれない ー3 2013年03月22日(金) * ウツの治療 ー「うつ」かもしれないー 死に至る病とどう闘うか〜磯部潮著 ウツ症とウツ病の境は、日常生活に支障をきたすかどうか、軽症か重症かは、 「死にたくなる度合い」がが目安という。逆にいえば、それだけ苦しいのである。 身近にも自死した人が何人かいる。共通しているのは、真面目で、几帳面、感情 は表に出さず、周りの人を思いやる心優しさがある。また、考えに弾力性がなく、 自分一人に固まっている。 こういう人が暴発すると秋葉原の無差別殺人のよう になる。私がウツ病に何で興味があるかというと、人間の原点が、見え隠れする かである。人生は生易しくはない。要は難題への対処である。息をつくところが ないと、ストレスが蓄積していく。ウツの治療には、「薬事療法」と「認知療法」 がある。薬事療法は、医者と相談して症状にあった薬をみつけ最小を前提に治療 すること。それに対し認知療法は、ウツの人の持つマイナス思考、悲観的考え方 を修正するスキルをいう。私は昔から、その類の本を身近において常に手に 取ってきた。その一つに中村天風の一連の「積極一貫」の哲学の本がある。 これは本当によい。 ウツによる歪みが固定化されると、「視野狭窄」に陥り、 自殺の危険性が出てくる。だから普段より予防剤として、少し気持ちが落ち 込んだとき手にする習慣をつけておくとよい。この本にある、 「「5つのコラム」も心のコントロールによい。 1枚の紙に5つのコラム(欄)を作って、何か問題が起きたときの状況や 自分の考えを書き留めていく方法で、頭であれこれ考えるよりも、冷静に 客観的に検討することができる。5つのコラムのうち、(状況、感情、自動思考) の3つは、自分の「認知のゆがみ」をはっきりとさせるのに役立つ。 あと2つのコラム(別の見方・考え方と最終的な心の変化)を合わせて 書いていくことで、「認知のゆがみ」を直すに役立つ。 第1コラム 状況(気持ちが落ち込んだり、不安になったときの出来事) 第2コラム 感情(不安、怒り、悲しみなど)) 第3コラム 自動思考(不快な感情を経験するときに心に浮かんだ考え) 第4コラム 自動思考とは別の見方・考え方 第5コラム 最終的な感情と考え(心の変化) ここで詳細を省くが、ネット検索で「5つのコラム」で調べると、事例が 数多く出てくる。 著者は、日常生活での日々の習慣づけは大変なので、 第三と、第四だけを頭に思い浮かべるシュミレーションを薦めている。 書いるうちに自分の思考の癖が見えてくるだけでも効果がある。 心は荒馬のようなもの、時間と愛情をかけて乗りこなしていくしかない。
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2019年03月21日(木)
* オリンピック音頭ですか、春うらら ・風邪気味もあって控えていたが、そろそろポタリングの時節。 今日中に開始の予定。これでストレスが、さらに半減される。これでもストレス は止めどなく湧いてくる。心の奥の何処かから自然に湧き出ずるのは、加齢から くる不快が加わるため。。 その都度、ストレスの種は除去してきたが… 図書館で<『不機嫌は罪である』斎藤孝著>を借りてきた。次回あたりのテーマ にする。早朝のミニチャリ遊行を再開すると半月ほどは、冬期間に溜まった毒素 が面白いように出ていくのが自覚できる。これと海外ツアーが、私のデドックス になる。それとSJでのヨガ。
・春の甲子園大会とプロ野球の開幕が話題になり、桜の開花の時節になってきた。 春がくるたびに、新年度の新鮮な息吹が感じられる反面、老いの実感も強くなる。 新旧交代としての交代要員? …また大相撲も後半戦に入った。相撲が始まると 日々が面白いように経っていく。今場所も如何なることか? 白鵬が優勝? また一波乱あるのか?
・昨日、ツイッターかわりに具体的日常を気楽に書いている『バードウォッチ』 を書いていたところ、何と鶯の囀りが聞こえてきた。 自信なさそうな小さな 鳴き声が何とも新鮮。 他にも様々な野鳥の囀りが…
・米国大統領の選出にロシアがスパイ網を活用して泡沫候補を選出。 英国のEU離脱の正否にしても、直接選挙の有害が、そのまま出てしまった。 ナチのドイツとの開戦に、国民選挙を問うようなもの。これは高度の政治的 判断の案件。そこに3:30:67の、下位グループに判断を委ねる直接選挙は、 国家の自殺そのもの。政治プロの手腕が試される政治案件にである。プーチンに とって、ロシアの総力を挙げた謀略をしない手はない。
・日産のゴーンの汚職問題。その見返りに、オリンピック誘致で、武田IOS 会長を狙い撃ち。辞任に追いやられて辞任。来年の東京オリンピックを控えて、 国家とし、解っていても辞任は当然。アフリカ、東南アジアの独裁国家の一票。 当然、何が? しかないのは今さら。身柄を欧州で押さえられないだけでも 良しとしなければ。 世界は戦勝国の白人に抑えられていることを…。 落ち目の国家が、オリンピックとは、何を考えているのでしょうか。 安倍首相にとって、アベノミクスの完成という自己保身を考えてのこと? しかし、世界情勢は、朝鮮半島問題と、大恐慌も含めて不安要素が山積み! で、タイミング良く、去年の同月同日の内容に文脈としてつながる。
〜さて、今年度初のミニチャリに出発ですか〜
・・・・・・ 6216,閑話小題 〜 人類の未来は明るいか? ―2 肯定派の論 2018年03月21日(水) 『人類は絶滅を逃れられるのか― ―知の最前線が解き明かす「明日の世界」』 * 楽観論 〜人類に起きた良いこと10 非国家アクター(NGO)などによるグローバル化や情報革命で、生活水準が 大幅に向上し、個人と集団がコラボレーションする領域が大幅に改善されている と主張する肯定派のスティーブン・ピンカーの「人類に起きたいいこと10」 をリストアップすると… ―― ≪ 第一に、寿命。150年前、人間の寿命は30年だが、今は70年で40年も伸びた。 第二に、健康。ウィキペディアで天然痘と牛疫を調べてみてください。 「牛疫は感染症だった」と、過去形で書かれているはずです。つまり人類に 最大級の苦痛をもたらしてきた二つの原因は、永久に撲滅されたのです。 第三に、豊かさです。200年前、世界の人口の85%は極貧生活を送っていました。 それが今は10%に低下しています。さらに国連によると、この割合は2030年 までにゼロになりそうです。 第四に、平和。人間の最も破壊的な活動、すなわち大国間の戦争は廃れつつある。 先進国間の戦争は70年、超大国間の戦争は60年間起きていません。内戦は 相変わらずありますが、数は減っています。 世界の戦争による死亡率は、ギザギザの下降線を示しています。第二次世界 大戦中は10万人中300人でしたが、1950年代には22人、1970年代には9人、 1980年代には5人、1990年代は1.5人、2000年代には0.2人と減っています。 シリア内戦の勃発後も、2000年代のレベルに戻ったにすぎません。 第五は安全です。世界の暴力犯罪の発生率は低下しています。それも多くの場所 で大幅に主な犯罪学者の間では、向こう30年間で世界の殺人発生率は現在の 半分に減ると見られています。 第六に、自由。逆行している国はありますが、世界の民主主義指数は史上最高。 世界の人口の60%以上がオープンな社会に住んでいます。こちらも史上最高。 第七に、知識。1820年、基礎教育を受けている人は17%にすぎませんでしたが、 現在は82%に上昇し、急速に100%に近づいています。 第八に、人権。世界的なキャンペーンが展開されてきたこともあり、児童労働、 死刑、人身売買、女性に対する暴力、女性の性器切除、そして同性愛を 犯罪と見なす国は大幅に減ってきました。 第九に、男女平等。世界的なデータを見ると、女性の教育水準が高まり、婚期が 遅くなり、所得が増え、権力や影響力のある地位に就くことが増えている。 最後に、知性。すべての国で、知能指数は10年で3ポイントのペースで上昇。
先進国ほど、環境が改善、犯罪組織を監視し、市民を教育し、医療を提供 する資金的余裕がある。 教育水準が高く、女性のパワーが進んだ世界は、 独裁者に支配されたり、戦争に関わりにくい。これらの進歩を後押しする 技術革新は加速する一方です。現在もムーアの法則は有効であり、ゲノミクス、 神経科学、人工知能、材料科学、データに基づく政策立案が急速に増えている。≫
―― ▼ 上記の世界のボトムの改善の実態を改めて知った。200年前、世界の人口の 85%は極貧生活を送っていたが、10%に低下。 基礎教育一つみても、17% から80%に増加している。これらは科学革命など情報機器の進化の影響がある。 私の実感からして、当時からみた現在の世界は、バラツキは大きくなっている としても、明るい世界になっている。としても、現在の若者たちが、その延長に 果たしてあるかといえば、疑問である。日本の敗戦直後に生れ出た私たち世代が あまりに恵まれていた時代格差の問題になる。こう言い替えることが出来る。 「私たち世代は、肯定派のとおりだが、次世代からは、否定派の主張が正論に なる。」ということか。 次回は、否定派の論になる。 〜続く
・・・・・・ 5119,がんばれ〜!の絶叫 2015年03月21日(土) * 風に立つライオン 映画の冒頭の場面が、アフリカの大地を少年たちが横一列に手を組み 歩いていく。そして、暫くして地雷の爆発がする。子供を使った地雷探し。 ケニアの病院研究所から国境近くの病院に派遣された医師は、そこが 実質、野戦病院であることを知る。そこは戦闘で腕や足を切断したり、 縫い合せる治療が中心の中で、主人公が、日の出の中、大地に向かって、 「がんばれ〜!」と何度も絶叫する。しかし終盤、極限の日々の中で、 自身に向けた絶叫と告白する。 見終わった後、内容が重いため、面白い とか、ストレス解消より、何も考えられなかった。しかし、夜半、映画の 様々なことが、思い出されてきた。最後は、殺された後、行方不明になる。 さだまさしが、この話を知り、感動して書いた原作『風に立つライオン』 を映画化。 そのまま題名の曲名にした歌がある。 〜内容説明から ≪1987年、日本人医師・航一郎(大沢たかお)は、大学病院からケニアの研究 施設に派遣される。アフリカ医療に生涯を捧げたシュバイツァーの自伝に感銘 を受け医師を志した航一郎にとって、それは願ってもいないチャンスだった。 しかし、それは恋人との長い別れも意味していた。父の跡を継ぎ、女医として 離島医療に従事する貴子(真木よう子)を遠く日本に残さなければならなかった。 理想を胸に研究と臨床の充実した日々を送っていた航一郎は半年後、現地の 赤十字病院から1か月の派遣要請を受ける。物見遊山のつもりで赴いた彼は、 重傷を負って次々運ばれてくる少年が、みな麻薬を注射され戦場に立たされた 少年兵である事実に愕然としながらも、この病院への転籍を志願する。 過酷な状況ながらも生き生きと働く航一郎は、医療団からの信頼も厚かった。 一方、同病院に看護師として派遣されてきた和歌子(石原さとみ)は、確かな スキルと手際の良さで、航一郎と時折ぶつかりあいながら互に認め合っていく。 そして、心に傷を抱えた少年たちを「オッケー、ダイジョブ」と温く包み込む 航一郎は、いつしか少年たちの良き友であり、師となっていた。 そんなある日、病院に少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれる。 彼は銃傷よりも、 両親を目の前で惨殺され、麻薬でかき消された心の傷が甚大だった ― 航一郎は、そんな彼の心の闇に真正面から向かっていくのだが…≫ ▼ 20代30歳代の頃、もう極限!という場面で、左手を充電池に、右手を 手動のトッテに見立てて回転をし、自らに充電する仕草をしていた。 もう一つは、自分をボールにイメージをし、初めは小さく、徐々に、大きく バウンドさせるイメージを持つ本能的行為だったが、不思議にも、極限ほど、 気力も体力も、湧き出てきた。そうこう考えると、極限の彼が絶叫をしないで いられない気持ちが現れ出ている。 重いが、心に残る内容。 エンディングの歌が良い! ・・・・・・ 4754,そんなに長生きしたいですか ー6 2014年03月21日(金) 『日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか』久坂部羊著 * 「表の安楽死」「裏の安楽死」 ガン末期の殆どは安楽死だが、当然、裏と表が存在する。ーその辺りからー 《 安楽死は、患者を死に至らせるというショッキングな行為である。 方法としては、人工呼吸器はずし、塩化カリウムの注射のほか、筋弛緩剤や インシュリンの致死量投与などがあります。いずれも患者には強い苦痛は ありませんが、おどろおどろしい印象は拭えません。このように必ず死に 至らしめる方法を使う安楽死を、私は「表の安楽死」と呼びたいと思います。 それに対して、「裏の安楽死」は、必ず死に直結するわけではないけれど、 ほぼそれに近い行為を指す。「積極的」「消極的」という呼び方もありますが、 「表」「裏」のほうが実態に近いと思います。「裏」の安楽死は、当然のこと ながら「表」よりはるか以前から行われていました。方法は、大量の鎮静剤の 投与や、強心剤の中止、透析や血漿交換や人工呼吸の見送り、栄養の漸減など。 誤解のないように書き添えますが、もちろん必要もないのに大量の鎮静剤を 投与するわけではありません。耐えがたい苦しみを見かねて投与するのです。 苦痛が激しいと、通常量では眠らないので必然的に大量に使われる。 そのとき、家族には副作用で死ぬかもしれないとは必ずしも説明しません。 自分たちが、安楽死を選択したという意識を与えないためです。・・ 》 ▼ ここで一人の女性の安楽死をさせるかどうかギリギリの、ケースが 書かれている。安楽死を懇願され、迷ったが留まった。その結果、一時的に 良くなったが、その後、さらなる苦痛の挙句、亡くなった。懇願されたときに 死なせてやればよかったか、一時的にでも回復したことで良しとするか・・ 普段は医者の口から語られない患者の悲惨な苦痛が、あまりに生々しい。 死ぬ時は、多かれ少なかれ悶絶をして亡くなっていくことは分かっているが・・ 身近な人の臨終に何度か立会ったが、最後は、家族の了解の中で、医師が呼吸 装置を外し、息を止めている。時どき、積極的安楽死を槍玉にあげた問題が 生じるが、拷問のような苦痛の中で、安楽死をさせるのは当然である。 自分の死を考えると、牛丼屋のように、「早く、うまく(上手)、安く」 あげて欲しい!のは誰しも同じことになる。 ・・・・・ 4387, 暴走老人! 2013年03月21日(木) 「暴走老人! 」藤原 智美 (著) 「暴走青年、暴走中年?」のように生きてきたので、今さら暴走老人でもない。 しかしツアーで関西系は言いたい放題が多い。特に大阪のオバチャンより オジサンが図々しいが、最近は関西系老人が目立っている。歳を重ね歯止めが きかなくなったのだろう。数ヶ月前に近所を徘徊している痴呆?老人に、 傍につかれ怒鳴られ続けられ、殴りかかれそうになった。最近2〜3度、 顔を見たことがあった老人。何か怒りの先をみつけ、毒を叩きつけているよう だった。 駅前派出所に届け出たが、怒鳴りでは事件にならないという。 激変する時代から放置された人生に怒り(毒)が蓄積しているようだった。 新潟駅前周辺の地元老人に、こういう人たちを多く見かけた。他人事ではない。 酒を飲んだ自分に時々、彼らの影をみてしまう。ーアマゾンの内容よりー 【待てない、我慢できない、止まらない「新」老人は、若者よりもキレやすい。 現代社会に大量に生み出される孤独な老人たち。その「暴走」の底に隠されて いるものとは? 老人たちの抱えた、かつてない生きづらさを浮き彫りにする。】 ーレビューよりー ≪ 小説家の著者は、私と同様、日常生活でたまたま見かけたこれら 「暴走する老人」たちの姿をきっかけにして、現代の激変する「時間」感覚、 「空間」感覚、そして今やマニュアル化した「感情」に老人が暴走する理由を 探るが、あくまでも「暴走老人」は手がかりであり、本質ではない。著者は、 暴走行為は激変する環境に乗り遅れた、あるいは読み違えて「孤立」した 人間の反動的行動と指摘。つまり、断絶的な世代間ギャップが問題ではなく、 暴走はあらゆる世代に共通する連続的な現象となりうるのである。 感覚がまちまちな孤立した個人間の感覚の衝突は、さながらホッブズのいう 「万人の万人に対する闘争」状態である。しかも、個人を律するはずの常識や 規範さえも、日々更新され続けており、今後も加速度的に拡大していくに違い ない。急激な情報化社会が逆説的に孤立を生み、闘争(=暴走)状況を作り出し、 それももはや止めようがないというのであれば、私は生きていくために今後 どうすればいいのか、途方にくれてしまう。 ≫ ▼ 老化は、肉体面では自覚できる。しかし精神面での弛みも出るのである。 決して孔子の教えのようにはならない。「・・、40にして迷わず。50で 天命をしる。60で耳に順う。70にして心の欲する所に従って、のりをこえず」 ところが、これが真逆になる。「40にして迷い、50でも天命など遥か彼方。 60で自分の人生を悔い。70歳にして呆然自失で暴走化する」これが、最近 みられる老人である。高度成長期の良き時代に生きてきた世代が、低成長の暗い 時代に、老人の枠に入れられ情報機器を使いこなせず、取り残され、直ぐに 切れてしまい暴走を始めたのである。あの歪んだ老人と、理想的な老人像とは、 あまりに懸け離れている。この時代は40〜50年の変化は、昔の4〜5百年 の変化に等しい。その変化に取り残され、一人彷徨い切れる。 そういう私も似たりよったり。粗大ゴミの成れの果てか。 ・・・・・・ 5849,「やさしさ」をにつける − 2017年03月21日(火) <「やさしさ」という技術 ―ステファン・アインホルン (著)> * 賢い利己主義者になるために 人間も生命体。その遺伝子は利己主義であり、生命体を媒介として、 生き延びてきた。生き延びるには、まずは賢くなければならない。 利他は回りまわって利己になるため、拙速に利己を求めないだけ。 あらゆる生命が利己的で、人間はその最たるもの。そこで、他者の利己主義と おり合っていくには賢くなければならない。そのためには「やさしさ」が必要 となる。amazonの内容紹介と、「はじめに」の要約が至極丁寧にまとめてある。 誰でも出来るやさしさは、無心で何気なく褒めてやること。作家の渡辺淳一 が生前、「思いを入れないで女性を褒めろ」と言っていたが、ついつい、思い が入る。だからいいのだろうが。 ―― <内容紹介> 人口900万人のスウェーデンで驚異の30万部突破! これが、北欧で社会現象となった世界初の「やさしさ学」講義。
なぜ、見返りを求めない行為があなたの得になるのか? なぜ、「高い収入」や「名声」を求める人ほど幸福度がダウンするのか? なぜ、多くの動物が「思いやり」や「やさしさ」を持っているのか? ノーベル賞の選考委員会を擁する世界トップ医大・カロリンスカ医科大学で 「学生が選ぶ最優秀教授」にかがやいた名医が、わかりやすく、感動的に語る! 「死ぬ前に後悔しない人生」を確実に手に入れるための名講義、待望の日本上陸。
◎やさしさは誰でも身につけることができる「技術」である ◎「高収入」「名声」を求める人ほど幸福度が低い ◎銀メダル選手より銅メダル選手のほうが満足度が高い ◎他人に目をかけられることは心身の健康に不可欠 ◎他人を褒める人ほど出世する ◎衝突は百害あって一利なし ◎やさしさは個人にとっても社会にとっても大きな「得」をもたらす ―― ―「はじめに」よりー オルダス・ハクスリー(イギリスの哲学者・小説家) 「おはずかしい話ですが、私は生涯、 人類の行く末について考えて きたというのに、 結局は“もう少し人にやさしくしなさい"という 言葉よりも ましな助言を人に与えられないことがわかったのです」 〜〜 書評より 〜〜 「お金持ちになる方法や、頭がよくなる方法、創造力や仕事のスキルを高める 方法について書かれた本はすでにたくさんあるが、やさしさの技術を磨き、よい ことをして成功する方法について書かれているのは、本書以外にはないと思う。 一般的な通念では、やさしさとは「生まれもった資質・性格」であって、個人 の意思でコントロールできるものではない。だが本書を読んでもらえればわかる とおり、これは正しくない。一部は親から受け継ぐものだが、やさしさは、 誰でも意識的に身につけることができ、一生磨き続けることができる「技術」。 そしてこの技術こそが、人生で成功を収めるために、そしてこの世界をより 住みやすい場所に変えるために、もっとも重要な要素なのである。 さらに私が伝えたいのは、私たちは自己犠牲的な博愛主義者になる必要はなく、 利己的な動機から他人によい行いをしてもまったく問題はないということだ。 やさしさは、まちがいなくあなたの得になる。こう聞いて憤慨なさる方も いらっしゃるかもしれないが、本書を読み終えるころには、みなさんにも納得 してもらえると私は信じている」 内容(「BOOK」データベースより) 世界トップ医大で「学生が選ぶ最優秀教授」に輝いた名医が、わかりやすく 感動的に語る!北欧で空前の社会現象となった世界初の「やさしさ学」講義。 なぜ、「与える人」ほど多くを受け取るのか? ―― ▼ 「やさしさ」といえば、「東洋的温和」が思いつく。争わず、一歩も 二歩も譲る大らかさ。アジア人なら何を今さらだろうが。「自分を愛せ、 その後に、自分を愛するように他人を愛せ」ということ。自分を愛するように 他者を愛せるかどうか? これは過去の自分の行蔵についても言えること。
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6578,読書日記 〜『サピエンス全史 ―文明の構造』 |
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2019年03月20日(水)
『サピエンス全史 〜文明の構造と人類の幸福 』 ユヴァル・ノア・ハラリ著 * 繁栄を築いたのは‘妄想力’のおかげ」 この本をタネ本にしたNHKのドキュメント < BS1スペシャル ▽“衝撃の書”が語る人類の未来〜サピエンス全史/ ホモ・デウス. 2019 年1月1日(火)>の再放送で、この本の存在を知った。 そこで検索すると、Amazonのレビューに、以下の概要の 切口が新鮮で 吸引力ある内容。‘妄想力’を敢えて‘想像力’と表現しないところがよい。 サバンナの負け犬。最狂の動物。 所詮は、そんなもの。 Amazonの商品紹介のレビューがこのドキュメントの解説に丁度よい。
≪ この本の最大の魅力は、スコープ(範囲)が「歴史」に留まっていない こと、そしてそのおかげで「歴史」の理解がより深まるところにある。 七万年前からわれわれが生物学と歴史の両方の線路を走る存在になったこと。 そして、生物としての順応力を超えたスピードで飛躍してしまったために、 ‘不安を抱えた非常に危険な種’になっていること。 超ホモ・サピエンスは 科学技術だけでは語りきれず、否応なしに哲学、社会学を巻き込んでいく。 小賢しく言ってしまえば、リベラルアーツを学ぶことの重要さへの示唆が、 この本には詰まっている。 「サバンナの負け犬だったわれわれサピエンスが、今の繁栄を築いたのは ‘妄想力’のおかげ」という主題には説得力があって、この魔法の杖一本で ネアンデルタール人駆逐から資本主義隆盛までの大イベントを語りつくす。 「農業は史上最大の詐欺」という奇を衒(てら)ったような主張も、種の繁栄か 個の幸福かという重たいテーマを考える糸口」となっている。 このヘブライ大学での歴史の講義が下敷きになっている。本文中に 「歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、(中略)私たちの前には、 想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するため」という くだりがあるが、この本を一味違った出来栄えにしているのは、社会に出ていく 若者たちに歴史への興味を持って欲しい、という一途な熱意かもしれない。 イスラエルでは歴史本は売れないと出版社に断られ続け、五社目でようやく 出版に漕ぎつけたところ大ベストセラーとなり、今や四十八ケ国語に翻訳。 人類の誕生に始まり、コンピューターの進化、そして超ホモ・サピエンス… キューブリック=クラークの「2001年宇宙の旅」とよく似た筋立てだ。 七万年前にご先祖様が妄想力を獲得したのはモノリスの力かもしれない、と 思わず妄想した。≫ ≪ 地球上の最も多くの生物を絶滅に追いやってきた最凶の動物として ホモ・サピエンスを描き、さらに彼らがネアンデルタール人など体力・知力に 勝る旧人類を凌駕して発展してきた要因を『認知革命』としている。なるほど、 「我々が無意識に形作ってきた‘集合知の発展形’と言えるものが、実は地球上の 生物の頂点に立つ要因だった」のか…と思うと感慨深い。なかなかの長編歴史書≫ ― ▼ この年齢まで生延びて、このICT(情報通信技術)が、現実社会を激変 させているのを目撃できたことだけでも長生きした価値は充分にあった。 「特定の穀物を主食にして歴史を紡いだつもりが、実は穀物の奴婢として 使役されていたのでは?」という問いは、「遺伝子が生物の身体を利用して 生き延びてきた」説を思いださせた。これは様々に適応できる。 ところで、 我々は情報端末を使っているのか? 使わされているのか?。 「人類250万年史と現在をつなぐ、壮大な物語」である。検索に、著者は ユダヤ人で、同性愛で、菜食主義者で、無神論者とあった。成るほど、醒めた 視線は、この辺りから出ている。まさか、こんな世界を生きられたとは! もっともっと、この行く末をみたいが、老いという病も程ほどでよい。 将棋の羽生は、新世代人と、AIとの対戦で、何をみたのだろう?
もちろん偶然だが、で、以下に続く… ・・・・・・ 6215,閑話小題 〜 人類の未来は明るいか? ―1 2018年03月20日(火) 『人類は絶滅を逃れられるのか― ―知の最前線が解き明かす「明日の世界」』 スティーブン・ピンカー, マルコム・グラッドウェル(著)…他。 * 断絶の時代の真っ只中で… 人工頭脳、ゲノム工学……など、目覚ましいテクノロジーの進歩が、果たして 人類の未来を明るくするか、逆になるかのディベート。なかなか、面白い企画だ。 私は如何だろう? 不穏な朝鮮半島情勢の切迫もあり、悲観的に傾いているが… トロントの会場の聴衆はディベートが始まる前は楽観派71%、悲観派29%… 終了時には楽観派73%で悲観派27%となり、楽観派の勝利で終了とある。 〜ネット検索によると… 【 人類の未来は明るいか、それとも絶滅に向かっているのか? 肯定派のスティーブン•ピンカーとマット•リドレー、否定派のマルコム• グラッドウェルとアラン•ド•ボトン、知の最高峰の4人が真っ向から対立する 知の格闘技だ。このディベートを面白くしているのは、聴取がディベートの前 と後でどのくらい意見を変えたかによって勝敗が決まる点だ。 データ(寿命、 貧困、平和、民主主義といった指標)によって人間の暮らしは豊かになっている のは既に証明されて … 】 【 「ムンク・ディベート」とは、主催するムンク財団は、世界最大の産金会社 バリック・ゴールドの創業者ピーター・ムンクが設立した財団で、2008年以来、 年2回、世界の第一線で活躍する有識者や先駆的思想家などを呼んで、重要な 公共政策の課題についてディベートする。 】 ―― 〜 Amazonの内容紹介より 世界最高峰の知性が語る<人類の限界>とは。 ● スティーブン・ピンカー (『暴力の人類史』) ● マルコム・グラッドウェル(『ティッピング・ポイント』) ● マット・リドレー(『繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史』)他! 人口爆発の危機、核戦争へのシナリオ、増大し続けるテロの恐怖、 AIの脅威、気候変動リスク…… 繁栄か、滅亡か。
◎ 非国家アクターの増大は世界史を塗り替えるか? ◎ 遺伝子工学、人工知能においてムーアの法則は有効か? ◎ 第三次世界大戦は核戦争となるのか? ◎ 気候変動は有史上にない災害を引き起こすのか? ◎ 低炭素社会は実現できるのか? ◎ 世界的なポピュリズムへの傾倒はなぜなのか?
<本書の構成> ☆ 第1章 人類の歴史から導かれる明日の世界―4つのシナリオ ・人類の寿命は伸長し続ける/ 医学進歩、貧困率の低下、戦争の消滅、犯罪率の低下(ピンカー) ・人間は結局「死への恐れ」と「妬み」から自由になれない/ 絶対的な貧困は未来でも消えることはない、寿命がいくら伸びても それに対応する「哲学」を人類は持っていない(ボトン) ・食糧問題も環境破壊も実際には起こらない(リドレー) ・テロリズムと気候変動のリスクは増大する(グラッドウェル) ☆ 第2章 人類は絶滅を逃れられるのか?― ―世界の未来を占う論戦 ・IoTがもたらす過剰コネクトとリスク社会 ・アフリカ大陸の「絶対的貧困」は解決されるのか ・「成長」や「消費」は本当に誰もが望んでいるものか ・核兵器の数がどれだけ相対的に減っても平和は訪れない ・低炭素社会は実現されるのか ☆ 第3章 明日の世界は「繁栄」か、「滅亡」か ・科学は「なにができるか」は分かっても「どうすべきか」は分からない ・テロや戦争に直面しても秩序が永遠に失われることはない ・人類の歴史は昨日よりも「より安全」「より自由」「より豊か」 「より健康」「より平和」になっている ―― ▼ 人類史からみると、平均寿命が伸び、戦争・戦乱が減少、生活が豊かになり、 科学技術が飛躍的に進歩してきた実績から見て、未来を楽観視したくなる。 江戸時代、明治、大正、昭和、平成の何れに生まれたかった?といえば、 私が生まれた「太平洋戦争の終戦から現在がベスト」と確信をもって答えること が出来る。その背景には経済と、科学発展がある。 50数年前の自分に、 「これから先の50年の時代環境は良かった?悪かった? と聞かれれば、 『最善だったよ!』と答える。現在、経済発展は、停滞しているが、科学技術 の発展は、止まることなく「ムーアの法則」とおり続いている。 とはいえ、 階級区分が明確になり、大多数の人は、決して豊かとは言えないことも事実。 〜次回は、まず「肯定派」の意見を取上げる。
・・・・・・ 5848,閑話小題 〜ブログは、不特定に向けたマシンガン 2017年03月20日(月) * 暗闇にマシンガンを撃つような 何冊も良書を書いているユダヤ教のラビの話。 < 本を書くのは暗闇でマシンガンを撃つようなもので、誰にあたるか、 まったく予想がつかない。> 「一日・一テーマ」の文章を、ブログで公開してまる16年、「やすまない、 気を抜かない、無心に、全霊を込める」をベースに続けてきた。完成するだけで 精一杯のため、第三者を傷つけているかどうかの精査をする余裕など全くない。 暗闇に向かって無差別に乱射するマシンガンの弾のようでもある。多くの人に 傷をつけてきたようだ。気持ちは遺言のつもり。 毎日、過去の文章を読返して、 誤字とか、シリアスな言葉に冷汗を流すこと屡々。危険を背負っているが故の、 スリルとサスペンスもあるとしても… 公開した言葉は「覆水盆に返らず」。 。 毎日、テーマを探し、内容を構築し、魂を入れる習慣は絶大な秘儀がある。 私しか書けないテーマと筋書がある。それも知る限りのことしか書けない。 始末が悪いのは、『あくまで、自分のための雑記を公開しているだけ!』の、 開き直りがあること。 * 死は人生の完成 「死は人生の終末ではない。生涯の完成である。ールター」の言葉がよい。 終り(プツン)ではなく、完成と思えば、虚無的にならないで済む? 5円玉を人生に例えると、真ん中の穴が死? 有って、無いような。 70歳代に入ると、後方からの死神の気配が、正面から近くづいてくると 聞いていたが、成るほど日々、その実感をしている。 ウェーバーの「生きることは病であり、眠りはその緩和剤、死は根本治療。」 の言葉も、「そろそろ根本治療に入って然るべく時節かな」ということか。 「生きることは病」とすると、生きれば生きるほど、病が重っていく? それも、その人次第だが。 娑婆には、生きたままの『未完成交響曲』が… 「人生の完成ですか?死は!」 人は生きたとおりに、死んでいく。 未完成しか生きられないし、未完成で充分だが、生涯の完成と思いつつ、 老いを生きる覚悟も必要じゃないですか? 未完成というからには、 一応、カタチになっているのだから! 所詮は、宇宙の中の粟粒でしかない。
・・・・・・ 5483,閑話小題 〜51回の海外ツアーで 2016年03月20日(日) * 海外ツアーのテーマの棚卸 51回の海外ツアーに参加してきたが、その行蔵は何ものにも代え難い財産。 知れば知るほど、世界は広く深いことが解る。10回目辺りから秘境・異郷ツアー に重心移動をしたが、10年ほど前からは欧州中心になっている。リタイアー後、 諸事情で家内の鞄持ち?のカタチだが、何はともあれ、行けるだけで充分。 「行けるうちに、行けるところに、行っていて良かった」と実感する。 ・大陸別では、アメリカ大陸、オーストラリア大陸、ユーラシア大陸、インド 大陸、アフリカ大陸があるが、万遍なく行くのと、一つに絞り込む選択がある。 ・他に、テーマを、文明、文化、山脈、滝、氷河、平原、クルーズ、お祭り、 有名ホテル巡りなどのテーマを決めて周る人がいる。 〜テーマとして・・ ☆ まずは文化。 ツアーの過半数以上は、何処かの首都を経由地として一泊。 そこには、名だたる美術館や・博物館のコースが組み込まれていて、その国の 名画や工芸品、遺跡などで発掘された国宝クラスの古美術品が展示されている。 それらを、み続けているうちに、門前の小僧、その魅力に取込まれてしまった。 上野界隈の美術館で、その数点の展示で長蛇の列になる名画などが、数多く 展示されて、間近で見られるのが良い。 文化の一つに、各地の料理がある。 それぞれ各地の特色ある味が、そのまま染み出ていて実に美味しい。と同時に、 日本料理の美味しさに改めて気づくことになる。 文化といえば、お祭り。 北スペインのパンプローナの牛追い祭りと、リオのカーニバルの熱狂がよい。 ☆ 次に文明。古代の遺跡の7割がエジプトのナイル流域にあるというが、 これには圧倒される。他にアフリカ、中東の遺跡郡、中南米の遺跡群もよい。 圧倒的なのが、古代エジプトと、ポンペイと、シリアの遺跡群。そこには数百年、 数千の時空を超えた当時の人たちの息づかいが聞こえてくるようである。 石文明は、それが、そのまま残している。 ☆ 何といっても大自然の景観! アフリカ、インド、北米、南米、北欧、 アルプス連峰、ヒマラヤ連峰などの大自然の景観も圧倒的である。そこは、 文化・文明の数千年の時間とは違う、数万、数百万、数億単位の時間がある。 行蔵とは、よくいったもの。 以下は12年前のテーマだから、51回と すると、3年分、行ってないことになる。 世界的パンデミック騒ぎとか、 5年前の節目時などの件で、行けなかったが、それより、年齢からくる気力、 体力、金力?などの衰え。外側(辺境)から、内側(欧米圏)になっているが、 これはこれで、面白い! ライフワークとしての世界観光も、限界点になって きたが、移動が動くホテルのクルーズ・ツアーがある。しかし年金暮らしには チトきつい。「生きているうち、元気なうち」と思って、はや、20年、いや 25年になる。なら、あと5年を貫き通せば満点のライフワークになるが。
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2019年03月19日(火)
ふと、過去の文章を振りかえると、米朝の現状を彷彿させる内容。 北朝鮮が、核と長距離ミサイルを、完全放棄するわけがないと… 目先のマジックで誤魔化そうとしていているのが表だってしまった。 さすがの中国も、これには冷たい態度。当然といえば当然。 …で、テーマ にと思ったが、最近、書いたような?と… 今月分をみると、あったあった。 現在、書こうと思ったほぼ同じ内容である。追詰められたトランプと金様、 残る手は、更なる瀬戸際外交。 それも出だし尽くした感がある。 後に 残るのは、何でしょうか? クーデターなど内部崩壊? それさえ出来ない ほど内部は弱体化? 今年はリーマンショック以上の不況予測。それ以上って、 戦争以外にないのでは? 何やらオカシナ内容に。 あの二人の体形から して痛風か、脳梗塞たより? 東京オリンピックが無事開催される?
―――― 6214, 閑話小題 〜米朝開戦 −6 2018年03月19日(月) * 北が核開発とミサイルの放棄だって? 急遽、コミックなお二人の掛合いが始まった。有得ない「北が核開発と ミサイルの放棄」が前提だが、金様が命乞いなど、する筈はない。一方的 虐殺後の言訳づくりのトランプのポーズなら解る。 開戦ともなれば、 数百万人レベルの死傷者も、覚悟の上だろうが、日本も、10〜20%でも、 数十万人レベルの被害になる。 このテーマで、何回か書いてきたが、回を重ねる度に深刻度が増している。 ―― 熊: 今さら何だい、北が本気で核放棄をするわきゃないだろうに。 寅: 4月のアメリカの攻撃に怖気ついたのと、中国も本気になって制裁を 強めて外からの物資が入らなくなったためさ。この4月が危ないからね。 そこで5月の会談の設定にしてさ。トランプ 後先、考えずに、オケーの 即答とくりゃ〜、思うつぼじゃないか。 八つぁん: あの男、世界の政治にド素人だもの。バカとシャッポは軽い ほど良いというけどね、あれは酷い。 大家さん: 北の続けてきた「ソウル炎上」の恐喝で、何度も大金を騙し 取ってきた前科持ち。それしか能がないんから、そりゃ必死になるさ。 ただ時間だけを延ばして、規制を緩めて、あわよくば金を揺すり取る魂胆 が見えみえ。ここでアメリカも本気で揺さぶり入れたからね。 それと韓国首相も、軽すぎるね。 国家存亡の危機だから解るがね。 八つぁん: ロシアのプーチンの高笑いが聞こえて来るね。 今さら、金ちゃんも、焼き直すことも出来ないし。脳梗塞待ち? トランプは、心筋梗塞待ち?… 大家さん: ここが土壇場、辛いとこだね。ここで国務大臣を‘なだめ役’ から、‘超強硬派’の人物に挿げ替えたね。これで結末が見えましたね… 熊: 北が今さら‘核とミサイルの放棄’なんて有得ないことぐらい、俺ら だって分かるよ。 金ちゃんが亡命する以外の全てが空手形さ。そんな 手練手管の詐欺犯のような口車が看破できないの? 寅: 歯切れが良かった在日韓国の評論家が、急に口にモノが挟まった ように、口を閉ざしたね。俺と熊が口走ったことを言いたいのだろうが、 我身が可愛いんだろうね。 八つぁん: 常々言ってることだが、戦争だけは避けなければね。でも、 あそこまで言いたい、やりたい放題を、アメリカのフィクサーが見逃す わけがないさ。その最右翼の連中が政権中枢に占めているんだから… 結果は見えてるね。それなりの虐殺前の表向きのショーも必要だがね。 開戦は決断済さ。歴史に残る決断だからね。 大家: アメリカ本土に向け数発、ミサイルを打込んだのは、いけません。 八つぁん: 祖父、父と三代にわたる世襲独裁国家と、ころころ頭が変わる 韓国とでは… 権力の基盤が違う。 としても、後ろのアメリカが居る。 寅: この論調からして、開戦は避けられない空気だが、本当に? 秋の中間選挙と、ロシア疑惑を打消すにに、丁度手頃の案件。 八つぁん: それと、太平洋周辺の在庫の武器の本格的入替時期に入ったしね。 あの坊や、やり過ぎたよ、やり過ぎ。実兄と叔父や、周辺の粛清も含めて… 朝鮮といえば儒教の教えが沁みとおっている国だろう。世界が凝視して いる中で、平然として手順を踏むんだもの。 大家さん: 今日は、私が〆させてもらうが、「さらに事態が深刻になった」 ということ。戦争ともなれば、何でも有りになるが、平和ボケの日本人。 さて、如何なることに?
―――― 閑話小題 〜米朝会談の決裂について… 2019年03月05日 * 長屋の蒟蒻問答 寅: 俺様が去年に言った通りだろう。 大家: この事態は日本側の主要メディアや識者の予測を裏切った。 日本側の予測がみごとに外れてしまったね。トラはトラでもトランプは、 北朝鮮マジックに引っかからなかったね。経済制裁の骨抜きを狙ったが、 焦ったトランプなら、乗るんじゃないかと甘くみた北の思惑の大失敗。 熊: 狸と狐の騙し合いに、乗らなかったトランプの勝利ですか。駆引きの 能だけは、まとも。ちゃぶ台返しは、トランプの得意技だもんな。 品も何もないのが、逆に効果的に働いたのさ。 寅: 完全非核化など、有りえない。といえ、経済制裁は解除して貰わないと。 八: でも、中国にも約束したのだから、それはしないとね。 寅: 牙を抜かれたトラなど、家畜と同じさ。誰も相手にしないよ。 結局、また首を萎めて、鎖国をしてくる? 大家: その前に、御得意の粛清があるんじゃ? 八: 一年前の自衛官OBの月刊誌:『新潮45』の対談で、 <“不可逆的かつ完全に”という声明で、あれがボトムラインです。 トランプ大統領、多少のぼせているところはあるけれど、ポイントは押さえて いるし、おそらく今回はもう妥協できないはずです。>と述べていた。 大家: なら、この結果は解っていたはずなのに… 何故だろう。 八: 窮鳥の群れの北には、同じ窮鳥のトランプなら、マジックに乗るのでは? という期待が、判断を狂わせたのさ。としても、中御半端な妥協が日本に とって最悪のシナリオ。良かった良かった。 大家: 銀行強盗がさ、拳銃を全部、わたす訳がない。一つでも残せば、 それで脅してくるのは当然のこと。 その辺りが甘い。隠し通せると 思っていたなら、それは甘い。 いい加減、怪しげなおじいちゃんの コスプレとパファーマンス、もう飽きましたよ。。
寅: で、どうなるの? 八: 日本が狙い目になる。丁度良いね。トランプも、習も、プ〜もね。 あと文?も。与党も野党も、あのあり様さ。100数十年まえの子孫が、 今だ権力のたらいまわしをしている国。野党ときたら、中高生並みの 感性しか持ちえないし。与えられた民主主義の野党とは、かくあらん、 そのもの。 寅: 側近中の側近のコーエン弁護士の証言が凄いね。 ペテン師、詐欺師、 恐喝500回とは… 政治家なら、当然と笑っていられないね。兄、叔父殺し の男と対峙するには、この位でないとね? 大家: それにも程度ってのがあるけど。 所詮は、白人同士の内輪もめ? 熊: これで平然としていられるトランプも流石。オイラなら寝込んでしまうさ。 八: それでも、42%の支持率は不動。 白人が有色人種から、数千年、数百年 かけて奪略を繰返して現在に至っている。生物が進化して現在に立っている 進化論からみて、こんなものか。日本、朝鮮、中国人などは、下等動物と でしか思ってないのが白人の意識。 戦術核の実験場の可能性も。 ― ▼ 危ない! 戦争は、避けられないの? 中近東から、朝鮮半島ですか? 数百万、数千万の死者が出る可能性が現実問題としてある。トラと金だもの。
―――― 2019年03月01日(木 閑話小題 〜コミック版・トランプ劇場 ―第二ランド
* まさかドタキャンとは! さかドタキャンとは!誰も思わなかったが、合意に至らなかった理由として、 <米側は?トランプ大統領は、北朝鮮側が「経済制裁の完全解除」を要求したが、 寧辺以外の核関連施設の廃棄に応じる姿勢を見せなかったことが理由>と述べた。 半年前に、現在進行形の政治ショーの前書きのような文章を書いていた。 ここで寅に「…北朝鮮が核廃棄するなんて有得ないこと。」と言わせていた。 一方、アメリカ本土では、元側近のコーエンが、公聴会で 「トランプ氏の違法行為を隠蔽したことを恥じている。彼は人種差別主義者で ペテン師だ」と言及した。その背景もあって、ここで北朝鮮のペースの会談の 合意を直前になって破棄せざるを得なくなった背景もある。 これで弾劾裁判、 云々になるが、国家権力を掌握をしているトランプを追落すのは至難の業。 不人気をカバーするために意図的に朝鮮戦争の可能性も考えられる。 韓国も仮想敵国・北朝鮮かわりに、70数年前の日本の悪行を持ちだし、目先を 乗越えようとしている。 本当に危ない第2ランドが、始まった? ギリギリの瀬戸際で、果たしてドチラが無理難題を突き付けたのか? 最悪の事態は、最悪の人物の群れから起きるが、どれもメンバーが悪すぎ。 恐ろしい限り… 。プーチン、習主席にとって、朝鮮戦争で、アメリカの体力を 削ぐには… 。 考えみれば、国家として、これほどメンツが潰れた会談はない。 何やら大きな黒鳥?が飛んでこなければいいが。今年は、経済も含めて大荒れだ。
―――― 閑話小題 〜 コミック版・トランプ劇場 2018年 8月18日 * お笑いで済まされない危機! 少し収まりかけていたトランプ劇場、何やら火の手が本格的に上がりだした。 たびたび閲覧する<豊島逸夫の手帖>の『トランプ大統領、女性スキャンダル (2018年8月22日)』が、アメリカ国内の緊迫度を紹介している。
《 今米国はこの話題で持ちきり。日本のモリカケみたいな騒ぎで。トランプ氏 の個人弁護士マイケル・コーエン氏が、選挙資金法違反などを認め司法取引に 応じたのです。トランプ氏のお相手女性に13万ドルの口止め料を払ったと されています。いよいよ女性スキャンダルからお尻に火がついてきましたね。 当のストーミー・ダニエルズ嬢は今や米国で最も話題の女性でしょう。 60minutes という人気テレビ番組で60分にわたる生インタビュー が放映された時は、6千万人の米国人が見たほどです。翌日職場はこの話題で 持ちきりでした。かなり際どく生々しい話でしたから。 この問題がロシアゲート疑惑にも飛び火してます。口止め料についてロシア人 富豪も関わったとされるからです。ロシアゲートを捜査中のモラー特別検察官 率いる精鋭弁護士チームもマイケル・コーエン氏を聴取するようです。 トランプ氏にとってはこれから中間選挙を控える段階で極めて「やばい」ね。 国民の関心をそらすために保護主義などをこれまで以上に激しく展開する可能性 もあるので要注意です。昨晩米国のテレビを見ていたら、NYの裁判所ビルの前 にカメラが並び、コーエン氏が有罪を認めると同時に脱兎の如く記者たちが走り 出てきたので「日本と同じだな」と思いました。これから詳細が明らかになり 事態が急展開する可能性もあるので要注意です。》 ― ▼・寅:出ては消えを繰返してきた、トランプのスキャンダル。くすんだ火の手 が、本格的上がってきたね。元もと、アメリカ建国の理念を全面否定した泡沫、 ロシアのスパイ網に助けられ当選したことが衆人が知るところ。 ・大家:よくぞ、ここまで持ったことが、アメリカの不健全? ということ。 こんなのが大統領に選出されるのが変ですよ。北朝鮮というより、中国とロシア がトランプが弾劾される前に、アメリカに痛手を負わせようと打合せた茶番劇が、 米朝首脳会談。困ったもんだね。 ・熊:与野党も、中間選挙の大敗を待っている節があるのは、俺でも分かるよ。 「これで、自分は相応しくない人材と少しも思ってないから始末が悪い」と、 ある側近が言ったとか言わんとか。でも、これがアメリカの中核の本音さ。 ・八:この男だったら、北が隠密に核開発をしていると決め込んで保身のための 戦争を仕掛ける可能性が出てきたね。あってはならないことだが、日本が 丁度良い標的になる。いざとなると誰も助けてくれないのが国際政治。 ・寅:だいたい北朝鮮が核廃棄するなんて有得ないこと。国家としての脳梗塞状態 ですか。いや、このままじゃ脳溢血? ベストの筋書きは、本人が、その病で 倒れること? ・大家:「プーチンよ、何てことをしてくれのさ」である。バカなポピリズムを 最大限に利用してくれたね。年末は何が起きても不思議じゃない状況ですか。 ・八:あの肥満度からして、体力的限界も含め、何かあるよ!
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6576,閑話小題 〜つれづれに哲学 ーカタルシス効果 |
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2019年03月18日(月)
* カタルシス効果について よく聞く言葉だが、その詳細は一般的に知られてない。老いるにしたがい、 同級会、同期会の幼馴染との再会で、自分の人生を話し合う中で、心の安逸を 得ることが多くなる。人生、誰も、それぞれの山あり、谷あり。誰にも言えない 苦労話を数十年ぶりに会った幼馴染に聞いてもらって涙して心の空虚を埋める ことで、それこそが自己存在(魂)の証に気づくことがある。 心の故郷である魂との邂逅で得る安らぎが「カタルシス効果」である。 この随想日記を書き続けることも、この効果があればこそ。
〜ネットで、「カタルシス効果」と検索すると… ≪ 心の内にあるさまざまな不安やイライラ、苦悩や怒り等の感情を言葉に して表現すると、その苦痛が解消され、安堵感や安定感を得ることができる。 これを精神分析の用語では、カタルシス効果と呼び、「心の浄化作用」とも表現 されます。 人は、苦痛を発散し、解消することができないと、心身症などの 身体現象、暴力や自殺などの行動現象、不安やノイローゼなどの心理現象といった 問題が表れると考えられている。カウンセリングの中では、カウンセラーがただ ひたすら話を聴き、相談者を受け止め、不満や鬱積したものを吐き出させるよう にすると、相談者は安堵感や安定感を得ることができます。 これはまさに カタルシス効果と呼ばれるもので、相談者とカウンセラーの信頼関係ができて 初めて、得られる効果でもあります。≫ ― ▼ このテーマ日記は、不特定多数に向かい心の毒素を吐き出す「カタルシス効果」 が有効に働いているようだ。毒素の逆の感動、感激、感涙?なども同時に書いて いるため、毒ツボ?ではない。1年、2年先の自分が再読するため、毒を書き続ける と18年分の毒で自らを殺すことに。知人と友人の境は、心の内を曝け出せるか否か。 相手の話を聞いてやるだけで相手の魂を救うこともできる。 一般的にブログは、 自分のライフワークの開示で、自己認証を求める行為である。 そのため自然と、 偽善、偽悪、露善、露悪に陥ってしまう。 書いて、露出してしまうと、数年後の、 それを自ら知るため、客観的に成りざるを得ないという効果が生まれる以前の自分と、 現時点の自分は別物。何ごとも一期一会。夢幻。確かなのは、書き残した言葉。 その蓄積の重なりが、心というより、魂の濃さになる? 起床前の2〜3時間と、 その後、パソコンに座し、再校正している2〜3時間、合計5時間は、自分と向き あう瞑想タイム。 読書、散歩を含めて50数年、瞑想タイム続けている。 それそのままの己に対峙して書いているのが、これ。可笑しく、哀しく、歪んで、 数年後に再読すると、時には気味悪くさえある、これ! 女々しいが、時に必要?
・・・・・・ 6213,閑話小題 〜人類の総数は何人か? 2018年03月18日(日) * 現生人の総計は? ふと、これまでの人類が地球に生れ出た総数を知りたくなり検索すると… ― ≪ 数年だが、「これまでに地球上に生まれた人間の数はどれほどか」と いう推計値を国際非営利団体の人口調査局が発表した。その数は約1076億。 現在、地球上には約70億の人口が存在するので、これまでに生まれた ヒトの6.5%が、現在生きているということになる。 このような数値の根拠として、五万年前にたった2人の人から人類の歴史が スタートしたと想定しているところが興味深い。
その他、要点だけピックアップして紹介してみる。 •紀元前8000年ころ(一万年前)の世界人口は500万程度と見積もられる •紀元1年(二千年前)までに3億人に増えたと推測されるが、この間の年間 成長率は0.0512。 •人類の歴史の大部分の期間、平均寿命は10歳程度しかなかった。 •フランスの鉄器時代においても、平均寿命は10〜12歳程度であった。 •このような時代には、人口を維持するためだけにも千人当たり出生率は80程度 必要であった。 •今日では、最も出生率の高いアフリカの国においても45〜50程度である。 •乳児千人当たり500人が死亡していた。 •紀元14年のローマ帝国では人口が4500万人だったと見積もられている。 •1650年の世界人口は5億人と推測されるが、この値は紀元1年の3億人から それほど増えていない。その理由として黒死病による死亡が挙げられる。 •1800年に十億人に到達し、それ以降は継続的に増加し現在の70億人に至る。≫ ― ▼ 自分という存在は、1000億を超えるヒトの中の一個体に過ぎないと思うと、 何か不思議な気がしてくる。人類の中で唯一残った現生人類だが、その前まで 一時期、共存していた「ネアンデルタール人の突然の絶滅は、何でもたらされた かの疑問については、約4万年前の現生人類の爆発的増加によるとする論がある。 絶滅直前、現生人類とネアンデルタール人の人口比率はおよそ10対1になっていた という。さすがに70億は多過ぎ。3〜5分の1の10〜20億人が適切な感がする。 そう遠くない時節に、戦争か、細菌などで、自然調整?が働くことになる? 今世紀まで持たないだろうという説がある。如何だろう、トランプ、金、 習、プーチンの顔ぶれをみると、不安は倍増する。これらを頭に頂くのも、 自動調整への潜在的欲求の成せる業? これが冗談に思えないから困ったもの!
―――― 2004/11/18 1325, 小型のヒト
以下は、10月末に一斉にマスコミに流された内容である。
「新種」のヒト化石を発見、 インドネシア東部フロレス島 2004.10.28 - CNN/REUTERS/AP
シドニー──現代人が分類されるヒト科ヒト属の新種とみられる化石が、 インドネシア東部のフロレス島で発見された。 身長1メートル弱の女性らしい化石で、少なくとも約1万8000年前まで 生存していたと見られる。オーストラリアとインドネシアの科学者が、 28日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
フロレス島西部にあるリアン・ブア洞窟(どうくつ)から見つかったのは、 女性と見られるほぼ全身大の化石のほか、別個体7人分の骨や歯など。 頭蓋(ずがい)骨の大きさは現代人のものより小さく、 脳の大きさは約3分の1程度。 あごと歯が残っていた。発見場所にちなんで、 「ホモ・フロレシエンシス」と名付けられた。
化石の近くには石器のほか、コモドオオトカゲや、 今は絶滅した小型ゾウのステゴドン、鳥類、魚類の骨も見つかった。 これら骨の一部は炭化しており、ホモ・フロレシエンシスが調理した 可能性があるという。
ヒト科は約700万年前に、チンパンジーと共通の祖先から分かれたと 考えられている。 その後、約150万年前に、北京原人やジャワ原人などが含まれる ホモ・エレクトスが分岐した。 ホモ・フロレシエンシスは、このホモ・エレクトスの子孫だと見られている。
ホモ・エレクトスは進化に伴い、身長や脳容積が大型化したが、 今回見つかったホモ・フロレシエンシスは、いずれも小さい。 これは、外敵や食料が少ない孤島で進化したため、小型化したもとの考えられる。
ホモ・フロレシエンシスはこの地域に、約9万5000年前から 約1万2000年前まで生存したと考えられ、ヒトの祖先である ホモ・サピエンスと同時代を生きていたことになる。
研究者らは今後、この化石のDNAを調査し、 種族間の関係を調べたいとしている。 毎日新聞の社説に『小型のヒト』という題名で記事が出ていた。 最近、この発見のニュースを新聞で見ていたが「アジアのどこかで、 一丹未両型の人類が発見された」という位しか印象には残ってなかった。 それを解りやすく、面白く解説をしてあった。 数年前までは全くといってよいほど知られてなかった事実である。
ーーーーーー 記者の筆はこのように一つの発見を、このような(後記)内容に発展させて書く。 特に「生物の小型化は孤立した島でしばしば起きる。 資源が少ないことが一因で、いわば「省エネ型」への進化だ。 生き延びたのが私たちではなく省エネ型人類だったら、 エネルギー問題や食糧難は生じていないかもしれない。 環境破壊の度合いも違ったのではないか。 彼らが現代まで生きながらえ、我々と遭遇したら、と想像するのも興味深い。 現代人の祖先は、数万年前に各地で原人を滅ぼして今に至ったと考えられる。 その「好戦性」が健在であることは各地の紛争から明らかだ。」 のくだりの文章は、現在の人類・文明に対する批判にもなっている。
一つの発見から、考えを発展させる良い見本の文章である。
ーーーー (毎日新聞 解説 2004年11月12日 0時27分 )
人類はどこからきてどこへ向かうのか 1万数千年前のアジアの島に、小型象や巨大トカゲとともに、 小さな人々が生きていた。 インドネシアのフロレス島で見つかった小型人類の骨は、人類進化の見方を 変える驚きの発見だ。
島の名前から「ホモ・フロレシエンシス」と名づけられたこの新種の人類は、 私たちと同じホモ属に分類される。 ところが、身長は約1メートル、頭蓋骨(ずがいこつ)はグレープフルーツ大で、 脳の容積は現代人の3分の1に満たない。 これまで想像だにしなかった小さな「親戚(しんせき)」だ。
しかも、この人々は約1万2000年前まで存在していたらしい。 人類史からみると「ついこの間」のことだ。現代人の祖先が地球上に登場したのは 約16万年前。両者が同時代を生きたかと思うとなんとも不思議な気がしてくる。
彼らはジャワ原人から進化したと考えられる。 であれば「ヒトは進化につれて体も脳も大型化した」との常識は覆る。 高度な石器を使い、小型象のステゴドンを狩っていたとみられることから、 小さな脳と「劣った能力」の関係も見直しを迫られる。
私たちは人類進化の唯一の帰結ではなく、偶然の産物だった。 ほかにも最近絶滅した人類がいるかもしれない。 そう気づくと世界の見え方は変わってくる。
生物の小型化は孤立した島でしばしば起きる。 資源が少ないことが一因で、いわば「省エネ型」への進化だ。 生き延びたのが私たちではなく省エネ型人類だったら、 エネルギー問題や食糧難は生じていないかもしれない。 環境破壊の度合いも違ったのではないか。
彼らが現代まで生きながらえ、我々と遭遇したら、と想像するのも興味深い。 現代人の祖先は、数万年前に各地で原人を滅ぼして今に至ったと考えられる。 その「好戦性」が健在であることは各地の紛争から明らかだ。 とはいえ、人類の仲間を安易に殺りくすることは現代人の理性や倫理に反する。
英国のドーキンスが提案した「利己的な遺伝子」の考えをあてはめれば、 体が大きく戦いに強いことは自分の遺伝子を増やすのに有利かもしれない。 一方で、ドーキンスは 「発達した脳を持つ人間は利己的遺伝子のたくらみに反逆できる」とも言う。 別種の人類と私たちは共存できるのか。
現代人も進化を止めているわけではない。 小型人類の発見で、人間も他の動物同様、環境に応じて変化していくことが 確かめられた。 数百万年後の人類は思いもよらない姿かもしれない。
生物的進化とは別のレベルの「進化」も進んでいる。 コンピューターを手に入れたことで人類は脳を拡張した。 インターネットや携帯電話は、人間の社会を根本から変えてしまった。 この早すぎる「進化」の行方はまだみえない。
人類はどこからきて、どこへ向かうのか。 小さいヒトをきっかけに考えたい。
―――― 2014/12/17 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー3 『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆 (著) * 今世紀で人類は終わる? 「今世紀で人類は終わる?」マーティン・リース(著)から! ー内容(アマゾン)よりー < たとえば、致死率の高い危険なウイルスのDNA配列情報は、いまや だれでもネットからダウンロードできる。このDNA情報から、ウイルスを合成し、 さらに強力なウイルスへと改造する技術を持った科学者は、世界に数千人 存在し、その数は年々増えている。もし、通り魔殺人や銃乱射事件を起こす ようなタイプの人間がこの技術を習得したら、いったい何が起きるだろうか。 核戦争や地球温暖化といった、20世紀から危惧されてきたものとは全く別の、 予想外の脅威による人類文明終焉のシナリオを、物理学者が描き出す> ー著者・立花の解説が明快である。 ≪ 著者は宇宙物理学者。英王立天文台の名誉天文台長をつとめる。 話はすべて、科学的にありうる地球滅亡、文明滅亡の話。小惑星の衝突、 「温室効果」の暴走、といった自然現象の脅威もあれば、核兵器の拡散、 バイオテロ、カルトの先鋭化といった人間の暴走現象もある。自己複製する 機械ができて、人間より優秀になり、ポストヒューマン文明を築いてしまうとか、 生物を栄養源とする自己増殖ナノマシンが生まれて、爆発的に増殖し、 地球上の植物を食いつくしてしまうなどというテクノロジー未来物語もある。 驚いたのは、最先端の素粒子実験がもたらしかねない世界の終り。 巨大な金や鉛の原子核を光速近くまで加速して衝突させると、原子核が くだけてグジャグジャになり、小スケールだが、ビッグバン直後の世界を 再現する。すると、ブラックホールができて、周りのすべてを吸いこんで しまったり、複数のクオークが途方もなく圧縮されて、ストレンジレットと 呼ばれる奇妙な新粒子を作りだしたりする。ストレンジレットは自分が 接触するあらゆる地球上の物質を片端から奇妙な物質に作りかえて いって、アッというまに地球を直径百Mほどの超高密度天体に変えてしまう 可能性がある。 あるいは、この実験え真空に転移を起こさせ、これまでの 空間を空間ならざるものに変貌させてしまい、これまでの空間がスッポリ それにのみこまれてしまう可能性がある。このような真空の相転移が宇宙 規模にふくらんでいき、ついには銀河系全体がすっぽり、飲みまれてしまう ことも考えられる。≫ ▼ 小スケールのビックバン直後の世界の再現の可能性には、驚いた。 あるうることである。また、狂信的イスラム教徒達が、自分の体に細菌を 感染させて、世界各地で、いっせいにテロに走ることも十分に考えられる。 現在、問題になっている『イスラム国』。ネット上の教団が、世界中の狂信的 イスラム教徒に、テロを呼びかけている。そのアメリカも、考えてみれば 狂信的キリスト教国。とすると「目には目」の殺しあい、激しくなって当然。
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6575,+6576 閑話小題 〜不景気風がふいてきた! −2 |
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2019年03月17日(日)
* 色濃い不況の影が リタイアをして8年が経過した。以来、生々しい話題に触れないようにして きたが、ここで不況感が強まってきたようだ。 団塊世代が年金生活に移行し、 その家族を含めて生活を縮小せざるをえなくなってきた。世界的不況からくる 物価値上りは、当然のこと。それに人口減少問題が重なり、以下のように… オリンピックなど一時的特需を除くと、もう右上り経済は望みようがない。 目先ばら撒きのアベノミクスを東京オリンピックで覆い隠す手法も、世界経済 の潮流に逆らえない。これが追詰められた北朝鮮とトランプを刺激し、開戦の 可能性すらある。EUからの離脱問題で大揺れの欧州。そして財政基盤の弱い 中国、ロシア。そのシワ寄せは南米、アフリカ、中東の最貧国に甚大な影響を もたらす。ニトリ社長の1年前のインタビューが、さらに進む… ≪ ―明らかに、日本の消費が萎んでいる― ・「消費傾向が大きく変化している。なにより、人間が動かなくなってきた。 以前は買い物自体がレジャーで、百貨店やスーパーに行くのが娯楽の一つだった のに、いまは買い物のために遠出しなくなった。加えて、いまはインターネット でなんでも買えてしまう。トイレットペーパーでも水でも食品でも、安く買えて すぐに届けてくれるから、家にいながら買い物を済ませられるわけです。 ・それに、百貨店、スーパーの売り上げ減が止まらなくなったのは、コンビニで 買い物を済ませる人が増えたことが大きかったのですが、ついにその大手コンビニ もオーバーストアで既存店売上高が落ちてきた。 ・一方、唯一と言っていいほど消費が増えているのがスマホなどの通信費です。 '00年から'16年の消費支出の変化を見ると、『通信・光熱関連』は10.1%の伸びが、 衣食住の衣は32.1%減、食は3.9%減、住は17.9%減。これが現代の消費の姿です。 ー ―業界が丸ごとなくなる 〜訪日外国人によるインバウンド消費は伸びていますが。 「インバウンド消費は、いつ引いてもおかしくない。日本人もバブル期に欧米に 旅行して爆買いしていましたが、いまはしていない。同じようにインバウンド 需要もいつかなくなるでしょう。 ・結局、給料が上がらないと消費は増えない。しかし、日本のGDPの70%以上を 占めている流通・サービス業は、目の前の売り上げ低迷を食い止めるのに必死。 だから合理化で賃金も消費も増えない。したがって、デフレは続いていく」 そして…。「これから日本では多くの企業が勝ち残れずに淘汰されていく競争が 本格化していく」と、穏やかならぬ予測まで語るのである。そんな日本の未来を 先取りするように、すでに企業がバタバタと倒れ始めているのがアメリカ。 似鳥会長によれば、「アメリカで起きたことは、将来そのまま日本で起きる」。 そのため、毎年1300人ほどの社員とともにアメリカに視察・調査に出かけ、 現地のナマの姿を見てきた。 '17年の視察で最も印象的だったのが、 「アマゾンvs.ウォルマートの2強対決」。アメリカではすでに多くの企業が淘汰・ 吸収され、残る2強の直接対決に収斂してきたというのだ。 「アメリカはもう大変ですよ。'17年にアマゾンが約460店ある高級SMチェーン のホールフーズ・マーケットを1兆5000億円で買収したのは有名ですが、買収から 数ヵ月もしないうちに、そのリアル店舗で値下げを始めているんです。 それに対抗するように、ウォルマートも約3800億円でネット企業を買収して ネット通販を強化し、独自の配送網も整備するなど大改革を推し進めている。 さらに、ウォルマートはこれまでは4000坪前後の巨大店舗を構えていたのが、 食品中心の1000坪規模の新店舗の出店を加速させている。ネットでもリアルでも 巨大企業同士が真っ向対決しているんです。 その煽りをモロに受けている 『その他大勢』。これまで世界で日本だけがデフレだと言われてきましたが、 アメリカでも2強が値下げ競争を仕掛けていることで、デフレ化が顕在化。 多くの企業がそれに耐えきれなくなっています」 ≫
ー ▼ アメリカの統計だが、リタイアをして7割は、近所のSCに買物に行く以外、 外出をしないという。まして内向きな日本人は、同じ傾向のようだ。私自身、 これに加え、早朝の自転車散歩と、スポーツジム、週一の映画館通いと、ランチ。 隠居生活で、メッキリ金を使う機会がなくなった。合理的にストレス解消ができて いるため。生活の均衡縮小ということ。還暦までに、75〜80歳の終焉を想定して 遣り終えていたことがある。見栄さえ捨て、『閑』の唯我独尊の世界を作れば、 何ということはない。未だに世間にまみれた世間人と隔絶した『世捨て人』を 自認すれば… これでは、不景気になるわけである。背景にはデジタル社会の 本格的到来がある。ジッとしていてもネットTVで、何処へも行ける。それも リアル世界と変わらない体験可能となれば… 「冷食」もデジタル技術の産物と すると、商品コストは半値以下。 年齢からして、これで満足できるだけ? 宅配にドローンが使われようという時代。 我家も週に1〜2度は宅配が届く。 ネット価格は、店舗経費の中抜きと、宅配経費を差し引き、20%オフが常識。 不景気になるわけだ。 最近じゃ、オレオレ詐欺が、強殺に進化?始めた。
・・・・・・ 6576 閑話小題 〜不景気風がふいてきた! −2 読書日記 本当のことも、ほどほどに…
<『誰もが嘘をついている 〜ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性 』 セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ (著)> * 検索は口ほどに物を言う! 若い時は親の影響で保守的だが、年齢を重ねて社会を知るにつけ、どうも その実態は嘘だらけに気づく。本音は心の底に押しこんで世間には、違った顔 を見せる。老年になって、その誤りを知り、本音を話そうとすると、嫌味な老人 として扱われ、孤立化していくのが世の常、そのことを元社員が気づき問題提起 をしたのが、この書。 ー検索は口ほどに物を言う― 本音が、もろに出てくる。 その事例だけでも充分に面白い。世間話で暇を消費している人間には、「暇」と 『閑』の差異が解らない。社会学を隠れテーマとして読書や、社会経験を50数年、 学び、遊んできたが、考え続けている人が、僅か3%、少しは考えている人が30%、 ほゞ考えてない人が67%。情報化は、その現実を露骨に表立っている。それは 社会的身分ではない。問題は、その本音。日本人は、その本音と建前を使い分ける 国民性が強い。これを書き続けていると、否応なく、本音が露見する。世の中、 誰も嘘をついている、そのまま書き表す面白さ。問題は己の嘘に気づかないこと。 ここには、通説や直感に反する事例が満載されてある。それを流し読むだけで 充分に価値がある。質問(検索)の中に本音が露見する現実とは?
≪ ―Amazon 内容紹介― 実際人々はどれほどセックスをしているのか? アメリカには人種差別主義者がどれほどいるのか? ビッグデータで証券市場に勝てるのか? 不況時に児童虐待は本当に減っているのか? 本を買った人のうち何パーセントが読み終えるのか? ー検索は口ほどに物を言う― 人は実名SNSでの投稿や従来のアンケート調査では見栄を張って嘘をつく一方、 匿名の検索窓には本当の欲望や悩みを打ち明けている。グーグル、SNS、ポルノ サイトの検索データなど、ありとあらゆる「ビッグデータ」が利用可能になり、 それを分析する手法が確立された今、通説とは全く違う人間の本性が明かかに! ビッグデータとは何なのか、どこにあるのか、それで何ができるのかをわかり やすく解説する一方、データ分析にまつわる罠、乱用の危険や倫理的問題にも 触れる。ビッグデータ分析による社会学を「本当の科学」にする一冊!
• 黒人への差別表現はグーグルで「頭痛」「経済学者」と同程度検索されている。 • 失業者は検索サイトで「職業安定所」や「新しい仕事」よりも、ポルノサイトを。 • 男女ともにセックス回数を過剰に自己申告するが、 結婚生活最大の悩みは「セックスレス」。 • インドやバングラデシュの男性が、ポルノサイトでとりわけ多く検索する 言葉は「授乳」。 • ジョークが検索されるのは世間が悲しいムードのときではなく、うまくいって いるとき。月曜や曇天・雨天には検索頻度は低く、週末は高くなる。 • 名門校にギリギリで合格した人とギリギリで落ちた人の人生にはどのような 違いがあるか。 • オンラインのP2P借金サイトでコメントを書かせると、借金を返す人と 返さない人は言葉遣いに差がある。踏み倒す人は特定の単語を使う傾向にある
グーグルの元データサイエンティストで、ニューヨーク・タイムズにも寄稿 する著者が、グーグルの検索データを分析して米国の隠れた人種差別を暴くのを 皮切りに、男女の性的な悩みや願望から、名門校入学の効果、借金を返す人と 踏み倒す人の差まで、豊富な事例で人間と社会の真実を明かしていく。 ≫
― ▼ トランプの正体は、資本主義に忠実な白人第一主義。ロシアマフィアとの 関係や、ポルノ女優とのスキャンダルなど何でもありのアメリカンジョーク そのものの大統領としても、42%支持率は、そう簡単に落ちやしない。 女性や、黒人に比すれば、まだまし!という本音が、支持岩盤に根強くある。 しかし、情報化、グローバル化の時代の中で、建前と本音の乖離は許されない。 〜次回はランダムに、面白そうなドッキリを…
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6574,閑話小題 〜不景気風がふいてきた! −1 |
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2019年03月15日(金)
* 今年から3年の経済状況は、まじ、要注意! 何時の時節でも、そうとしても、今年から3年は、まじ要注意。 昨年の秋口から、来年度は不景気という予測が取りざたされていたが、ここに きて急速に世界的な不況風が休息に吹いてきた。泡沫候補が居直って世界の秩序 を掻き回し効果もある。 そこで権力者と蔭のシンジケートの頭をよぎるのが 『世界大戦』。 中東の次が『極東』が狙い目に。 ネットで「不況風」で 検索すると、去年初頭の『週刊現代』のインタビューで、「ニトリ」の社長が、 不気味なほど的確に、一年先の時代の読みをしていた。週一回、近くのSMで 酒とツマミの買出しと、他に信濃川を渡ったアピタ(SC)のシネマ館に行く。 そこで、SCのテナントの生の競争激化を肌で感じ取れる。 その上に暖冬!。 そして米中の経済戦争の勃発。そして、天皇退位による新年号への変化。 何か5歳の加齢をしたような妙な気分が、大きく景気を?… 業態間と、業態内の商品群の争いは、値段に敏感の顧客の奪い合いになる。 〜 1年前のインタビューの内容とは 〜 《・確かにいま株価は高くなっていますが、日本の株価、為替を予測するには、 アメリカの動向を読むことが最も大切だと思っています。そのアメリカは 景気拡大局面が100ヵ月以上続いていますが、戦後、これほど長く景気拡大局面 が続いたのは過去にほとんどなく、本来であればもう下降局面に入っていても おかしくない。それが17年1月にトランプ政権が誕生し『アメリカファースト』 との掛け声が国民の期待感を引き上げたことで、景気が持ち直した」 ―その期待感が'18年中には息切れする―、と。 「その通りです。おそらく、アメリカは'18年中に下降局面に入るでしょう。 トランプが掲げた政策はうまくいかない。いまは法人税減税に沸いていますが、 じつは別のところでは増税しているのだから、冷静に見ると経済効果はない。 ・「たとえばホームセンター(HC)が、『真っ赤』でしょう。この5〜6年、 HC業界は需要が増えていない。それなのに、お互い出店ラッシュで限られた パイを喰い合ってしまっている。最盛期のホームセンターは坪当たり年間340万円 くらいの売り上げだったのが、いまは平均70万円くらい(5分の1)まで下がった。 一店あたりの面積拡大とオーバーストアが原因です。 ・住宅産業の動向は景気のバロメーターで、新設住宅着工戸数が年間120万戸を 超えると景気がいい。日本の人口約1億2600万人のうち1%に住宅が売れるという 水準ですね。その新設住宅着工戸数はリーマンショック後に80万戸、90万戸と 増加はしてきたが、昨年度も、今年度も100万戸を超えていない」 ・為替は1ドル=110円を割り、株価も2万円を下回る。「景気も晴れ時々曇りで、 デフレ景気はまだまだ続いていく。主要30業種で好景気なのは通信、旅行、電子 部品など6業種、あとは6業種が薄日、残り18業種が曇か雨。 中小企業も曇りか雨なので、国内に楽観できる要素はないですよ。 ・「この資料を見てください」 そう言って似鳥会長が取り出したのは、経営判断 のために作成しているオリジナルのデータ集だ。その資料には、スーパー、百貨店、 ドラッグストア、アパレル、住宅産業などの詳細な経営データがズラリと並ぶ。…≫ ― ▼ 先日、図書館で借りてきたのが『第四の革命〜情報圏が現実をつくりかえる』 デジタルICT(情報通信技術)が、我々の自己感覚や、互いの関係の仕方を 変えているが、これが様々な政治形態、事業形態を根こそぎ変化させている。 それに後れをとってしまうと、突如として壊滅する。現に肌身で痛いほど経験した! その変化の対応力を持つためには情報圏に入って、現実をつくりかえる努力が 必要になる。18年前に、この個人HPの個人サテライトを立上げ、ここを拠点とし、 現実の作り変えに入った。それとTVも最新のものに。 平成の時代を総括すると、 <デジタルICT(情報通信技術)が劇的に進歩して現実をつくりかえた時代>。 不景気は、その一遍。それが文明の相剋を生み、一歩間違えると、世界戦争の 可能性を含んでいる。人生の黄昏時に、これほど生々しい文明の相剋をみるとは! それに時代間の人間の相克も… それは激しく、露悪になるのは自然の理。 最前線の経営者は、楽観、悲観が交互する日々に悩まされることになる。 〜つづく ・・・・・・ 4748,そんなに長生きしたいですか ー2 2014年03月15日(土) 『日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか』久坂部羊 著 * 長生きは苦しいらしい 〜こんなはず、なかった! 両親二人の死に際を身近に見たが、死のは甘くはない。父は70歳、母は 88歳だったが、死は傍でみていて直視できない。しかし死んでしまえば、 それまでよ。その私も父の死の年齢まで、あと2年。 父は、余命一年で、 スキルス性胃ガンが発見され、宣言のとおり亡くなった。そうこう考えると、 いつ何時、何が起きても不思議でない危険水域に入っている。ところで、 「長生きは苦しい」ことは、老人仲間の会話以外は、どうもタブーのようだ。 まず、第一章から、このテーマを取り上げている。著者は、老人デイケアを 中心としたクリニック医の経験から、その苦しみを数多見て、老人の 「死にたい願望」が如何に強いかを述べている。 ーその辺りより抜粋ー 《・「心臓発作で死にかけた老女が生きかえって「まだ、死にません」に対し、 「そんこと言わないで。長生きしていたらよいこともあるでしょう」と慰め でいうと、声を荒げ「いいことなど何もない。苦しいこと、辛いことばかり、 このまま死んだほうがどれだけましか」と・・ 有料老人ホームに診断に行くことも多いが、そこで「朝、起きて死んでいたら、 どれよどよいか」「階段からこけて、そのままポックリいけたら、どれほど よいか」という嘆きの声が多い。・・ ・よく耳にするのが、「こんなことになるとは思わなかった」という嘆き。 ◎腰痛と膝の変形に悩む老人が、歩行器にすがりながら顔をしかめます。 「若いときから山歩きで鍛えてきたのに、こんなに腰や膝がいかれるとは。」 ◎脳梗塞で右半身が麻痺した老女が、口惜しげに問いかけます。 「健康には人一倍気をつけて、身体に悪いことは何もしなかったのに、 なんでこんな病気になつたのでしょう」 ◎頑固そうな男性が腕組みのまま、撫然としてつぶやきます。 「年はとりたくないもんですな。引退したら司馬遼太郎の全集を読もうと 思うてたのに、目がかすんでとても読めん」 多くの老人が、予想外の状況に 悩み、苦しんでいるようで。しかし、それらはありふれた老化現象のようです。 ・脳梗塞やその他の病、それはどうやら老いというものが、だれにも初体験 だからのようでした。七十歳になった人は、みんな生まれてはじめて七十歳 になります。八十歳も九十歳も同じ。老人ははじめての老いの中でとまどって いるのです。こんなことになるとは思わなかったという老人の多くは、老いを 楽観していたのではないでしょうか。老いても元気な人を見れば、なんとなく 自分もそうなれると思ってしまう。逆に、老いて苦しんでいる人を見ても、 自分はそうはならないだろうと。今、長生きを望む人たちも、今の体力に 近いまま長生きできると思っている・・・》 ▼ これを読んでいると、老いていくのが末恐ろしくなる。還暦を過ぎて、 まる八年になるが、どうだったろう? 良いことも、悪いこともあったが、 やはり生きていて良かった。時代の変化の激しさと、情報化による恩恵が良い。 不謹慎だが、倒産劇も事業人生の終わりの仕上げのドラマ仕立で、面白かった? これも人生の味。いつ何時、上記の状態になるかもしれない危機感が、この 状況で、日々を面白くしている! 長年の準備と、独りを慎めばこそ! ・・・・・・ 5478,閑話小題 〜ギョッとする ー� 2016年03月15日(火) * ギョッとする ー� 人生で一番ギョッとする瞬間は、恐らく自分の死期を悟った時だろう。 何だかんだといっても、心の隅には、「自分だけは、そんなことはない。 まだ先だろう」という根強い気持ちがあり、その時に思う言葉が、 『あと10年は大丈夫と思っていたが、まさか自分が!』。 この数年、何人から聞いた、『あと二年と、医者に面と向かって言われた! が、まだ信じられないし、受け入れられない。あと三年後にリタイアをして、 旅行三昧を計画していたが・・』と、悲痛な叫び。私など、過剰な量の酒を 飲んできたため、2〜3年以内に宣言される可能性がある。その時、いざ覚悟を 決めていたとしても、想像を絶する‘ギョッ’が爆発するのだろう。 その前の‘一日一日’、いや、‘いま、ここ、わたし’を味わいつくす しかない。生きている内、元気な内である。で、毎週、飽きもせずシネマに 通い、共同幻想の世界に浸りに行っている。シネマに限らず、TVで映画や、 ドラマの共同幻想の世界で夢見ている。やはり、父の口癖だった、「死んで しまえば、それまでよ!」である。 * 軽度の認知障害とは 昨夜のバラエティ番組で、タレント?の蛭子能収が軽度認知障害(MCI)? と診断された。天然ボケ発言が売りの67歳。「最近、ものわすれがひどい。 孫の名前が覚えられない」という彼が最新の脳検査を受けた結果、MCI・ 軽度の認知障害が発覚した。家内から、『大丈夫?」と言われたが、まだ 大丈夫と自己診断をしたが、物忘れ、うっかりミスが、最近、あまりに多く、 ギョッとすることが何度かあった。 ・・・・・・ 5113,ホロコーストを生き延びて 2015年03月15日(日) * 囚人番号A26188〜ホロコーストを生き延びて〜 〜15年3月11日 水曜 午後6時〜6時50分〜 先日、大相撲が終わり何気なくまわしたチャンネルが、この番組。 当時の凄惨な収容所や、殺された人たちの写真と共に淡々と語る老婆 へニアの話に、我を忘れ見入ってしまった。転々としたどの収容所でも、 奇跡的に助かり生き延びた内容は、想像を絶した生き地獄。 途中で、 この番組を数年前に見ていたことに気づいた。 ポーランド、ソ連を 中心に500〜600万人が虐殺されたホロコーストは残酷の極み!何度見ても、 その悲惨さに驚愕をする! 〜NHKのHPの、その紹介記事から〜 ≪ 1939年のドイツによるポーランド侵攻は、ある少女の運命を狂わせた。 靴工場を経営する父と母、3人の兄弟と幸せに暮らしていたヘニアは、 マイダネク強制収容所、「シンドラーのリスト」の舞台として知られる プワシュフ強制収容所、アウシュビッツ強制収容所、終戦時のベルゲン・ ベルゼン強制収容所と、4つもの収容所を転々とし、偶然と機転、そして 時には他人に助けられて奇跡的に生き残ったのだ。 現在南アフリカで静かに暮らす彼女は、ホロコーストを知らない若者が 増えていることに危機感を抱き、今まで夫や息子にも話さなかった悲惨な 過去を明らかにすることを決めたという。目の前で日常的に繰り返された ナチスの残忍な行為の数々、アウシュビッツ解放前に強いられた“死の行進”、 家族の行方―ホロコーストを生き延びた“囚人A26188”ヘニア・ブライヤー が、壮絶な体験のすべてを語る。≫ ▼ 20世紀といえば、スターリン、毛沢東、ヒトラー、ポル・ポトなどが、 大量殺戮を重ねた世紀。彼らは国内や隣国の人民を1〜2割も殺戮した、 というから、平和ボケした日本では想像すら出来ない事態。 現在も、 北朝鮮が同じような状況にある。社会主義も資本主義も駄目というなら、 何が良いのか? その上、情報機器が飛躍的に進化する中、政治体制が、 それを持った大衆をコントロールするのは至難の業である。その行着く先は 混沌とした世界。そして極端な原理主義が、世を覆い、同じような大量殺戮 の世が再び、生じる可能性が出てきた。人間は本当に進化したのだろうか?
・・・・・・ 6210,閑話小題 〜世間師 2018年03月15日(木) * 世間人と世間師 世間に縛られ一生を過ごすのも人生だが、そこで問題になるのが教養。 森の生物の例え、モグラ観、虫観、鳥観の目線。「10・10・10」の桁を変えて 見る目線。10円、10万、10億とか…。 地中、地表、空中の目線である。 「世間」とは、虫観の世界が全てとして地表目線だけの生き方の人。「世間人」 なら「世間師」があって然るべきと、検索すると、以下の通り出てきた。 < 世間師とは、 1.世間に通じて、その智恵を地域にもたらす人。 2.旅から旅へ渡り歩く人。 >とあった。 銀行員の営業や、床屋、自転車屋、居酒屋などが、その一端を担っている。 地元でも城下町内の噂話がネットになる。婿取り娘が「タガメ」、蛙が婿殿。 何処の世界も同じで、旧来の「士農工商」コスプレ階級社会が色付されている。 岩場内では、噂話が「餌」となり、何代前のゴシップも受け継がれ、舟底に 附着する牡蠣のように重い錘となっている。そこで活きるには、インサイダー か、アウトサイダーに徹するか、世間師として割切るしかない。割切って コスプレ感覚の良し悪しは、趣味の問題。コスプレも、なかなかの味らしい。 ―― ところで、昨日、ジムへの車中で、『テレフォン人生相談』が流れていた。 月に数度、偶然、聞くことになるが、50年前から現在まで続く長寿人気番組。 途中から数分間だったが、姑への不快感、不満解消が解決できない悩み。 パーソナリティーが誰かまでは知らなかったが、内容は名解答。 <私は嫌な人は何故か見えなくなるの。それに近い経験をした時に、たまたま 楽器にのめり込んでいたことと、合唱団に入っていて歌うことでストレスの 解消を図ったの。これから30年も一緒に生きるなら、子供のためにもイライラ を溜めないために、工夫を自らしないと…> 成るほど良いこをいわはると、聞いていた。音楽の力は絶大である。 以前、大きなスランプになった時に、ウォークマンの「カセット」を常時、 身に付け聞いていた。あとは、カラオケ。今では、4千曲が二つのiPodに 入っている。もっぱら、ミニチャリの最中に聴いている。耳からの情報収集が、 意外と穴場というが… ―― 怒りの収め方、ストレス解消に、この30年来、取入れていたのが、 年に2回の海外ツアー、それも秘異郷を中心にしたもの。実感として、 「その先で、バッサとうち捨ててくる」。 見事に消え去るから不思議。 週に一度のシネマ館の映画鑑賞も、ストレス解消には絶大になる。 日単位、週単位、月単位、年単位のスケジュールは、ストレス解消のため 組み立ててあると言って過言ではない。 日々を楽しめば楽しむほど、 ストレスは減っていく。 私は一時期、「光の手」の訓練を入れていた。 それを応用した合理的断捨離「内的消去法」を身に付けたが、これが効果的。 心の中で葬り去るイメージを繰返し持って… 当人は堪ったものじゃないが、 私の怒りは消滅する。あとは私にとって故人が浮いている存在に過ぎない。 追: 偶然、以下の文章があったのが、こんなホワイトナイト気取り男。 老年の痴呆症の一側面だろうが… 誰のことでもない自分の老化現象の 心持なのであろう。ホワイトなら、救いがあるが、薄れ濁った鼠色じゃ?
・・・・・・ 5843,ホワイトナイト症候群 2017年03月15日(水) *‘ホワイトナイト症候群’という病 ‘ホワイトナイト症候群’という病がある。一見やさしく、思いやりがある ように見えるが、そのうち全く違った顔をだす。話題に乗った人に、恰も同情を した風を装って近づき、内幕を聞き出し、面白可笑しく雑魚の餌にするのを生業 にする。問題は、それが人として最も悪が含まれていることに気づかないこと。 一番、軽蔑されるのが‘やり玉’よりも当の本人と、喜んで聞いている雑魚。 固定観念の枠外のことは彼らにとっての悪行か、見上げる存在。悪行を批難して いる間は、そこはホワイトナイト(正義の騎士)気分に成上る。人の不幸は蜜の味。 そのこと自体が己を毒し、その批難そのものが、自分を投影しているに過ぎない 自覚の無さを丸出し、蔑むことで、自分だけが「白馬の騎士」と錯覚に陥る。 一般的に教養ベースの低い人が、自己肯定のため身に付け、自分という舟底に 付く貝殻のように、己(舟)の動きを重くする。「脱皮出来ない蛇は死ぬ」状態 に陥る。 横丁のオバサンの世間話がこれ。白馬の騎士に出会えなかった結果が、 ホワイトナイト症候群の病を生み出す。 父は、こういう人たちを、たった一言、 『カス!』で切捨てていた。 三重、神戸、金沢、千葉、新潟、地元長岡と渡ってきたが、若い女性だけでなく、 男も、土着のシガラミから逃れたいと思いがあるが、決断が出来ないまま、人生の 終盤に至る。そして始まるのがホワイトナイト症候群の病人の一員?の世間話。 女性特有の『シンデレラコンプレックス』は、土着のシガラミから逃げたい 「何処かの王子様、お願いだから、ここから救い出して!」の潜在的思いである。 一生一度だけの脱出チャンスが結婚相手の白馬に便乗することだが、これがまた 与作しかいない。結婚した後に、妄想と気づくことになる。人生は、ままならぬ。 重症に罹るのが10に1人。その虚妄の思い込みが真実の世界と信じる人種の病。 群れて生きる人間なら、重症か軽傷か、の問題でしかないところが… ところで何故に人の不幸が蜜の味になるのだろう?満たされてない為である。 〜あるハワイアンの言葉より〜 ・「自分の魂が本当に満たされるというっていうのは、 どういうことなのでしょうか?」 ・「それはね、自分が本当に何をしたいのか、 何をするためにこの世に生を受けたのかを知ることです。 いくらお金を持っていても、いい仕事を持っていても、 自分の魂を満足させられないと、病気になったり、 悪いことを引き起こしたりしてしまいます。 いろいろな辛い体験を踏み、苦しい体験を経てこそ、 その中から自分にとっての本当の幸せを学びとることなのです。」 ・「だから、本当に必要なものを見つけるまで、魂は旅を続けます。 ただじっと待っていても幸せになれません。 また不必要なものを捨て去ることができなくては、 新しく得ることができません。 変化をする時はいつも大変ですが、不必要なものを捨て去る決断を 下せない人の魂は決して満たされることはないでしょう。」 ▼ ナニガホシイか解らないと、魂がたださまよい続けて一生を終えてしまう。 必要なのは、勇気でなくて、覚悟。決めてしまえば、すべては動き始める。 この覚悟こそ、魂の根本。覚悟がないのが‘ホワイトナイト症候群’という病に なる。 過去のテーマを検索すると、内幕情報屋について、多くあった。 その一つを紹介する。 成程…である。他人様のことでなく、自分のことだが。 この類のテーマ、書くほどに人の心を傷つける。万人の心の影を抉り出すため。
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2019年03月14日(木)
<第四の革命―情報圏が現実をつくりかえる> ルチアーノ・フロリディ (著) * 情報通信技術が新しい現実をつくりかえ始めた 18年前に、この個人HPを立上げ、途中から新たに出来たブログを併設して 現在に至っている。それ以来、そのプラス・マイナス効果を感じ取っている。 続けていると、本音と自慢話が表たち、底の浅い自分を曝け出す結果になる。 まして第三者は、より鋭敏に感じ取れるのだろうが… …ソクラテスの対話、カント哲学=<現象の世界と、経験不可能な物自体 の世界を峻別し、現象を経験可能にさせる条件・形式を考察するのが基本>…。 これ等が混在しているが、本来は日々の道標の雑記帳の役割と、脳のサイボーグ の役割を果たしていたが? 世界では、各自が超高性能の情報端末を持って、 サテライト機能を持った結果、そこに新たな情報圏が、現実社会を覆って しまった。 適応出来ない人は、ある程度使いこなせる幼児より劣る? 珍妙な現象が現に起きている。 ≪ 〜Amazon:内容紹介〜 ◆情報通信技術は環境だ! モノのインターネット、スマホ、人工知能、無人自動車、サイバー戦争… …デジタルICT(情報通信技術)が、単なるツールを超えて私たちの現実をつくり かえつつあります。渦中にあるためとらえにくいですが、私たちは広範な文化的 革命の始まりを目撃しているのです。それは大きな可能性とリスクをもっています。 ICTが個人、社会、世界、環境に与える影響を予測し、制御し、経済や社会、 政治的なダイナミクスを向上させるために、今起こりつつある根底からの変化を 読み解く、新しい概念と哲学が求められています。私たちが直面する新たな困難に 意味づけを与え、適切な知的枠組みを開発するための、情報の哲学です。 〜内容(「BOOK」データベースより)〜 私たちはいま、コペルニクス、ダーウィン、フロイトの革命に続く、 デジタルICTがもたらした第四の革命の只中に生きている。ICTは、もはや単なる ツールではない。それは環境であり、私たちの知的、物理的なリアリティを創り、 自己理解と相互に関わるしかたを変え、世界を解釈する力となった。 今起こりつつある根底からの変化は、どのような可能性とリスクをもたらすのか? ICTの進歩は、人類とその見通しうる未来に、どのような影響を与えるのか? ・人間は、 1) コペルニクスで、天空の中心ではなくなり、 2) ダーウィンで、生物の中心ではなくなり、 3) フロイトで、意識の中心ではなくなった。そして 4) チューリングで、情報処理の中心でもなくなった。(i.e."第四の革命") ・「物事をどう認識するか?」が鍵。 (i.e.第4次産業革命の参照モデルとはそのための地図) ・現状のAIは、意味を理解していないし、理解させるにはどうしたらいいか? についても皆目見当が付いてない。 ・コンピュータ・システムは、意味の部分を人間に処理させる。 (例:ログインの際に、パスワード入力の後に出て来るパズル。 難読文字とかジグゾーとか) ・スマート社会では、人間はシステムに組み込まれる。≫ ―― 〜Amazonのレビューより〜 《 TVを見たり、日本の今の教育を受けたりしていると洗脳されるように、 ものの見方(認識)をシステム(環境)に支配されてしまうことは、人間の 奴隷化につながります。 ・「なぜ?」と聞くこと、 ・どういう見方で世の中を見ているのか好奇心を持って聞いてみること、 ・新しい軸(仮説、ビジネス・モデル)を見つけてみること、 が人間本来の開拓力なのだと思います。 スマート社会は、受動的でいると意味 を理解してないシステムが暴走して大変なことになります。人間が人間ならではの 参加をし続けていくこと(i.e.各人が成長していくこと)が大切なのではないか? と小生は思います。 》
― ▼ Windows95が世に出て以来、世界が一変した。それに加えてスマートフォン など高性能の情報機器が世界的に普及してしまった。それを使える人と、使え ない人と二分されたといってもよい時代。 第四の革命<先の4) チューリングで、 情報処理の中心でもなくなった。(i.e."第四の革命")>のチューリング。 「考え方(プロセス)は考慮せず」「結果(出力)の正しさに着眼すべき」である とする理論に関しては次の機会にテーマにする。…私自身、20年前に情報圏に 加わる努力をして何とか、この個人HPを二年後に開設して現在に至っている。 一日の軸が、これを書上げることになっていた。その結果、辿り着いたのが、 この文章のテーマと、その内容の結果。 考え方の展開より、その結論。 それは永遠に繋がっている。 天動説でなく、進化論でなく、無意識の世界でも なく、情報処理の中心でもなく、「いま、ここ、わたし」だけの刹那な味わい。 誰が味わっているにでもなく、誰でしょう、これは? それにAI化である。 ここで、<プライバシーとは、その人が反映されている情報の統括権。 それなしでは自由が失われる> これを書き続けていると、この言葉そのもの。
・・・・・・ 6209,閑話小題 〜グーグル効果 2018年03月14日(水) * グーグル効果 「グーグル効果」たる言葉があった。早速、グーグル効果で検索すると… 【 「分からないことがあったらGoogleに聞け!」 …なんて言われるように、 ネットにおける情報検索はもはや我々の日常の一部です。しかし不思議な ことに、ネット検索で手に入れた情報ってすぐに忘れてしまう。 われわれの脳はそれ以前に、オンラインで瞬時に見つけることのできるような 情報は「記憶の必要なし」として、自動的に忘却する(「グーグル効果」)のだ という。よって、うっかりすると、(うっかりしなくても)脳ミソをスマホに 外部委託することになり、事実上頭の中身はカラッポ近い状態にありながら、 総合的・体系的な知識があるように振る舞う愚かを演じることも大いにある。】 ー検索バカーということだが。
【 現代はインターネットの発達により、人間の知能は主役からその他大勢へと 転落し人はインターネットを人間の交換記憶のパートナーとして扱っている 時代になった。 自分の友人、恋人などに記憶を託すのと同じくらい容易く 「クラウド」に記憶を任せてしまう。しかし、インターネットは別の点で人間の 交換記憶パートナーとは異なっている。 ネットはパートナーよりも物知りで、情報を素早く取り出すことが出来る。 今日ほとんどすべての情報が、素早くウェブを検索することで情報を素早く簡単 に取り出せる。インターネットは、記憶の外部メモリーとして周囲の人々に 取って代わるだけでなく、知的能力を代替する役割も担うようになってきている。 「記憶」という日常的な作業をシェアする友人家族に、インターネットがどの 程度取って代わっているかを調べた実験ではコンピューターのような目の前に 電子のパートナーがあると、自分の脳に細かい情報をとどめておけない。 コンピューターを交換記憶のパートナーのように扱い、自分の頭の中に情報を 保存する代わりに、クラウドの頭脳に記憶をゆだねている。デジタルソースに 記憶を預ける傾向にあるという。 人々はインターネットが自分自身の知能を 構成する道具になったとの感覚を持っている。グーグルの検索の結果はウェブ ページで見つけたものでなく、自分自身の記憶の中にあるものの産物として想起 されて、あたかも「それを自分は知っていた」と無意識に感じてしまっている。 】
―― ▼・ 私自身、この17年間、学生時代の日記帳の日記帳や、旅行記を書いたり、 新たに得た情報や知識を調べ直してテーマにして物語化したり、記憶装置に したり、新たな発想装置にしたり、内観の手助けにしたりしてきた。 内面のクラウド化で、備忘録の役割もある。これ等がブログの役割の主柱だが。 グーグル効果の意味合いは、ここでは否定的だが、書店では、積極的に、プラス 効果を前面に出した本が、多く並んでいる。現実に、このブログは、その産物? として脳の一部になっている。 特にHP内の「分類」の内部検索が、非常に 役立っている。夜半にヨガの「死者のポーズ」を取入れた瞑想で、無意識から 新たな切口が見えてくるのがプラスに働いくる。だから続いてきたのだろう。 「自動的に忘れるから良いのである。」 「頭を空にすることこそ、面白い。」 「総合的・体系的な知識があるように振る舞う必要など必要ない。 これそのままでしかないから」 ・ グーグル効果?の、事例として過去の旅先のブログの写真に、ネット上で 見つけた写真を追加して楽しむことがある。追体験が気楽にしているような。 新たな視線で見えてくる過去を味わうことが「気楽」で可能になる。 南アフリカや、ニュージランドのバンジージャンプで、頭につけたビデオも 然り。当時の体験が、リアルに戻ってくる。 <ジンバブエ、バンジー、映像> の検索一つで、TVでの追体験が可能になる のも、ググルになる。 「能動的カウチポテト」だが… 。
・・・・・・ 5477,閑話小題 〜エレベータ落下の夢 2016年03月14日(月) 20年位前から、年に一度位、乗ったエレベーターが壊れて急降下する夢を みていた。何故かリタイア後からはみなくなった。ある本で、それには意味が あるという。 そこでネット検索すると、以下のようにあった。 《 エレベーターが落下する夢は、あなたの運気がどちらかというと下降線を たどっていることを象徴していますので、慎重に事を進めるように。 あなた自身が現在手にしている地位や周囲からの信用を失う暗示である場合が あります。また、実際に地位や信頼を失うことはないとしても、それらを失う のではないかと心配するあまり、恐怖心や不安感が夢として表れることがある。 ☆ かなり高い場所から落下するエレベーターの夢 かなり高い場所から落下するエレベーターの夢は、今トラブルを抱えていた としても、自分自身でそのトラブルを乗り越えて、解決できることを意味して います。また、自分の能力に対して高すぎる理想や目標を抱いているため、 理想と現実のギャップについていけない心の葛藤が表れている場合もあり、 地に足がついた生活に変更すべきとの警告を促す意味を持つ場合もあります。 ☆ エレベーターが降下する夢 気分が良い感じが残る降下するエレベーターの夢は、あなたを取り巻く 状況が安定していることを暗示していますので、心配する必要はありません。 もし、なかなか物事が決まらなかったり、落ち着かない状況が続いている渦中 の方であれば、その不安定な状況から脱却できる可能性があります。ただし、 自分自身が落ち目だと感じているときには、非常に不安定な精神状態が、降下 するエレベーターの夢として反映される場合もあります。 ☆ エレベーターが止まらず降下し続ける夢 エレベーターが止まることなく降下し続ける夢は、深く悩み過ぎている 心理状態の象徴ですので、少し気持ちを楽に持つようにするとよいでしょう。 また、自分でコントロールができない精神状態をも表していますので、 意識して心を穏やかに保てるような工夫が必要です。》 ▼ 客商売は、いつ何時、緊急事態が起こる可能性があり、即座の対応が 必要なため、常に緊張の糸を張っていなければならない。万一、対応できない 場合の不安が纏わりついているが、それがプツンと切れた状態が、エレベーター の落下の心理状態ではないかと思われる。決まって出てくるのが、一番初めに つくったホテルのエレベーター。古くなってガタガタ音がした後、急降下して いく。上記の説明からすると、一部、納得できる。高層ビルのエレベーターが、 止めどなく上っていくところで夢から覚めたこともあったが。エレベーターは 違った階を移動する小さな密室の異空間。夢の象徴として考えると面白い!
・・・・・・ 4747,そんなに長生きしたいですか ー1 2014年03月14日(金) 『日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか』久坂部 羊著 4年前から、18年続けてきた一年一度の「一日人間ドック」を止めた。 別に、深く考えた訳でなく、毎年、同じことの繰り返しでしかない。 検査で早期発見をしても、悪性なら助からないし、良性なら助かる。 それならば現象が現れてからでも同じこと。それをわざわざ、定期検査を するのは洗脳されているのではないか?の疑問もあった。それと 「60歳までに、人生を生ききった、元をとった」という思いがある。 この数年、近藤誠と中村仁一の「ガンとは闘うな!」の影響もある。 お二人は、薬漬け、抗癌治療、健康診断そのものに疑問を投げかけているが、 この著者・久坂部は、アンチエイジング、長生き、そのものに疑問を投げる。 まずはーアマゾン内容ーより 《 何歳まで生きれば“ほどほどに”生きたことになるか? 長寿をもてはやし 抗加齢に踊る一方で、平均で男6.1年、女7.6年間の寝たきり生活を送る。 多くの人にとって長生きは苦しい。寿命は不公平である。だが「寿命を大切に 生きる」ことは単なる長寿とは違うはず。どうすれば満足な死を得られるか。 元気な内にさがしておく「死ぬのにうってつけの時」とは何か。 数々の老人の死を看取ってきた現役医師による“死に時”のすすめ。》 ー‘はじめ’からしてシリアスであるー 「本書は、長生きの良くない面にスポットを当てています。だから、 基本的にはいやなことを書いています。なぜそんないやなことを書くか というと、巷にあふれる健康長寿情報にはあまりにウソが多いからです。 そんなきれい事ばかりを聞かされていたら、この先どうなるのか。 ますます老いや長生きが苦しくなってしまう。その危機感が強くあります」 ーあるレビューよりー 【 著者は現役の医師。「長寿」に対する日本人の考え方、医療のあり方に 疑念を抱き続けてきました。そんな著者が臨床例を紹介しながら、長生きの よくない面にスポットを当てて解説します。「今や早死にの危険は減ったけど、 長生きの危険が高まっている」という逆転現象。むしろ、長生きすることを 「リスク」と捉える傾向すらあるそうです… 身体は死のうとしているのに、 それを無理やり引き留めるのだから、死が苦しくなるのは当たり前。 延命治療のこういう側面には、なかなか気が付きません。誰もが初体験である 「老化」そこに大きな不安が生じるのは誰でも同じです。しかし、そこに つけ込んだビジネスの多さに驚かされます。本書ではそれらの実態を踏まえた うえで、改めて理想の「老い方」、そして「死に方」を提案してくれます。 長寿を願い、健康情報に振り回され今を忘れていませんか? 遠い先ばかり見て未来に逃げず、今を十分生きていますか? 】 ▼ 最近、自分の血糖値や血圧の話題をしている人に違和感を覚える ようになった。「ああ、この人、洗脳されている」と。子供の頃、老人へ の悪口に、「死にそこない」という言葉があった。現在、それを言ったら 袋叩きになるが、著者は、「死にそこなわないで、自然に任せて逝きなさい」 と勧める。死にそこなった老人たちの実態を見ているからだ。 ・・・・・・ 5842,閑話小題 〜涙を流すより、考えよう −2 2017年03月14日(火) * 「涙を流すより、考えよう」を、さらに考える。 20数年前から哲学に興味を持ち、「入門書」を中心に独学をしてきた。 宇宙時間からみれば、平均80年の微細な人生。 私たちは、何のため生まれて きたのか、何をすべきか、何を知るべきか等々の自問自答の問いかけと答え。 そこで面白い例えに出あった。<なぜ生まれたかって? それは地球外生命が、 地球に大よそ80年の人間としての生命を授かり、可能な限り地球の大自然の 光景と出合い、属する「人間」とは何かを可能な限り知り、蓄積してきた文化 文明を知ること。特に身近な文化を味わうこと。それを可能にする特質である 「考える」とは何かを考えること。> 考えるには、脳をクリアーにする必要がある。そこで、最先端の文明の力を 活用する。また情念では涙を枯れるほど流すこと。情念の最たる「感動・感激・ 感激」こそ考える原動力になる。脳をクリアーにするに、瞑想が効果的になる。 手っとり早い「α波音楽瞑想」も可能である。一度、トリップをして現象世界 から離れること。 私の年齢は、人生という地球の旅も終盤にきている。 可能な限り、世界の広さと深さに触れてきたが、上っ面ばかりだったのようだ。 振返れば、知識も経験も若い時と比べると習熟している。その時々に、出来ない ことも、知りえなかったことも可能のため、後悔が立上る。「われ後悔せず」 と、その時点時点で考え、判断してきたとしても、後悔が日々、湧きたつ。 それが晩年の人生の味だが。成る程「極限までは誰も行ける。問題は、その先に、 どれだけ行けるか」の道理が身に染みる時節。情念の最たる「感動・感激・感激」 こそ人生。まだまだ、この場面が私を待っている。人生の晩餐会に、これを酒と 肴にして、「涙し、笑い、楽しまなくては!」 生きてきたよう死ぬようである。 ・・・・・・・ 4006, 宇宙は本当にひとつなのか ー8 2012年03月14日(水) * 超ひも理論とは 「宇宙は本当にひとつなのか」 村山斉著 【 これまで電子などの素粒子は大きさをもたない点として考えられてきました。 ですが、素粒子をただの点として考えると、つじつまの合わない、ことが出て くるようになってきたのです。そこで、考えられたのが素粒子は実はひもだった と考える理論です。これが超ひも理論につながる最初の考え方でした。 素粒子が実はひもだったというのは、突飛な発想のように感じると思います。 どうすれば、今まで点だったものをひもとして考えられるのでしょうか。 超ひも理論でいっているひもは、とても小さなもので、その長さは一〇の 三三乗分の一マイナスセンチです。小数点の後にゼロを三二個並べた後に 一が来るくらい小さいものなので、私たちは見ることができません。 超ひも理論では、私たちが素粒子だと思っていたものは、実は振動して 広がっているひもなのですが、あまりに小さいので点だと思い込んでいたという。 今まで点だと思っていた粒子の正体がとても小さなひもだったという超ひも理論 が正しいものだったら、宇宙の姿も大きく変わってきます。まず、宇宙は 一〇次元でなければいけないことになります。一次元の時間に加えて空間は 九次元ということですので、私たちが目にすることのできる三次元空間の他に 小さな異次元が六次元あることになります。加えて、プレーンと呼ばれる 三次元空間の膜も確かに存在して、物質はその膜に貼りついているという ことも、理論が正しいことになります。】 ▼ 物質をカタチつくっていた素粒子が、実は振動して広がっているヒモ だったとすると、モノとは何かという原点から考え直さなければならなくなる。 その超ひも理論が正しいと、宇宙が10次元なければならなくなり、空間が 9次元なければならないという。それから、多元宇宙論が導き出されるという。 「物質は、コトの一時的現象」という話を聞いたことがあった。 コトのエネルギーから生じるのが振動なら、素粒子と思っていたのがヒモ状の 振動と同じことになる。人間の感動も魂の振動。下にコピーしてある, 二年前の3月14日のーカントの神について、どう語ったかーが、宇宙論を 読むと符合する部分が多い。その前年分もか。
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2019年03月13日(水)
* 夢の中の酒、ああ飲んでおけば! 去年の同月同日のテーマ『マシュマロテスト』を読んで、逆説が思い浮かんだ。 過去は変えられないとしても、「そうそう食べていたら?」と… 後悔しても 今さら? 二個貰って食べるのと、耐えきれず食べた美味さの満足感と、二個も 食べられたのにという後悔。人生は大方は、耐えきれずに食べた後悔が大方? で、父親から教わったマシュマロテストの結果、貯めて買った馬券が、私に とって、万馬券。 半世紀前の欧州一周旅行は、そのタネ銭があればこそ、 当たった経験。その価値としての値段は、時代背景と、年齢からして、5〜10億 は充分にあった。 逆にいえば21年分の我慢した蓄積を、1ヶ月の遊びで使った ことになる。しかし、その100倍の価値は実感として残っている。昭和40年代前半 の経済右上りの時節の経験は、人生全般に最後まで、付いてまわっていた。 その経験が、合計52回の「秘・異郷ツアー」に繋がって現在まで続いてきた。 継続がもたらす膨大なエネルギー。他人の豊かさを許容できるのが最大の収穫。 これにテーマ日記と、早朝のポタリング(自転車散歩)の継続による心の安定。 マシュマロテストの、食べてしまっと味わいと、後悔。それで、後悔するのも 味わいの内。我慢できずに…も 絶好の機会とは、因縁の縁。因があればこそ の縁。こと人生にいえることは、機会は二度無し、一期一会、食べてしまえ! こと女性の関しては、やはりマシュマロテスト、我慢してフリーハンドが… 「夢の中の酒、ああ飲んでおけば!」 現実は、飲んでしまえば、それまでよ。 で、カラオケで涙を浮かべて「夢追い酒」、いや「別れの一本杉」…ですか。
・・・・・・ 6208,閑話小題 〜人生はマシュマロ・テスト 2018年03月13日(火) * マシュマロって実に美味しいけどな! 以前、マシュマロテストについて書いていた。 < 子供たちの目の前には1つのマシュマロが置かれている。 …目の前のマシュマロは食べたいが. 我慢すれば2つも貰うことができる.。 子供たちにとって,究極の2 択が突きつけられる。‘マシュマロ・テスト’は 1968年にアメリカの心理学者ウォルター・ミシェルが行った実験。 4〜6歳の 幼児をテーブルとイスだけの何もない部屋に通しテーブルの上には好きな…> 考えてみれば、人生は”マシュマロ・テスト”の連続である。三次産業に 従事していたため、女性中心の職場では、独身時代の数年は、日々、生々しい マシュマロテストの真っ只中。一度食べてしまえば、ハイ、それまで。 20歳の頃、学生寮の友人にダブルデート誘われ… 誘った男は、あい成立し、 最終的に結婚に至った。 80点が合格ラインの70点評価の人だった。が、 75〜80点のファジーらしい人がいた。 友人が成立した女性は?点だが、 趣味の違いはある。 ところで80点って何を基準?というと、4人の姉の 平均評価で主観的な基準。 相方をみれば、その人物の大方が垣間見れる」 というが… その時点の、己の姿が合せ鏡として映しだしている。 その時に、『職業と相方の選択は、人生最大のポイントになるのに、如何 して、そんな簡単に決めるの?』が、その時の感想であった。 以来、振り返って、結婚までの道のりで、7年もフリーの状態でジックリ と観察を楽しむことが出来た。 しかし、それはマサにマシュマロテスト。 若い時は、いや現在もか、自分を過剰評価する特に若い女性に強く見られる。
父が、私たち子供のため各自の通帳を持たせ、晦日に与えた御年玉を翌日、 取上げ預金させていた。それを高校時代に株式の一つを選定、購入させていた。 それをタネ銭として21歳に30日間の欧州旅行に行ったが、その年齢なれば こその貴重な経験になったことは、ここで何度も書いてきた。 ロングランのマシュマロテストをさせていたのである。姉と兄には、持ち家 の為の結婚資金に当てていた。傍目からすれば、強欲に思えるかもしれないが、 親の金銭の躾そのままを忠実に守っているだけ。 ・ダイエットのために、甘味なモノや、脂ものを避ける。 ・お金は、死に金を使わないで、天引きにしてタネ銭を長期にわたりつくり上げる。 ・健康面では、ジョギングや、散歩や、スポーツジムで身体の健康を図る。 ・文化面では読書やネットで教養面のベースをつくり上げる。 どれも、中長期間の生活を良好に保つためである。 〜 『自分のために、長・中・短期に分けて、目先の欲望を、コントロール しなさい』とかは、誰も言ってくれない。 『天引き預金をしなさい』『人生は一度だけ、何事も積極一貫で臨め』とか、 『計画的に楽しみなさい』『幸せ状態を常に工夫して維持しなさい』とかは、 自分自身で習得しなければならない。 これらは、親の教育の一環だが、自分自身の問題でもある。
まあ、疲れ切った時に食べるマシュマロの味は格別。それと、夕暮れ時の 晩餐の酒とツマミの味も然り。この年齢なればこそ、あのマシュマロを食べて いたら?の思いも湧かないでもないが…我慢をした味わいも、これまた良い。
追)上記を真剣に書いた後に、以下を読返して飽きれるのが、殆ど同じこと の繰返し。それも小さな世界の些細な出来事を恥ずかしげもなく、毎日。 成るほど、内観そのものである。マシュマロも何も、何でもいいから、腹一杯、 食べてみたかった? の叫びが聞こえてきそう。誰も、幾つか、食べ足りない ものがある。人生、儚く、短いが、充実していた手応えがあれば、救われる?
・・・・・・ 5751,マシュマロテスト 〜 2016年12月13日(火) 『マシュマロ・テスト』ウォルター・ミッシェル著 図書館を彷徨っていると<マシュマロ・テスト〜成功する子・しない子> が目にとまった。子供に2つの御菓子をみせて、ある時間を我慢すれば二個、 貰えるが、我慢できない子は一個だけと教え、席を立つ。自制心の弱い子は、 目先の欲望に負けて食べてしまう。その結果と、将来の成長度を比べるテスト。 当然、我慢する子は将来成功する確率が高くなるという面白い実験結果の分析。 〜ネット検索の内容が簡潔である〜。 ≪ マシュマロ実験、またはマシュマロ・テストとは、子ども時代の自制心と、 将来の社会的成果の関連性を調査した著名な実験。スタンフォード大の心理 学者・ウォルター・ミシェルが1960年代後半から1970年代前半にかけ実施した。 マシュマロ実験という名前ではあるが、報酬はマシュマロの代わりにクッキー やプレッツェルが使われることも多くあった。 ◇ スタンフォード大学での実験 「自制心」「セルフコントロール」などと呼ばれている「将来のより大きな 成果のため、自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱する能力」 が、人の社会における成功に重要であることはよく知られている。この実験の 本来の目的は、この能力の幼児期における発達を調査するためであった。 最初の実験は、ミシェルと、エッベセンによって1970年に行われた。 最終的にこの実験には、600人以上が参加した。 ☆ 実験方法 ・職員の子どもたちが通う、学内の付属幼稚園の4才の子供186人が実験に参加。 被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に 通され、椅子に座るよう言われる。机の上には皿があり、マシュマロが一個 載っている。実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、 私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもう一つ あげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を 出ていく。 ・子どもたちの行動は、隠しカメラで記録された。1人だけ部屋に残された子ども たちは、自分のお下げを引っ張ったり、机を蹴ったりして目の前の誘惑に抵抗。 小さな縫いぐるみのようにマシュマロをなでたり、匂いをかぐ者もいた。 目をふさいだり、椅子を後ろ向きにしてマシュマロを見ないようにする者もいた。 映像を分析した結果、マシュマロを見つめたり、触ったりする子どもは結局 食べてしまう率が高いこと、我慢できた子どもは目をそらしたり、後ろを向いたり して、むしろマシュマロから注意を逸らそうとする傾向があることが観察された。 すぐ手を出してマシュマロを食べた子供は少なかったが、最後まで我慢し通して 2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、1/3ほどであった。 ・ミシェルの娘も実験に参加した一人だったが、娘の成長につれミシェルは実験 結果と、児童の成長後の社会的な成功度の間に、当初予期していなかった興味 深い相関性があることに気がついた。そして1988年に追跡調査が実施された。 その結果は、就学前における自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、 またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、 マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、 さらに両グループ間では、大学進学適性試験の点数には、トータル・スコアで 平均210ポイントの相違が認められるというものであった。ミシェルはこの実験 から、幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるか に大きく影響すると結論した。2011年にはさらに追跡調査が行われ、この傾向が 生涯のずっと後まで継続していることが明らかにされた。 ・また被験者の大脳を撮影した結果、両グループには、集中力に関係すると される腹側線条体と前頭前皮質の活発度において、重要な差異が認められた。 同実験は、スタンフォード大学で「人間行動に関する、最も成功した実験の うちの1つ」とされた。≫ ― ▼ 15年かけ創業の準備をかけ30年間の実業の結果が、9・11テロ、リーマン ショックと、東北大震災のブラックスワンの到来で45年のミニ物語が呆気なく 終わりをつげた。しかし、失ったモノ、コトより、得たコトが、少なくとも10倍 はあった実感がある。そこには想像を絶する忍耐を要した。両親の後ろ姿を見て いればこそ、45年間を面白おかしく過すことができた。 学生時代に、水商売の アルバイトなどから同棲や、二股、三股をかけるなど私生活の乱れがある知人は、 その後の人生は恵まれていない。それは目先の快楽を御菓子に例えられる。 家系もあるが… 独身時代数年の女職場は、猛毒入りのマシュマロ、いやマンジュウだらけ? 一度かじったら…それまで! その後の様々な女性とのイチャツキを、その時点 で放棄したことに、不思議な感覚にとらわれた。いや、相手によるか? 今でも後悔している?選んだ相手が、「猛毒を持ったタガメ」のケース? 人生は複雑怪奇!「若い時に誤りがないのが最大の誤り」としても。
・・・・・・ 2016/12/14 マシュマロテスト 〜 『マシュマロ・テスト』ウォルター・ミッシェル著 * 父親の教育 〜御年玉の預金 この実験で、「我慢し通して2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、 1/3ほど」という。何の知識や経験のない子が目前の誘惑に負けて当然だが、 1/3もいるのだから驚かされる。 父の金銭教育を5歳頃からされていた逸話を、何度か書いてきた。 会社清算の後、金銭的に窮しなかったのは、そのお陰で。15%の家内への給与 と、家内名義の積立預金のベースと、家内共々の厚生年金があったため。 これは40年以上の継続があればこそ。マシュマロ・テストと同じで、年末年始 に貰った御年玉の全てを回収して通帳に預金される。そして高校時に、私自身 に選ばせた株式銘柄を購入させ、その動きを見させていた。自然と日経新聞の 経済欄を見る習慣がついていた。 それが21歳時の欧州一周旅行の「種銭」に なっていた。普段の生活を質素にして預金を続ける重要さを教っていた。 姉達には、結婚時に、それを種銭として家付き娘として嫁がせていた。 「目の前の欲望を我慢する」「将来の結果のため欲求充足を先延ばしを する能力を養成していた」ことになる。上京して、都会生活の中で驚いたのは、 その父親の呪縛?に、あまりに染まっていた自分に気づいたこと。その呪縛も、 一か月間の欧州旅行で半分近くは壊れていた。贅沢な遊びの味を知ってしまった。 面白いものである。 ところで、学生時代を含めた独身時代、合コンに何度も参加してきた。 そこで見たのが、直ぐに一生の伴侶を決めていく友人たち。 20歳の頃、「創業を目指す」という決心があったが故に、 「その人は、青春を捨てるだけの相手か?」と、冷ややかな目線が出来ていた。 といって生身の欲求がある。 社会人になって数年間、女性職場で何とか…? 若い女性が主な職場は、まさにマシュマロ・テストの生現場。18〜23歳頃の 女性は、どれもこれも美しいが、食べてしまえば、それまでよ。で… 「選んだ相手が、自分レベル」。とすると? 基準が4人の姉たちの具体例が 現にある。その姉らの評価に耐えられないと、行先長い人生、頭が上がらなく なるため、いざ決断となると躊躇する。その先延ばしの繰返しで楽しめた? それが良かったか悪かったのか、落ち着くところに落ち着いた。戦争で一番男数 の少ない世代のため、対象は団塊世代で1〜2ランク上の選択が可能? だった はずだったが… いっぱいマシュマロを食べておけば良かったが、食べたら 食べたで…桃色吐息?
・・・・・・ 2016/12/16 マシュマロテスト 〜 『マシュマロ・テスト』ウォルター・ミッシェル著 * 彼らは、どうして耐えたか マジックミラーでコッソリと観察された二個貰えた子供たちの耐え方の 観察が幾つかあるが、これがいじらしい。独身時代の女性職場で、何とか 先延ばしで耐えた?が、それが、ここで紹介されている子供の姿に二重写しに 思い出される。フラフラとすると、『この人と一生、添えられる?』と、 対象に集中すると、一週間ほどで、『い・や・だ、ヤ・メ・ト・コ』。 外見だけでなくて、品性、教養、人柄のバランスが、揃っていれば、 『こ・れ・が・い・い』になったのだろうが… その時々の自分に丁度良い 人が現れるが、そこはあくまで仮の場。 ここ一番(ジャンプ)の旬のタイミングに、家内と出会えたから、 これが私のレベル! (ハアー?)という誰かの声? 〜その内容とは ≪・組んだ腕の上に顔を載せて横を向く子 ・顔を背けて、御褒美と向き合うのを完全に避ける子 ・褒美をチラチラみて、待つ価値があることを確認する子 ・「待っていれば二個、貰えるんだ」と自分に言い聞かせている子 ・テーブルの向こうの縁まで、遠ざける子 ・うまく先延ばしできる子は、気をそらし、自分が経験している葛藤と ストレスを和らげるため、ありとあらゆることをしてした。≫ アウシュビッツのような?死体(したい)の山中の当時が、いじらしい! ―― ▼ 金沢時代の衣料チェーンの社長が、男社員だけの席で、 『女は煽てれば逆上せ上る、殺せば化けて出るが、群れるとサル集団になる。 現場でサルと割切ってしまえば、何とことはない』と宣っていたが、当に、 その言葉通り。 人生を振返ると、男どもこそ、当てはまる道理。 40年前の話だが、関西への出張などの列車の席の過ごし方に慣れない時、 着くまでの時間が本当に長くつらかった。で、如何したか? 腰骨を立てて、 きちっと座る。そして、到着時間を考えないこと。その方が、遥かに楽。 海外ツアーのエコノミー席の過ごし方のコツが20回目辺りから分かってきた。 ・食べものは最小に、飲み物は多めに飲んでトイレに足繁く通う。 ・行先の観光本や旅行代理店から貰ったパンフレットを何度も読み返す。 ・今では、座席前のモニターで、TV映画が幾つかみることが出来る。 落ち着いたとき、何をみるか決めておく。 ・「高速移動の乗物は脳が最大限に活性化する、それをプラスにて楽しむ」と 自分に言い聞かせ、経過時間を可能な限り気にしない。ゆめゆめ嫌な時間帯 と思わない。 回数を重ねるうちに、御褒美は観光だけでなく、飛行機内の瞑想タイムも含まれ ていることを自覚する。これは、人生過ごし方と同じ。 忘我の世界に入れば、 そこは別世界。 隣席の家内の存在すら、「孤」の外に追いやることが出来る。 手っとり早い「合理的高質な瞑想タイム」になる。 この応用が夜半0〜4時の 「死者のポーズ」の瞑想タイム。瞑想なら良いが、時に「妄想」に? ったく!
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2019年03月12日(火)
* 大相撲春場所が始まった ・春場所が一昨日から始まった。平凡な日常が、「大相撲開幕している日々」と、 「行われてない日々」とに分かれる。そのシワ寄せが、このテーマ日記に 出てくる。手抜きはしてないつもりだが… 今場所の一番の見どころは、白鵬と鶴竜の二人の横綱の進退。2人の横綱は、 何とかオリンピックまでが現役維持を目論むが… 大関・横綱が、下位力士が 「張手と肘打ち」は遣りにくい急所を逆手にとってきた「横綱アドバンテージ」 の活用を隠し芸としてきた。またモンゴル仲間の八百長システム?も使いにくく なった現在、10勝が限界! 次の横綱候補の高安と、貴景勝などの嵩上が間に 合うかどうか? 特に白鵬は41回の優勝で土俵年齢の‘盛り’が過ぎた。 そこを白鵬の粘りで「東京オリンピックで横綱土俵入り!」を目論むが、無理? ・大相撲の醍醐味の一つが、初日と、千秋楽の取り組み。特に幕下と十両の 身分の差が、関取と、付き人では天と地の差。一場所で、その立場が替わるため、 それは悲惨である。関取として前に回るか、後ろに付人つくか。 三役をはって、 数人の付人を従えていた力士が、その付人の後ろで世話役になる厳しい世界。 昨日、待合で見えたのが、三人兄弟の長男が幕下、2人の弟が関取。その弟の付人 が兄の姿。理事だった貴乃花が、一連の騒動で格下げになり、直ぐ、嫌がらせで 辞めざるを得なくなった… それでも彼の20数回の優勝実績は行蔵として残り、 何らかのバネとして働く! そしてタレント好感度が高いため、収入は数倍に… だから面白い。去年の同月同日に、似たようなことが書いてある(コピー)。 ナルホド、シリアスである。順番からすると、白鵬か、貴景勝。引退まじか の2人の横綱の交代要員?高安ですか。 ―― * クジラに呑込まれた瞬間動画 今朝のネット動画配信に、ダイバーがクジラに呑込まれた瞬間映像が衝撃的。 これまで何度か、海岸線で人を襲ったシャチの衝撃映像を観たことがあった。 クジラもビックリしたようで、直に吐きだして事なきを得たようだが… 《 〜クジラに呑み込まれた男性、口の中から逃げ出して助かる〜 南アフリカ共和国・ポートエリザベスに住むライナー・シェイフさんは、 ダイビングオペレーター歴15年のベテランだ。しかし、こんな経験は生まれて 初めてだったと話す。シェイフさんだけでなく、ほとんどの人が経験したことが ないだろう。彼はクジラに呑み込まれ―そして無事に生還したのだ。シェイフさん は2月、イワシの群れを撮影するために仲間とともにシュノーケリングをしていた。 イワシの大群を捉えるサメの姿を撮影しようとした次の瞬間、突然目の前が 真っ暗になったという。「体に圧力を感じました。クジラに呑み込まれたんだと すぐにわかりました」と。幸運にも、最悪の事態は起きなかった。クジラが直に 口を開けたので、シェイフさんは外に出ることができた。 シェイフさんが 「あっという間だった」と話す出来事の一部始終を、すぐ近くのボートに乗って いた同僚のフォトグラファーが撮影していた。ニタリクジラは通常、イワシなど の群れで行動する小魚を食べる。シェイフさんは、今回の出来事は事故であり 「私は巻き添えを食らっただけで、クジラも同じように驚いたでしょう」と説明》 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190311-00010002-huffpost-int.view-000 ▼ 偶然とはいえ、よく撮れたもの。今日明日のTVとネットは、これで溢れる?
・・・・・・ 6207,閑話小題 〜与太郎と颯太の大相撲談義 2018年03月12日(月) * 颯太、与太郎登場 八つぁん: 大相撲が始まったけど、また、熊、寅、大家の談義じゃ、 まんねりだから、近所の与太郎と、颯太にしたよ。 颯太: で、何だい。大相撲のことか? 面白くなってきたね。張手と肘打ち が使えなくなった残りの3人が勝てるかどうかだろう? 答えを先に言うと、 10勝が精一杯だろうね。お情けで無理やり押し上げた稀勢の里の横綱じゃあ、 勝越しも無理だね。白鵬と鶴竜で10勝さ。あとは買取?の2勝で12勝か。 与太郎: で、早速、白鵬と稀勢の里が休場。左張手と、次の瞬間の右肘打ちが 出来ないんだもの。栃ノ心と高安が出来上がるまで、引き延ばさないとね。 稀勢の里も、張手を使っていたしね、怪我を抱えて、あれは駄目だね。 大家: 貴乃花がガチンコというけど、元もと無理があるの。暗黙のお芝居で いいのさ。こんなの興業さ、と言っちゃあ、お終いだがね。ガチンコは 確かに面白いし、醍醐味が増したけどね。 颯太: 朝青龍と白鵬が「横綱アドバンティジで、立合いの張手と肘打ち」とは、 考えたもんだね。白鵬の見方が一変したね。ああでもしないと、40連覇は できっこないよ。稽古場と本割を連携して圧力をかけてさ。日馬富士も怒って いるよ。「何で俺だけが…」 ってね。 ここで、大きく大相撲は変わるよ。 与太郎: 面白くなるから、それで良いじゃないか。大体、横綱不在の場所も 仕方がないんじゃないか。どうせ、「横綱土俵入り」も儀式じゃないか。 儀式用に無理して横綱をつくるから弱いのが…。 でも、人工オーラも必要か。 颯太: おや「人工オーラ」」って、与太郎にしては良いことをいうじゃないか。 本場所の2日前に、貴乃花親方が「内閣府公益認定等委員会」とかに、 代理弁護士を通して、日本相撲協会による本件傷害事件への対応が、事業の 適正な運営の確保に重大な疑義を生じさせるものである」と告訴したには 驚いたな。白鵬などのモンゴル人に牛耳られポチ化した理事会の有様の公開さ。 まあ、やるだけやれば良いんだ。 八つぁん: 鶴竜も、一人横綱は重荷さ。今場所を乗り切れるかどうか? 張手も、肘打ちも出来ない横綱なんて、10勝も出来ないよ。星の売買も 難しいし。白鵬も、ガタがきているのを、張手、肘打ちで勝っていたのが、 ボロが出てしまったしね。 大家: 八百長強要も無理だしね。白鵬が休場するのも当然さ。風化させない 為の告訴とすれば、よくぞやってくれたね。 颯太: 3人が一度に引退は、興業に影響するから、徐々にね。 来場所か、 その翌場所が、稀勢の里。秋場所か九州場所が白鵬。来年早々が、鶴竜 じゃないか。いや次の横綱候補が見当たらないし、もう少し先延ばしか。 大家: 大たい、大関、横綱の昇進基準が厳し過ぎるよ。もっと甘くして、 どんどん上げて、引退させればいいんだよ。活性化するし、もう権威も何も 無くて良いんだ。横審の耄碌の集まりなど好い加減にしろだよ。私も爺だがね。 八つぁん: 一年間限定にしてね。これも、国民栄誉賞を貰った人を過半数人と、 親方経験者にすればいいんだ。 与太郎: どうだ新旧交代は? チビッコ相撲上りの若手がどう? 面白味の あった『宇良』が潰れた?と同時に、『炎鵬』が出てきたし。 颯太: チビッコ上がりの、親がかりじゃ限界があるね。最後はハングリーさ。 挫折をして帰国をすればモンゴルじゃ、極貧の生活しかないからね。 そりゃ、死に物狂いさ。怪我をすれば、何の保証もないしさ、ハイ、それまで、 の世界は非情だよ。一年前まで横綱間違いない大関だった「照の富士」が 怪我で満身創痍、糖尿で十両まで陥落、引退一歩手前。行き場もないし… 人生劇場としても残酷だね。 大家: でもさ、腰を据えて改めてみると、相撲って面白いね。それまで稽古 をしてきた何百、何千時間が、数秒の中に凝縮され、現れ出てくるからね。 特に立合いにさ。それを「横綱アドバンティジ」で、絶対優位の役得なんて、 貴乃花が指摘するのも当然のことさ。何が40連覇かだ。カッコ付きだもんな。 八つぁん: 4k・TVが徐々に、普及しているようだけど、これって、相撲を 数倍も面白くしているよ。それに加え、砂被り席のファッションセンスの 観賞や、人物観察が面白いよ。 ボクシングにも言えるがね。 大家: 八つぁんよ、与太郎、颯太と、熊、寅と大して変わらないじゃないか。 颯太と与太郎のボケと突っ込みの役割分担が甘いしね。 八つぁん: 急遽、思いつきでふるんだもの。 ・・・・・・・ 3638, 大地震 ーつれづれに 2011年03月12日(土) 数年前に地元の中越地震、柏崎・刈羽地震を身近で経験したばかりなのに、 更に国家を揺るがすような大地震に遭遇しようとは。事務所のある新潟駅前では 震度4の震度だったが、揺れかたが広域の地震のような気がした。直ぐにTVを つけたところ、リアルタイムに生々しい地震と津波が中継されていた。 特に大津波が海の彼方から押し寄せてくるのを据付カメラが写しだしていた。 そういば先週みた映画「ヒア・アフター」で、ヒロインの一人が大津波に襲われ 九死に一生を得る場面があった。津波に飲み込まれ流される場面は圧巻だった。 しかし、これは現実である。 TVの画面は長い海岸線に何波も線を描いて押し 寄せてくる場面がリアルである。 その上に、お台場のビルや、石油基地の タンクが炎上している場面などが生々しい。夜になっても全国彼方此方から 津波が注意報が流されていた。観測が始って以来最大のM8・8の大地震。 規模は東北全体と関東甲信越にわたっている。この文章を書いている現在でも、 現在進行形で余震が発生しており、TVからライブで流れている。 江戸時代には、地震が多発していたというが、1896年 明治の三陸地震-岩手県 綾里 の津波高さ 38.2 M - 死者不明者 22,000 人が知られている。 今回は、7メートルだったが、被害は、死者が数千か、数万人になるのか。 東北6県の人口合計と東京都の人口は、ほぼ同じ。もし関東に地震が起きて 同じような大津波が襲ってきたと想定したら被害は莫大になる。結果として、 これまで起こっていた東北の地震は、この地震の予兆ということになる。 今朝も震度4の地震があった。これだけの大規模の地震に対して、即応は無理。 救援を待っている被害者が多く存在してことを思うと心が痛む。まさか、まさか、 まさか、で、今でも現実として受け止められないの大方だろう。 国内では 部分的な地震は多くあっても、これだけ広域にわたった地震と、津波は私が 知っている限り初めてである。そういえば、学生時代の友人が仙台飛行場 近くの河口辺りに住んでいるが大丈夫だろうか心配だ。 病いのある連れ合いがいるので動き辛いはず。 ・・・・・・ 4004, 3・11から一年 2012年03月12日(月) 去年の今の頃、リーマンショックから三年目に入り売上の激減が止まらず 事業整理の検討を始めた矢先、3・11が起きてしまった。それまであった 迷いと躊躇が吹っ飛び、その一週間後の3月18日に整理の最終決断をした。 この地震規模が千年に一度の、三連動の太平洋沿岸沖500キロに及ぶ大震災。 それが大津波を伴って原子力発電所を直撃した歴史的大震災であった。 その上に、この規模の大地震は今後、数十年にわたり他の地震帯や火山に 大きな影響を及ぼし、再び大地震が起こる可能性が大きい。その一つが首都圏 にあり、何時、首都直下型地震が起きても不思議でない事態。日本経済にとって、 失われた20年間で国家体力を消耗した上での大震災。この経済的マイナスの 影響が、今後、大きく覆い被さってくる。更に悪いことに欧米の経済は世界恐慌 一歩手前。よくぞ、ここまで悪い条件がつづくもの。 ー 東北大震災の最終被災をまとめてみるとー ・ 死者、行方不明が19000人。そのうち行方不明者が3155人もいる。 ・ 避難生活者が34万人。 半分が仮設住宅に住んでいる。 ・ 仕事を失ったままの人が 4割 ・ 家族が離ればなれが 3割 ・ 福島では原発事故の避難者12万人(県外避難者が6万3千人)で、 そのうち三分の一は福島県には戻る気はない。 ・ 日本にある原子力発電54基は、二基を除いて停止。その二基も1〜2ヶ月 で停止予定。原油がホルムス海峡の封鎖が何時、起こるか分からない。 ・ 欧州発の世界恐慌も、秒読み段階にきている。 ▼ 他人事ではなく、私も間接的の被災民でもある。直接原因はリーマン ショックだが、最後の一撃が、この震災。昨日は一周年で、地上波のTVでは、 終日、その報道を流していたが、このイベントを期に、次の関東直下型地震に シフトが移るのは、世のならい。日本は、過って経験をしたことのない マイナス坂を転げ落ち始めた。数十年にわたった安穏とした時代が長すぎ、 ゆで蛙状態が現状。リーマンショックの経済大津波が、そこに来ているのに! ・・・・・・・ 3273, 東京大空襲より65年 2010年03月12日(金) 一昨日の3月10日で東京大空襲から65年というが、新聞では殆んど 扱ってなかった。東京の住民10万人がアメリカによって虐殺されてのである。 その日にマスコミが取上げないのは如何いうこと? 長崎も、広島も、同様の 殺戮をしているが、これも一般住民を狙った殺戮。日本人は人が良いのか、 馬鹿なのか? 敗戦国へのソ連の扱いを見ているので、恐ろしくて言えない。 ー「東京空襲」をウキィペディアで調べると 東京大空は、第二次世界大戦中にアメリカ軍により行われた、東京に対する 焼夷弾を用いた一連の計画的かつ大規模な戦略爆撃の総称である。東京は、 1944年11月14日以降に106回の空爆を受けたが、特に1945年3月10日、4月13日、 4月15日、5月25日に大規模な空襲を受けた。通常「東京大空襲」と言った場合、 規模が大きかった1945年3月10日の空襲を指すことが多い。太平洋戦争中に 行われた空襲の中でも、とりわけ民間人に被害を与えた空爆。死者、合計10万。 ▼ 以上だが、戦争とは、そういうものだとはいえ、罪ない虐殺は重大な犯罪。 その後、アメリカは朝鮮とベトナム、アフガン、イラクで同じような殺戮を 繰り返している。アメリカ支配者層の輩は、日本人などイエローモンキーとして 数段下に見下している。そうでなければ、こんな残酷なことをしない。 もっとも、スターリンのソ連では国民を数千万も殺戮したし、毛沢東支配下の 中国では文化革命下2000万とか3000万の国民が殺戮された。狂った 猿の最たるものである。アメリカは戦争を金融に当てはめ、金融工学で 100年にわたり世界の金融を支配していた。そして、このザマである。 その直轄支配国が、この日本である。マスコミも、自民党も、官僚も、 その宦官でしかなかった。それに最近になって気づいたのだから、私は何? それさえ気づいてないのが、現在の日本人の大多数。そして、これから10年、 世界は恐慌の嵐になる。「東京と名古屋に原爆が二発!東京は金融恐慌。 名古屋は輸出壊滅」と恐慌本の見出しにあった。もっとも、世界中が 原爆が落ちているようだが、目に見えないところが不気味。 ・・・・・・・・・ 2898,現在、歴史的転換期の真っ只中 2009年03月12日(木) 現在、我われは途轍も大きな歴史的転換期に立っている。 ・東欧・共産圏と、ソ連の解体を20年前に見せつけられた。誰も自分 の生きているうちにソ連が解体するなど想像すら出来ないことであった。 ・その直後から、パソコンによるインターネットや携帯電話などによる 情報革命を目の当たりにした。 ・21世紀の初頭の2001年9月11日にはニューヨークの二つのビルに 旅客機による自爆テロが起きた。 ・そして今度は、アメリカ資本主義帝国の破綻と世界恐慌である。 それとアメリカで歴史上初の黒人の大統領が誕生した。 この一連の出来事は、何か得体の知れない歴史的な転換期に我われが立た されていることを知らせている。 近代という名のロシアを含めた欧米主導の進歩と共同幻想が破壊したこと。 そして、欧米の暗示から醒めた世界中の民族と、これまでの欧米の文明の衝突 が数十年にわたり本格化する岐路に立っているのが、現在地ではなかろうか。 そうすると、今年にかけてイスラエル国内?のアラブ地区での虐殺が象徴的に 際立って見える。世界の中東・イスラエル化が今度の行き着くところだろうか。 アメリカはイラクを捨てて、戦線をアフガニスタンまで下げようとしているが、 イラクからの名誉ある撤退のための方便とも考えられる。最終的には日本まで 下げてくる可能性もある。アメリカの国力が、この恐慌で大きく疲弊して しまったからである。 そこで日本は大きな選択を迫られることになる。 ・中国と距離を置いて、アメリカ、カナダ、ロシア・シベリア地区、 日本のラインの同盟を組むか、 ・中国、韓国、台湾、アジアと組んだブロック化の仲間入りをするか、 ・何処とも距離を置いた欧州のスイス的な方向か、になるだろう。 どれをとるにしても、日本の国力があまりに疲弊しているので、大きな問題 が次から次へと起きるだろう。今までのアメリカのポチの存在であることは 不可能である。 私の人生だけでも、世界の激変を多く目撃することができた。時代の激変と いう面で何世紀も生きたような気がする。濃厚な時代を生きることが出来た! ということか。
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6570,閑話小題 〜こともあろうに、会社清算の渦中に… |
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2019年03月11日(月)
* 東北大震災から今日で八周年ですか? 何か書こうと前年分を読返したら、いま書きたいと思ったことそのままが、 書いてあった。それも何年の3月の今時分に。文章化としてパッケージにする 記憶の記録は、不思議な作用が脳内に働くもの。その時々の出来事を実録で 残す意義というか、意味は… 時代の大波の渦中で、その時々の自分が 確かに息づいていた温みがそのままが伝わってくる。それがまた、半世紀前の 友人との邂逅の思い出が、当時の日記から現れ出てもくる。 人生は多重の 行蔵で出来上がっている厳然たる事実がある。
2人の女性と、ご遺体、祈っている若い僧侶と、背景に被災地。 私の当時の心象風景そのもの。 南無阿弥陀仏!
・・・・・・ 6206,閑話小題 〜「3・11」に何をしていたか? 2018年03月11日(日) * 3・11の、私の事情 3・11からはや、まる7年になる。創業30年の会社の自主廃業と、東北大震災が 重なったが、こういう不幸は、えてして重なるものだが、それにしても… 会社の万一用の「予備資金」に手を付けざるを得なくなったら、躊躇なく 会社清算をすると、決めていたが、冬枯れの時節とはいえ、その日が到来し、 年末から新年にかけ、独り真剣に清算の見極めを考え始めていた。 2001年の9・11テロ以来、中越地震、柏崎・刈羽沖地震、リーマンショックと、 10年で、売上が3分の1近くへの減少の流れが止まらないのである。その背景に 情報化社会の到来もあって、首都圏からは日帰り圏に入っていたこともあった。 社内留保や家内の保証を入れると、数年は維持できるが、これでは、何かも 失うことになる。今、清算すれば銀行債権以外は、何とか清算が可能。 そして年明けから、創業以来の右腕だったOと、財務の検討に入っていた。 そして2011年の3・11に、事務所で話合いが終わり、立上ろうとした瞬間、 何か異様な揺れが始まった。これは遠くの大震災では?と、TVを入れると、 東北地区で大震災のニュースが。 「こういう事情の時に、こういうのが 重なることは、経験上、有り得ることは知っていたが… 私に強い「意味ある偶然の一致(=シンクロニシティ、共時性)」があるが、 あまりに出来過ぎと考えつつ… さて、この異常事態に如何すべきか?と。 そこに新幹線が不通とテレビのテロップ。県内の被害は、今のところ皆無なので、 まず当日の長岡への帰宅の心配。 それならバスは?と、電話で聞くと、通常 どおり運行、という返事。列車通勤客がバスに流れるので、サラリーマンの帰宅 時間前の17時に乗車と決めて、バス乗り場にいくと、空席があり何とか…。18時 過ぎに帰ってTVをみて驚いた。画面から絶叫に近いアナウンサーの避難勧告の声… 「ああ、私の事業清算の、後押しが、これか」の内なる声。その混乱で、迷い 少なく、決断出来たことが不幸中の幸いになっていた。 350室で新潟駅前の シリーズを終えて、新潟東バイパス近くに切替えるべきだった。まさか、9・11、 中越地震、刈羽沖地震、リーマンショック、東北大震災と、情報化社会の到来の 影響が、直に、ここまで衝撃を与えるとは、思いもよらなかった。事業とは、 そういうものかと、思い知った。 バブル期に一万円した「東京電力」の株価が 390円というから…25分の。 バブル当時、私の友人が、3人の兄妹で、10,000株 を持っていたというが、如何したのだろう? 他人事ではないか。でも、自分の 「愛と死」?を見つめているような墓石の日である。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏! 当時の文章を、コピーしたが、書くこと、書き残すことの秘儀を実感させられる! 何もかも、「あとは朧、あとはオボロ… 、横浜ブルースになる。
・・・・・・ 3638, 大地震 ーつれづれに 2011年03月12日(土)
数年前に地元の中越地震、柏崎・刈羽地震を身近で経験したばかりなのに、 更に国家を揺るがすような大地震に遭遇しようとは。事務所のある新潟駅前では 震度4の震度だったが、揺れかたが広域の地震のような気がした。直ぐにTVを つけたところ、リアルタイムに生々しい地震と津波が中継されていた。 特に大津波が海の彼方から押し寄せてくるのを据付カメラが写しだしていた。 そういば先週みた映画「ヒア・アフター」で、ヒロインの一人が大津波に 襲われ九死に一生を得る場面があった。 津波に飲み込まれ流される場面は圧巻。 しかし、これは現実である。TVの画面は長い海岸線に何波も線を描いて押し寄せ てくる場面がリアルである。その上に、お台場のビルや、石油基地のタンクが 炎上している場面などが生々しい。夜になっても全国彼方此方から津波が注意報 が流されていた。観測が始って以来最大のM8・8の大地震。 規模は東北全体と 関東甲信越にわたっている。 この文章を書いている現在でも、現在進行形で 余震が発生しており、TVからライブで流れている。 江戸時代には、地震が多発 していたというが、1896年 明治の三陸地震 - 岩手県綾里 の津波高さ 38.2 M - 死者不明者 22,000 人が知られている。今回は、7メートルだったが、被害は、 死者が数千か、数万人になるのか。東北6県の人口合計と東京都の人口はほぼ同じ。 もし関東に地震が起きて同じような大津波が襲ってきたと想定したら被害は莫大 になる。結果として、これまで起こっていた東北の地震は、この地震の予兆と いうことになる。 今朝も、震度4の地震があった。これだけの大規模の地震に対して、即応は 無理のはず。救援を待っている被害者が多く存在してことを思うと心が痛む。 まさか、まさか、まさか、で、今でも現実として受け止められないの大方だろう。 国内では部分的な地震は多くあっても、これだけ広域にわたった地震と、津波 は私が知っている限り初めてである。 そういえば、学生時代の友人が仙台飛行場近くの河口辺りに住んでいるが 大丈夫だろうか心配だ。病ある連れ合いがいるので動き辛いはず。
・・・・・・ 3640, 大地震 ーつれづれに ー3 2011年03月14日(月) * これからは原発の放射能漏れと大爆発の可能性がクローズアップ。 まず現在、何が起こっているか頭を整理してみよう。 明治三陸地震以来の岩手、宮城、福島県沖の活断層が400キロにわたり 起こった地震と大津波。世界的にみても、今回の地震は最大規模の一つになる。 1番 チリ地震(M9.5 1960年) 2番 アラスカ湾地震(M9.2 1964年) 3番 スマトラ島沖地震(M9.1 2004年) 4番 東北地方太平洋沖地震 (M9,0 2011年) カムチャッカ半島地震(M9.0 1952年)
今回の規模は、日本の歴史的にみても、一番大きな地震と津波。人的被害では、 関東大震災がある。 1923年9月1日(土曜日)午前11時58分32秒、神奈川県相模湾北西沖80kmを震源 として発生したマグニチュード7.9による災害。死者・行方不明者 14万2800人。 地震の発生時刻が昼食の時間帯と重なったことから、136件の火災が発生しめ 死者が甚大になった。今回のように、地震、津波、石油の備蓄基地の火災、市街地 の火災、原子力発電の爆発と放射能漏れなど起こりえる全てが重なってしまった 震災は過ってなかったこと。 地震災害研究者からみたら、これほど研究材料の 多い災害はない。 * この土・日曜日のTVは、東北・関東大震災の報道で一色。 リアルタイムの生々しい内容に時間を忘れて終日、見入っていた。三陸海岸には 津波に対する警戒もあり監視カメラが多く設置されており、個人のビデオカメラ なども含め多くの映像が映し出されていた。日がたつにつれてYoutubeなどから 多くの映像が出てくることになる。急な避難のため体一つで逃げてきた人が大部分。 帰る家も金も無くした被災民は今後、大変だろう。年寄りなら生活保護があるが、 中年の人は、この大不況の中、生活していくのは大変。それでも、助かっただけ でも良かった。 ところで、福島原発から200キロもはなれた女川原発の放射能の値が、 福島原発から流れてきた放射能で、普段の観測地値の400〜700倍になった という。すると300キロ位しか離れてない新潟も何らかの影響を受けることに。 一回ごとの発表が、どんどん悪くなっているのが気がかりである。深刻な事態に なっているのだろう。大爆発の可能性も考えていないと! 家に閉じこもって いるしかないのか?
・・・・・・ 3641, 大地震 ーつれづれに −4 2011年03月15日(火) * ところであの男、大丈夫だろうか? 学生時代の友人が、仙台飛行場近くの阿武隈川の河口の漁村に、終の住家に選んだ。 このM9の地震と津波が直撃したのでは?とブログに書いたら、それをみた友人 から電話が入った。仙台区若林区荒浜は多くの犠牲者が出ている。生きていて 欲しいが・・・ いや生きているはずである! ―― 3040,卒業40年周年か〜 −4 2009年08月01日(土) 昨日届いた、この手紙を本人の了解無しに公開すべきかどうか一日かけて 考えた上で判断をした。私の40年ぶりの問いかけに充分に答えてくれた手紙で、 自分の人生を心を込めたダイジェストとして書かれた手紙を貰うのは初めて。 私一人の心におくより、記しておく方が良いだろうと勝手に判断させて貰った。 ‘学生時代の卒業間近に真剣に対話した延長線上’の手紙上の対話だから魂が 入ったのだろう。それとキャリアの転勤生活で鍛えられた人生の極みの経験の 積重ねがある。学生時代の友人との対話というより、高潔な精神と魂の対話を させて貰ったような気持ちである。私にとって一期一会の対話になった。 それだけ良い学生時代を過ごしてきた証明にもなる。 ーー * 奥野君からの手紙 お懐かしい堀井さんのお便りを頂戴し学生時代の記憶が一気に甦りました、 本当にお久しぶりでございます。合気道の道場、同志社や学習院への合同稽古、 合宿打上げ時の泥酔・不味い学食・ご自宅に泊めていただいての佐渡旅行等々 四十年前の皆さんのお顔と行状のあれこれが懐かしく浮かんで来ました。 堀井さんは当時から将来は事業家の道を目指して行くのだろうなと私なりに 思っていました。どうして? と問われれば、同僚に比べて社会経済の出来事 への関心が強かったとお答えします。その方向に真直ぐに進まれたのですね。 しかも大成功されて本当にすばらしいですね。 プログも拝見させていただき堀井さんの人生の一端を垣間見ました。 暖かな生活が伝わってきました。 その後の小生ですが資生堂に入社し最初の赴任地名古屋をスダートし所沢、 福岡、東京、札幌、仙台、名古屋、広島、東京、仙台と転勤族の暮らしを送り、 56歳時に早期退職をして現在地に居を構えました。最終の役職は支店の責任者 でした。50歳台に入ると親しかった先輩、同僚、後輩等が次々と鬼籍に入られる ようになりその方々の浬繋のお顔を拝む都度、一度の人生を思うように生きら れましたか、満足されていますか という思考が強くなってきました。 仕事は化粧品の製造、販売業務なので二十歳前後の若い女性が多く気持は若く、 楽しく送れた自負しています、が人生の残り時間があとわずかになってきたと 感じ始めると、時が無性に愛おしくなり、100%の自分の自由時間をはやく手に 入れ、日ごろより感じていた、生物として本来の姿、自然の中で自然と共に 暮らそうと決めた次第です。 日常生活は太平洋の日の出をワンちゃんと一緒 に拝み作った野菜を食し蔵王連峰に沈む夕陽に1日の健康を感謝する毎日です。 趣味は海釣りとゴルフです。自宅のすぐ目の前が海です。阿武隈川の下流域 にて魚影が濃く、黒鯛、サヨリ、ヒラメ、カレイ、海タナゴ、アイナメ、スズキ、 ハゼ、イシモチ、アナゴ等々を釣ってきては命をいただく感謝をしながら食して います。 季節とともに変わり行く波と風と海水の濃淡をみて釣り時をきめます。 時の刻みが止まっているように思える一時です。 ゴルフはシーズン30-40回といったところです。自己目標が年1回以上30台 のスコアーをだすということでやってます。ちなみに今季は5月に38が出て 満足しています。 家族状況ですが29歳の時妻を娶り子供は息子が一人です。 妻は若かりし時準ミス瀬戸で容姿はそれなりだったのですが6年前に○○○○ を発症し・・・。 最新治療を受診しているのですが○○疾患の為大変厄介な 病気です。現在私のサポートが少々必要な状態です。 そんな事情で立教会や同窓会といった宿泊のともなう集いは参加を断念して います。息子は堀井さんの八と同じように名を新八(しんばち)といいます。 丸の内の○○生命国際投資部で海外債権の売買業務に携わっています。 平均睡眠時間は4・5時間との事です。親より出来がよかったのはカミサンの 弟が岐阜大の教授をやっているのでそのようなDNAをすこしばかりひきついで くれたのかなとおもってしまう親馬鹿です。 ざっとした近況ですが一献傾けながら積もる話をしたいと思いつつ 先の事情でそれもかなわず拙文とあいなりました。 状況が好転したらぜひ お会いしたいですね。堀井さんとご家族のご健康をお祈りいたします。 7月28日 奥野和男 ――― * 奥野君への手紙 2009年07月22日 (今日、本人の手元に届く) 学卒40周年記念に参加をしてクラスの名簿に貴君の名前をみて懐かしく、手紙 を書いています。卒業前の半年間(S43・9〜44・2)日記をつけており、それを 20数年前に倉庫の隅から見つけ出しました。書いたことすら忘れていたので、 タイムマシーンで当時に戻ったような気持ちで読み返しました。 8年前に始めた私のHPの中央の下にある分類のブログに書き写してあります。 ブログに同月同日に毎日載せたものです。従って、毎年半年は、当時の日記を 毎日読み返しています。その時、貴君が、あの馬小屋のような寮に卒業間近かに 訪ねてきて、これから社会に出るにあたって多くを語ったことや、佐渡に広瀬君 などとご一緒したことを思い出しています。 先日の会では石川譲治君や、服部学園の園長の染谷(服部)、川村、福田君 などの顔が見受けられました。その前日に銀座に合気道の面々が集まり、一杯 やりました。三崎、木矢、伴、鈴木(加藤)、高杉です。三崎さんは10年前まで、 新潟に16年近く転勤できていて、2〜3ヶ月に一度のわりで古町などで酒を飲んで いました。 ところで私は、その後 ・ジャスコに一年在社後に、 ・産業能率大学に途中編入をし、 ・その後金沢の「いとはん」(その後ジャスコに吸収)に一年半在社、 ・千葉の郊外に貸しビルをつくり、その中に居酒屋の養老の滝のFC店と、 やはりFC店の焼きたてのベーカーリーを二年間従事(その当時に結婚) ・家の事情で実家の事業(衣料量販店と衣料専門店)を5年間従事をし、 ・34歳から新潟駅前でビジネスホテルを30年近く経営をしています。 2001年の9・11のテロと、去年の9・15の金融恐慌以来、苦戦をしていますが、 何とかやっています。どちらかというと、創業屋的な人生だったと思います。 30歳前半までに問題を吐き出し、後半は、それまでの勢いで何とか辿り着いた というところです。ところで、貴君の住所をグーグルアースに入れてみたら、 仙台空港の南10キロほどの漁港のようなところで驚いています。 資生堂に入社して、都会にドップリと浸かっているかと思いきや、 その正反対の場所で。実際のところ、東京のアスファルトジャングルなどより、 遥かに良いことは、新潟飛行場の周辺をみれば分かります。それだけでも良い 人生を過ごしてきた貴君の姿が目に浮かびます。(それぞれに価値観があるで しょうが) 何かチャンスがあったら、会うのも面白いでしょうね。それでは、お元気で。 あの日語り合った、延長の気持ちで思いのまま書いてみました。 堀井八郎 追文)8年前より、ブログを開いています。暇のおり覗いてください。 検索に堀井八郎を入れると出てきます。当時の写真や、先日のクラブや、 同級の二次会の写真があります。 分類には当時の私の日記があります。 〜 22・23・24歳の日記のコーナー 〜 ー− ー11月19日ー 1968年 ・11時起床。 13時半に同級の奥野君が私の部屋に突然くる。1〜2年の時、 席が隣のこともあって親しかったが。専門課程になってから疎遠になって いたのに。話をしたかったのだろう。人生について、倫理観について、 その後読んだ本で感銘したことを必死に話をしていった。 特にケネディの自伝に感銘を受けたというのが印象的であった。
見違えるように自信を持ったらしい。男っぽくなったという言葉がピッタシ。 4時間ばかりして帰っていった。もうこうして彼と話合うことは無いだろう。 アパートから一時間以上かけてきたのだから、自分のメッセジーを伝えた かったのだ。
それにしても最近多くの人が吹き付けるように来るのに驚く。聞き役に 徹していることもある。それと大学最後の時が来ているためだろう。
・・・・・・・・ 276, 大暴落 サブプライムに潜む罠 2010年03月15日(月) 一昨日、Wowowで、「リーマンショック」の映画化をした 「大暴落 サブプライムに潜む罠」を放映した。ロンドンの一人のトレーダーを 通して、サブプライム問題を具体的な物語にしたもの。ニュースやドキュメント で返済不能になって売りに出されている住宅が度々、映像に出てきた。 その家族の姿がリアルに浮かび出されていた。アメリカは まだ物件を引き 渡せば免責され個人破産においこまれないが。(日本は破産まで追い込まれてしまう) この金融恐慌の一番の被害者は日本である。悲観的になるというより最悪の事態。 現状は「茹で蛙」で身動きが出来ないで、ただ呆然としている状態。年金など にも関わってくるから他人事ではない。この金融恐慌、「たまたまリーマンを 潰したことが想定外の金融恐慌になってしまった。」というのではなく、アメリカ が戦略的に金融恐慌を仕掛けてきたとしか思えないのである。まだ、誰も言わないが。 ーその番組の概要をNHKのHPにあったー 2008年9月に始まる株価大暴落。ロンドンの金融街で活躍するエリート、住宅ローン を専門に扱うブローカー、住宅ローンを組んだ警備員、3人の男たちの人生は……。 「大暴落 サブプライムに潜む罠」は09年7月に英国BBCで放送。 米国で サブプライムローン問題が発覚する前の07年、ロンドンの金融街シティの金融マン たちもまた、空前の好景気に沸いていた。 多くの家庭が 不動産を担保に融資を 受ける中、住宅ローンの営業マン、デイヴ(ドミニク・クーパー)は住宅ローンを 組み込んだ証券を売りさばき、法外な利益を上げていた。 ある日、昔の同級生で警備員をしていたジム(ジョゼフ・モウル)に出会った デイヴは住宅ローンの契約を持ちかける。だが1年後、株価のフリーフォール (大暴落)はジムばかりでなく、英国中の人々の生活を一変させる…。 ーー アメリカでは、トレーラーなどに住む破産者がニュースの映像に映し出される。 まだ恐慌の入り口でしかないから深刻である。特に日本は数年間は暴風雨を覚悟 をしなければならない事態。それにしてもシビアな具体的なドラマとしてみると、 世界の金融を支配している連中に激しい怒りをおぼえる。
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6569,閑話小題 〜シネマ評 ―『スパイダーマン スパイダーバース』 |
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2019年03月10日(日)
* 『スパイダーマン スパイダーバース』 :評価90点 一昨日はシネマの日。何時ものコース、「牛丼食って、シネマをみて、帰って 小一時間ほど休んで、録画をしていたドラマ一本みてから、夕方からの飲み会。」 23時に就寝し、今朝方は5時に起床。これを2時間かけて完成。二日酔いはなし。 少しばかり非日常の日程を熟す。 寒さもあってか、少し腰痛気味。 〜ネットで検索すると〜 《 「スパイダーマン スパイダーバース」が長編アニメーション賞を受賞。 物語の舞台は、時空が歪められたことにより、異なる次元に属する様々な スパイダーマンたちが集められた世界。 スパイダーマンの能力をうまく制御 できない少年マイルス・モラレスが、長年活躍するピーター・パーカーの指導の 下、一人前になるために成長していく姿を描く。… 》と。 ― ▼ 漫画本をそのまま、映像化したアニメ映画。何か青少年の世界に迷い込んで しまったような… 全てがゲーム感覚で流れている時空間。それで何とも奇妙 な気持ちになってしまう。 週一の、娑婆世界からのドリップが目的があるため、 違い過ぎる感覚を良しとして受入れてドップリと浸かっている自分が面白い。 間違いなく現実社会とネット社会の隔絶度が広まっている。まだまだ現実社会 にドップリと浸かっている自分を、この映画を通じて教えられたような。
―― * さて、どうする北朝鮮 追詰められた北朝鮮。悪いことにトランプも窮地に立っているから始末が悪い。 ニューヨークタイムと、大統領との圧力との闘い <BS世界のドキュメンタリー選「NYタイムズの100日間」>が生々しい。 【「第四の権力」と呼ばれるメディア。その代表格NYタイムズ紙をトランプ 大統領は“フェイクニュース”“大衆の敵”と敵視する。就任演説に始まる 100日間に密着した話題作を前後編で放送。前編は、特ダネ連発のエース記者 に加えて“トランプ番”のベテラン女性記者を中途採用するなど政権を揺さぶり 続ける“記者魂”を描く。ライバル紙に出し抜かれた後、ワシントン支局長や 本社トップの編集長はどう動く?】 アメリカ大統領の権力は、そう簡単に奪うことは難しい。 恐ろしいのは、 権力者の常套手段。『世界戦争』である。 最悪の事態は、最悪の人物が出揃 った時に生じる。 あの5人は悪すぎ! 最悪がプーチン。次に、金。トランプ、 文。習と続く。安倍も、窮地に立っている。北朝鮮がミサイルと核開発の再開。 もし確認されると、トランプは、これ幸いと。 今年は間違いなく世界的景気 後退に入るのも問題。来年の東京オリンピック? 無事開催されなくなったら、 その責任は安倍首相に… 地元では県議の汚職が取沙汰されている。 天皇御退位と、新天皇の誕生もあり、荒れる一年になる。
・・・・・・ 6205,閑話小題 〜追体験のような… 2018年03月10日(土) * アクティブ・カウチポテト ・イタリアには、半世紀前の欧州旅行で5日ほど立ち寄ったのが初めてだった。 またアフリカやスペインツアーの東周りの中継地のため、ローマに1〜2泊しての 市内観光や、ポンペイなどに数回行ったことがあった。 ・そして10数年前に「北イタリア」に、数年前に「南イタリアとシチリア」と、 二度に分けて縦断した。欧州、とりわけイタリア・ギリシャは石の文化のため、 古代文明の遺跡と共に生きている感がする。この二回の旅行とも絶品だった。 ・欧州の括りでは、これにギリシャが加え、北イタリア、南イタリアの面を…。 ・その左側は、オーストリア、スイス、ドイツと埋めて、フランス、オランダ・ ベルギーを加え…。 ・スペインは、マドリッド・バルセロナ・トレド。次が、南スペインと埋めて、 最後は北イタリア・巡礼ロードと…。あとはポルトガルが唯一残っているが…。 ・そして、英国、北欧三国とロシア、ノルウェーのトロムソと、アイスランドと 埋めていった。 ところで、今年に入ってから再放送だが、NHKで幾つかの「シチリア」の ドキュメントを放送していた。何故にシチリアか? 半島から海を隔てるため、 昔のイタリア情緒が色濃く残っているためである。その幾つかの再放送とは… 【NHKドキュメンタリー : 2度目のシチリア〜ちょっとディープな海外旅行… NHKネットクラブ :(空港ピアノ「憧れのシチリア島」) NHKドキュメンタリー :世界ふれあい街歩き「シチリア島カターニア… NHKオンデマンド : 世界入りにくい居酒屋 「イタリア シチリア州パレルモ】 どれもこ色濃いが、特に、<世界ふれあい街歩き「シチリア島カターニア…> が、文化の奥深さが垣間見れる内容だった。日曜日の朝10時に、シリーズで イタリア各地の田舎町の日常生活を紹介する番組もある。古来からの日常その ままを楽しむラテン人気質が何とも味がある。 「アクティブ・カウチポテト」といえば、国内ではNHKの人気番組の <日野正平の「こころ旅」> 冬期間を除く平日、毎日、朝、昼、晩の3回も 放映している自転車で全国の道路を走り回る番組。日野の頭にカメラを付け、 視聴者自らが走っているような気にさせられる番組。まる6年経過するが、 人気は高まる一方のようだ。その3年前の9年前から、早朝、信濃川の土手の 一周をポタリングをしていることもあり、あのカメラ目線が実感できる。 野鳥の囀り、新鮮な空気、霊気と重なった陽光、川面の輝きとセセラギ。 来月から11月までの楽しみに楽しみになっている。走行距離は地球半周は しただろう。アクティブ凡々の習慣の一つですか。 ・・・・・・ 5473,閑話小題 〜歴史上稀なる恵まれた時代を生きてきた 2016年03月10日(木) * 我われは、日本人数が最大の時代の先っぽに生きている 私たちの世代は、まさに日本の人口のピークになった時代に生きてきた。 確かに恵まれた時代環境に生きていることに気づくべきである。 それも終わろうとしているが・・ 平成20年12月の1億 2809万9千人をピークに、 若干の増減を繰り返してきた。 〜昨日のニュースによると、 《 総務省が26日公表した2015年国勢調査の速報値で、日本の総人口は 1億2711万人。前回10年の調査より94万7千人(0・7%)減り、 1920年の調査開始以来、初めて減った。首都圏を中心に人口が増える一方、 地方で減少しており、二極化がさらに強まった。》とあった。 たまたま9年前の同月同日の3月9日に「日本の人口動態の推移」をテーマに していた。第二次大戦直後に生まれ、米ソの冷戦の最中、地政学的の好条件の中、 奇跡的な恵まれた環境の中で生きてこられたことに私たち世代は感謝すべきだ。 それも風前の灯になってきた。そして、最期の祭典、そう東京オリンピックで、 終わりを告げることになる。 〜9年前のテーマより
――― 2166, 日本の人口動態の推移 2007年03月09日(金) 「超リタイア法」ー野口悠紀雄 ー読書日記 解りやすく、面白い本である。 その中で人口動態が書いてあったが、解りやすく要点がまとめてある。 日本の人口が一昨年から減少に転じた。それなら、歴史的にみて日本の 人口はどのように推移していったのか知りたくなるのが人情である。 人口推移を大雑把にまとめれば、 ・1600年(1200万人)から1700年(2769万)までの間に倍増し、 その後江戸時代の終り(3228万)までの約150年間はほぼ一定だった。 ・明治維新(3481万人)から昭和の初め(6000万)までに倍増し、 ・さらに昭和初めから現在までに倍増した。 400年で10倍、 140年間で4倍、 80年間で2倍に増え、 今後約100年の間に半分に減ることになる。。 〜(略)〜 時点(2003年6月)の日本の総人口は、1億2761万人と推計されている。 昭和の初めから、約2倍に増加したことになる。 しかし、これがピークであり今後日本の人口は、 継続的に減少してゆくものと見られている。 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成14年1月推計) によれば、2006年にピークになり、2010年に1億2747万人、 20年には1億2410万人になる。その後、30年に1億1758万人、 40年に1億938万人になる。そして、50年に約1億人となり、 2100年には、約6413万人になるものと予測されている。 我われは、日本列島に生息する日本人数が最大になったさまを見ている。 ――― ▼ 時代背景にはグローバル化がある。世界の平準化は決して日本にとって、 バラ色ではなく、人口のマイナス分が個々の生活に比例してマイナスに働く。 これだけ、戦中時代に生まれた、所謂、戦中まれの人たちは、時代の変遷を 目の当りにしただけで、生きてきた甲斐、価値がある。大衆は所詮、大衆! で、以下の、宇宙の視点の去年の内容に続いていく。 ・・・・・・ 5838,閑話小題 〜涙を流すより、考えよう 2017年03月10日(金) * 涙を流すより、考えよう 先日のNHK・BSスペシャル番組で、アウシュビッツの日本人ガイドが、 「涙を流すより、考えよう」の言葉を紹介していた。その日本人ガイドを 指導した生残り受刑者の切実な言葉、「涙を流すより、考えよう。」、 6年前から現在に至る日々の心の葛藤をたった一言で表現されたような。 アウシュビッツには世界各国のガイドの多くが、アメリカの白人至上主義や、 欧州の移民反対などの右傾化に大きな不安を抱えているという。ナチがユダヤ人 を虐殺した現場からみえる時代の潮流は、当時を彷彿させるのだろう。 〜NHKのHPより〜 ≪ 100万人を超えるユダヤ人が虐殺されたアウシュビッツ強制収容所。 その悲劇を伝え続けているのが、世界各国出身のガイドたち。今、ガイド たちは、大きな危機感を抱いている。移民や難民をめぐり広がる排斥の声。 世界が分断を深める中で、自分たちは何を伝えるべきなのか。ただひとりの 日本人ガイド・中谷剛さんも語るべき言葉に悩んでいる。 揺れるアウシュビッツのひと冬を追った。 ≫ ― ▼ 印象的だったのが、強制収容所の近くにある大きな屋敷。 「あれが、当時の収容所の所長を務めていたヘスの家です。奥さんを愛し、 子ども4人居て…」の説明。彼は家族を大切にし、真面目に生活を送って いたが、日々の仕事では何千の人間をガス室に送り、焼却処分をしていた。 本人にとって、時代に迎合し、自分は傷つかず、社会の勝ち組と自認し、 それを良しとする大義を拝み続けただけ。「目的は手段を正当化する」と すると、白人第一主義は、ナチや、毛沢東、スターリンの大量虐殺の道を 欧米社会が歩むことになる。しかし、反グローバるも必要?今さら無理! ・・・・・・ 5108,閑話小題 〜地動説以来の大発見 2015年03月10日(火) * 面白ネタ〜地動説以来の大発見 誰かとの会話に使える、ある面白いネタを紹介する。 以前、ここで取上げた村山斉著「宇宙は本当にひとつなのか」を、 世間話風に、思うまま書いたもの。 《 天動説から自動説のコペルニクス的転回を知っているよね。 ところが、それに匹敵するか、それ以上の宇宙的大発見が2003年に 観測された。星や銀河、それを形作るすべての元素のエネルギーは宇宙全体の 4・4%で、目に見える星や銀河は、宇宙の中のほんの一部分でしかないもの。 残る96%は何かというと、23%が暗黒物質で、約73%が暗黒エネルギー。 それを合わせると、残りの96%で、元素エネルギーを合わせ100%。 しかし、その正体は殆ど、つまり宇宙の殆どが分かってなかった。ところが、 その暗黒物質が分かる一歩手前まで来たのである。この暗黒物質の研究から 出てきた考えが、宇宙はもっと沢山、もしかしたら10の500乗個もあるかも しれないという宇宙多元論。多くの宇宙の「たまたま」真空のエネルギーが 十分小さかったものがわずかあり、私たちの宇宙は、その一つだったという説。 そのダークマターと、ダークエネルギーが違う宇宙からループ状の管を通って、 この宇宙に流れ込んでいる。ビッグバン以来、宇宙が拡膨張しているが、 遠くに行けば行くほど、濃度が低くなるはずなのに、全然薄くらないのは、 ダークマターとダークエネルギーが、この宇宙に流れ込んでいるため・・ その物質の大きさが、マイナス10の35乗。他の宇宙の数は10の500乗も 存在するという。ところで、人間のサイズを1m単位とすると、この宇宙の果て まで10の27乗で、光の速度で138億年、かかるらしい!100億は 10の27乗。直径で276億光年の広さになる。私たちはマイナス10の 35乗と、プラス10の27乗の世界に生きていることになる。》 この話、受けるはずだが、現実に溺れている知的興味の無い人は白ける? 「それがどうした?」と訝る、あの男?の顔が浮かぶ。相手を選ばなければ。 「で、どうしたの?」 「・・・ どうもしません」 外は天風が吹いている。 ・・・・・・ 3987, 宇宙論のコペルニクス以上の大転換 2012年02月24日(金) 宇宙は本当にひとつなのか ー1 * 我々の宇宙は10の500乗分の1個でしかない! 2003年を境に宇宙論は、コペルニクス的大転換に匹敵する以上に変わった。 コペルニクスが地球が宇宙の中心と思っていたところに、実は太陽が中心で、 その周りを地球が周っているに過ぎないと主張した以上の大きな衝撃的進展。 それは、観測の結果から宇宙全体のエネルギーの内訳が明らかになった。 星や銀河、それを形作るすべての元素のエネルギーは宇宙全体の4・4%で、 目に見える星や銀河は、宇宙の中のほんの一部分でしかないものだった。 ここで、残る96%は何か? というと23%が暗黒物質で、約73%が 暗黒エネルギー。それを合わせると、残りの96%になり、元素エネルギーを 合わせると100%。しかし、その正体は殆ど分かってなかった。 つまり、宇宙の殆どが分かっていなかった。ところが、その暗黒物質が分かる 一歩手前まで来たのである。この暗黒物質の研究から出てきた考えが、宇宙は もっと沢山、もしかしたら10の500乗個もあるかもしれないという宇宙多元論。 たくさんある宇宙の「たまたま」真空のエネルギーが十分小さかったものが わずかあり、私たちの宇宙は、その一つだったという説。殆んど宇宙のことが 分かってなかった事実と、我々の宇宙は、気の遠くなるような多くの宇宙の 一つでしかない裏ずけがで始めてきた。学生時代にビッグバンとブラック ホールの理論を知ったときの新鮮な驚きを今でも憶えている。その後の科学の 飛躍的進展で、宇宙のことが格段に知られるようになった。その一つに ブラックホールの先が違う宇宙への入り口ではないかという説。 それが2003年を境にコペルニクス的大転換以上に変わったというのを 最近、知ることになった。哲学が宇宙の外があるかどうかを論じているが、 科学は、宇宙はもっと多くあり、10の500乗もある可能性を論じている。 科学が哲学を遥かに超えたことになる。 永遠の中の有限の存在を知った 人間が、その苦しみを緩和するためつくり上げた神も、多元宇宙論を知ると、 所詮は、そこまでということが分かる。私にとっても、衝撃的大転換である。 137億年前のビッグバンで我々の(今度から、我々の、を付ける)宇宙が 出現し、その広がりには千から2千億の星からなる銀河が、100億もある。 そこには星の消滅の時に生じる空間の歪みが、ブラックホールになり、 周辺の星を吸い込んでいる。それは、他の宇宙に通じる通路と思われる。 これが、私の知っていた宇宙である。それが、気の遠くなる数の多くの 宇宙の一つというと、根本が変わってくる。 ・・・・・・ 2012/03/03 宇宙は本当にひとつなのか ー2 「宇宙は本当にひとつなのか」 村山斉著 先日、「宇宙論のコペルニクス以来の大転換」について書いたが、 そのタネ本が、この「宇宙は本当にひとつなのか」。私にとって、世界観が ひっくり返るほどの驚きである。オーバーにいえば夜半に目がさめ、これを 考えると息苦しくなるほど。宇宙の果てがあるのか、時間の始まりがあるのか、 神の存在とは、自由とは何か、どこまで自由になれるのか?などの問いは、 この本を読んでしまうと根底から揺らいでしまう。前提が宇宙がひとつ、 だったのが、10の500乗の宇宙の存在の可能性を突きつけられれば、 今までの宇宙論と、世界観は何だったのか?になる。コペルニクスの地動説が 事実と知った時のキリスト教徒のようなもの。これは万物の存在に根底から 問い直しを迫った宇宙論になる。 「宇宙で原子でできている目に見える物質は5 %に満たず、残りの約23 %は 正体不明の暗黒物質(ダークマター)と、73 %の暗黒エネルギーが占めている。 それが、どうもあるらしい。ということは、宇宙の約96%は正体不明で、それら は他の宇宙から、私たちの宇宙に流れ込んできている 」という途方もない説。 まず、「 第一章 私たちの知っている宇宙 」から、幾つか書き出す。 * 私たちの知っている宇宙 ・ 地球が太陽の周りを回る速さは、秒速 30 km。 ・ 星の成分は光を分析することで解る。 温度が高い場所ではどんな物質でもガスになる。 光がガスの中を通るとガスにより決まる波長が吸収される。 このスペクトラムの欠けで元素がわかる。 ・ 宇宙の年齢は137億年。宇宙が膨張して38万歳のときに電子と原子核が くっついて光が真っ直ぐ進めるようになる(宇宙の晴れ上がり)。 このときの光が宇宙背景放射である。 地球の年齢は約46億年。 ・ 2006年8月に冥王星は惑星から準惑星に格下げになった。光の速度で4時間。 月は7分。太陽系の中で恒星は太陽だけ。次に近い恒星はケンタウルス座 プロキシマ星で4.2光年。 我々の天の川銀河には約2000億個の星がある。 太陽系は中心から28千光年離れた端に近い場所にあり、天の川銀河では、 まだ若く星や惑星が生まれている。太陽系は銀河の中心を秒速220kmで動く。 ・ 銀河団より広い6.6億光年でみると、銀河は一つの点になり、線のように つながったフィラメント構造と空洞になった泡になる。 これを宇宙の大規模構造という。 ・ 60億光年位の範囲で見ると、宇宙はだいたい均質で同じような性質を持つ。 これを宇宙原理という。 ・ スイス・ジュネーブ郊外の地下一周27kmの世界最大の加速器 「大型ハドロン衝突型加速器」でビッグバンを再現する実験を行なっている。 ここでは、ブラックホールをつくる計画があり、できれば4次元以外の次元、 つまり、異次元があるという証拠になる。そうすれば、異次元の中を運動する 物質の暗黒物質の正体もわかるかもしれない。 ▼ この数年来で最も面白く、ショックを受けた本である。このところ、 ショックのことが多い。異次元世界、いや異次元宇宙があるとはね
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6568,閑話小題 〜「人のする9割は間違ったことをしている」 |
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2019年03月09日(土)
* つれづれなるままに 出自は忘れたが、「人のする9割は間違ったことをしている」の言葉が妙に 頭に残っている。 人生全般にいえることか? 誰も自分のすることは正しいと 信じて疑わないで生活をしている。ところが、ある日、否応なく、思いもしない 激変の黒鳥が舞い降り襲いかかってくる。これは東北大震災の被災や、イラク、 シリアなどの中東をみれば解る。 その時に初めて、「何をしてきたか」 「何だったのだろう」という、根本的問い直しが始まる。 人生の長い道で知ったのが「最悪の裏腹に最善」が…「最善の裏腹に最悪」 があること。 母親が晩年、私に語った話が、これ。 《結婚して数年。小姑に虐められて、耐えきれず実家に帰った時の祖母の言葉… <人生で一番苦しい時が最も良い時なのよ! 味わいなさい!>の言葉でハッと して我に返り耐えることが出来た。人生を振返ると、全く、そのとおりだったと!》 改めて振返えみると、逆境と思っていた時節ほど、実は順境だったのでは? あれは、順境でも逆境でもない。「順調」そのものでないかと! ― 面白い夢をみた。 面接をされている相手に、マル秘データーが握られて、 「御前の秘密を握っているぞ!」と無言で語りかけられている物語? 離婚に 至るほどの悪いこともしてないし、「後味の悪さが残ることはしない」は、 個人主義を標榜するものの前提条件。それで尚、後味の悪さは残ってしまうのは 致し方がない。。会社経営も、様々な利害関係が絡みトラブルは付きもの。 それも最小?のつもりだったが… 事業経営も、人生も、気が強くなければ 務まらない。その気の強さが、 自分の歪みを棚に上げて、他者を攻撃する。ところで、あの手の中のデーター の中身は何? 他人のことなら、簡単に推測できるが。 人生を生き抜くに、 <ご覧のとおり、そのまま結構> だが、果たして言い切れるだろうか! ― 先日、少年4人が、仲間?の一人をリンチにした動画が拡散したのを切っ 掛けに逮捕された。劣悪な家庭環境から学業についていけない不良?は、学年に 数人は存在している。その殴る蹴るは日常茶飯事…。 ところが撮影され、投稿 されて拡散すれば全国ニュースになり、逮捕に至る。 落ちこぼれも、おちおち 突っ張っていられない時代。 暴力団の脅し、恐喝、強請りも、情報端末で記録 されれば、即、逮捕。情報化は相互監視の側面が強くなる。 大方の地域社会は、 500m〜5km程の範囲で形成されている。情報端末は、その人的環境の枠組みを いっそう強くもするし、希薄にもする。 ― 昨夜は飲み会。17時半から始まり、帰って就寝したのが23時。今朝は5時に起床。 2軒目に同級生に遭遇して盛上る。殆ど話をしたことがなかった人だが、ハイに なって… よくあるパターン。昼は、シネマ。明日の丁度良いネタですか。
・・・・・・ 6204,閑話小題 〜スペイン風邪 2018年03月09日(金) * インフルエンザの時節に考える 例年のごとくインフルエンザが流行っているが、第一次世界大戦の最中の スペインかぜは、記録に残ってる中で、人類最初のインフルエンザの大流行 (パンデミック)である。 ネット辞書によると… ≪ ・感染者は約5億人以上、死者は5,000万人から1億人に及び、当時の世界人口 は約18億人〜20億人と推定されているので、全人類の約3割近くがスペイン かぜに感染したことになる。 ・日本では、当時の人口5,500万人に対し39万人(当時の内務省は39万人と発表 したが、最新の研究では48万人に達していたと推定されている)が死亡、 米国でも50万人が死亡した。これらの数値は感染症のみならず戦争や災害など すべてのヒトの死因の中でも、もっとも多くのヒトを短期間で死に至らしめた 記録的なもの(ただし、第一次大戦の戦死者のうち、戦闘活動による死亡以外 が多く占め、スペインかぜによる戦病死も含まれていることから、スペイン かぜの死亡と第一次大戦の戦死者には重複がある)。 〜流行の経緯としては、 ・第1波は1918年3月に米国デトロイトやサウスカロライナ州付近などで最初の流行 があり、米軍のヨーロッパ進軍と共に大西洋を渡り、5〜6月にヨーロッパで流行。 ・第2波は、1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、病原性がさらに強まり、重症 な合併症を起こし死者が急増した。 ・第3波は、1919年春から秋にかけて第2波と同じく世界的に流行した (日本ではこの第3波が一番被害が大きかった)。 犠牲者が主に若い健康な成人だったのはなぜなのか、これまで明らかになって いなかった 答えは驚くほどシンプル。1889年以降に生まれた人々は、1918年 に流行した種類のインフルエンザウイルスを子どもの頃に経験していなかった ため、免疫を獲得していなかったのだ…。≫ ≪ スペイン風邪の正体は、A型インフルエンザウイルス。それまでヒトに感染 しなかった鳥インフルエンザウイルスが突然変異を繰り返すなかでヒトに感染 する新型インフルエンザになったと考えられています。 4000万人の死者数といわれても、あまり実感できないが、第一次世界大戦での 死者数が1600万人ともいわれますから、4000万人いうと、その倍以上。しかも この1600万人には、戦場でスペイン風邪に感染して死亡した兵士も含まれ、 戦死者のおよそ3分1は、スペイン風邪が原因とされています。≫ ― 以上の経過からして、パンデミックの恐ろしさは分かる。 そこで「パンデミック」で検索すると、 【 パンデミックとは、感染症の全国的・世界的な大流行をいう。爆発感染など とも表現される。古くは、14世紀のヨーロッパにおけるペスト(黒死病)、19世紀 以降7回にわたって発生したコレラの大流行などがある。 また、昨今では 「インフルエンザ・パンデミック」と同義語として使われることもある。インフル エンザ・パンデミックとは、新型インフルエンザウイルスがヒトの世界で広い範囲 に急速に感染して広がり、世界的に大流行している状態である。】とある。 ― ▼ 飛行機などにより、僅かな時間で、人体を通して世界中に拡散する時代、 いつ何時、新しいウィルスで数百万、数千万人の命が奪われる可能性が、何処 にもある。さらに細菌やウイルスや化学毒素による、テロの危険がある。そう遠く ない近未来に人類が絶滅する可能性もある。百年持たないとも言われているが…
・・・・・・ 4001,4000回の随想日記 ー2 2012年03月09日(金) 「11年も休むことなく2〜3時間もかけてエネルギーを入れて、それが何?」 という疑問が立ち上がる。そのことは私自身が、まず感じていること。40歳 後半から60歳まで、秘境・異郷旅行に年数回行っていた折に、義母が家内に、 「何で好きこのんで、そんなところにワザワザ出かけるのか分からない」と、 首を傾げていたという。これと同じ。そこで大自然の懐の中で出会う感動は、 実際に経験しないと分からない。毎日、一文章を書き上げる習慣で得られる 知識と情報の蓄積が、物事の視点を変ていく面白さは、実際に書き続けないと 分からないのと同じ。1ヶ月ほど前に朝日新聞の投稿欄に面白い。要約をすると ≪ 自分は退職後、ボランティアで忙しく充実した日々をおくっているが、 聞くところ、定年後、暇を持て余して図書館で時間潰しをしている人が多い という。それなら自分のように人のため、世のために、ボランティアをする道 がありますよ!≫ 一見、正しく、道理である。ボランティアこそ定年後の 人生の義務かもしれない。 しかし図書館に通い人生の経験の糧を得た後の 読書もベストの時間の使い方になる。問題は自分のボランティアに酔いしれて、 読書三味の人が、ただ時間潰しにしか思えない自惚れに気づかないこと。 その人の人生の余白の埋め方は当人が決めること。それを批判する知性が問題。 万人が、このことと似た勘違いをし自画自賛をしている無知の自分に気づかない。 四千回も書き続けている自分に自己満足をしているのと、ボランティアを自画 自賛している人を合わせ鏡にして、そのバカさを、自覚していない愚かな自分が、 ここにいる。自分のため、11年、書き続けてきた、ただそれだけのこと。 人生は、経験と知識と感動を得ていく旅路である。面白いのは、書いている プロセスで、自分の枠組が自然と浮かび上がり、内側を覗き見えてくること。 ・・・・・・ 5107,閑話小題 〜「セルフディアローグ」とは 2015年03月09日(月) * 「セルフディアローグ」とは ー内なる親愛なる対話相手は、数年後の私とする「セルフディアローグ」 という言葉があった。 内語の自己対話である。創業計画や、事業計画を練る とき、思い浮んだことをノートに書きなぐり、独り内語を声に出して、 テーゼ、アンテーゼ、そしてジンテーゼへの対話をする。 〜この言葉をネット検索で調べると〜 ≪ セルフディアローグとは、内語たる自己対話の相手(対自)を、自分を大切 にしてくれる友人として対話すること。日記が、これ。ディアは「親愛」、 ローグは「言葉」。親友が失敗したとき、励ましたり慰めたりするが、自分が ミスを犯したとき、何ゆえ自分を怒ったり自己卑下したりするのか。対話の相手 を外部から刷り込まれた自己認知を中心にしないで、親愛なる対話相手を自分の 中に作るのです。≫ とあった。 読書も、日記も、随想も、そこに自己対話。この随想日記も、一種 「セルフディアローグ」になるが、後年、再読する時、当時の自分との自己対話 が何とも奇妙。それも毎朝、過去の同月同日分を読み返し内省する。一種の瞑想? 写真家が動物や大自然の景色をシャッターチャンスを待つ間、独り頭の中で、 言葉を探すという。それは被写体と、自分との間に生じるセルフディアローグ でもある。『対話の相手を外部から刷り込まれた自己認知を中心にしないで、 親愛なる対話相手を自分の中に作るのです。』が、よい。 私など、このブログの想定したビュアーと、来年、再来年の同月同日の自分を 「親愛なる対話相手」としている。だから、どうしても本音の吐露になる。 ・・・・・・・ 3635, 他のせいにするな! 2011年03月09日(水) 「自分の感受性くらい」 茨木のり子 ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを 怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを 暮らしのせい にはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ ▼ 自分を批判する目が失われることが、老いの一現象かもしれない。 若い人でも、心が老いてしまっている人がいる。その目は他人にいき、 己の乾いた心が硬直しているのが見えなくなってしまっている。 「駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄」 が身に沁みる! とはいえ、100年、500年来の地殻変動であることは確か。 「駄目な一切」を「時代のせい」ではなく、「他のせい」にするな、 ということ。 感受性が鈍るから。 ・・・・・・・ 3270, 焼き鳥は何故串刺しにするのか? 2010年03月09日(火) 図書館で書棚を見ていたら「焼鳥は何故串刺しか?」という本があった。 「何々??」と手にとってみたが、成るほどと思う部分があった。 迷ったが借りてはこなかった。記憶に残ったことといえば、ー串刺しにするとー ・何本食べたか出す方も、食べる方も分かりやすい。 ・串は食べやすい。箸を使うことなく串を口に持っていける。 ・皮、ハツ、モツ、軟骨など、多品種にできる。 ・焼き台で焼くのに串が最適。 (かつ火が通りやすく、生焼きを避ける) ・肉や内臓の切れ端が無くすことができる。 ・内臓など安い材料のものを、串に刺すことで、見た目に良く見える。 このように、改めて考えると要領を得ている。 最近、串刺しをしないで、材料を焼くだけの焼鳥を居酒屋で見かけるが、 何か様にならない。串焼に刺した肉や魚などを鉄板の間に挟んで焼く専門店 がある。駅前に一店しか成立をしないが、焼き鳥の方が人気が高い。 串ものといえば串団子がある。これも串刺しにすることで一々箸で摘むこと なく食べることができる。蒲焼も串を通して焼くが、出すときは串を抜く。 焼き鳥の焼き台で一本一本がクルクル回転するものや、ベルトコンベアで 一回転する間に自動的に焼き上げるものもある。また火も炭のような金属を 熱して焼くものなど、色いろな工夫もされてきている。冷凍は客に嫌われる ので、食肉屋が串に刺したものを配達するのもある。豚肉や内臓を串に刺す 焼とんは、戦後の食糧難のときに苦肉の策でできたという説がある。 最近、スーパーなどで中国製の冷凍のものを見かけるが、やはり焼き鳥屋で 酒を傾けながらが良い。
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6567,閑話小題 〜白鵬よ、モンゴル大統領を目指せ! |
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2019年03月08日(金)
* 白鵬よ、モンゴル大統領を目指したら! 貴乃花が、次のステージに向かって動き出した。あのサッパリした表情。 少なくとも、大相撲協会の理事長より遥かに条件が良い。顔見せパンダとして 東京オリンピック協会の役員の1人にでも… その前に代議士選挙ですか。 生れる前から、相撲の世界にドップリ浸かっていた人間が、離婚をした上に、 一匹狼とは… まず精神の切替えに2年は要する。『精神は自由ほど不自由』を 肌身に感じとり、新たに、問題から目を逸らさず判断、決断をする難しさは 並大抵ではない。少なくとも、あの延長上より、道は大きく開ける。あれはあれ。 8年前、20年、40年前の自分と重なる部分が… あのままでは、親父の 大関・貴乃花と同じくストレスで早死に! まあ、良かった。世の中、粗悪の 人間が多いからね! 他人事でないか? 人生の味わい深い経験は、50歳辺り から経験できる。見えない筈の先が、見えてくるため。それも、思い込みとして。 ところで白鵬よ。年内でキッパリ引退をして、数年後にモンゴル大統領に 立候補を宣言したら。 この男なら可能な筈。日本で門外不出の優勝回数 重ねたことを考え合わせると、話題性もあるし― 9割かたは可能である! 要するに地頭が異常に良い! ハロー効果もあるだろうが… ― 逮捕されていたゴーンが108日ぶりに釈放された。工事関係者に扮して隠れる ように記者団の前に現れた姿は往年の姿がない。これも一週間もすればギアが 元に戻り、執拗な反撃が始まる。出世街道を順調に駆け上がってきたゴーン。 さて次のラウンドは? 一度、道を踏み外すと、元に戻すに膨大なエネルギーを 要するのは人の常。次期フランス大統領を狙っていた飢えた狼、さて如何する?
・・・・・・ 6203,閑話小題 〜宇宙は本当にひとつなのか −9 2018年03月08日(木) * 再び、多次元宇宙論 6年前に、8回にわたって要約していたテーマ。内容は遠大で、当時の驚きが そのまま伝わってくる。自分の死など大したことはないと、宇宙科学に面前に 突きつけられたようだ。 <我々の宇宙は10の500乗分の1個でしかない!>という科学的事実?の前に、 プーチン、習主席、金、トランプが、それが如何した? 一兆、100兆、千兆円 が何んだ? 人生の一大命題の「死」の問題も、些細でしかなくなるような思い に誘う破天荒な説である。6年前、ここにビッグバンが137億年前とあったが、 数年前に、正式に1億光年がプラスされた。1億光年といえば、気の遠くなる数値。 半世紀前の学生時代に「ビッグバン」を知り、驚いた。宇宙に外側があるか?が、 そこに、多元宇宙論である。6年前も、驚きそのままを書いていた。この本を読む までは、宇宙は拡大するにつれて、密度が薄れていき、最後は縮小に転じて消滅 するとあった。観測からして、薄れてないという。他宇宙からループ状の管から 我々の宇宙に素粒子が注ぎ込まれており、永遠に拡大し続けるという。私たちは 三次元世界に生きているが、宇宙には7次元、8次元の世界があるという。三次元 世界からは考えられない次元というと、私たちは、宇宙も、世界も殆ど知らない ことになる。子供じみたような、異次元宇宙の知的生物の管理下にあるのでは? という説がまことしやかに語られている。それを否定する実証が不可能とか。 論理の飛躍は、ここで止めておくが、孔雀の羽根のデザイン? 高度の知的 レベルの…と考えたくもなる。自己の存在を含めて、世界は、宇宙は不思議である。 私たちは何処から来たのか?=ビッグバン。 何処に 行くのか?=いったん消滅。 はたまた多宇宙の一つに? 生残りし者の心の内? 宗教めいてきたか! 重油で燃やされ、永遠の彼方に消滅するのが現実? …で、魂とは何ぞや? このブログに残した魂を込めた言葉。 私の両親をみると、娑婆に残した愛情。 心残りだったのだろうが…
・・・・・・ 3987, 宇宙論のコペルニクス以上の大転換 2012年02月24日(金) 宇宙は本当にひとつなのか ー1 * 我々の宇宙は10の500乗分の1個でしかない! 2003年を境に宇宙論は、コペルニクス的大転換に匹敵する以上に大きく 変わった。コペルニクスが地球が宇宙の中心と思っていたところに、実は太陽 が中心で、その周りを地球が周っているに過ぎないと主張した以上の大きな 衝撃的進展という。それは、観測の結果から宇宙全体のエネルギーの内訳が 明らかになった。星や銀河、それを形作るすべての元素のエネルギーは宇宙 全体の4・4%で、目に見える星や銀河は、宇宙の中のほんの一部分でしか ないものだった。ここで、残る96%は何か? というと23%が暗黒物質で、 約73%が暗黒エネルギー。それを合わせると、残りの96%になり、元素の エネルギーを合わせると100%。しかし、その正体は殆ど分かってなかった。 つまり、宇宙の殆どが分かっていなかった。ところが、その暗黒物質が分かる 一歩手前まで来たのである。 この暗黒物質の研究から出てきた考えが、宇宙はもっと沢山、もしかしたら 10の500乗個もあるかもしれないという宇宙多元論。たくさんある宇宙の 「たまたま」真空のエネルギーが十分小さかったものが僅かあり、私たちの 宇宙は、その一つだったという説。殆んど宇宙のことが分かってなかった事実と、 我々の宇宙は気の遠くなるような多くの宇宙の一つでしかない裏ずけがでてきた。 学生時代にビッグバンとブラックホールの理論を知ったときの新鮮な驚きを 今でも憶えている。その後の科学の飛躍的進展で、宇宙のことが格段に知られる ようになった。その一つにブラックホールの先が違う宇宙への入り口ではないか という説。それが2003年を境にコペルニクス的大転換以上に変わったという のを最近、知ることになった。哲学が宇宙の外があるかどうかを論じているが、 科学は、宇宙はもっと多くあり、10の500乗もある可能性を論じている。 科学が哲学を遥かに超えたことになる。 永遠の中の有限の存在を知った人間 が、その苦しみを緩和するためつくり上げた神も、多元宇宙論を知ると、所詮は、 そこまでということが分かる。 私にとっても、衝撃的大転換である。 137億年前のビッグバンで我々の(今度から、我々の、を付ける)宇宙が 出現し、その広がりには千から2千億の星からなる銀河が、100億もある。 そこには星の消滅の時に生じる空間の歪みが、ブラックホールになり、周辺の 星を吸い込んでいる。それは、どうも他の宇宙に通じる通路と思われる。 これが、私の知っていた宇宙である。それが、気の遠くなる数の多くの宇宙の 一つというと、根本が変わってくる。 ・・・・・・ 3995, 宇宙は本当にひとつなのか ー2 2012年03月03日(土) 「宇宙は本当にひとつなのか」村山斉著 先日、「宇宙論のコペルニクス以来の大転換」について書いたが、 そのタネ本が、この「宇宙は本当にひとつなのか」。私にとって、世界観が ひっくり返るほどの驚きである。オーバーにいえば夜半に目がさめ、これを 考えると息苦しくなるほど。宇宙の果てがあるかどうか、時間の始まりがある のか、神の存在は、自由とは何か、どこまで自由になれるのか?などの問いは、 この本を読んでしまうと根底から揺らいでしまう。 前提が宇宙がひとつ、 だったのが、10の500乗の宇宙の存在の可能性を突きつけられれば、 今までの宇宙論と、世界観は何だったのか?になる。コペルニクスの地動説が 事実と知ったキリスト教徒のようなもの。 これは万物の存在に根底から問い直しを迫った宇宙論になる。 「 宇宙で原子でできている目に見える物質は5 %に満たず、残りの約23 %は 正体不明の暗黒物質(ダークマター)と、73 %の暗黒エネルギーが占めている。 それが、どうもあるらしい。ということは、宇宙の約96%は正体不明で、それら は他の宇宙から、私たちの宇宙に流れ込んできている 」という途方もない説。 まず、「 第一章 私たちの知っている宇宙 」から、幾つか書き出す。 * 私たちの知っている宇宙 ・ 地球が太陽の周りを回る速さは、秒速 30 km。 ・ 星の成分は光を分析することで解る。温度が高い場所ではどんな物質でも ガスになる。光がガスの中を通るとガスにより決まる波長が吸収される。 このスペクトラムの欠けで元素がわかる。 ・ 宇宙の年齢は137億年。宇宙が膨張して38万歳のときに電子と原子核が くっついて光が真っ直ぐ進めるようになる(宇宙の晴れ上がり)。 このときの光が宇宙背景放射である。 地球の年齢は約46億年 ・ 2006年8月に冥王星は惑星から準惑星に格下げになった。光の速度で4時間。 月は7分。 太陽系の中で恒星は太陽だけ。次に近い恒星はケンタウルス座 プロキシマ星で4.2光年。我々の天の川銀河には約2000億個の星がある。 太陽系は中心から28千光年離れた端に近い場所にあり、天の川銀河では、 まだ若く星や惑星が生まれている。太陽系は銀河の中心を秒速220kmで 動いている。 ・ 銀河団より広い6.6億光年でみると、銀河は一つの点になり、 線のようにつながったフィラメント構造と空洞になった泡になる。 これを宇宙の大規模構造という。 ・ 60億光年くらいの範囲で見ると、宇宙はだいたい均質で同じような性質を もっている。 これを宇宙原理という。 ・ スイス・ジュネーブ郊外の地下一周27kmの世界最大の加速器 「大型ハドロン衝突型加速器」でビッグバンを再現する実験を行なっている。 ここでは、ブラックホールをつくる計画があり、できれば4次元以外の次元、 つまり、異次元があるという証拠になる。そうすれば、異次元の中を 運動する物質の暗黒物質の正体もわかるかもしれない。 ▼ この数年来で最も面白く、ショックを受けた本である。このところ、 ショックのことが多い。異次元世界、いや異次元宇宙があるとはね。 ・・・・・・ 3998, 宇宙は本当にひとつなのか ー3 2012年03月06日(火) 「宇宙は本当にひとつなのか」村山斉著 「暗黒物質ーダークマター」「暗黒エネルギー」「多次元宇宙」 「多元宇宙」が、この本のキーワード。 まず、「暗黒物質ーダークマター」から取り上げてみる。 * 「暗黒物質ーダークマター」とは? 目で見えなくて正体不明だが重力を持つように観測されるものを 暗黒物質と呼ぶ。銀河は遠くに行っても星やガスの速度は遅くなっていない。 このためには、見えない物質(暗黒物質)が銀河の端に行くほど増加して いなければならないことになる。また、遠くの銀河団の光が巨大な重力に よって曲げられている。これから暗黒物質が存在していることがわかる。 そもそも、この暗黒物質がなければ、地球も、太陽も星も、銀河も生まれ なかった計算になる。この暗黒物質は何物とも干渉しないので、今この 瞬間にも私達の周辺、身体をすり抜けている。暗黒物質の有力候補が アクシオンと、超対称性粒子のニュートラリーノであると理論的に予言、 期待されている。 ニュートリノ観測結果から、銀河系の中にある星はすべて原子できている と結論。銀河系全体では、その中心からの回転速度の観測から、見えないが 重力を持つもの(暗黒物質と命名)が存在し、宇宙進化のシミュレーション から暗黒物質が存在しないと現在の宇宙は存在しなかったことになる。最新の 宇宙研究の現場では、この「暗黒物質」をつかまえる一歩手前まで来ている。 現在、仮説としては、「暗黒物質は異次元から来る使者であるという可能性」 が、まじめに議論されている。 ー以下は、暗黒物質についての箇所であるー 【 私たちは学校で、万物は原子でできていると習いました。ですが、 その原子は宇宙全体の5%にもならないのです。ここで疑問になるのが、 残りの95%は何なのか。実は約23%は暗黒物質で、約73%を占めるのが 暗黒エネルギーなのです。全部足すと誤差の範囲でちゃんと100%になります。 暗黒物質も暗黒エネルギーも、名前はついていますがその正体はわかりません。】 【 この考え方が最初に提起されたのは1933年のことです。銀河団の中の 銀河の運動を観測したフリッツ・ツビッキーが、最初にそういった。 最近の観測では銀河団のほとんどが暗黒物質でできている。どうしてそれが 分かるのか?重力レンズ効果を利用し暗黒物質の分布が分かります。 重力レンズ効果とは、アインシュタインが予言したもので、光は重力に引っ張 られて曲がる。 そのため、遠くにある銀河や星の光は変形して地球に届く。 この重力レンズ効果が、今は正確に測定することができるようになったのです。 暗黒物質の分布地図作りではっきりしたことは、暗黒物質は原子ではない、 つまり宇宙にある物質の8割以上は、原子ではないということ。】 【 暗黒物質は、ニュートリノ以上に、他の物質と反応せずに、地球なども すぐに通り抜けてしまう物質です。電子やニュウトリノと同じような小さな 粒々の粒子だと思われる反応はしない重い素粒子と想像される。】 ▼ ビッグバンから、この宇宙が始まったというが、その元になる素粒子が、 どうして生まれたかは謎のまま。暗黒物質が、他の宇宙から来たというなら、 ビッグバンの原因が、暗黒物質が来た原因を探し求めていく中で分かってくる のでは?と思われる。
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6566,閑話小題 〜「空を飛びまわるにわとり」 ー3 |
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2019年03月07日(木)
* 情報が、モノから独り立ちした時代 15世紀半ばにグーテンベルグの印刷技術が発明されて、情報が格安に普及 されるようになった。これは人から、大量の「印刷物」への情報の移動を意味する。 そして550年後の21世紀には、スマートフォンなどで、「情報が紙と人間から解き 放され、一人立ちをした。この意味は甚大である。 その次は、2045年問題。 <AIが人間から一人立ちをする可能性>が論じられている。情報化社会の到来が、 世界を激変させている。情報化の進展は、3,30,67%の社会格差が、より鮮明に 露呈する。一人一人が、強い絆で結ばれる反面、隔絶される社会の到来。 満員電車内で、誰もがイヤフォンを耳に、情報端末を見つめている社会。家に 帰れば、AIロボットが玄関で、お出向かい! 居間では大型TVを通し、仮想世界 の住人とコミュニティ。デジタル社会のニワトリとは、まさにこれ! 隣は何を する人ぞ! そんな言葉さえ、死語になる。 かく言う私も、8年前から内向きに なり、TVとネット世界へ独り閉じ籠もる生活に。 日常空間の重心が、居間から… 寝室と書斎コーナーに移住?まだ、ブログで内的世界を開放しているため、精神 の淀みは少ないつもりだが… 哀しく寂しい不自然な内的世界の公開ですか? ニワトリから、鷹への移行は無理とでも、カラス? 渡り鴨? 鳶? 土鳩? ああ雀がいたが、本当に数が少い。ニワトリは、低空なら大丈夫だが高空は、 心臓が爆発をするため無理と聞いたことがある。とすると、このテーマ自体が 間違えている? いや… 船旅もあるか?
・・・・・・ 6202,閑話小題 〜大変な人 2018年03月07日(水) * 旅は根こそぎ人生観を変えた 何度も書いてきたが、51年前の21歳の「30日間・欧州旅行」が人生を変えた。 国内さえ殆ど旅行したことがない私が、年間20万人しか渡航してなかった当時に、 ツアーに大金持ちの子女・子息たちと豪遊旅行に参加したのだから…、当時の 日常との段差が如何ばかりか。それまでの人生と、その後の人生というほどの 段差によるカルチャーショックが、そこにあった。 良かったのが、事前情報が皆無に近かったこと。名所名跡に出あいがしらの 感銘がより大きくなっていた。その衝撃は、その後の秘異郷旅行のライフワーク に繫がっていた。 当時よく聞いた話が「カルチャーショックで気が変になる人が多々ある」。 今では情報化で現地の事前情報があるため少ないようだ。私も帰国後の数ヶ月は 自失茫然状態であった。それまでは、私なりの世界観、価値観を保って秩序を 守ってきたが、そのベースが根本から揺れ、それが新たな再生になっていた。 老いる度に、私たちは小さな世界に閉じこめられ、その世界しか知らなかった ことに気づき、慌てる。その後、数知れない衝撃を受ける度に、生き方、人生観 が根こそぎ変化していった。成るほど、「大変な人」と言われるのは至極当然。 私の限界の中の衝撃で、破壊と再生の「変化」を経験すれば、「変」が大きく なる筈である。 とはいえ、その道のプロ、例えば、秘境の地への赴任とか、 添乗員から見たら、何をバカなことと笑われる半端なド素人でしかない。 変でも何でもない、ただ卑小な人でしかない。ただ、これは誰にも言えること。 一歩、旅行に向け踏出すと、非日常の世界になる。 新幹線から成田線に 乗継いで、機内に入ると、非日常が、日常になり、これまでの普段生活の日常が 非日常に逆転する。黄色のミニ集団の一員として、こちらの正しいことは、旅先 では正しいとは限らない世界になる。世界は多様であり、それぞれが特殊であり、 また自分の世界も特殊であることに、気づかされる。それぞれの地域で、それ ぞれの言葉を話し、様々な考え方をし、地産地消をしており、それぞれの文化 の中で生活をしている。その実体験が旅行の醍醐味になる。一回の旅行で、 ホテルや、観光先や、乗り物内で、様々な文化文明に触れ、感動や感激をする。 変わっていく旅先に順応しながら、自分も変わっていく。感動、感激の経験は自分 の感情を豊かにする。旅に出て、感動し、感激し、感涙する度に、違った自分に 変化していることに気づく。
一年前に入れた4KTVが内なる世界を変えた。『アクティブ・カウチポテト族』 と言うが、世界の秘異郷先を、実際の人間の視力より、遥かに鮮明に映し出す。 今では、YouTubeで4kの映像を見ることが可能になっている。数十年経っても、 これで追体験が可能になる。更にブログで、旅先からライブの生々しい写真と 映像と実感の言葉を見ることが出来る。 21世紀は、楽しみ方を知ってるものに とって面白い時代だ。 これは何事でも言えることが…
・・・・・・ 5835,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −5 2017年03月07日(火) < 体感!グレートネイチャー!「奇跡のビッグウェーブを追え! 〜アメリカ ハワイ〜」(BSプレミアム)2月25日21:00 * ビックウェーブのド迫力 映し出される映像の圧倒的迫力に魅入って自分に、「いい歳をして、何を しているのか?」の内なる言葉は軽く打ち砕かれる。ムササビスーツを着て、 頭の先にビデオカメラを装着してムササビのように滑空する録画や、大津波で 流される街の衝撃的映像を見るにつけ、魔物に憑かれたように冷静に見ている 自分に驚かされること屡々である。 大空に展開されるオーロラや、アフリカのサバンナの野生動物の生死をかけて 生きる姿は、現地でないと分からない。 が、現在のデジタル技術は、それを カバーするところがある。その一つが高さ20mのハワイの巨大サーフィン! 色々な撮影手法で迫力ある波間の一瞬を映しだす。ハワイには、様ざまな要素 が重ねって神秘的な大波が打ち寄せる! 〜NHKの説明では〜 ≪・ハワイ・オアフ島ノースショア。真冬になると巨大波が押し寄せる海岸線。 20mもの波はエメラルド色の分厚い壁。重低音を響かせて白砂のビーチで 砕け散る。取材班は熟練のサーファーとともに、巨大波を追跡。目の当たりに したのは高さ15m、5階建てのビルに匹敵する巨大な波。キラキラと輝きながら 刻々と形を変え、まるで生きたガラス彫刻のようにうごめく。 波の先端が丸まって円柱型のトンネルが形作られる「パイプライン」。 その内側の世界を熟練サーファーに取り付けた小型カメラで写し取る。 ・なぜノースショアには大きな波が到来するのか?ハワイ諸島の空と海を縦横 無尽に探索し、たどり着いたのはホットスポット型噴火によって点々と並んだ ハワイ4島の絶妙な位置関係。日本の嵐に端を発した波が、巨大波となって たどり着く奇跡的なメカニズムだった。今までのグレートネイチャーとは一線 を画す、清涼感あふれるエンターテインメント大作。巨大波が放つ圧倒的な 自然美をたっぷりと体感する。≫ ―― ▼ サーフィンに魅入られ移住してきた父親と息子。父がパイプラインの中を サーフィンする一瞬を撮影する。本人の頭にはカメラがある。その迫力ある 映像の世界は見ている者にも共同体験の錯覚をもたらす。去年あたりから、 メガネ型動画プレイヤー が家電店頭に並ぶようになったが、これが次世代の バーチャルの世界? あと10年、生きたくなってきたが… 3年間に圧縮可能? もっとも、今どきのハリウッド映画の世界は、バーチャルそのもの。 「達磨さん、ちょいとこっち向け、世の中は、月雪花に酒に女だ」の禅言葉が あるが、毎週、異次元世界を見ているのに、今さら何を? …で、次は「パンプローナの牛追い祭」 その次は、「リオのカーニバル」 「イグアスの滝」「グトルフォスの滝」「イスラエル巡礼の旅」。 …行って 見てないが、「メッカ巡礼」の集団礼拝が面白そう。 <行ったつもりの世界異境の旅>のテーマがコンセプト? ・・・・・・ 4740,<つまずき>の事典 〜 ー8 2014年03月07日(金) * 「他人歓迎」 <つまずき>の事典>中村邦生編著 既に亡くなったが、長年、連続テレビ映画の『ララミー牧場』の解説をし、 「さよなら、さよなら、またお会いしましょう」で終わる名調子の淀川長治 の言葉を紹介している。 ☆ 『 映画は、ただ娯楽というだけじゃなくて、いつでも人間勉強させて くれるので、私は映画に命をかけました。ちょっと大げさですけど、映画 への愛が今日の私を作りました。(中略)そして私は、映画から3つの 言葉を学びました。「がんばれ、苦労、来い」。二番目は「他人歓迎」。 “他人”という言葉を持ちなさんな、みんな仲間と思いなさい、映画は、 そう言っていました。もう一つは「私はいままで、嫌いな人に一人も会った ことがない」。映画を見ていて、こういう言葉が出てきた時に、私はメモ しました。家に帰ってから、それを身につけようとして、今日まで来て、 どうやらどんな人とも仲良しになれる気持ちになりました。愛は、本当に、 豊かな人生をもたらしてくれます。』 :淀川長治「美学入門」より 〜ネット調べると、以下も、なかなか良い〜 ☆『愛というものがあるからこそ、人間は美しく生きられる。 愛のない人間は汚い。お金だけで行きている人間は汚い。 アメリカの言葉にもあります。「金で買えるすべてのもの、それは悪魔 でも買える。しかし・・金で買えないものを持っているのが、人間。」 それは、愛ですね。愛は金では買えませんね。そういうことも映画から 教えられました。』 :「大人の学校ー入学編」 ☆『キザな言い方だが、講演するときもこのあと私はきっと死ぬのだと 自分に言い聞かせることにしている。するとその講演に命をかける。 二時間がまるで20分ぐらいの勢いでしゃべってしまう。講演の後は 汗でびっしょり。けれども不思議なことにこの方が疲れない。思いっきり やったという私だけの満足感が疲れを忘れさせる。』『人は必ず死ぬ。 一日を十分生きなければ損だ :格言[いつも人生最後だと思う] ☆『チャップリンは幼少時代ひどい苦労をなめた。貧しさのあまり頭が変に なった母とチャップリンは二人暮らしになった。父を5歳で失った時に 母は発狂した。腹違いの9歳の兄はこの家から逃れて船のボーイになった。 5歳のチャップリンは食べるものがなくなってマーケット裏に捨てられた 残飯を拾ったこともあった。その苦労がのちのチャップリン喜劇の中で いかに生きて描かれているかがわかるのである。それにこの母が実は 偉かったのである。気が鎮まって正気を戻すと、小さな我が子を枕辺に呼び 「イエス様はお前が運命を全うすることをお望みなのだよ」と何度も諭した。 つまり自殺をするなということである。それは小さな我が子に言うよりも 苦しい自分に言って聞かせたのであろう。 そのチャップリンの苦労が のちに幸せの花を咲かせたのである。思えば神様は人間を豊かに幸せに するためにいつも苦労させるのだ。:格言[苦難のあとに幸せの花が咲く] ▼ チャップリンのコメディの基本となる「悲惨な生活の喜劇化」。 彼の芸は道化師の芸からの頂きで、「サーカスのネタばらし=自分自身 のネタばらし」である。少年の頃から、お金を稼ぐため、大道やステージに 立って注目を集めるために道化師の芸を盗んだ。子供の頃の生活のための 知恵は、万人の心をうつ。『一日を十分生きていれば、どんな場面でも 乗越えることが可能である』が、それが一番難しい。 『一日を充実させる』さえ心掛ければ、十分! ・・・・・・ 5470,人生で最も大切な技術 ー28 フロー状態 2016年03月07日(月) * フロー状態を経験する 金沢の衣料チェーに一年半ほど勤めていた時や、実家の衣料量販店で、 服に値札の糸通しをしていた時に、三十分も続けていると、奇妙な悟りの ような奇妙な心持になる。これをフロー状態というらしい。〜その辺りより〜 ≪ 誰にでも、一つの活動、実験または感情に猛烈に没入する、という経験が あるだろう。クレアモント大学院心理学部のミハリ・チクセントミハイ教授の 提唱するフロー理論は、まさにそのことを論理化したものである。1960年代に 創造的なプロセスを研究していた同教授は、一つの事実に思い当たった。 画家は、創造プロセスが順調なとき、作業に完全に没頭していて、完成まで その状態に止まり、疲労も空腹も不快感も一切意識しない。作業が終わると、 突然に関心が消える。このとき画家は、「フロー状態」を経験しているのである。 その時間中は、自分のしていることへの没入のほうが、最終的な結果よりも 価値が高い。この現象に好奇心をそそられた教授は、活動の喜びが一番の インセンティブとなる、画家、登山家、チェス名人、外科医、作家、肉体労働者 たちと数多くの面談を行った。同じ岸壁を十数回登ったロッククライマーに とっては、頂上にたどり着くまでのプロセスが喜びであって、登頂はそれほど 重要でないのは明白である。特別の目的地もなしに、音楽を奏でながら、 またはトランプで一人ゲームを楽しみながら、ヨットで湾を巡洋するヨットマン にとっても同じことが言える。このようなときに人は、「活動そのものに完全に 没頭している。エゴや時間を超越する感覚がある。どのような活動、動作、 思考も、前のものを引き継いでいる。それはジャズ演奏のようなものである。 自分の全存在が巻き込まれ、自分の技術を最大限に駆使する」。 フロー論に近い状態まで心を没頭させること、ということを自ら発見した。 通訳で、講師が話している間は、心を完全に応えられる状態にしておく。 すなわち、心を一切の雑念が入り込まないように解放した白紙状態に保ち、 緊張を伴わないで注意を集中した状態にしておく。こうして耳に入る内容を 伝達する。それは、一杯になった水差しから別の水差しに中身を移し変えるのと 同じ作業である。出発点と講義の脈絡だけを記憶しておけばいいのである。 こうすれば続々と耳に入る詳細も、概して、骨を折らずにこなせる。 心が注意集中状態でしかもリラックスしているので、長々した複雑な講義でも、 極めて忠実に再構築することができるのである。雑念や外的な出来事が翻訳の フローを断絶する場合、魔力は消え、本筋に戻るのが難しくなる。 この事態に陥ったときは、いくつかの詳細が記憶から漏れる。数秒間、 心が真っ白になる。フロー状態を正しく経験するには、メモは取らないほうが いいだろう。すべてがとんとん拍子に運ぶとき、スムーズな流れが穏やかな 喜びを醸しだしてくれる。自意識とは、自分自身の観察であるが、それが 事実上不在になり、疲労を忘れ、時間の経過は、遠くからは見えない川の流れ のように、知覚することがなくなる。チクセントミハイ教授によれば、アイロン 掛けとか組立てラインなどの最も平凡で単調な作業中にフロー状態を経験する こともある。ただし、経験するかしないかは、時間の経験の仕方にかかっている。 フロー状態を経験しない場合、事実上どの活動も、耐え難いとまでは言わない までも、退屈でうんざりしてくる。同教授は、フロー状態に入りやすいタイプと そうでないタイプがあることも発見している。≫ ▼ 早朝の、この文章の仕上げで、気持ちを集中させ、完成までの2~3時間は、 アッという間に過ぎ去っていく。この時も、一種のフロー状態。この程度の 文章に、ネタさがしと、下書きを入れると3時間を要している。何でまた? というが、そのフロー経験そのものが良いから続いている。少しでも、嫌と、 思ったら到底続くものでない。フロー状態だから、前年の同月同日の内容に、 不思議な偶然として繋がるのだろう。 ・・・・・・ 5105,社会主義の実現を信じた狂信者という悪魔 2015年03月07日(土) 「毛沢東の大飢饉〜史上最も悲惨で破壊的人災」 フランク・ディケーター(著) * 毛沢東の大飢饉 もう四半世紀前の1989年になるが、北京経由の桂林へのツアーで、 現地人ガイドが桂林で何気なく発した言葉に驚愕をした。 『文化大革命の時、それぞれの村に死体が山のように積まれていた。 私の村でも、積まれているのを見た。桂林では、あそこ!」と、指をさす。 現地で生々しい虐殺の話を聞くのは初めて。日本では、聞けない話。 旅行当時、北京の天安門広場近くには通勤途上の人民服の人が乗る自転車で 溢れていた。 資本主義的近代化?に向かう一歩手前の中国の姿だった。 〜アマゾンの案内より〜 <15年以内にイギリスを追い越す」と宣言した毛沢東が始めた「大躍進」 政策は、人肉食すら発生した人類史上まれに見る大飢饉と産業・インフラ ・環境の大破壊をもたらした。香港大学教授が中国各地の公文書館を精査。 同館所蔵の未公開資料と体験者の証言から「大躍進」期の死者数を4500万 (大半が餓死。うち250万人が拷問死、裁判なしの処刑死)にのぼると算出。 中国共産党最大のタブーの全貌を明らかにし、北京が震撼した衝撃の書!> =投稿者の内容より= ≪ もし地獄というものが、あるとすればこの時期(1958〜1962) の中華人民共和国の姿であろう。この大躍進の前に、小躍進という大災害 があり、主としてスターリンのソホーズ・コルホーズを、中共がまねをして、 同じような飢餓と腐敗を味わったのであるが、たくみに、フルシュチョフと 張り合う形で、イギリスの鉄鋼生産量を追い抜くという、ばかげた、いや、 恐ろしい計画が、毛沢東がその権力維持の為に、発動される。それが大躍進 という地獄。共産主義国家において、しかも独裁者のもとでは、一度動き出した、 この地獄のプランは止められない。止めようとする者は地獄に落とされる。 およそ、考えられる地獄の様相はすべて盛り込まれている。単に餓鬼地獄だけで なく、暴力、強姦毒殺、自殺のような他殺、親殺し、子殺し、人身売買、人肉や 泥、糞尿を食べる人、食べさせられる人、あらゆる冷酷のかたち、あらゆる サデズムの形態で現実におこなわれる。発狂、逃亡、集団死、強盗、暴力 あらゆる悪徳、腐敗、無恥、がどのようにどこでおこなわれたかを、綿密に 書いていく。墓場から死体を掘り出し、あるいは飢餓で死んだ死体を肥料に してまく。この歴史を国民に教えることはタブー。このような地獄のうえに、 その誤りを指摘する劉少奇を粛清するために、毛沢東は第一次文化大革命、 第二次文化大革命へと権力維持装置をフル回転させるわけだが、ここで 日本でも教養人にファンの多い周恩来などは、自分の命を守る方に うごいていたこと忘れてはならない。身近な人が、身近な人に襲い掛かり、 子供といわず、婦女子、老人をたたき殺す、その異常死の数4500万人 ともいわれた大躍進の地獄は、人々の心から、忘却されてない。≫ ▼ これに文化大革命を加えると、7〜8千万人が死んだというから、 人口の一割に当たる。もし日本だったら一千万人が犠牲である。 1958〜1962年なら私が中学校の頃、隣国では、こういう惨劇が!
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6565,閑話小題 〜「空を飛びまわるにわとり」 ー2 |
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2019年03月06日(水)
* 世界の果ての空を飛びまわる、にわとり二羽 4年前の2015年03月04日に(…後でコピー) <5102,閑話小題 〜空を飛びまわるニワトリ>をテーマに書いた。 これを改めて読返してみて、私のライフワーク「秘・異郷旅行」が、これで ないかと思い当たった。 パタゴニア、シルクロードなど、単独は無理でも、 パックで、家内連れで、それもシーズンぎりぎりのタイムセールスもどきの 格安料金で… 。ゲーム感覚で世界地図を埋めていく感覚で。 5年半にわたる母親のアルツハイマーの面倒など、ストレスがピークに達した 40歳代に入って、その解消を含めて始めた旅行については、何度もテーマにして きた。「空を飛びまわるにわとり」から思いついたのが、これ。 テーマの題名は、<世界の果ての空を飛びまわる、にわとり二羽>。 家内同伴は、日常を非日常に持込む弁当持ちのよう…。これが慣れると面白い。 行先は2〜3ヶ月掛けて、ああだこうとパンフレット、ネットで選定。帰国から 2〜3ヶ月は熱が冷めやらず、その渦中の話題が楽しめる。 行先の情報は、 旅行の行程で、ツアー仲間と添乗員から聞き出す。確かに贅沢だが、国内旅行と、 普段の生活を、その大義名分で合理化した差し引きの計算をすると、平均年に 二回で「100万位の予算」で、2人で3000万。 高いか安いかは、価値観の問題。 「行蔵」をとるか、「預金残高」をとるか? ニワトリとは言い得て妙。羽根は 退化しても、パックという羽根を使うことは可能。世界の文化、文明、大自然の 景観を合理的に味わうことが可能になる代物。「空を飛びまわるにわとり」と いえば、ネットが思い浮ぶ。部屋を庭に例えて、ネットで世界の空を飛びまわる ようなもの。にわとりは、本当かどうか?「7秒前のことは忘れる」という。 しかし、うちのペットは、間違いなく2〜3日は記憶している。 スマートフォンの普及は、この10数年で、世界を根こそぎ変えてしまった。 にわとりに、情報という「羽根」を万遍なく与えてしまった。これが人類20万年 来の生活様式を変えてしまった。 15世紀半ばにグーテンベルグの印刷技術が 発明されて、情報が格安に普及されるなった。これは人から印刷物への情報の 移動を意味する。 550年後の21世紀には、スマートフォンなどで、情報が紙と 人間から解き放され、一人立ちをしたことを意味する。その次は、AIが2045年に、 人間から独立して一人立ちの可能性が論じられている。 情報化社会の到来が、 世界を激変させている。3,30,67%の社会格差が、より鮮明に露呈されてくる。 一人一人が、強い絆で結ばれる反面、隔絶される社会の到来。 満員電車内で、誰もがイヤフォンを耳に、情報端末を見つめている社会。 家に帰れば、AIロボットがお出向かい! 居間では大型TVを通して、仮想世界の 住人とコミュニティ。 デジタル社会のニワトリとは、まさにこれ! 隣は何をする人ぞ! そんな言葉さえ、死語になる。8年前から私自身、 内向きになり、TVとネット世界へ独り閉じ籠もる生活に。居間から… 寝室と 書斎コーナーに移住? 内的隔絶は更に進んだ。 まだ、ブログで内的世界を 開放しているため、精神の淀みは少なくしているつもりだが… デジタル社会の ニワトリのような自分にハッとすること屡々。 このブログも、哀しく寂しい 不自然な内面の公開ということ? デジタル社会のニワトリね〜 コケコッコー! 幸せなことです。 ニワトリから、鷹は無理とでも、 デジタル社会のカラス? 渡りの鴨? 鳶? 土鳩あたりですか。 ―――― 5102,閑話小題 〜空を飛びまわるニワトリ −1 2015年03月04日(水) * 空を飛びまわるニワトリ 以前だが、TVニュースのレポートで、神社で野生化したニワトリが、 樹木の枝を飛びまわっている姿の記憶がフラッシュしてきた。このニワトリ、 野犬に追われ、やむなく飛んでいるうちに、飛べるようになったようだが、 これは人間の能力と同じ現象と思いついた。野犬から身を守る生死の境で、 普段、使わない本来もっている羽根の機能を使ったため。 生命が生まれて 20億年、現在の人類の祖先から20万年、経過している。脳には生命として、 動物、人間として、あらゆる生死をかけた経験が蓄積され、それを使って生き 残ってきた。その記憶が脳と身体に刻印されているのが、究極の危機から 目覚めてくる。その一つに火事場の馬鹿力がある。 後家の踏ん張りも? 私なぞ、境内の木々の枝をコケッコと鳴いて飛びまわるニワトリ? 枝の上から、柵内の飛べないニワトリをみていると、何か人間の姿に? * つれづれに ☆ この30年近く、我家のペットはインコ。いまので10代になるが、 名前は「ピー子」。7代まではボタンインコだったが、8代目がメキシコ・ コガネインコ、そして4年前から、世界で最も小さいルリハ・インコである。 性格が大人しく、絵から抜出したように可愛いが、年を重ねる度に、野生が 顔を出し、攻撃的になる。外出先から帰ると、駐車場から察知し鳴きさけぶ。 このインコも驚いた時に、飛んで逃げるが、普段は飛べない。人間と同じだ。 ☆ 先週の金曜日に観たシネマ『アメリカン:スナイパー』を観た。 中東で160人を射殺したスナイパーが、退役後、心的外傷を負った男に射殺 される。その心的外傷の男が何ゆえ射殺したのか考えてみたが、私の結論は、 「自分が殺害したアラブ人への償いを、その英雄を射殺することで果たした?」 と考え至ったが、どうだろう。 キリスト教原理と、イスラム原理主義との 戦いが、21世紀の大きなウネリになる。 もう、おちおちアフリカ、中東に 旅行に行けなくなってしまった? ・・・・・・ 5834,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −4 2017年03月06日(月) * 世界の絶景をドローンで空撮 新婚旅行で行き先の絶景をドローンで空撮をしながらYouTubeに進行形で投稿 した録画の新鮮さが、バズって世界中で大ヒットした。ごく普通の人が、2年間、 節約した金で世界各地の絶景を空撮した切口と、絶景録画が何とも素晴らしい。 数日前に、かつて録画していた世界絶景紀行のボリビアのウユニ湖の紀行モノ をみた。ここで現地ガイドが、サービスの一つとしてドローンで空撮をした画面 をタブレットで、見せていた… 南米の僻地でも、時代の先端をいっている。 その録画から見える絶景が美しかったのに驚いた。YouTubeで検索で、出てきた 星座群と、湖面に映しだされた輝きはTVでも感動もの。4kビデオ+ドローンの 空撮は、空中からの自撮りも、空中探索も可能になる。 〜2人のネット記事から〜 【 ● 彼らの旅を彩ったのが、ドローンによる空撮だ。 いまや旅人が自身の写真や動画をとり、SNSに投稿する行為は珍しくないが、 これほど大掛かりなガジェットを使うケースはなかなか稀有。ーなぜドローン だったのかー 夫の千貴さん曰く、それは「たまたまだった」という。 「もともと考えていたのは、2人一緒に並んだ写真をいっぱい撮ろうということ。 世界の観光地の写真は綺麗なものがネット上にいっぱいあります。でも2人の 写真は僕たちにしか撮れないから、自分たちのために残したかった。でも旅行が 近づいたある日、YouTubeですごく格好いいドローンの空撮映像を観たんです。 それで、2人の記念撮影とドローンを組み合わせたいと思いました」 いまYouTubeに「ハネムーントラベラー」と打ち込むと、千貴さんと真理子さん が撮影した数多くの映像を視聴できる。映像の始まりは、どれも仲睦まじく並ぶ 2人の姿から。ドローンが空高く上昇するにつれて2人は小さくなり、やがて息を のむような絶景があらわになる。千貴さんは「正直なところ、行く先々で撮影した 映像をネットに投稿していればバズるかなー、なんて気持ちもありましたけど、 BBCにとりあげられて、世界中の人に見ていただけるなんて想定外」とはにかむ。 ● 2人が旅から得たものは? ドローンを持参したことで、確かに2人の旅はより実りあるものになった。 例えば、通常の視点では気付けない風景を知ることができたという。…(略) 上空から見ると、二つの川の水の色がぜんぜん違うのです。些細なことですけど、 すごく得した気分。また、ドバイの人工島を空撮した時のことも忘れられません。 パームとはヤシの木のこと。この島はヤシの木の形をしていることで知られて いるのですが、自分の目でそれを確認することができました。上空から見ない とわからないことって、意外とあるんだなと気付けたんです」 また、ドローンを通じて、地元の人々と交流を深められたことも貴重な体験 だった。ドローンの映像には、さまざまな人々に囲まれる2人の笑顔が映っている。 千貴さんは「地域によってはドローンを見るのも初めてという人もいて、撮影を していると珍しがってくれました。ドローンのコントローラーには空撮している 映像をリアルタイムで確認できるディスプレイがついているのですが、 『自分たちが住んでいる場所を初めて空から見た!』と喜んでくれたんです」と。 そして、ドローンを使った一連の経験は、千貴さんに新たなキャリアを提示 している。BBCにとりあげられて以来、世界中から映像作家としての仕事の オファーが舞い込むようになった。ニューカレドニア、タイ、南極、日本国内と、 最近の仕事だけでも多岐に渡る地域を股にかけている。記者が取材した当日も、 「明後日からまた海外に出発です」ととても忙しそうだった。 ―― ▼ ドローンの空撮も、4kビデオも、カメラもデジタル技術の飛躍的進化の 結果である。ますます空撮などの面白いのが世の中に溢れることになる。 この5〜6年、週一度はシネマ館に通っているが、これも特撮などデジタルの 進化で圧倒的に面白くなっている。それを最大限に利用して楽しめるのも時代 からの贈物。ハリウッドの連続モノドラマ『CSI』に、サイバー犯罪シリーズ があるが、近未来の世界の先取りで面白い。 長年かけ培ってきた感謝、感動の 受信能力がデジタル技術で拡幅してくれる時代! それこそ有難いことだ。 〜 で、偶然、「黄金の時間をデジタル化して伝える」という文脈として続く。 ・・・・・・ 6201,閑話小題 〜恋と愛の違い −5 2018年03月06日(火) 『男はつらいよ』〜寅の恋愛談義 * 俺にも言わせろよ! 〜B 大家: で、改めて何を言いたくて登場したの。 フーテンの寅: 俺の澄んだ純粋な気持ちを誤解されたくないの。御前さんたち とは違うんだ。俺には柴又の実家の一室と家族しか無いんだ。 八つぁん: しばし、美人に恋心を持って、現実逃避をしてるんさ。恋心の 絵図の妄想を楽しむしかないさ。その裏には辛い辛い現実があるの。 熊: そんなの俺だってそうさ。長屋の一室で女房・子供だけ。それと町内と、 その周辺の500m範囲だけど、あんたは全国区だもんね。いやウィーンまで 行ってきたじゃないか。その軽さに憧れるんだ。俺なんぞ長屋の住民を除くと、 寅さんを通してしか、世界を知らないんだ。 フーテンの寅: 仕事を終えて、田舎町の安宿で、部屋で独り飲む酒のほろ苦さ。 この味は、良くも悪くも格別だよ。明日、この宿を出れば無一文。さてと、 今日の稼ぎと寝ぐらを如何するか?の流離の不安と情けなさ。そこが四国、 九州なら、野宿が出来るけど、雪国なら茫然とするね。で、駅の待合場所で 震えていると、涙が出てくるの。思いだす様々なマドンナとの邂逅のこと。 それが毎日だからこそ一刻の幸せの味が解るんだよ。 八つぁん: 日常生活では、そういう経験は少ないからね。だから何時も言う、 日常にドップリつかっている世間様から距離を置くの。 フーテンの寅: 俺と同じにしないでよ。全く、違うじゃないか。 俺のような人間は、誰にも必要とされてない。その上に暇がタップリあるし。 問題は、寂寞感に、孤独感が重なった時に、その状態を良しとする強い心持ち が必要なの。だからさ、自分を説得するの、「何とかなるさ!」とね。 俺を待っている人が、きっと何処かに居るとね。そう思うしかないだろう。 熊: 気楽そうにしているけど、俺って何時もいつも、どうしようもない自分を 持て余しているんだ。俺も実は、真っ当な人生を生きたかったとね。 長屋の寅さん: おい熊さん。その真っ当な人生って何だというんだ。 そりゃ、真っ当な人間に向かっていう言葉で、俺ら長屋の住人を前に言って はいけないよ。そりゃ、老い先少ない大家さんが言うのは解るけどね。 大家: 老い先短いと、面と向かって言うんじゃないよ。現実なんだから。 半径500mの世界に全国区の寅さんが、現れて話に加わると、何かチグハグ しないね。 とにかく、神様や、スターリンまで出てくる長屋だからね。 熊: 話の内容が面白ければ、それでいいけど、俺様からみても、現実から離れ 過ぎてて… 。 八つぁん: ところで、長屋の寅の場合、何時も頭に貴方を想定しているけど… フーテンの寅: いや、想定だけじゃ、面白みがないね。チャンと人格として 呼出して欲しいの。 今日は初出演ということで… いいけどね。 長屋の寅: おい俺は、どうなるの? 大家: 最近、役割が熊と変わりばえしないし、つまらないね。 八つぁん: 熊さんもつまらないね。与太郎に変えようか? そういえば、珍コロと、珍獣もあったね。 フーテンの寅: また呼んでよ。長屋の寅ではは面白くないからね。 リリー: 今度、私も呼んでよ。それと山田洋一監督に伝えてよ。寅さんが 居なくとも、私と‘さくらちゃん’を二人を準主役にすれば、例えばさ、 過去のマドンナの回想を細切れにして物語にするとさ。面白いでしょう。 2人して厚化粧をして、ボヤかせばね何とかなるしね。 大家: …お後がよろしいようで。よほど書くネタが無く、暇のようで! 追記) 明日、6年ぶりに、以下の問題を取り上げてみようか? 10の500乗の他宇宙の存在について… ・・・・・・・ 3998, 宇宙は本当にひとつなのか ー3 2012年03月06日(火) 「宇宙は本当にひとつなのか」 ー村山斉著 「暗黒物質ーダークマター」「暗黒エネルギー」「多次元宇宙」「多元宇宙」 が、この本のキーワード。まず「暗黒物質ーダークマター」から取り上げる。 * 「暗黒物質ーダークマター」とは? 目で見えなくて正体不明だが重力を持つように観測されるものを暗黒物質 と呼ぶ。銀河は遠くに行っても星やガスの速度は遅くなっていない。このため には、見えない物質(暗黒物質)が銀河の端に行くほど増加していなければ ならないことになる。また、遠くの銀河団の光が巨大な重力により曲げられる。 これから暗黒物質が存在していることがわかる。そもそも、この暗黒物質が なければ、地球も、太陽も、星も、銀河も生まれなかった計算になる。 この暗黒物質は何物とも干渉しないので、今この瞬間にも私達の周辺、身体を すり抜けている。暗黒物質の有力候補がアクシオンと、超対称性粒子の ニュートラリーノであると理論的に予言、期待されている。 ニュートリノ観測結果から、銀河系の中にある星はすべて原子できていると結論。 銀河系全体では、その中心からの回転速度の観測から、見えないが重力を持つもの (暗黒物質と命名)が存在し、宇宙進化のシミュレーションから暗黒物質が 存在しないと現在の宇宙は存在しなかったことになる。最新の宇宙研究の現場で、 この「暗黒物質」をつかまえる一歩手前まで来ている。現在、仮説としては、 「暗黒物質は異次元から来る使者という可能性」が、まじめに議論されている。 ー以下は、暗黒物質についての箇所であるー 【 私たちは学校で、万物は原子でできていると習いました。 ですが、その原子は宇宙全体の5%にもならないのです。ここで疑問に なるのが、残りの95%は何なのか。実は約23%は暗黒物質で、約73%を 占めるのが暗黒エネルギーなのです。全部足すと誤差の範囲でちゃんと 100%になります。暗黒物質も暗黒エネルギーも、名前はついていますが その正体はわかりません。】 【 この考え方が最初に提起されたのは1933年のことです。銀河団の銀河 の運動を観測したフリッツ・ツビッキーが、最初にそういった。最近の観測では 銀河団のほとんどが暗黒物質でできている。どうしてそれが分かるのか? 重力レンズ効果を利用し暗黒物質の分布が分かります。重力レンズ効果とは、 アインシュタインが予言したもので、光は重力に引っ張られて曲がる。 そのため、遠くにある銀河や星の光は変形して地球に届く。この重力レンズ 効果が、今は正確に測定することができるようになったのです。暗黒物質の 分布地図作りではっきりしたことは、暗黒物質は原子ではない、つまり宇宙に ある物質の8割以上は、原子ではないということ。】 【 暗黒物質は、ニュートリノ以上に、他の物質と反応せずに、地球なども すぐに通り抜けてしまう物質です。電子やニュウトリノと同じような小さな 粒々の粒子だと思われる反応はしない重い素粒子と想像される。】 ▼ ビッグバンから、この宇宙が始まったというが、その元になる素粒子が、 どうして生まれたかは謎のまま。暗黒物質が、他の宇宙から来たというなら、 ビッグバンの原因が、暗黒物質が来た原因を探し求めていく中で分かって くるのでは?と思われる。
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2019年03月05日(火)
* 長屋の蒟蒻問答 寅: 俺様が言った通りだろう。 大家: この事態は日本側の主要メディアや識者の予測を裏切った。 日本側の予測がみごとに外れてしまったね。トラはトラでもトランプは、 北朝鮮マジックに引っかからなかったね。経済制裁の骨抜きを狙ったが、 焦ったトランプなら、乗るんじゃないかと甘くみた北の思惑の大失敗。 熊: 狸と狐の騙し合いに、乗らなかったトランプの勝利ですか。駆引きの 能だけは、まとも。ちゃぶ台返しは、トランプの得意技だもんな。 品も何もないのが、逆に効果的に働いたのさ。 寅: 完全非核化など、有りえない。といえ、経済制裁は解除して貰わないと。 八: でも、中国にも約束したのだから、それはしないとね。 寅: 牙を抜かれたトラなど、家畜と同じさ。誰も相手にしないよ。 結局、また首を萎めて、鎖国をしてくる? 大家: その前に、御得意の粛清があるんじゃ? 八: 一年前の自衛官OBの月刊誌:『新潮45』の対談で、 <“不可逆的かつ完全に”という声明で、あれがボトムラインです。 トランプ大統領、多少のぼせているところはあるけれど、ポイントは押さえて いるし、おそらく今回はもう妥協できないはずです。>と述べていた。 大家: なら、この結果は解っていたはずなのに… 何故だろう。 八: 窮鳥の群れの北には、同じ窮鳥のトランプなら、マジックに乗るのでは? という期待が、判断を狂わせたのさ。としても、中御半端な妥協が日本に とって最悪のシナリオ。良かった良かった。 大家: 銀行強盗がさ、拳銃を全部、わたす訳がない。一つでも残せば、 それで脅してくるのは当然のこと。 その辺りが甘い。隠し通せると 思っていたなら、それは甘い。とはいえ、怪しげなおじいちゃんのコスプレ。
寅: で、どうなるの? 八: 日本が狙い目になる。丁度良いね。トランプも、習も、プ〜もね。 あと文?も。与党も野党も、あのあり様さ。100数十年まえの子孫が、 今だ権力のたらいまわしをしている国。野党ときたら、中高生並みの 感性しか持ちえないし。与えられた民主主義の野党とは、かくあらん、 そのもの。 寅: 側近中の側近のコーエン弁護士の証言が凄いね。 ペテン師、詐欺師、 恐喝500回とは… 政治家なら、当然と笑っていられないね。兄、叔父殺し の男と対峙するには、この位でないとね? 大家: それにも程度ってのがあるけど。 所詮は、白人同士の内輪もめ? 熊: これで平然としていられるトランプも流石。オイラなら寝込んでしまうさ。 八: それでも、42%の支持率は不動。 白人が有色人種から、数千年、数百年 かけて奪略を繰返して現在に至っている。生物が進化して現在に立っている 進化論からみて、こんなものか。日本、朝鮮、中国人などは、下等動物と でしか思ってないのが白人の意識。 戦術核の実験場の可能性も。
― ▼ 危ない! 戦争は、避けられないの? 中近東から、朝鮮半島ですか? 数百万、数千万の死者が出る可能性が現実問題としてある。トラと金だもの。
・・・・・・ 5468,人生で最も大切な技術 ー26 退屈と孤独を越えて 2016年03月05日(土) * 退屈と孤独を越えて 退屈とは、何ら楽しみを見つけ出すことの出来ない状態で、楽しみの準備が 出来てない状態をいう。身辺を見ていると、本当に多い。楽しみは、10年、20年、 40年かけての準備を要する。それがないから退屈になる。目先の気晴らしと、 楽しみとは、似て非なるもの。 ≪ 退屈は、気晴らしを唯一の頼りとする人が避けることのできない宿命である。 その人は、人生を一つの大きな娯楽と捉えるが、見世物が終わった瞬間に惨め になる。退屈は、時間に価値を見出さない人の罹る疾患である。 反対に、時間には計り知れないほど大切な価値があることを理解する人は、 日常的な活動や外からのさまざまな刺激からの、わずかの休憩時間を余すこと なく活用し、どの瞬間にも備わっている、芳しく澄んだ音色を味わう。 その人は、退屈の意味も味も知らず、精神的に枯渇することがない。 孤独にも同じことが言える。米国人の15%が、週に一度は強度の孤独感を 経験している、という報告がある。人間関係または世の中との接触を断つ人は、 エゴの幻想に陥り、群集の中で孤独を感じる。あらゆる事象には相互依存性が あることを理解する人は、決して孤独に陥らない。 隠遁者を例にしよう。たった一人で過ごすにもかかわらず、宇宙のすべてと 調和し、一致していると感じることができるのである。 注意力が散漫で集中できない人にとって、時間は、混乱した心に入り込む 物憂げな環境音楽のようなもので、まったく無為無益なものになる。 このタイプをセネカは次のように表現している。その人は、長く生きたのでは なく、長く存在したに過ぎない。航海に出た途端に嵐に遭遇し、あらゆる方角 から絶え間なく吹きつける強風に翻弄され、同じ誹をぐるぐると回鄭している 状態を、長期航海と言えるだろうか。そのような人生は、航海ではなしに運命 による翻弄と呼ぶに相応しい」。≫ * 楽観論の真の意味 ≪楽観論には非常に深い次元がある。すなわち、人間の置かれた状況の如何 を 問わず、あらゆる人間には変革への可能性があり、それを現実化できる。 その次元を指している。他ならぬこの可能性が、生きることに意味を与えて くれるのである。人生はほとんど価値がない、と考えるのが究極の悲観論で、 逆境であれ歓喜の時であれ、一瞬一瞬が宝であることを理解するのが究極の 楽観論である。両者の違いは、単なるニュアンスの違いではなく、物事の見方 が根本的に違うという点が強調されるべきだろう。人間がどちらの見方をする ようになるかは、心に平和をもたらし、それを強めることができる充足感を 自分の中に見出しているかどうか、で決まるのである。≫ ▼ 一瞬一瞬が宝ということは、歓喜の瞬間こそお宝ということ。感動は、 人を変える力がある。その蓄積は、決して減ることがなく、歓喜を呼寄せる 力を持つ。 ・・・・・・ 4738,<つまずき>の事典 〜 ー6 2014年03月05日(水) * 据え膳食わなねど高楊枝の後悔と・・ <つまずき>の事典>中村邦生編著 人生の黄昏時になると、若い時の愚行と共に、 絶好の機会でありながら、犯さなかった愚行の悔い?が交差する。 ーここで紹介している内容からー 《「男が最も悔やむ愚行は、絶好の機会でありながら犯さなかった愚行です。」 ヘレン・ローランド『男への案内』 ヘレン・ローランドは、アメリカのジャーナリスト・作家・主に若い女性への 愛と結婚をめぐるユーモラスで、皮肉な寸言を得意とした。例えば、「結婚前、 男はあなたの言ったことを夜中あれこれ考えて眠らずにいるが、結婚後はあなた の話がまだ終わらないうちに眠ってしまうものなんです」といったように。 o(・`ω´-+) --☆Wink…o(;-_-;)oドキドキ♪ _+)(/_;) 引用の警句「絶好の機会でありながら・・」を読んで、忸怩たる思いが込み 上げてこない男はいないだろう。もちろんこの種の「愚かさ」は、特に男だけに 限られたものではないが。しかしこれはやはり男のもの。つまり「悔やむ」 という未練の引きずり方のだらしなさにおいて、男独自のものである。 そもそも「絶好の機会」などというものからして、常に後になってみなければ 気づかないようにできている「機会」なのだ。》 (“o(>ω<)o”))オシイー!! ▼「あの時、もし、愚行をしてしまったら、どうだったか」を考えると、 やはり留まる理由があったから。逆に「愚行の失敗の結果が現在の自分」 と思うと、これまた複雑な心境である。「踏みとどまって良かったのか、踏み とどまらずに云々・・」などを考えることが、引きずっている男の哀しさ。 結婚を考えると、解りやすい! 男は強力な下半身のエネルギーによる愚行で 結婚相手の判断を狂わせ、一生かかって後悔する。その結果が世の男たちの、 姿だが。「若気のいたりの愚行が無いのが一番の愚行、若気のいたり!」と、 今東光が身の下相談で言っていたが。 「いい女、いい男」は、「いい女、いい男に見えるため、思えるだけ!」 というのが解らず、家庭内離婚を含め、大部分が一生かかって後悔する。 人生の大部分が愚行で成立している。「絶好の機会」は「絶体的危機」だった。
・・・・・・ 5833,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −3 2017年03月05日(日) * 現在も驚愕の日々が続く 〜ドローンで空撮 昨年の秋に東京の葛飾に住む一回り年上のカメラマニアの従兄から、 「4kTVと、ビデオカメラが如何に素晴らしいか」を教えてもらい、寝室の 6年半使用のTVを少し早めに買換えた。当然、さほど余裕がない立場の身、 家内からの激しいバッシングを受けることに相成った。 従兄が語った 「私は進行ガンで老老介護の日々。生まれるのが10年早かった。ドローンに 8kカメラをつけて、名所の自然を空中から撮ってみたかった!」という悲鳴 に近い口惜しさが直に伝わっていた。そこで一月かけて、4kTVとは如何なる ものか、家電店を10回近く見て回った。特に「ソニーの‘ブラビア’は別次元 の世界に誘う。4kだが実際は8kに近いしろもの」という殺し文句を数人の担当者 から聞くことができた。 人間の視覚を遥かに超えた4k・8kの画面は、現地 で見るより数倍に視覚能力を持つ。 TV検索によるネットサーフィンで昨日、 行きついたのが、 <ハネムーンに400日! BBCも取り上げた日本人夫婦の仰天新婚生活>の映像。 そういえば、去年の暮れに話題になりワイドショーで取上げていた。 〜ネット検索によると〜 【 「一生分の夫婦の話題づくりをしよう」 そんな一言から、ある夫婦の壮大な旅路が始まった。関西国際空港から飛び 立った2人は400日をかけて地球を一周、48か国を巡った。2人は自分たちのこと を「ハネムーントラベラー」と呼ぶ。400日間の世界一周旅行は彼らにとっての 新婚旅行だったのだ。新婚旅行で世界一周というのもユニークだが、彼らの旅 にはもうひとつ独特な試みがあった。行く先々でドローンを飛ばし、世界各地の 名所の空撮映像をSNSで公開していたのだ。これをイギリスの国営テレビ局BBCが 報じたことによって、2人はいちやく有名人になった。千貴さんがネット上に アップした一連の動画の合計再生数はいまや1000万回を超えるという。 400日間もの旅路は夫婦に何をもたらしたのか、そして夫婦を旅にいざなった ものは何だったのか。2016年8月に日本に戻った。新たな生活を営み始めた2人に 話を聞いた。<ドローンから撮影した絶景はこちら> 】 ▼ 従兄も、これを見たのだろうが、写真マニアなら実に無念のはず。 私が50年かけて51回、合計延べ500日間、予算が3500万円。 この二人は、予算500万で、400日。家賃3万円のアパートに暮らし、徹底した 節約生活を送り、2年でこの大金を貯めたという。それにドローンに4kビデオ。 何とも羨ましい限り。プログラマ―のため、仕事で路頭に迷うことがないという。 2人の行先の多くが重なる… 毎日、真昼間から寝室に籠り、異世界に入り込む のも、変といえば変だが、それでも精神は異世界で羽ばたいている。 〜で、再び、文脈が、去年の同月同日の内容に続く。 ・・・・・・ 5103,悪夢の21世紀 ー7 2015年03月05日(木) * 「ニヒリズムに落ち込む世界」 〜� ー価値は、すべての観点から見たものに過ぎないー 「価値」を、一つの点に修練される「遠近法」の、それぞれの立ち位置 の観点でしかない、というのも面白い! 今まで「価値」の意味の解釈で、 最も合点がいく。情報化で、それぞれが違った立居地から情報の受発信が 出来るため、それが逆にニヒリズムを起因する。 (13) ≪ 誰もが、広い意味で、何かの「専門家」になってしまっていて、 特定の論点にしか関心を持てなくなってしまった。それぞれの観点を総合 することが出来ないのである。かくて、我々の世界像は、巨大なピカソ状の 壁画のようなもので、そこには統一もなければ、まともな論争も生じない。 全てがちぐはぐだ。それこそ、ニヒリズムの特質で、ニーチェも言うように、 ニヒリズムとは、統一も、目的も、真理も失われた状態である。≫ (14)≪『ではどうすればよいのか。このニヒリズムの時代には、残念ながら 容易に答えなど見つけられるすべもないのです。ニーチェは、価値は、全て ある観点から見たものに過ぎない、といいました。確かな真理などという ものはない。ただ、様々なパースペクティヴ(= 観点、見方)があるだけだ、 というのです。われわれは、結局、特定のある「パースペクティヴ」から 見ているに過ぎない、というわけです。その意味では、誰もがある特定の 専門家もどきにならざるを得ません。それはそうでしょう。そのことが悪い わけでもないのです。・・ 「パースペクティヴ」といったときには、 すでにおぼろげながら、ある遠近法が忍び込んでいるのではないでしょうか。 ある特定の観点、という自覚そのものが、おぼろげながら遠近法を想定して いるのではないでしょうか。少なくとも、様々な「パースペクティヴ」が バラバラになっては困るのです。それらの観点が文字通り、ひとつの点に 収斂してくれなければ困るのです。・・この遠近法の収束点を与えるものは、 やなり、我々の構想力以外には無い。この構想力は、決してグローバルな 市場競争や大衆化した民主主義や新しい技術革新の延長上に置かれるもの ではありません。それらは、世界を一層混沌へと落し込むでしょう。』≫ (15)≪『そうではなく、われわれが、われわれの歴史的経験と文化を確認 しつつ、しかも日常の常識(コモン・センス)に立ち返って将来の社会像や、 よき生というものを構想する力というほかないでしょう。それは決して 専門主義からは出てこないものなのです。一種の総合力と構想力なのです。≫ ▼ ニヒリズムでは、世界は救われない。やはり総合力、構成力が必要である。 民主主義、自由主義が正しいと信じてきて、今さら何を信じろ!というのか。 長くとも、10年先に生きているかどうかと、考えると虚無になるが、せっかく 地球に奇跡的に生を受けたのだから、知る限りの知識と経験を貪欲に求めて やろう、と生きるべきだが。
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6563,閑話小題 〜「老い」という名の「病」 〜2 |
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2019年03月04日(月)
* 老い自覚は、日常の中の「非日常」で 数日前のこと、知人から電話があり、コンビニの駐車場で15分後に待合せたが、 支度を入れて最短で30分のところを、何故か15分といってしまった。 …で、 やはり着いたのが30分後の10時半。 本人は10分待ったが、来ないため携帯電話 をするが、持って出なかったミスをしていた。 私も「もしかして、11時15分と 感違い?」と、小一時間、駐車場で待つが、来ない。そこで、何時も行く喫茶店 に行くが、帰った後? で居ない。30分ほどして帰ってきたが、携帯には本人の 留守電が何回か入っていた。 で、翌日に仕切り直し… 携帯さえ持って出れば 行き違いがないが、機転が効かないのが老化。 日常に厳格なだけ、非日常に… 更に端的に出るのが、旅行。還暦前には考えられないミスの連発。それも有り、 添乗員は老人の同行を嫌う。機内で気分が悪くなったり、バスや飛行機の移動は、 思いの外、体力を消耗する。 これこそ「弱目にたたり目」。 旅行は「老いの バロメーター」と相成る。 老化という老人病が日々、進行していることを実感 させられる。 長寿の願望は、現時点の健康を前提でのこと。 美人薄命とは、 美人のまま、薄命で死ぬからこそ言える格言。『もういい!』で、死ねないから 困ったもの。『これ以上でも、以下でもなかった!ここまで生きることが出来て、 これで充分。』が実感。 読返すと、何処かの知らない他人様のよう。老いた、 実感が、少ない。 昨日、運動がてら、最近オープンした『東京インテリア家具』に行ったが、 裕福そうな若い家族連ればかり。腰痛で身体を屈めて歩く私は御呼びでない人種。 高級家具?に囲まれると、別世界の住人になったような錯覚。 新たに購入する 応接セットなどの家具は、室内の長期物件。 老い先短い人には虚しい気分に なるだけ。新築住宅なればこそ、新たな家具は似合うもの。 70過ぎの老女が、 20歳のファッションをみて、複雑な気持ちになるのと同じ。 <死にたくもなし、老いたくもなし、あって欲しいのは、新鮮な、今日一日!> これだけは、しっかり維持しているつもりだったが…。 嘘偽りなく、 <毎日が、面白くて可笑しく、世界は私が知らないことばかり>。しかし、この 程度の家具をみて老いの空しさを感じるとは? それも年相応なことは解るが。 呆け川柳の意味が、つくづく身に沁みる日々ですか。 … アルバムに遺影用との付箋あり …
―――― 6524,閑話小題 〜年寄り川柳が身に染みる御年頃ですか… 2019年01月24日(木) 68歳の頃、現在の私と同じ73歳の元社長が亡くなった。若い頃の豪遊が祟って その数年、顔を合わせる度に、弱弱しくなっていた。その直後に訃報を聞いたが、 その頃、「年寄りとは、自分より5歳年上をいう」と含蓄ある道理?を、聞いて いて、成る程と思っていた。50歳半ば辺りまでは、「老人とは、他人のこと!」 と思っていたが、成る程、腰の重さが日ごと進み、鏡には、凄く老けた老人が 存在している現実が…。 …で、呆け川柳を調べるとあるある。あと二年で、 後期高齢者なら、れきっとした老人である。老化とは、病気の進行である。 第18回(平成30年:20作品 ・デイサービス「お迎えです」はやめてくれ 相野正(男性・大阪府・68歳) ・ベンツから乗り換えたのは車椅子 井堀雅子(女性・奈良県・65歳) ・朝起きて調子いいから医者に行く 小坂安雄(男性・埼玉県・77歳) ・百年も生きりゃ貯金に先立たれ 川野誠(男性・大分県・46歳) ・仲いいねいいえ夫は杖代わり 佐々木美知子(女性・埼玉県・67歳) ・「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い 石井丈夫(男性・滋賀県・83歳) ・うまかった何を食べたか忘れたが アリス(女性・三重県・52歳・福祉施設) ★ Siriだけは何度聞いても怒らない 小栗洋介(男性・東京都・32歳) ・靴下を立って履くのはE難度 近藤真里子(女性・東京都・56歳・パート) 「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い 川野竹子(女性・群馬県・73歳) 「もう止めた」検査ばかりで病気増え かつ子(女性・山形県・85歳・無職) ★お揃いの茶碗にされる俺と猫 角森玲子(女性・島根県・50歳・自営業) 納得をするまで計る血圧計 ハルル(女性・東京都・69歳・主婦) ★家事ヘルパー来られる前に掃除する Verveine(女性・熊本県・82歳・無職) ★歩幅減り歩数が増えた万歩計 中川曙美(女性・新潟県・77歳・無職) 私だけ伴侶がいると妻嘆く 長谷川明美(女性・東京都・58歳・主婦) 古希を過ぎ鏡の中に母を見る 佐々木綾子(女性・大阪府・76歳・主婦) 無宗教今は全てが神頼み 見辺千春(男性・東京都・72歳・会社員) 君たちもどう生きるかと子に聞かれ 和沙楽(女性・長野県・52歳・会社員) ★メロが新し過ぎて歌えない 宮内宏高(男性・千葉県・65歳・無職)
第1回(平成13年:24作品 「お若いわ」その一言で得意さん (東京都 (東京都 81歳 女性) 口づけも入歯ガクガク老いの恋 (東京都 (東京都 79歳 男性) 残るのも先に逝くいやと言う (埼玉県 77歳 男性) 人恋し とは違う人恋し (宮城県 75歳 女性) 老妻がホームで宣言主婦卒業 (千葉県 72歳) 化粧する昔話も 化粧する (三重県 70歳 男性) 三回忌頃から光る未亡人 (大阪府 70歳 女性) 次の世も一緒と言えば妻はNO (山口県 67歳 男性) 主治医には内緒 鍼灸まむし酒 (東京都 63歳 男性) 逝く日まで恋をする気の紅を買う (大阪府 61歳 女性) なってみりゃあの年寄は偉っかた (神奈川県 61歳 男性) 合コンだ入歯みがいて 紅をさし (北海道 60歳 女性) 昔酒、今は病院はしごする (神奈川県 59歳 女性) 夫より三歩前行く老後かな (和歌山県 59歳 女性) 売るほどの病を持って長生きし (新潟県 58歳 女性) 昼寝して「夜眠れぬ」と医者に言い (大阪府 57歳 男性) 苦虫を永年噛んで歯も抜けた (大阪府 53歳 男性) 赤い糸夫居ぬ間にそっと切る (香川県 52歳 女性) 見くびるな賞味期限は切れとらん (福岡県 48歳 男性) 長生きは幸か不幸か実験中 (宮崎県 41歳 女性) 人生も野球も最後はホームです (茨城県 32歳 女性) 70歳で年少組とはまいったな (沖縄県 27歳 女性)
― ▼ これを読んでみた実感! <ご長寿に、なりたくもあり、なりたくもなし> でも、なってしまったから、これだけは笑い飛ばすしか手立てはない。 ―――― 2018年01月25日(木) 閑話小題 〜年寄り川柳が身に染みる御年頃ですか… 〜2
* 当事者になって読むボケ川柳 前回のボケ川、どれもこれも、身に染みることばかり。ネット検索に、 これまでの秀逸の面白いのを拾ってあるのを見つけた。これが、味わい深い。 ‘徘徊と噂されて散歩を止め’‘起きたけど寝るまでとくに用もなし’など、 何ともほろ苦い。ネットサーフィンで、秀逸な川柳を集めたのがあった。 20年前に、新潟郊外で、時計修理屋をしている知人の店の近くに寄った際に、 孫を抱いている姿に我が老いを垣間見た。53歳の頃だったが、好々爺そのもの。 それじゃあ、現在に私は? 老いは、笑い飛ばすしか術が見当たらない。
≪ シルバー川柳は17年目になり、毎年約9000作品の募集の中から20作品が 入賞作品として掲載されています。その中でも傑作といわれる面白いものや 時代のニーズを取り入れたものなどを紹介します。
・すらすらと嘘が言えますボケてない ・見くびるな賞味期限は切れとらん
・人恋し恋とは違う人恋し ・三回忌頃から光る未亡人
・合コンだ入歯みがいて紅さして ・耳遠くあの世のお呼び聴こえない
・驚いたあの人あの年あの色気 ・徘徊と噂されて散歩を止め
・妻が書く老後の計画俺イナイ ・手をひいたつもりが孫に手をひかれ
・流行語覚えたころはすたってる ・年賀状書かねばあの世とうわさされ
・「ボケちゃった!」難を逃れる名セリフ ・おれおれと名のって妻にすぐ切られ
・いびきより静かな方が気にかかり ・この動悸昔は恋で今病
・年寄りに渡る世間は罠ばかり ・食事会薬でしめておひらきに
・「アーンして」むかしラブラブいま介護 ・若者と料金同じ理髪店
・お迎えはどこから来るのと孫が聞く ・誕生日ローソク吹いて立ちくらみ
・万歩計半分以上探しもの ・起きたけど寝るまでとくに用もなし
・ガガよりもハデだぞウチのレディーババ ・LED使い切るまで無い寿命
・お迎へと言うなよケアの送迎車 ・子は巣立ち夫は旅立ち今青春
・どこで見る東京五輪天か地か ・マイナンバー ナンマイダーと聴き違え ・アルバムに遺影用との付箋あり
― ▼‘驚いたあの人あの年あの色気’大方は‘色気’より‘毒気’に…。 即興で一句…‘真顔の孫 面と向かって いつ死ぬの’ ありそうな川柳。 ‘どこで見る東京五輪天か地か’も、古希を過ぎた現在笑ってはいられない。 夫婦喧嘩も、老いる度に殺気度が高くなっている今日この頃! そろそろ、 遺影用の写真でも撮りますか? いや、パスポートの紛失用があったか?
・・・・・・ 6199,閑話小題 〜恋と愛の違い −4 2018年03月04日(日) 『男はつらいよ』〜寅の恋愛談義 * 俺にも言わせろよ! フーテンの寅: 俺にもチョコット言わせてよ。 旅先で、時どき、財布が空になり泊まるところも、食べるあてが無いのが 一番辛いよ。 娑婆の柵から外れて生きるのは好きでやってるんじゃないの、 外されてるんだ。それだけ我儘なんだ。他に生活の術が無いとくれば流離う しかないだろう。 自由だ、平等だ、博愛だなんて笑ってしまうよ。 俺なんて、金も脳も無いから、不自由で、差別され、嘲笑され、社会の脇に 追いやられているだけなんだ。何もないから、表向きは自由だけど、金の 無いほど不自由なことはないの。 大家さん: 男は、愚痴を言わない。それが御前の良いところじゃないか。 フーテンの寅: 俺の現実と、一般のそれとは全く違うことを言いたいの。 恋憧れた相手の心に、俺を気味悪いとか、軽蔑の視線を感じる時が一番、 哀しいんだ。美人ほど俺と同じで我儘でさ、冷たいの。美人だって生身の 人間というのは分かってはいるけど… 犬コロをジャラス気分でさ。 ならば可愛いふりするしかないだろう。俺がマイナスな分だけ、心の傷が 深いんだ。結局は、山田監督のパペットでしかないんだよ。 八つぁん: 愛といえば、浅丘ルリ子のリリーが良かったじゃないか。 フーテンの寅: あれは、愛の塊さ。近づき過ぎればヤケドするし、間合いが 難しいの。間合いさえ置いておけば、俺と同じで、それはそれは面白い女さ。 半端者の2人に世間は冷たいよ。俺を本当に理解してくれたのはリリーだけ。 熊: フーテンの寅さんが羨ましいよ。長屋の寅とらとは大違いよ。おれだって、 こんな長屋で、カカアに縛られ、のほほとしていたくないんだ。 大家さん: 山田洋二と八つぁんの思い入れの違いだよ。同じ寅でも、役づくり が違うよ。フーテンの寅は、吾が身をわきまえているから、持てるんだ。 長屋の寅: 俺だってわきまえているよ。俺には女房もいるしね。 八つぁん: 現実に、フウーテンの寅さんが居たら大変さ。曽野綾子が、一刀 両断で切り捨てていたね。甘えと狡さだけで生きている?男なんて最低と。 長屋の寅: そうだよ、いくら何だって、ありゃ変だよ。出来の悪い子供に 見せちゃならないよ。うちのガキなんて、憧れてしまって、ほっつき 歩いているんだ。 熊さん: 俺も、あんなに持ててみたいよ。それにしても一生の間に、50人 近いマドンナに出会えるとはね。 長屋の寅: 無理無理! あれはお伽噺だよ。お伽噺だから、良いんだよ。 それと問題は、扱い方だよ。 八つぁん: 20歳代の頃、三重、神戸、金沢、千葉と女性中心の職場を転々と していたけど、驚くような美人が居たね。実家の店での幼児体験で、美人に 擦り寄っていき、何気ない好意を示すんだ。ただ、それだけで、毎日が 楽しくて浮き浮きしてね。その癖そのままが出てしまい… とにかく、まず 三回は褒めるんだ。意外と、直接、若い男から繰返し褒められてないんだ。 長屋の寅: 嫌な男だね。俺なんて、一度も、そんな経験はないね。 熊: 嘘こけ! 何時も、隣町の後家さんに横恋慕して、御前の奥さんが内の カカアにこぼしていると聞いてるよ。 ったく助平! フーテンの寅: そうでもなくては、面白くもへったくれもないじゃないか。 想ってる分には罪がないよ。富士山と同じで、遠くからみるんで良いんだよ。 〜つづく ・・・・・・ 4737,<つまずき>の事典 〜 ー5 2014年03月04日(火) * 思い出のグリーングラスの意味 <つまずき>の事典>中村邦生編著 半世紀近く前の学生時代、トム・ジョーンズが大ヒットを飛ばし、森山良子が 日本版で歌った「思い出のグリーン・グラス」の歌詞の意味を、この本で初めて 知った? 当時、その意味を知っている人が多かったのだろうが、現在になって 知ろうとは! この原曲の本当の意味は「若い死刑囚が、執行の朝、望郷の夢 から醒めた哀しい歌だった」 当時、何も知らなかったのか? 知っていて、その心情を深く思わなかったのだろうか?その方が、もっと酷いが。 当時の底の浅さが、思いやられる! 多くの人が死の直前に走馬灯のように思い 出す故郷は、こんなものだろうか。ーあるブログから、元歌の歌詞の訳を引用ー ーー 故郷の街並みは昔と同じ 列車を降りると 両親が迎えに来てくれている 通りを走ってくるメアリーが見える 金髪でさくらんぼのような唇の 故郷の緑に触れるのは気持ちが良いものだ そうなんだ 皆が迎えに来てくれる 両手を差し伸べて 優しく微笑みながら 故郷の緑に触るのは気持ちが良いものだ
古い家はまだちゃんと建っている 壁は干からびてひび割れてはいるけれど そして僕が遊んだあの古い樫の木もある 愛しいメアリーと一緒に小道を歩くんだ 金髪でさくらんぼのような唇の 故郷の緑に触れるのは気持ちが良いものだ
そして僕は目覚める 辺りを見回してみる 僕は灰色の壁に囲まれている そして気づくんだ そうなんだ 僕は夢を見ていたんだ と 看守がいるし 悲しそうな顔をした年老いた牧師がいる 夜明けには 腕を掴まれ歩くんだ それから僕は故郷の緑に触れることになる
そうなんだ 皆が僕に会いに来るんだ あの古い樫の木陰のところに 皆は僕を故郷の緑の下に横たえるんだ ーー ▼ Youtubeで、この歌を改めて聞いてみた。 この意味を知ってから聴くと、 歌が違って聴こえてくる。私の幼児の頃の家と、家族と、店の人たちを、 思い浮かべると、魂の故郷に帰ったような気がする。熟年になってきて、 死が近い将来?に近づいてきた現在、この歌の味わいは、ことさらである。 そういえば、この随想日記で「白い雲に乗って」のテーマで、 書いたことを思い出した。
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6562,閑話小題 〜「老い」という名の「病」 〜1 |
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2019年03月03日(日)
* 老いるほど病は重くなっていく 古希を超えると、娑婆世界が違って見える経験を日々味わっている! 年には勝てない自分を冷笑している小さな違った視線がある。 なかにし礼が、黒柳徹子との対談で80歳を超えた心象風景を、 「70歳超えとは、まるで違い、あの世からの目線の感が強くなった」と。 もの心がついて70年以上が経過したが、10人家族の末っ子の立ち位置で、 比較的冷静に周囲、例えば家族など身近な濃厚な生活環境で育ったことが、 強み弱みになっていた。その中で生きるに、鳥瞰する本能が身に付いていた。 子供ながら、「冷静な目線と、気持ちをおさえ息を潜め、トリッキーにある こと。秘密を守ること。」を必要とした。末っ子の立ち位置もある。 このブログの最後の捻りは、その持味の名残り。コテコテの捻り? これを哲学的にいえば、「捻らずにいられない「発語」になる。 発語といえばを下ネタ表現なら「発情」。 黙って第三者の対話や、会話を 聴いていると、世間話は『発話』でばなくて『発情』かと… 。 有名人が進行ガンをブログで発するのは『発語』。 恐怖の際なればこそ、 直に伝わってくる。 当事者の本人は悲劇の主人公だが、格別、変わった絵に なる物語ではないことを初体験の本人は知らない。そこに、当事者と傍とは、 大きな溝がある。 「老いという名の病」への怒りが他に向かうのが老醜。 その事例は幾らでも周辺に転がっている。これにアルツハイマーなどが絡み 周囲を巻き込む。「長生きすれば、それで良し」も、考えもの。 「生老病死」の問題。特に『老病』の『老=病』の解釈。 成人病は、青年が、成人になって罹る病。特殊の事例を除くと、50歳超えの初老 からの病。「がん」「心臓病」「脳卒中」… 現在では「糖尿病」「高血圧症」 「動脈硬化」 などとあわせて『成人病』と言われる。同世代で3割が、これで 亡くなっている。ストレスで、飲酒過剰、喫煙などの生活習慣が病の元になる。 生真面目で、現実社会にドップリと浸かり、トリップが出来ない人に多い。 何が悪いかというと、ストレス。日々、週間、月、年単位で、毒出しを習慣化 して措かないと、死に至る病を誘発する。 ストレス管理が「老いという病」 の予防になる。計画的トリップが、これ。 このブログの維持と管理が、私の 『ライフワーク』の一つ。作成中は、完全にトリップ状態。 それと他に…
・・・・・・ 6198,閑話小題 〜知識と所得 −7 2018年03月03日(土) 『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * 知識のプレミアム <多くの種々雑多な知識を知る者がたくさんの金を稼いでいた> 自分を振り返ると、どうだろう。一時期に稼いでいたが、ブラックスワンで 消滅しただけで、背景に数知れない雑多な知識があった分、一時的にしろ 稼いでいた? いや15年の用意周到の自己配転など準備や計画的知識習得や、 雑多の経験があればこそである。計画をたてる前提に豊富な知識が必要になる。 その知識にはプレミアムが組みこんである。問題は、雑多な知識を、如何に 組みこむベースがあるかどうか。以下は、リアルなアメリカ的実証主義の内容… 問題は形而下の現象を、文章などで形而化する能力。それもこれも 思い詰めてないと、機会は知らぬ間に通り過ぎている。深く穴を掘ろうと すれば広い幅が必要になる。その為には純真な好奇心と、それを追及できる 条件が必要となる。 ――
≪「事実を知ること、覚えておくことになんの価値があるのか?」という問いに 対して、第二章では、より直接的にわれわれのモチベーションを引き出して くれそうな回答が提示される。 パウンドストーンの調査によれば、 「より多くの種々雑多な知識を知る者がたくさんの金を稼いでいた」というのだ。 知識の豊富な人々はたくさんのお金を稼ぐ。それは教育や年齢が一定に保たれた ときでさえそうなのである。 (……)そこには知識に起因した大きな所得の格差がある。そしてそれは、 教育や年齢に起因するものではない。(p162-164)
教育レベルや年齢という要因を排除したうえで、なお"一般常識"クイズの 点数は所得の多寡と強い相関関係があった。 興味深いのは、所得との相関関係がもっとも強く見られるのは広範囲な一般常識 クイズにおいてであり、科学知識やスペリング・文法、文化的知識、スポーツに 関するマニアックな知識と、所得とのあいだには何の関係も見られなかったと いうことだ。言い換えれば、専門的ではない事実的な知識の多寡が、所得と 大きな相関関係を持っていたのである。
これは何を意味するのだろう? ・“一般常識"と所得の相関関係はすでに明らかだが、これは因果関係なのだろうか。 我々はクイズ本を読み漁り"一般常識"を身につけることで所得を増やすことが できるのか? ・あるいは所得が増えた結果として我々は物知りになるのか? ・それとも、第三の因子が"常識力"と所得のどちらとも正の相関を結んでいるのか? (たとえば記憶力とか、好奇心とか、保護者の資力とか?)
パウンドストーンの推測は、これらすべてがそれぞれある面で正しいということだ。 そして生まれもった記憶力や両親を取り替えることはできないが、自ら学ぶことは できる。外界に対し注意を払い、より多くのものを吸収していく態度が所得の上昇 につながるのである。 ≫
― ▼ この問題と教養の問題は別問題だが、「恒産あって恒心あり」か? 「恒心あって恒産あり」か? 両方相まってこそだが、好奇心がまず必要になる。 <売り家と唐様で書く三代目>というが、他人事の話ではない。その意味といえば 【創業 ー「初代が汗水たらして財を成した」さらに二代目までは家「会社」は 苦労して栄えたが、三代目は苦労知らずで育ち、遊びごと芸事「習字も唐から 伝わった書体文字の書き方」にうつつを抜かしたので家「会社」も没落し家を 遊んだ時に覚えた唐様の書体で「売り家」と書いて売りに出しているということ。】 このブログも「唐文字」のようなものですか。知識のプレミアムが「稼ぎ」だけ でない。知識単独だけでも、管理さえ怠らなければ、それで充分プレミアムになる。 〜丁度よく、4年前の文章に繫がっていく。 ・・・・・・ 4736,<つまずき>の事典 〜 ー4 2014年03月03日(月) <つまずき>の事典> 中村邦生編著 * 言ってはならぬ、闘いが無益などと 人生の終盤に、あまり良い結果ではなかった?が、自分の人生を 全面否定する気持ちは最小である。気持ちは「天気晴朗なれど、波高し」。 この詩は、誰にでも訪れる人生の終焉で、励ましを与えてくれる。 《 言ってはならぬ、闘いが無益などと 努力も傷手も無駄などと 敵はなお息絶えず、怯むこともなく 事態は相も変らず元のとおりだ、などと。 ーアーサー・ヒュー・クラフ「言ってはならぬ、闘いが無益などと」P-44 アーサー・ヒュー・クラフはイギリスの詩人。ラグビー校でトマス・アーノルド に習い、その息子マシューと生涯にわたる親交を結んだ。マシュー・アーノルド の追悼詩の傑作「サーシス」はクラフを悼んだもの。「言ってはならぬ、 闘いが無益などと」は窮地にあってなお不屈の心をうたった詩として知られる (引用は冒頭の一節)。また第二次大戦中にチャーチルがルーズベルトへの放送 の結びにこの詩を引用し、イギりス国民を励ましたという逸話を持っている。 クラフには「一度も闘わないよりは、闘って敗れた方がましである」 という有名な言葉もある。 》 ーネットで、調べたところ、以下の訳があった。 【 悪戦苦闘しても無駄だ、 骨折り損だし、怪我をするだけだ、 敵は一向に怯(ひる)まないし、逃げる気配もない、 結局元の木阿弥だ、などと言ってはならない。 希望を抱いて馬鹿をみるなら、心配が杞憂に終わることもある。 もしかしたら、ここからは見えない戦場の一隅で、 まさに今、君の戦友が逃げる敵を追っているかもしれない、 君さえいなければ、勝利は味方のものかもしれないのだ。 疲れきった様子で浜辺にうち寄せている波も、 いくら苦労しても一歩も前進してはいないように見える。 それでも、ずっと彼方の湾や入江では、じわじわと、 そして、黙々と、大きな潮がみちかけているのだ。 夜明けの時にしても、東側の窓からだけ、 光が射してくるのではない。 東の空に太陽が昇るのが、どんなに遅々としていても、 西の方を見るがいい、天地はもう明るくなっているのだ。 ー平井正穂編『イギリス名詩選』より 】 ▼ 現在の私に、一言一言が実感として響いてくる。 何もしない人ほど、 いや出来なかった人ほど、「闘いが無益で、努力も痛手も無駄」と言い張る。 闘いもない、さしたる努力もない人生ほど、毒が溜まり、精神を腐らせている。 その毒を、他人に?に向け、吐き出すしかない人々の哀れさを、この節目で タップリと見せて貰った。「世界は広い。そして深い!」人類は成功によって 導かれてきたが、その背後には99%の失敗と挫折がある。それが人生だ。
・・・・・・ 5831,閑話小題 〜しまった! ー「しまった!」の総括ー 18 2017年03月03日(金) 「失敗の心理」しまった!」ジョゼフ・T・ハリナン著 * 「しまった!」の総括 ランダムに印象に残ったところからテーマにしてきた。どれもこれも思い当る ふしがあるテーマ。須らく、さんまの「アフォ違いまんねん、パーなんねん」 ―― ・人は(90%は)間違るもの。 ・手ごわいのが「あと知恵バイアス」〜更に危ないのは当人が気づてないこと。 ・専門家によれば、視野のなかで高解析度をもつ範囲は角度にすれば親指の幅の 僅か二度だけ。「見たつもり」「知っていたつもり」で、実は何も知らない。 ・都合よく無意識でつくり変えた話でも、二度三度繰返すうちに、いつしか 「記憶」そのものになってしまう。 ・人はみな「意味」を探す だから物語化をして問題整理が必要となる。 ・意外と大事な「色」の問題。黒いユニフォームのチームは、ペナルティを 取られる可能性が高くなる。 ・ギャンブラーは、なぜ自信満々なのか? 買った局面を度々、思い出すため。 ・ドイツの音楽をBGMで流すと、ドイツワインの売り上げが上がる。 ・状況は「偉大な杖」の如し〜ハロウィンで、首つり自殺を見逃しがちになる。 正月に起こったことは、正月、思い出すことが多い。 ・人間は「嘘つき」である。何故なら、情報伝達の間に、ほぼ歪んでいく。 ・人間は、自分を人並み以上と思う。〜自分が無知蒙昧など微塵も思わない。 ・馬鹿の一つ覚え。 〜一度覚えた方法を知ると、改善、改革しようとしない。 ・人は馬鹿である。 〜学生と教員に単純なゲームさせ、洒落た服装の教員と、 冴えない教員とでは、前者の場合は自信をなくし、後者には自信満々だった。 〜さらに、コインの裏表を当てるゲームで、八百長で数回、当てるように 仕組んだ方は自信過剰になり、裏表を当てる能力を持っていると信じるように なっていた。賭博場が、素人を誘い込むのは、これ。背後にある組織の力に 気づくことなく独立をして失敗するのは、このパターン。 ・人は自制しない。 〜いや、「出来なくなる」というのが、正しい。 ・焦点幻想。 〜人は焦点をしぼる的を間違える。複雑の問題の場合に、 簡単な方に注意の的を絞りがちになる。 ・人生の資産は、時間をどのように使うかにある。 ―― 目次を見ながら、抜粋したが、どれも、これも、思い当たるふしがある。 基本は、志村けんと加藤茶のコントの『呆け老人の対話』が、その要約。 突っ込みも、呆け役も、その要領を得ないで、遣り取りをしている。 あれが実は日常の真実の姿。 他人同士の中では、鮮明に見えるが、 これが自分のこととなると、全く見えなくなる、人間の悲しさ。 追)馬鹿に「楽観」も「悲観」もないが、再び、去年の内容の文脈に つながる。心底、人間そのものが「失敗の塊」と思う。 特に私は! ・・・・・・ 5101,悪夢の21世紀 ー6 2015年03月03日(火) * ニーチェが看破したキリスト教の価値観 (12)≪ 思想家ニーチェは、来る200年はニヒリズムの時代になる、と言った。 ニーチェが死んだのは世紀の変わり目1 9 0 0年だった。ニヒリズムは人々が 共有できる大きな価値観の崩壊。キリスト教が約束した福音も近代主義の福音 も、ヨーロッパが生み出した大きな価値観であった。人々の幸福を保証する ものだったはず。ニーチェはそんな価値観は脱ぎ捨てろと言った。キリスト教 や近代主義の理想にとらわれては駄目と言った。そんな幸福はちっぽけなもの だし、人はそんな価値によっては幸福になれないと言うわけ。 ニーチェは キリスト教は人間を見苦しいまでに自虐的な存在にし、自由や平等や人権などを 唱える近代社会は極めて偽善的で欺瞞的ないやらしい社会だ、と言った。 今日アメリカがグローバルな正義として打ち出している自由や民主主義、平等 や人権、公正な市場経済などは、ニーチェの発想からすれば、何とも欺瞞に 満ちたインチキくさい正義だとの論理。ニーチェの言い分が全面的に正しいか は別としても、今日、最早、自由や民主主義、平等や人権、公正な市場経済 など無条件に信じられない。この「正義」の背後に、「力」の競争や闘争が 隠されていることに誰もが気づいてしまったから。だから、市場しか見てない 者は、規制改革を徹底して行い競争を強化すれば経済は効率化できる、という ことしか眼中にない。成長戦略しか見ていない者は、教育から観光から エネルギーから人間の生命や医療まで、すべていかにG D Pを押し上げるか、 の観点からしか見ていない。人権主義者は、女性の職場であれ、家庭であれ、 学校であれ、人間関係を権力関係としてしか見ていない。政治学者や政治 評論家は、もっぱら政治を民主化という観点からしか見ていない。ある種の ナショナリストは、すべて中国が悪い、韓国が悪い、という観点に立つ。 一方、平和主義者は憲法9 条にしか関心がない。≫ ▼ ニーチェは、近代社会を偽善的、欺瞞的、社会と看破し、その根源が キリスト教にあるとした。人生振り返って、哲学では、ニーチェに一番、 影響を受けていた。特に欧米主義にドップリ浸かっている自分に徐々に 気づく過程が私の人生だった。世の論説をみると、ニーチェが看破した 価値観に即して論じているようだ。そして、世界は益々動乱になっていく。 20世紀の半ば1946年に、地球上に人間として生まれ、21世紀を15年を生きたが、 あの世からの視線で見直すと、面白い時代の狭間を生きてきた事を思い知る。
・・・・・・ 5466,人生で最も大切な技術 ー24 楽観主義と悲観主義 2016年03月03日(木) 『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著 * 楽観主義と悲観主義、この二つの世界観 楽観だけではモノゴトは上手くいかないし、悲観主義だけでは、面白くは 生きていけない。この年齢になると、「もう○○歳」と「まだ・・」と考える かで、大きく違ってくる。『悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志 のものである。およそ成り行きにまかせる人間は気分が滅入りがちなものだ』 と、アランが『幸福論』でいうが、やはり意志が受止め方を変えていく。 〜その辺りから〜 ≪・楽観論者とは、この問題は一時的、制御可能、特定の状況と関係している、 というふうに考える人。「そのような些細なことで大騒ぎするのは理に 適っていない。すぐに片づく。自分で解決できる。いずれにせよ、これまで 常に解決できた」をモットーにする。 ・一方、悲観論者は、問題は長引くだろう(この種の問題は簡単に片づかない)、 やることなすことが裏目に出る(私には期待しないでほしい)と考える人である。 また、生まれつき精神的な欠陥があると思い込み、「何をしても結果は同じ」 と冷めていて、「生まれつき幸せとは縁がない」と結論づける。 現代人の多くが不安感に苦しんでいるが、これは悲観論と密接に関係している。 悲観論者は常に災難を予想し、慢性的な不安症にかかっていて、疑い深く なっている。不機嫌で、苛立ち、神経過敏になり、世の中や自分への信頼感を 失っていて、常にいじめの犠牲になっている、捨てられる、無視されている、 などと取り越し苦労する。≫ * 楽観論に対する論外な非難 ≪・心理学の世界では長年にわたり、多少抑うつ的な人のほうがものの見方が 「現実的」で、楽観論者は、苦痛の伴う状況よりは、愉しい出来事に長々と 思いをはせ、過去の実績や達成を過大評価する傾向がある、と信じられてきた。 仮にそれが真実なら、楽観論者に比べて、悲観論者の方が目を大きく開けて、 状況をより明快に評価する傾向がある、という理屈になる。また、その説が 正しければ、悲観論者は、「現実は必ずしも、笑えるほどに愉快なことばかり ではないだろうが、物事はあるがままに見るべきだ」と考える。 ・一方の楽観論者は、たしかに愛想は良いが、救い難いほど世間知らずで、 無警戒な夢想者で「夢から現実世界に戻されるのが落ちだ」という議論になる。 どうやら、以上が正当化されてきたのは、単に偶然が重なっただけらしい。 各種の研究が進展中だが、その結果、客観的で超然としていて用心深い、 と考えられていた悲観論者の判断は不適切、ということが立証されたのである。 日常生活で起こる、現実的な状況に注目すると、楽観論者のほうが悲観論者 よりも現実的かつ実用的なアプローチをとることが実証されている。≫ ▼ 明石家さんまの座右の銘は「生きてるだけでまるもうけ」という。 「生きてるだけでまるもうけ」は、「死」が視座にあればこそ言える言葉。 長門裕之の妻の故・南田洋子が晩年、この言葉を口癖にしていた。ならば、 生きているうちに楽しむだけ楽しまなければ!
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2019年03月02日(土)
* 何とも味わい深い物語 天才黒人ジャズピアニストと白人運転手の交流を描いたものだが、後味の良い、 爽快感が残っている。アメリカ社会の最下層?の黒人と、少し上のイタリヤ系 白人のコンビが、アメリカ南部で織りなす騒動を黄色人種の東洋系の私が見て いるという現実を踏まえてみると、尚のこと興味をそそられた。下位層?ほど、 自分より下位に対して露骨な差別をする経験は、会社整理のプロセスから、 このかた味わってみた。 そこに垣間見たのは『無知』と『卑しさ』の問題。 世界は、資本主義社会という厳然たる現実。グローバル化、情報化で、国家、 民族間の垣根が低くなるほど、共通の価値は情報と資金の質と量で判断される。 ここで、白人が黒人に「黒ナス」と… ≪ :解説: 人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニスト と、イタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話 をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨーク の高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、 何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、 無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズ ピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。 黒人差別が色濃い 南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行 ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。 出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を 築いていく。 ≫ アカデミーショーにノミネートされた私の評価が、 『ボヘミアン・ラプソディ』95点。 『アリー/ スター誕生』90点。 『万引き家族』90点。 これに対して、昨日みた『グリーンブック』は90点。
・圧巻は、ホテルの演奏会の前に、レストランで入店拒否をされ、怒りのまま、 演奏を拒否して、場末のビヤホールに行く。そこで感情を叩きつけたピアノ演奏 が会場を盛り上げる。ピアニストは、イタリヤ移民の運転手2人で、アメリカ 南部の人種差別を経験したいため、敢えて『グリーンブック』のホテルを選んだ。
・物語の中では8週間ぶっ続けでツアーを回るという設定になっていたが、 実際は1年半も一緒に旅をして回ったという。ストーリーの後半でトニー・リップ は警察から差別的なことを言われて腹を立てて殴りかかるシーンがあるが、実際、 彼は警察に暴行してドンと供に逮捕されている。そこで、ドン・シャーリーが ロバート・ケネディーに電話をかけたのも事実。奇しくもドン・シャーリーが ロバート・ケネディーに電話をした数日後に当時大統領だった兄のジョン・F・ ケネディーが暗殺されているが、ドン・シャーリーは葬儀に出席するほどケネディ ー家とは親密な関係にあった。あの時代がかった、赤ら顔の人種差別主義者の トランプに対する警告ともとれる受賞作品。その意味では然るべき選定といえる!
・・・・・・ 6197,閑話小題 〜氷の謎 −6 『クラウド時代の思考術』 2018年03月02日(金) 『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * 北極海の氷の謎 ここで、著者はイェール大学教授カハンの「北極海の氷の謎」について語る。 【〔気象学者たちは、人類が引き起こした地球温暖化の結果、もし北極海の氷が 溶けだしたら、地球上の海水面が上昇すると信じている ――○か×か ?〕 冷蔵庫に行って、角氷をコップに入れて、コップの水位をテープで印を つけて下さい。そこで発見するのは、水位が全く変わらないこと。】 それが地球上の海面も同じことが言えるということ。成るほどと思いつつ、 ネット検索で調べると、何と、著者の説を全面否定する面白い記述があった。 ≪ 地球上の氷の89.66%は、南極大陸に有ります。北極海の氷や極周辺の 氷山の量は0.17%に過ぎません。南極の氷の厚さは2000mもあります。 北極海の氷が溶けてしまっても南極の氷が溶けてしまう事は有りません。 仮定ですが南極の氷が溶けると、海水面の上昇は約10mと予想されます。海に 浮ぶ氷は、アルキメデスの原理で、溶けても海水面が上昇することは有りません。 しかし、大陸の上にある氷が溶けると、海に流れ込み、その分、海水面の上昇が 生じます。南極大陸の氷は、大陸の上にあるので海に押し出されると海水面の 上昇がは発生します。他の大陸の氷河は、溶けて海に流れる事で海水面の上昇を もたらしますが、南極だけは、海水面上昇の原理は異なります。南極大陸の 標高は、2000mもあり、その上に氷が2000m乗っかっているのです。 従って、山から、氷は少ずつ、自重で海に押し出されているのです。海に押し 出されてしまうと、溶けなくても、海面上昇の原因になります。たとえて言うと、 ブルトーザーで南極の氷を海に落としてしまうと、氷が溶けなくても海面上昇が 10m起こる事になります。 温暖化は極地ほど、進行が進んでいます。北極の氷が溶けて、北極海周りの 海路が夏場回航する事も有るかもしれません。しかし、現在南極大陸の平均気温 は内陸部で−50℃です。今までの幾たびかの温暖化で直面しても南極の氷が 溶けたことは南極大陸誕生以来1度たりともありません。 従って、海面上昇が 何メートルも起こると言うのはデマです。科学的根拠は有りません。≫ ― ▼ ネット検索をしなければ「北極海の氷」そのまま、私も同様、「冷蔵庫の コップの水位の話から温暖化など恐れるに足らずと!」と信じるところである。 私たち、いや私のように知識の少ない人には、このような常識外れの事例に弱い。 だからこそ、情報社会、クラウド時代には、より純度の高い良質の?情報選択が 必要ということを著者自身が、この「北極海の氷」で、露呈している。 但し、 言わんとするところは間違ってはない。<私は馬鹿だ、ただし他の人はもっと 馬鹿だ>が正しいか、<私は、そこそこ利口だ、ただし他の人も同じだ> <私は利口だが、他の人は、そこそこ馬鹿だ> どれも、誰を「他の人」に 想定するかの対比の問題になるが。無知が故の悔し涙を流すか、優知が故の 有難涙を流すか? そりゃ、両方じゃないと面白くはないでしょうが… 当然、1対3の確率になるが。
・・・・・・ 5100,悪夢の21世紀 ー5 2015年03月02日(月) * 「ニヒリズムに落ち込む世界」 〜 ー 自由、民主主義の普及こそ混乱の元凶ー 最近では、「アラブの春」の一連の独裁国家の打倒。その結果、現れ出た のが、「イスラム国」。キリスト教原理主義のアメリカが主導する世界に対し、 独裁者から解放されたイスラム教徒たちは、対抗するためイスラム原理主義に 向かうのは自然だが、それにしてもモハメッドの頃の戒律厳守とは・・。 ( 9 ) ≪ 欧米的価値観の勝利? 現状はそれどころではない。 イスラムとアメリカの対立が益々激化。民主化したはずのアラブは混迷に 中に迷い込み、新興国を巻き込んだ市場経済のグローバリズムは、資源や 市場をめぐる果てしない競争へ突き進んでいる。しかし、自由、民主主義の 普遍性、市場競争の普遍性などの近代主義こそが混迷を招く張本人。 だから、事態はかなり厄介である。近代主義を押し進め、グローバル化 していることそのものが問題。だから、今日生み出されている様々な 危機的な事態を乗り越える方法が見当たらない。自由、民主主義、 人権思想、市場経済のグローバル化や技術革新によって問題は解決しない。≫ (10) ≪ 人々の自由が拡大すれば拡大するほど、人々は益々自由を求め、 その自由は相互に衝突する。それを調停するのは最後には「力」になる。 民主主義は問題を解決しない。民主主義そのものが、多数という「力」の原理。 イスラム教のような人民主権でなく「神権政治」を訴える宗教が出てくれば、 民主主義は有効性を失う。人々が豊かさを求めて市場競争をするほど、利害は 衝突する。グローバルな市場競争は、徐々に帝国主義的な様相を示してゆく。≫ (11) ≪ 今日の世界的な人口増加と新興国の経済成長を前にすれば、 資源問題、環境問題、食糧問題の三点セットは、すでに世界的な問題。 世界的な問題とは、「世界」が我々の外にあるものではなく、我々も そこに含まれ、いやがおうにも当事者になってしまっているという意味。≫ ▼ 中東問題は、数千キロ離れた海の向こうのことだったが、ネット社会は、 その生々しいテロや処刑を一瞬にして現前させる。この川崎中一殺人事件は、 明らかに、イスラム国の斬首の映像に影響されたもの。「目には目を、歯には 歯を」は、ハンムラビ法典や旧約新約両聖書に出てくる。我々は、これを 「やられたらやり返せ」という意味で使っているが、同害報復までの法で、 過度な報復を防ぐためである。「倍返しとかダメ」と。4000年前、すでにこの ような、争いの拡大を防ぐ知恵があった。原理主義の衝突はニヒリズムを生む。 老いは、日々、ニヒリズムを強くする。しかし、生きているうち!いまのうち! で、二年前の内容が、偶然だが続く! ・・・・・・ 5830,閑話小題 〜しまった! ー「印象操作」ー 17 2017年03月02日(木) 「失敗の心理」しまった!」ジョゼフ・T・ハリナン著 * 嘘つき それとも「印象操作」が人間の常 人間は、嘘つきで、印象操作をあたかも事実のように捩じ曲げる。問題は、 それに怖れて慄いて、自分の自由を束縛すること。 地方、とりわけ城下町は、 固定社会である。小さな世界で、互いに監視し合い、良くいえば相互信頼、 悪くいえば、相互依存で生きるしかない。で、体裁を繕うためにまず、己の 「印象操作」に精を出す。それが結果として城下町精神とかのバケモノになる。
≪ 何処の地でも、「うわさ」という世間人の嘘がまかり通っている。 何人かの学生に対し、数週間、他人に話した内容を記録するように依頼。 話題の多くは社交行事のことで平均2・7回は再話された。これは意外でなかった。 意外だったのは、話の婉曲の程度だ。学生たちは真実を曲げたばかりか、予想 以上に歪めていた。 ・全談話の61%に情報の追加、省略、最少化をおこなっていた。それでも、 その程度そうしたかと尋ると、全体の42%しか認めなかった。この差は大きい。 ・改変の最たるものは重要なディテールの省略、36%もの話にあった。 ・ついで誇張と最少化が26%。 ・そして13%がまったくの捏造―もとの出来事と関係ない情報を占めていた。 その上に、学生は話を聞き手の好みに合わせただけでなく、さらに重要なことに 自分の目的に合わせていた。特に面白い話題には、更に嘘を付け加えていた。 ・・・(略) 人間はなぜ、このような嘘をつくのだろう? トヴァンスキーの 考えでは、一つの説明としては、語ることの目的の設定という。…(略) 談話は、事実を語る手段ではなくて、ある目的を達するための手段にもなる と彼女は主張する。そしてその目的の一例をあげた。 <たとえば相手に何かを思わせ、自分へのアクションを起こさせるため。 自分を好きに思わせるため、頭がよい、しっかりしていると思わせるために> その意味では、対話の目的とは事実を伝えることではない。印象をつくりだす ことだ。だから話の正確さが二の次で、印象操作が優先されがちになる。 …(略) 要するに、私たちは自分の嘘を本気で信じるようになる。に関らず、 このプロセスが自分の中で進行していることには気づかないのである。≫ ―― ▼ バケモノはバケモノ。とって喰われないための自己防御に一生を費やし、 人生を終える。それも人生。決して、非難は出来ない。世間人の世間話とは、 所詮は、こんなもの。地区内炎上が日々、漫画的に行われている。 カルフォルニアのロスの中華街の中国社会を例にとると解りやすい。 中華街の常識は、そこだけの世界のこと、街を一歩出れば、それは非常識。 コスプレのような「印象操作」で、娑婆と競い諂うのも、面白いが…。 後記)偶然だが、4年前の文章に文脈が丁度良くつづく。そういうこと! ・・・・・・ 4368, 歳を取りそこねる人たち ー2 2013年03月02日(土) 「老いへの不安 歳を取りそこねる人たち」春日武彦 (著) 「老いると独自の当惑や釦の掛け違いによる問題、恥や失望や悔しさが待ち 受けている」というのが本当のところ。そして最期は死ぬのである。 その中で幸福であるために、幸福とは何かを常に自省しなければならない。 * 幸福のふたつの文脈 ≪ 近頃の私は、幸福が二つの文脈から成り立っていると実感するようになった。 ・ひとつは日常における安寧とか平和とか、つまり波風の立たない平穏の毎日 である。それは往々にして退屈に感じたり、無価値に映る。だが、大病を 患ったり危機の状況に追い込まれると、つくづく【当たり前の日常】 の有難さに気づく。現代社会における大問題として、年齢を重ねたなりに 淡々として、維持していく筈の【当たり前の日常】が、老人にとって 手の届かない危惧が挙げられてないだろうか。 ・幸福におけるもうひとつの文脈は、それこそラッキーなこと、嬉しいこと、 楽しいこと、満足感を得ること―― そのよう躍動的で高揚感をもたらす事象 との出会いであろう。こちらは個人差が大きく、ある人にとって十分喜ばしい ことが、別の人にはむしろ物足りなさや悔しさを惹起することなど幾らである。 こうしたことも、歳を重ねて肩の力が抜けてくれば、それこそ春の訪れを 告げる日差しの変化とか、隣人から土産にもらった鯵の干物の美味さとか、 窓の向こうに見える教会の屋根の赤い色と自宅で飼っている金魚の赤色とが まったく同じ赤であったことに今さらながら気付いた軽い驚きであるとか、 学生時代に読んだ小説を再読してやっとその素晴らしさを悟った喜びとか、 そういったもので十分に幸福の文脈を形成し得るに違いない。ガッツポーズ をしたくなるような晴々しい出来事に遭遇しなくとも、さりげなく幸福の滴を 感じ取ることができる。それが年寄りになることの醍瑚味だと信じてきた (へいや、今でも信じている)。… ≫ ▼ 幸福とは、当たり前の日常を受け入れる「受容」と、驚き、楽しみ、 満足感をえる「新鮮な事象との出会い」にある。自虐的な性格もあり、 倒産すら楽しんでいた自分がいる。ならば、老いていく自分を楽しむには、 これは最適。 ー次のアマゾンのレビューが解りやすいー 《 老いるとはいかなることか、そのかたちの探求を試みる。自己の人生の なかで出会ってきた様々に個性的な老人たちや、小説に描かれた味わい深い 老人たちを参考にしながら、その探求の過程において示されるのは、著者の 考える素敵な老いや適切な「年寄り」のかたちも若干はあるが、ほとんど、 みっともなかったり、哀しかったり、ときには常識をはずれさえするグロテスク な老いの姿。他者と生き別れ死に別れた孤独のなかで、死の可能性が充実した ゾーンへと入っていく時、空間の戸惑いのなかで、人間が抱えている厄介な ものが唐突にあらわになる。老いるとは、あらゆる出来事に対する達観した 精神の獲得といったようなものではなく、人生が与えてくる難儀さに傷つけ ながら、なんとか過ごしていくことではあるまいか。》 肉体も精神も老いぼれ朽ち果て、無になる。それで良いではないか。 ただ、噂話や愚痴を言い合う老人の群れに入らないことだ。 ・・・・・・ 5465,新約聖書は、共同幻想の『おとぎ話』 2016年03月02日(水) * キリスト教のアキレス腱 大自然の働きを、神になぞらえて、共同幻想をつくりあげ、何とか人類は、 ここまできた。モーゼのつくり上げたアラーの神Xも、ユダヤ教、キリスト教、 そしてイスラム教の神とした共同幻想。しかし、この情報化社会では、共同幻想 の甘さが露呈してきた。 〜その辺りを哲学者は、以下のように表現している。 ≪ 西洋といえばキリスト教である。はじめは数人の信徒しか持たなかった キリスト教が、世界を支配するようになる。これは世界の不思議の一つである。 もっとも宗教というものは、たまたまタイミングがあえば爆発的に流行るもの。 仏教やイスラムにしても最初数人の開祖、信徒は数名であった。 さて、キリスト教であるが、その教義にはもともと不自然なところがあった。 キリスト教は一神教である。しかし、イエスを神とみたため、話がややこしい。 イエスは「父なる神に呼びかけている。そうすると神は二人いるのか? 父なる 神とイエスが神なのか? いやいや、そうではないという。神はもちろんお一人 である。父なる神とイエスさまと聖霊は三つのものであるが、しかし、ほんとうは 一つであるという。これが「三位一体説」である。これまで誰もまともに説明 できた人間はいないのである。かのニュートンも、これには悩み、『聖書』を 徹底研究し、最後にはイエスは神ではないという結論に達するのであった。 よく考えてみよう、もしイエスが神であるとすれば、「生まれた」というのは おかしくない,か? 神が生まれるのか? 神は物事を生み出す原因であり、それ 自身は何からも生まれるものではない。生まれたとすれば、神を生んだもの、 つまり神以上にすごいものがあることになるのではなかろうか。 あるいは、イエスが神で、神を生んだのがマリアとすれば、マリアのほうが 偉いのではないか?そういう意見も出てくる。イエスは死んでよみがえったと いうけれど、しかしそもそも神が死ぬものであろうか?十字架の上でイエスは 血を流し、苦しんでいるようであるけれど、しかし神が痛さを感じるものか? ともかく、三位一体説はかなり問題のある理論なのである。 しかし、めちゃ くちゃであろうとなかろうと、イエスが神だ、とするのがキリスト教である。 イエスは神ではない、とするとキリスト教の存在理由がなくなってしまう。 しかし、根っこが問題ありの教義であるから、当然、これを批判する人間は いつの時代にも出てくる。そうするとどちらが正統でどちらが異端であるか、 という争いがはじまる。キリスト教にはこの手の争いがつきないのである。・・≫ ▼ キリスト教原理主義国家がアメリカ。ユダヤ教原理主義がイスラエル。 アメリカ大陸でイギリスを中心に立ち上げた国がアメリカ。カナダは、 フランスが立ち上げた国。これと、欧州連合と、アラブのポチに対しての 戦いが、本格的世界大戦の様相を表しているのが現在の世界。その結果、 以下の内容に続いていく。
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6560,閑話小題 〜コミック版・トランプ劇場 ―第二ランド |
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2019年03月01日(金)
* まさかドタキャンとは! まさかドタキャンとは!誰も思わなかったが、合意に至らなかった理由として、 <米側は?トランプ大統領は、北朝鮮側が「経済制裁の完全解除」を要求したが、 寧辺以外の核関連施設の廃棄に応じる姿勢を見せなかったことが理由>と述べた。 半年前に、現在進行形の政治ショーの前書きのような文章を書いていた。 ここで寅に「…北朝鮮が核廃棄するなんて有得ないこと。」と言わせていた。 一方、アメリカ本土では、元側近のコーエンが、公聴会で 「トランプ氏の違法行為を隠蔽したことを恥じている。彼は人種差別主義者で ペテン師だ」と言及した。その背景もあって、ここで北朝鮮のペースの会談の 合意を直前になって破棄せざるを得なくなった背景もある。 これで弾劾裁判、 云々になるが、国家権力を掌握をしているトランプを追落すのは至難の業。 不人気をカバーするために意図的に朝鮮戦争の可能性も考えられる。 韓国も仮想敵国・北朝鮮かわりに、70数年前の日本の悪行を持ちだし、目先を 乗越えようとしている。 本当に危ない第2ランドが、始まった? ギリギリの瀬戸際で、果たしてドチラが無理難題を突き付けたのか? 最悪の事態は、最悪の人物の群れから起きるが、どれもメンバーが悪すぎ。 恐ろしい限り… 。プーチン、習主席にとって、朝鮮戦争で、アメリカの体力を 削ぐには… 。 考えみれば、国家として、これほどメンツが潰れた会談はない。 何やら大きな黒鳥?が飛んでこなければいいが。今年は、経済も含めて大荒れだ。 ―――― 閑話小題 〜 コミック版・トランプ劇場 2018年 8月18日 * お笑いで済まされない危機! 少し収まりかけていたトランプ劇場、何やら火の手が本格的に上がりだした。 たびたび閲覧する<豊島逸夫の手帖>の『 トランプ大統領、女性スキャンダル (2018年8月22日)が、アメリカ国内の緊迫度を紹介している。
《 今米国はこの話題で持ちきり。日本のモリカケみたいな騒ぎで。トランプ氏 の個人弁護士マイケル・コーエン氏が、選挙資金法違反などを認め司法取引に 応じたのです。トランプ氏のお相手女性に13万ドルの口止め料を払ったと されています。いよいよ女性スキャンダルからお尻に火がついてきましたね。 当のストーミー・ダニエルズ嬢は今や米国で最も話題の女性でしょう。 60minutes という人気テレビ番組で60分にわたる生インタビュー が放映された時は、6千万人の米国人が見たほどです。翌日職場はこの話題で 持ちきりでした。かなり際どく生々しい話でしたから。 この問題がロシアゲート疑惑にも飛び火してます。口止め料についてロシア人 富豪も関わったとされるからです。ロシアゲートを捜査中のモラー特別検察官 率いる精鋭弁護士チームもマイケル・コーエン氏を聴取するようです。 トランプ氏にとってはこれから中間選挙を控える段階で極めて「やばい」ね。 国民の関心をそらすために保護主義などをこれまで以上に激しく展開する可能性 もあるので要注意です。昨晩米国のテレビを見ていたら、NYの裁判所ビルの前 にカメラが並び、コーエン氏が有罪を認めると同時に脱兎の如く記者たちが走り 出てきたので「日本と同じだな」と思いました。これから詳細が明らかになり 事態が急展開する可能性もあるので要注意です。》 ― ▼・寅:出ては消えを繰返してきた、トランプのスキャンダル。くすんだ火の手 が、本格的上がってきたね。元もと、アメリカ建国の理念を全面否定した泡沫、 ロシアのスパイ網に助けられ当選したことが衆人が知るところ。 ・大家:よくぞ、ここまで持ったことが、アメリカの不健全? ということ。 こんなのが大統領に選出されるのが変ですよ。北朝鮮というより、中国とロシア がトランプが弾劾される前に、アメリカに痛手を負わせようと打合せた茶番劇が、 米朝首脳会談。困ったもんだね。 ・熊:与野党も、中間選挙の大敗を待っている節があるのは、俺でも分かるよ。 「これで、自分は相応しくない人材と少しも思ってないから始末が悪い」と、 ある側近が言ったとか言わんとか。でも、これがアメリカの中核の本音さ。 ・八:この男だったら、北が隠密に核開発をしていると決め込んで保身のための 戦争を仕掛ける可能性が出てきたね。あってはならないことだが、日本が 丁度良い標的になる。いざとなると誰も助けてくれないのが国際政治。 ・寅:だいたい北朝鮮が核廃棄するなんて有得ないこと。国家としての脳梗塞状態 ですか。いや、このままじゃ脳溢血? ベストの筋書きは、本人が、その病で 倒れること? ・大家:「プーチンよ、何てことをしてくれのさ」である。バカなポピリズムを 最大限に利用してくれたね。年末は何が起きても不思議じゃない状況ですか。 ・八:あの肥満度からして、体力的限界も含め、何かあるよ!
・・・・・・ 6196,閑話小題 〜春のめざめの時節ですか 2018年03月01日(木)
* つれづれに 〜春 ・大相撲の番付が先日、発表になり相撲モードに入ってきた。十両にユニーク なのが揃うと、その場所が面白くなるが、今場所は多く揃ってきた。 貴乃花部屋の双子の力士や、暴行を受けた貴乃岩とか、大関から落ちてきた 照ノ富士。小柄の翔猿、炎鵬、照強。そして将来性のある水戸龍、矢後とか。 それと、三人の横綱が横綱アドバンテージの張手なくして、10勝以上、 勝てるか否かなど、面白い材料が豊富である。 春の高校野球の情報も新聞紙上を賑わせ、プロ野球のオープン戦も始まった。
・また、日々、朝鮮戦争の気運も高まっている。やはり4月に何か起きそうな 気配がするため、初春にしても何か心が晴れない。100%とは言わないが、 6割以上の確率で交戦の確率があると思うが、如何だろう? 3月一杯は大丈夫 だろうが、それでも、何処かでテロがあるのかも。 ―― * 腰痛が半減 1963年1月の三八豪雪で、高校の屋根の除雪で腰痛になってから55年になる。 年に数回、腰骨が横にづれた状態になり、鈍痛が半月ほど続く。3〜4年に1度は 脂汗が出るほどになる。その都度、ホッカイロで温め、腰痛ベルトを装着して 治してきた。 500mほど先に出来たスポーツジムに週に5日間、通いだし7年に なるが、当初の3年は、逆効果で悪化したが、二年前からサプリ効果が加わった のか鈍重が半減している。 椅子に長時間、座り続けるのが腰痛には良くないが、 現在、書斎コーナーに4〜5時間は座り続けても大丈夫。一月半ばの大雪の中で、 10日ほど連続して1〜2時間程、駐車場の入り口の除雪したが、腰痛が出ることは なかった。 数年前からみると、信じられない状態である。9年前に大学の10年に 1度の同期会の時、酷い腰痛に、腰を屈めながら強引に上京をした。その時に、 本気で腰痛対策に取組むと決意、布団上や、居間の座布団、椅子の上に、低反発 マットを設置したり、海老反りマシーンや、マッサージ機を買って、施術したり、 SJに通い、ストレッチや、ヨガを取入れり、サプリのをセサミンを飲んだり した総合効果が出てきたようだ。家内に常日頃、腰を屈めた姿を揶揄われて いたが、「ホッカイロと腰痛バンドはしないし、腰の曲がりが無くなったし、 別人のよう」と… とはいえ、腰痛は、何時なんどき出てくるかしれない難敵。 あと一月足らずで、早朝のポタリング(ミニ・サイクリング)が始まる。 これも腰痛の大きな要因。ゴールデンウィーク直後に、疲労が溜まって鈍重が?
・・・・・・ 5829,閑話小題 〜しまった! ー 視点の変更から考えるー 16 2017年03月01日(水) * 視点の変更で考える この本で、「ローソク問題」が紹介されている。考えたものである。 箱入りの画びょうと、箱を分ける発想に考えに至らない。思いつくのは極、 一部の人たちだけ。人生も似ているところがある。手持ちの材料の再点検を して、使い方を考える。考えて考えて考えて、無い知恵を出す。そして、 「機能的固着」に気づいて、一歩外に出て、視点の逆転をする。役割における 「機能的固着」は、私たちの人生を牢獄にする。それが… ある日、突然に、 『さあ、自由に羽ばたきなさい!』と、不要物として、放り出されたとしても、 成す術が出来てない。 〜以下は「ローソク問題」ネット検索で調べた内容〜 《 …心理学者のKarl Dunkerは、ある実験をした。 被験者に図を見せて、ロウソクと、マッチと、箱一杯の画びょうがあります。 テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてくださいと尋ねた。 被験者たちはなかなか正解に辿り着けない。この問題は、ちょっとした発想の 転換を必要とする(でも労力は要らない)、結構な難問なのだ。 この実験では、もう一枚の図が用意されている。大きな差はない。 パーツは全て同じだ。でもその図では、画びょうが箱の外に出ているもの。 テーブルの上にあるのは、マッチと画びょうとロウソクと、箱。 これで同じことを被験者に求める。「テーブルに蝋がたれないようにロウソク を壁に取り付けてください」こうすると、被験者たちは易々と正解に辿り着く。 もともとの問題が解けない理由は「機能的固着」のためだとされている。 人々は、画びょうが入っている‘箱’の存在に気がつかない。気がついても その真の価値に気がつかない。箱の機能を無意識に固定してしまっている為だ。》 ▼ 箱から画びょうを外に出した後に、内側から壁にとめて、土台にする考えに 至るのは非常に難しい。そこで元もと外に出しておくと、直ぐ正解に辿りつく。 中村天風のカリアッパとの禅問答、『一度、コップの水を空にしてから、新しい 水を入れろ』の教えに通じる。私たちの日常生活でも、固定してしまった箱に 目を捉われ、その中身を取り出したり、箱そのものを他に利用しようとしない。 死を直前にした虚無の怖れに直面して、それまで縛られ、拘っていた固着に 初めて気づく。そして、独り、『しまった!』と嘯くのが人生の常。そして、 般若心教を急ごしらえで学ぶことになる。それさえ極、一部だけ。 そこで、ドリップアップをした向こう側からの逆転の視線が必要となる。
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