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高校の時に死ぬほどはまったマンガといえば 「エロイカより愛をこめて」 と 「特攻の拓」 なのです。 私はそういう下等な人間なのだ。生まれも育ちもドキュソ地帯、親戚もドキュソ多目なことをもっと受け入れなければならん。自分の人生と闘っちゃだめだ、仲良くしろよ、とピート・タウンゼンドも言っていたしな。
エロイカはともかく、特攻の拓に対する入れ込み方はハンパなかった。 学校に持って行き、ロッカーがほとんど特攻の拓で埋まっているという異常事態。 「ぜってー」という言葉を普通に使用するというマヌケ具合。 好きなシーンを拡大コピーして持ち歩くという極端な愛のカタチ。 友人間で「誰が好きなのか」を言い合い、その登場人物に対する愛を語り合うというブッコミなのにジャニーズ状態。 わたくしはリューヤ(榊龍也。なんていい名前なんだ!朧童幽霊の初代総長)が好きでした。それか慈統享介。(あんな高校生はいない) 無論セロニアスが死んだ時は号泣。
しまいには私の友人のY嬢(自称・天才子)は 「夜叉神」の旗を作ったからね。鰐淵が好きすぎて。 うちの学校特有の「運針布」(白地の布)を繋ぎ合せて、巨大な白い布を作り出し、そこにマジックでせっせと夜叉神のマークを書いたものだ。 放課後にみんなで頑張って作ったなー。 高校の体育祭の時に、その旗を広げて大勢で写真撮ったなー。 今考えればそれが高校の時一番頑張ったことかもしれない。 援交やコギャルとは無縁な女子高生であった。
そんな当時は 「いつかは本牧の”B”突堤(ビートツ)に行ってみたい」 とよく思っていたものだ。 包帯ぐるぐる巻きの武丸も「本牧ゥ」と漏らしていた。 ああ、いつかは行きたい憧れの本牧。 大学は1,2年の校舎が横浜だったので「おお!こりゃ本牧行けるかも!」「!?」 と思っていたのだけれど、 いざ大学に入ってみると、横浜は横浜でも海ではなく山! 山のてっぺんに大学作ってるんじゃねエッ!(駅から徒歩30分)
がっかりしているうちに大学時代は過ぎ去り、横浜に対する夢もきれいになくなる。(完全に大学が山にあったせいだ) 特攻の拓は年に1回は読み返していたのだけど、時は流れ、長い物語、だんだんと読む機会もなくなっていたのだった。もういい大人なのだから暴走族とか言っている場合ではない。(現実の族は大嫌いだ)
ところが、人生って不思議なもんだな。 だいたいのことが「期待している時」にはおとずれないし、「期待していない時」に急におとずれるのである。 てなわけで先週から今週にかけて、仕事で神奈川県内をぐるぐる回っておりました。 その際に期せずして、本牧を訪れたのです。 それもただの本牧ではなく、本牧埠頭にですよ! あこがれの”B”突堤(ビートツ)!
ってビートツには行かなかったのだけど、工場地帯に行ったのでカーブする道なんかを通るたびに「うぉー!これ、鰐淵やマー坊がレースした道なんじゃねえのか!?」などと思っておりました。お客さん同行だったから口には出さなかったけど。 是非とも本牧の風景を写メールで撮っておきたかったのだが、これもお客さんがいたのでできず。昼間だったから単車で走っている人もいなかったので、まあ、しょうがないか。
ちなみにこの前日は大黒ふ頭のほうに行ってきました。 大黒埠頭は特攻にはあまりでてこないので、気を抜いていたのだけれどここも夜になったら暴走族が走り回りそうな工場地帯っぷり。 バスに乗っていたら、ニッカポッカ姿で原付に跨っている兄ちゃんがいて、 「惜しい!ゼッツーのナナハン乗ってろよ!ちゃんと2ケツで!」 とひとりで悔やんでいたのだった。 全然ヒロシキヨシに似てない兄ちゃんだったけど。どっちかというとジュンジ似。 鵠沼南台中は湘南のほうだけどな。
なんか大黒ふ頭、本牧ゥと回って興奮しているのって、「冬のソナタ」のロケ地を回って喜んでいる韓流ファンのおばさんたちとか変わらないのな。
そんなことは気にせずに、再び神奈川県内ぐるぐる。途中宇都宮行ったりもしたけれど。昨日は横須賀のほうに行ってきました。 横須賀ももちろん「特攻の拓」ではよく出てくる地です。 むしろ横須賀といえばロォォォークサーヌ、とポリスばりに歌ってしまいたくなるね。あ、チーム名なんですよロクサーヌ。 字は 「麓沙亜鵺」 なんだけど。どうやって思いつくんだよこの当て字。 これじゃポリスも捕吏棲に当て字しないと。 麓沙亜鵺は緋咲薫のチームなのだが、それにしても緋咲薫って凄い名前だな。宝塚の役者のようだ。 あ、あと横須賀は「美麗」というチームもあったなそういや。 一色大珠!(ラリった男)
実際の横須賀は、時間帯が昼間だったので高校生が多目だった。 って高校生私服っぽかったけど、今が期末試験の時期だからなんだろうか。 しかし普通にアメリカ人(角刈り)が多い。 黒人は皆ボビーブラウンで白人は皆ガイル少佐にしか見えなかったわ。
(ガイル少佐はいい具合の写真が見つからんかった) USネイビーの正門で写真を撮ろうとしたのだが、角刈り外人が怖いので撮らずに退散。こわいよ。無駄にディズニー映画のヘラクレスみたいな体型なんだもの。 肉食は違うね。 お昼食おうと思って入った店がアメリカンな店だったのだが、キーマカレーのセットってサラダがついてくるのだろうなと思ってたら「セットはホットドッグがつきます」と言われた。 セットではなく単品で注文する。 カレーにホットドッグって、どんだけ食うんだよ。さすがアメリカン。 きっとその後にレディーボーデンの1Lアイスをひとりで食えちゃうんだよな。
なんか横須賀はとても沖縄に似た町でした。 基地があるだけでこうも似るものなのかね。佐世保に行ったら確信が持てるのだろうけど。 今度は仕事ではなく来たいものだ。 今度は緋咲薫を目撃したいものだ。
ちなみに私の部屋には鰐淵の巨大コピーが未だに飾ってあるのです。
そして学習机にリューヤの決め台詞「俺らァ死んでも“狂乱麗舞”…」が好きすぎて、
机にマジックで「狂乱麗舞」って書いたのでした。
お恥ずかしい。
もっとお恥ずかしいことに、その学習机が未だに部屋にあるのです。
わたくし25なんですけども。
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2005年06月30日(木)
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