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2004年02月17日(火)

男の厄は40代、女の厄は30代が一番キツイ。と、身内、他人問わずと
昔から耳にしていた。若い頃は、「ほうほう。そりゃ、気をつけねば」と
まだ遠い未来の自分に早すぎる警鐘を鳴らしたりしたもんだ。
だんだんと、その年齢に近づくにつれ、本来持っている天邪鬼さに加え
「昔の人は寿命が短かったから、その厄と云われる歳には身体にガタがきてて
病気する人が多かったのかもね。だから、厄といわれるのでは?」と、屁理屈さも
兼ね備えるようになった。

検証
サンプル:鍋屋


一昨年:前厄
1.前同居人とのギグシャク→当人同士なので関係ない(例え厄カッポーでも)
2.結局、私が望まない場所への引越し→選択権は私にもあったので関係ない
3.引越しして早々の別れ話→やはり当人同士の問題なので関係ない

結論:修復ないし、話し合いは焦りすぎず放ったらかし過ぎず。且、素直に。


昨年:厄
1.吐き癖発露→これこそ、老体している証。及び、長年の不摂生の証か?
2.おかしな趣味発芽→或る意味世間知らずだった私にサヨナラ(涙)
3.原因不明の高熱→これは、全くわからない。

結論:ちゃんとした厄だといえるのは3番目の原因不明の高熱。

そして

節分の日まで後、数日。と云える日曜日。ノソノソと寝床から這い出してみれば
「痛っ」
足裏に4ヶ所の怪我。は?と思う間もなく起こされた原因でもある住処ドア外で
「獅子鍋屋っ!」と呼ぶ声に応える為に痛む足を引き摺りながら玄関に向かうと
案の定、母でした。
グイグイと押し付けられたのは、まだ生温かい「おかゆ」とヨーグルト等が
入ったスーパーの袋。

母の声で反応して玄関に出たけど、「何で私が体調が悪いの知ってたんやろ?」
と、今までは嫌いで決して口にしない「おかゆさん」を口に運びながら首を傾げる
んで、差し入れてくれた水を煽る。水、無いから困ってたのよ。
ってか、今では足裏の傷に火が灯ったかのように疼き出してる。
又、数日高熱にうなされました。

で、何が厄だったかというと、親を心配で泣かせてしまった事。


本年:後厄
1.いつぞやの電話→ご立腹中


2004年02月15日(日) 魔法

夜の仕事をしていた時の話し

そろそろグラスを洗おうか。と、待機席を立った時
「ついでやから、珈琲を入れてきて」
と年下の先輩に言われた。
「立ったついでは、親でも使えと言うやん」
との言葉を背後に受けながら、何か微妙に違うんとちゃうか?と
思いながら無言で返答をかえした。

グラスを洗い終え、面倒臭いので好みの濃いさもきかずに、日常の珈琲をいれ
無言で渡した。彼女はカップを嬉しそうに抱え込み
「美味しいなぁ」
と、客にも見せたことがない笑顔で言った。
「やっぱり、人に淹れてもらったのって美味しいよな」
その日から魔法に掛かったまんま。

やっぱり美味しい。
言葉にしたり、内心に留めたりするけど
「美味しいなぁ」と頂いてます。


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