ある大学院生の日記

2005年02月28日(月) 就職の心構え

なんというか不思議なもので,帰りの電車のなかというのはいろいろとアイデアが出ることがあるのですね.仕事や研究がうまくいっているときの帰り道は「ひとりブレーンストーミング」のような状態になって,あれもできるやこれもできるかもしれないやなどと思うのですが,電車のなかで「なんだこのオヤジ」などと思っているうちに忘れちゃったりするのはなんとなくもったいないような気がしないでもないですけど,ジャストアイデアなものがほとんどなので,そんなにもったいなくはないのかもしれません.ま,そういうフラッシュアイデアをすぐに試してみる気力と時間と体力のある大学院というのはやっぱりいいところなんでしょうねえ,とおもっていたら,こんどは日経新聞が大学院叩きキャンペーンを始めたようです.どうなつってんのかしら.いわく「修士課程の院生の質が落ちている」,いわく「定員割れで形ばかりの大学院ばかりだ」などというのですが,「知識立国ニッポン」のためには大学院などの高等教育の整備が必要だとか,人材の海外流出を止めねばならんだとか言っていたのも日経新聞ではなかったかと.ちがったかな? まあ,××試験崩れで大学院に来るような輩もいないでもないのであんまり反論の余地はないのですけれども,というか,そこを反論する気はないんですけれども.いやしかしなあ.高等教育だけの問題じゃないべ.

高等教育といえば,東大中退のおにいちゃんががんばって「お金で買えない価値はない」などと言ってるようで,「辞書的選好は病的だかんね」と凸な選好を前提とした学問を学んだ身としては「いやいや全くそのとおり」と思う……わけはないのですが,や,だから「それをいっちゃあおしまいでしょ」と思うわけですよ.「それをいっちゃあおしまいでしょ」って英訳しづらいですね,関係ないけど.先週後半の時点でフジテレビにニッポン放送株を売却しようとしたと報じられている大和證券SMBCなどは,やっぱり「ニッポン放送にはお金で買えない価値がある」と,自分の株主に言い訳するつもりだったんでしょうか.放送の公共性とか何とか言って.「きっかけはフジテレビ」とか言って.まさか.

しかし,この話だと「やっぱり金融取引関連法制が整備されていなかった政府も悪いでしょう」とか言いかねないと思われる旧住友銀行系シンクタンクの人間がライブドアをなじっていたというのは,大和證券SMBCからなにか言われたりしたんでしょうかね.ふーむ.明らかに分かってなさそうな顔して日曜の午前中に出没しがちなオジサンよりはマシでしょうけど.あのひとたち,「自分が整理して視聴者に分かりやすく説明しているつもりが逆に混乱させている」ことに気がついてんのかしらん.とかいって,僕も自分の知らない分野だとなんとなく納得させられてしまうんですけれども.危ないなあ.



2005年02月27日(日) LOTR SEE

思い起こせば(というか自分の日記サイトを振り返ってみると),1年前にも指輪物語の映画を見ていたらしいのですが,それかあらぬか,誕生日にLOTR SEEのDVDセットをもらってしまったので,ついFotRをDVD2枚分,3時間有余にわたって見てしまいました(Lord of the RingのSpecial Extened EditionのDVDの第1部The Fellowship of the Ringを見たのですよ).略語使うなんてマニアみたいですね.

しかしDVDというのはすごいですなあ,と,おじさんのような感想を漏らしてしまうのですが,だって,コメンタリーとかいって,映像に監督やキャストのコメントが延々と続くバージョンがあったり,英語字幕のバージョンがあったり,なんだか盛りだくさんでびっくりです.氣志團のCDを買ったらDVDがついてきたのにもびっくりしましたが.で,DVDならではの仕掛けはともかく,全般的にストーリーが追いやすくなるようにいろいろ付け加わっていて,長いのは長いなりにおもしろいです.しかし,これを一度に映画館で見るとつらいかも,と思います.やっぱりうちで見ると途中で止めたり,おまけの解説を見ながら「むむっ.これは」と確認できたりするので楽チンでいいですね.2枚続けてずーっとみてるとやっぱり疲れますけど.オークやウルク‐ハイの映像はやっぱ気持ちいいもんじゃないし.オーランド・ブルームは美形ですけどね.ミランダ・オットーはまだでないけどね.



2005年02月26日(土) ありぞな

「そこの黒いのは何ぞや?」「蟻ぞな」…ではなくて,大学のときのクラブの先輩がアリゾナというサボテンと砂漠くらいしかなさそうなところに(←おもいっきり偏見)留学してしまうというので,お別れ会に行きました.これでアリゾナにタイフーンが来たら彼の所為だと思います.

ええとそれはそれとして,三十路に入りました.早生まれなので,やや遅きに失した感すらあります.いやないですよ.

高校や大学のころ,自分が年をとるなんてことは想像できませんでした.「死んだらどうなるんだろ」てなことは深夜に天井を睨みながら思春期のガキが考えることではあるのですが,しかし,年をとるなんて! やっぱり次の日に起きる可能性のあることは考えても,そうでないことは考えないのが人間のなんでしょうか?だって,若者が次の日に死ぬことはあっても,次の日に30歳になることはあんまりなさそうですから.

それはそれとして,なにか変わったかというと何も変わったことはないのですが,やはり「而立」の年ですし,そろそろ任期の定めのない職がほしいなあ(またそれか.)



2005年02月25日(金) 可哀相な参院職員

どうも最近,産経新聞では国会職員を責めたてるキャンペーンをしているようで,なんでそんなことになってしまうのかよくわかりません.国会議員でも行政官僚でもないというあたりが奇を衒ったのかなんなのかしりませんが,国会職員の知り合いがいないこともないので,彼や彼女にとっては災難であるなあと思うことしきりです.ひょっとして,その彼が合コンばかりしているのがよくなかったのでしょうか.まさか.国権の最高機関であるところの国会のために働いているんだから,ということは自分の処遇をいぢるのも比較的簡単なのかもしれませんが,そんなに責めてあげなくても,と思います.大阪府だか大阪市だかのフリンジベネフィットに比べりゃかわいいものですし,だいたい,フリンジベネフィットなんて公務員か大企業の専売特許なんだから大手新聞社に言われたかないよ,といったところではないでしょうか.や,発言者と発言内容は分離するべきかもしれませんが.でも,合コンくらい年頃になれば誰だってやるでしょ(←ひつこい).

議会,といえば参議院が要るの要らないの,という話がよく出るところです.投票方式といい選挙方式といい,やや「お試し機関」になっているのではないかと勘繰らないわけではないのですが,そんなにいうんだったら一度廃止してはどうかと思います.で,参議院事務局などのスタッフをそのまま衆議院に移せば,労せずして実質的に国会スタッフ倍増です.すばらしい.もちろん議員定数も約半減(だっけ?).「エリートでない官僚の大変なサービス残業になっている」と揶揄されてしまう質問主意書は半減しないかもしれませんが(長妻昭は衆議院だし).

実験できるんだったらやっちゃえ,というのはきわめて科学的な態度だとは思いますが,ええまあそんなに簡単じゃないですよね.アタリマエですけど.



2005年02月24日(木) 笑点分布

興味がないヒトには全然興味のわかない問題らしいのですが,ええまあそれはそんなものさ,ということで.

いま,カテキン式という緑茶飲料を買うと,笑点メンバーのスタンプのついた小さなフィギュアがおまけでついてきます.笑点ファンとしてはこれを集めなければならないと思うのですが,残念なことに,どのメンバーのフィギュアがついているかは,事前には分かりません.封入されてるから.笑点メンバー6人と司会の円楽,さらに江東区の種馬こと山田くんの合わせて8種類のフィギュアを集めようとしているのですが,ここではた,と思いました.「いったいいくつ買えば揃うのだろうか?」つまり,問題は次のように定式化することができます.

8種類のおまけがランダムにもらえるとするとき,すべての種類が揃うまでに購入しなければならない個数の平均値はいったいいくつか?

そうはいっても期待値を求める問題ですし,ランダムに発生するわけですから,順列組み合わせの計算ができればちょちょいのちょいじゃん,とおもったのですが,どうもそんなに簡単ではない(僕にとっては)ようでした.期待値を求めなければならないのですから,8個で揃う確率,9個で揃う確率…を求め,それに各個数を乗じて無限大まで和をとればよい,ということになります.ところが,それぞれの個数で揃う確率もそんなに簡単ではない気がします.

うぅむ,とおもってWebを検索したところ,かつて一世を風靡した広末バッジで同じような問題が提示されていて,それに数値解が与えられていることがわかりました.ふーむ.こりゃめんどう.

とおもったら,やっぱりちゃんと解析的に解けちゃうようです.ま,そりゃそうか.線形代数の練習問題ということなので,計量経済の教科書に取り組んでいるSくんとかはぜひやってみるとよいでしょう.さらに,問題としては「クーポンコレクターの問題 coupon collector's problem」という有名な問題でもあるようで.え.清水義範が解説してるですか.うーむおそるべし.



2005年02月23日(水) CLMV

仕事の関係でCLMV諸国の方々とお話をしました.例によって(?),地方財政のお話だったのですが,ミャンマーには地方財政はないとか,ベトナムは地方分権を進めようとしているとか,いろんなお話を伺いました.そうはいっても政府部門のガバナンスがまだ十分じゃないのではないだろうかという疑問を抱かないわけではないですし,まだまだ自給自足の村落や部族があるというお国柄なので,日本の中央集権的な地方財政制度のお話がどれくらい役に立つのかはよく分かりません.しかし,非常に熱心に聞いていただけたので,お話ししたかいがあったというものです.うん.やっぱり儒教・仏教文化圏のほうが接しやすいですねえ.どこと比べているわけでもないのですが.



2005年02月18日(金) KISS

久方ぶりに理論のセミナというのに行ってみたのですが,その分野の理論的な基本モデルをぜんぜん知らないということからか,ほっとんどついていけませんでした.数学的に難しいというよりは,「設定がどないになっとんねん」というのがわかってなかったんだということにしたいです.ええもう.それとも理論を理解する能力がなくなった(あるいは最初からなかった)のかしらん.うぅ.

しかしなんていうか,「こんな制度になってるけどこんな市場の失敗が発生しているよ」「世の中の経済をこう見るとここに市場の失敗があるからこうやればいいよ」というのを組み合わせると「世の中にはここに市場の失敗があるけど,同じく市場の失敗を発生させるこっちの制度と組み合わせると実はうまくいくよ」という話になって,「まあ結局はそういうこった」というのは簡単なんですけど,ええまあ,神は細部に宿るんですよきっと.や,髪と毛細血管とかそういう話じゃなくて.

難航していたCES型効用関数のもとでの労働供給関数の推定ですが,Wales-Woodland (1979, RES) やBurtless-Hausman (1978, JPE) 流の尤度関数を使うとどうにもこうにもうまくいかないので,Zabalza (1983, EJ) に倣って尤度関数を組んでみました.グラフをじろじろみていたら,尤度関数がじつは標準正規分布の差で定義できるということに気がついちゃったので,計算は素敵に速いです.構造推定(structural estimation)と言えるかどうかはやや怪しいと思わないでもないですが,まあでもうまいこと簡単に応用できたということで,とりあえずよかったです.出てきた結果が,前の論文と整合的というのも素晴らしい.わっはっは.やっぱり尤度関数はKISSですね.



2005年02月17日(木) 検査

そうでした,昨日は職場でのミーティングでお話をいたしたのですが,財政ということになると実務の皆さんの違和感たるや想像を絶するものがあるらしく,反論する気力もなく,ややキレかけ.や,ためになるお話ではあるのですが.

先日よりやや気になっていた左上腹部の違和感の原因を探るべく,腹部エコー・胸部X線・心電図をとってみましたが,まったくなんということもなく,「まあとりあえず様子を見てみましょうか」ということになりました.そんなに痛くないし,しみじみと存在感が訴えられているだけなのでそれでよいのです.うん.しかし,自分の腹部エコーというのを初めて見ましたが,あんなふにゃふにゃな映像でいろんなことがわかるっていうのもお医者さんはすごいなあとおもいました.小学生の作文みたいですが.機械はGE製でした.どうでもいいことですね.



2005年02月16日(水) うんうん

最尤推定をやってもらうプログラムが収束してくれないのでじろじろ見ているのですが,毎日ひとつずつくらい間違いは発見されるのがすこしく悲しいところです.ちょっくらシミュレーションもやってみたりしておりますが.うーみゅ.



2005年02月15日(火) マクロ経済から公的年金を考える

計算も収束しないので職場をうろうろしていたら(←迷惑な話だ),同じくネットで遊んでいるんだか調べ物をしているんだか,そんなヒトがいたので,とっとと帰って,そのサイトをちょろっと見てみました.ひょっとすると官僚という人種はヒマなのかしらん,あるいは季節労働でたまたまひまなのかしらん,と思ったりしつつ,しかし知らないことがいろいろ書いてあるので,ためになりました.はあ.

しかしなー.

「マクロ経済から公的年金を考える」というのはよくわかりませんでした.はあ.ほとんど応用ミクロ経済学の一分野となってしまっている現在のマクロ経済学においては,公的年金を分析する一般的なツールである世代重複モデルでは厚生経済学の基本定理は成り立たない(ことなる世代間で取引ができないという点で市場の完備性が成立していない)し,こと「マクロ経済から」といった場合にはむしろ,財政方式とか積立金の規模とかの話になるんじゃないかなあとおもいます.ええもうもちろん,世代内の不公平のはなしもマクロな話ですけれども.

世代間の不公平性なんて論じてもしょうがないというのは,かの稲田献一先生も指摘なさっているところなのでおいとくとすれば,マクロ経済からの視点では資本蓄積との関連が重要になるのではないかと.そうすると,財政方式としては「最適な資本ストック水準」になるように政府が積立金(と公債残高)をコントロールする,というのがかつての議論でした.そういえば,これに将来の技術進歩の不確実性とかいれたらどうなっちゃうのかしらん,とおもうのですが,ええまあたぶん定常状態しか分析できないのであんまり変わんないかもしれません.けどな.消費の不確実性を世代間でシェアできることになるので,技術進歩に応じて積立金を操作するという結論になるのかもしれません.そこらへんの将来の(マクロの)不確実性のバッファとしての積立金というはなしはあんまり聞かないかも.あるんでしょうけど.論文が書けそうだったらsecond authorにしていただければ幸いです.

政治的な話をさておけば,「二重の負担」の存在を考慮すれば,最低限の公的年金部分(緩やかな所得比例部分を含む)を賦課方式あるいは修正積立方式として公的年金を縮小し(保険料の上限設定および高額年金受給者からの年金カット,あるいは公的年金課税の強化),いっぽうで生命保険料控除の拡大などによる私的個人年金の拡大,というのが現実的な選択肢で,だいたいそこらへんで話は落ち着いちゃってんじゃないかと思うんですが違うんでしょうか.そりゃまあ,積立金の運用方式とか,未加入未納者問題とか,まわりのはなしはいろいろありますけどね.いまさら積立方式はないでしょう.運用経費も賦課方式より多いし(チリの経験に基づくEdwardsかだれかの論文があったはず.).



2005年02月12日(土) ひさご,ふたたび.

平河町ひさごにでかけました.食事会を開いたところなのですが,接待用に使われることも多いという場所柄,ちょっと緊張しました.どきどき.けっこう値が張るところなので,ふつうのテーブル会席でした.抜書きしてみると,


【先付】蕪唐墨和え・天盛 蕗味噌・白子豆腐・紅御 浅葱・ポン酢餡掛け
【造り】季節の鮮魚
【主菜】海老芋・鮑・ブロッコリ 治部煮
【凌ぎ】イクラ雑炊・もずく餡・白髪葱
【揚物】江戸前天婦羅(海老2本・公魚(わかさぎ)・屈・菜花・椎茸・タラ芽)
【食事】蕗飯・薄揚・赤出汁・香の物
【デザート】百合根ゼリー・豌豆あん・香梅水洋かん・メロン

ひい.高いだけのことはあって,冷酒も冷えすぎず,かといって室温でもなく,くいくいと飲めちゃう感じでした.たまにはいいかなあとおもいます.



2005年02月11日(金) 自立するって

通勤の電車の中で何をするのかというのは,忙しい現代人にあっては重要な問題かもしれないと思うのですが,ぼくの場合は行きは始発駅であるためにぬくぬくと座って通勤することにしていて,したがって寝ております.体内時計のことを考えれば,なんかしたほうがいいのではないかと思わないではないですが,目の前でぎゅうぎゅうに立っているひとたちの視線がなんとなく恐いのでそういうことに踏み切れません.じゃあ立ってりゃいいじゃん,というのは正論なのですが.

ということで,専ら帰りの電車のなかでつらつら読んでいた 池上直己+ジョン・キャンベル『日本の医療』中公新書 を読み終わりました.医療経済系の論文を書いておいてこういうのもなんなのですが,知らないことがいろいろ書いてあってためになりました.キャンベルのほうは政治学者らしく,医療関係の負担や報酬の決定過程に力点がおいてあって,財政のにんげんとしては役に立ちそうです.おもしろいし.英語版もあるので,論文に引用しやすいのもいいですね(そうかな?).しかし,著者名を並べてみると,このひとを思い出すのはぼくだけではないとおもいます.どうでしょ?

ということで,夕方から遅い新年会に出かけました.なんだか緊張して非常に疲れました.ふう.

同い年のUさんとお話をしたのですけれども,自立した研究者というのは,自分で関係者を説得して書類を作って,相談する暇があったらやってみる,ということなのであるなあと思いました.「こゆのやってみたいんですけど」とかいってるだけじゃダメなのですな.とりあえずやってみないと.論文まとめてみるかー.

しかしそれはそれとして,やっぱり財政・公共経済というのは傍流なんですかねえ.

あと,やっぱりプレゼンがふざけてそう,と言われちゃいました.語尾や細かい言葉遣いの問題なんですって.うーむ.



2005年02月10日(木) 国籍と公務員

Newsweek日本版を読んでいたら,「妹よ、在日は日本国籍を取れ」という記事がありました.「外国籍の管理職を一律禁止」という東京都だかどこだかだの規定が違憲ではないかという裁判があって,それに負けた(合憲だ)ということに対して怒り狂っている方の兄なる人物の記事で,ふむーこんなに違うか,と思って読みました.個人的には,兄なる人物のほうが正しいと思うのですが,どうなんでしょうか.だって公務員ですもの,その国の国籍は必要でしょう,と思うだけなのですが,そうなると,裁判を起こした側の論理がどうなってるのかよくわかりません.うーむ.国籍はとりたくないけど公務員になりたい,っつうことなんでしょうか.うーむ.長期滞在している外国人に参政権,とかいう問題とはちと違う気も.

しかしなんていうか,これを書くために2回ほど検索サイトを使ったのですが,検索結果をちらっとみたのですが,どうもこういう問題になると「○○新聞は××だ」とか,「呆れるしかない」とか,なんだかしりませんが穏やかでないことばがあちこちに出てきて,精神衛生上よくありません.ぼくは右と左の区別もつかないし,リベラルと保守となんとかがどっちがどっちだ,というのはさっぱりわからないのですが,やっぱりなんつーか,あんまり穏やかでないことばを連発するひとっつうのは根本的に信用ならんのではないだろうか,ふむ,とコタツでミカンを食べながら思うわけであります.ふむ.全く同様に,「あいつはダメだ」とか「無能だ」とか,ハゲシク断定的にほかの学者さんを決めつけるひとというのも,いかがなものかなあと思います.自省をこめて.みんなそれなりにがんばってんだとおもうんだけどなあ.人生いろいろ((c)某国首相)ですな.



2005年02月09日(水) 収束しない

CES型効用関数に基づく労働供給関数の推定作業はまだ続いているのですが,誤差項の入れ方が悪いのかなんなのかよく知りませんが,収束しません.Stataくんは「not concave」警告と「backed up」警告を出すばかりです.ええいもうどないになっとんねん,と思って眺めていたら,標準正規分布の累積密度関数の組込み関数の引数に,標準誤差を修正しないで式を放り込んでいたという間違いと,場合分けがあるので和にするべきところをreplaceにしていたという間違いを発見しましたが,それでも収束しません.ええいもう.尤度関数から間違ってんのかしらん.

ええと,「労働供給が余暇と消費を引数とするCES型効用関数になんか従うわけないじゃん」というまっとうな批判は断じて却下.



2005年02月08日(火) 胸イタ

むかしから時々あったのですが,左の胸部下側というか腹部上側というか,肋骨の一番下の裏側というか,要するにその辺りがなんとなくしみじみと痛いというか,存在感を主張しているというか,腹に一物あるというか(←それは違う),そんな感じなので,職場の診療所に行ってみました.お医者さんがおっしゃるには,「とくにそこらへんにはなんにもないんですがねえ」ということで,なにがなんだかもやもやしたまましばらく様子見することになりました.なんなんでしょうか.

それはそれとして,職場ではインフルエンザの患者が出ているようです.これが上司じゃなかったらもっと悲しかったことでしょう(嘘).不思議なことに(というほど不思議ではないですが),インフルエンザで倒れてしまった方は今シーズンの予防接種を受けていたということで,せっかく痛い思いをしたのに残念ですなあ,と思います.国立感染症研究所感染症情報センターのインフルエンザのサイトを見てみると,今シーズンの予防接種のワクチン株の選定についていろいろと説明があります.よくわかんないのですが,インフルエンザにはいろんな種類があって,「今年はこれが流行るに違いない」と感染研が選んだものを厚生労働省が決定してワクチンを作っているということのようですね.とすると,確率的に外れることもあるわけで,いやいや残念でしたねえ,と思います.しかし,予防接種のおかげでインフルエンザにかかっていないひとだっているはずです.「はずれたっていいじゃないか 予測だもの」という心境で神妙にしておきたいところです.あ,マクロモデルを使った経済予測のことをいっているのではありませんよ.



2005年02月07日(月) 1年経って追試

某大学で学生さんから「期末試験を受けられないので追試にしてくれ」と言われていたのですが,いろいろ考えた挙句にレポート課題にしてみました.週明けに提出してね,と連絡しておいたのですが,職場から帰る時点で届いていません.ええとどうしよう,と思って回りの同じ境遇にありそうな人に聞いてみたところ,「ワタシだったら落とすね.落としちゃえ」という味も素っ気もないお返事.ふつー,週明けといえば週明けの最初の営業日(普通は月曜日)の午前中までだと思うんだけどなー,とおもいつつ,待っております.あみんの心境で.うそです.まさか本人が読んでいるとは思いませんが,読んでたらごめん.

というわけで,あれから1年ですよ.そうですよ.谷あり沢ありの1年でした.ちがいます.山あり谷ありです.そんなこともないのですが.ということで,今日は早めに職場を出て,柏の高島屋でイチゴのミルフィーユを買って帰りました.最近は世事に疎いので,というのは嘘で,すっこーんと忘れていただけなのですが,いってみたらバレンタインデー対策で,どの洋菓子屋さんもチョコ関連のものばっかりでした.そんな状況で男性がチョコレートケーキは買えたもんじゃありません.いくつかおいしそうなのは確認しましたけれども.苺のミルフィーユを買ったときに「お誕生日ですか?」と聞いてくれた店員さん,アナタはエライ.ちゃんとニコニコして仕事をしていた和菓子屋さんのみなさんもエライとおもいます.



2005年02月06日(日) ネギ豚

ネギ買ってきてネギ豚作ったり,買い物に出かけたりしましたが,とくになにもなし.そういえば,昨日,テレビをいじっていたら映画をやっていたので,「Grand blue」と,広末涼子特集で「秘密」を見ました.「秘密」のラストはちょとびっくり.女性は恐いね.



2005年02月05日(土) ME

職場でスタンドアローンで使っているノートPCの調子がおかしいので持って帰っていじってみました.といっても,スキャンディスクとデフラグかけたくらいですが.しかし,メモリスティックを挿すとフリーズしちゃうし,PCカードをつっこんでもフリーズしちゃうし,訳分かりません.やっぱりWindows Meが全ての元凶だと思うので,とっととOSを入れ替えたほうがいいとおもうのですが,うちの職場はそんなにフレキシブルじゃないのでこまったものです.スタンドアローンなので,Windows updateも簡単に出来ないし.だいたい,メモリスティックもPCカードも受け付けないとなれば,updateファイルを他から落としてきたとしてもPCに移すのがすごい面倒です.いったいどないになっとんねんMe.烈火のごとく怒っておりますですよ.



2005年02月04日(金) CES, SNA

公的健康保険がSNA体系の中でどのような位置づけになっていてどれくらいの規模なのか調べるために,昨日から国民経済計算年報とにらめっこです.だんだんわかってきました.主要系列ってやっぱり重要なのね.で,それと同時進行的に,CES型効用関数に基づく労働供給関数の推定を進めているのですが,これがまた収束しないんだ.何が悪いのかなー.収束しても変な値になりそうな気もするしなー,と悩みのタネは尽きないのであります.解決策も思い浮かばないし.そうそううまくいくわけがないってことですかね.

とおもっていたら,同僚とよばれるひとたちのうちのひとりが「投稿する」などと言い出しました.競争社会は大変ですよ.



2005年02月02日(水) 採点祭典

遅ればせながら採点を始めました.穴埋めにしたのにこんな出来だなんて軽くショックです.学生のねらい目をはずしてしまったのが悪かったのでしょうか.論述は「a, b, cの3つから2つ選べ」と書いたのに「d」とか書いて,日ごろ気になっている事柄について綿々と述べた答案までありました.なんだ直訴か?よくわかんないっす.

まあしかし,成績表もおおむねできあがったのでよしとします.ふー.


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