ある大学院生の日記

2004年11月30日(火) Welfare magnet

職場のバイトさんが変わるようで,ええとなんというか,個人的には喜ばしいです.理由はともかく.あんまり大きな声では言えませんが.

とある研究会に出かけたら,そのあと飲み会があって,インフルエンザの予防接種を受けていたのでお茶など嗜みつつ話をしました.いわゆる近代経済学系の財政・公共経済学のひとたちは,とくにぼくくらいの世代だと制度・歴史の財政学のひとたちとあんまりつながりがないので,こういうところでお知り合いになることができるというのは好機です.制度の人たち(というのかしらん)は,インタビューやイベントスタディをたくさんやっているようで,おもしろい話をいろいろ聞くことができます.そのなかのひとつなのですが,財政状況があまりよろしくない某市でのおはなしだそうです.日本では生活保護は中央政府の定めた基準に則って行われるはずなのですが,そうはいっても実際の運営運用は地方政府である市町村が行っています.あるひとが,生活保護を申請に某市を訪ねたところ,財政状況のよろしくない某市で,「ちかくの某市のほうが財政状況がよいみたいなので,そちらに住民票を移していただけるとありがたい」と言われたそうです.ほんとでしょうか.

こういう話を聞くと,三位一体の改革だか補助金改革だか知りませんが,国家的な水準が要求される公的サービス(生活保護含む)については,補助率100%でひも付き補助金にするか,直轄事業にするか(おんなじことなのか?)にすべきだと思うんですが,そこらへんの話はでないんでしょうかねえ.どっちにしろ,組織の経済学の問題ですけれども.ゲーム・契約のマイクロの方々の参入が望まれるところです.まったく.



2004年11月13日(土) 結婚式の2次会

なんとなく久しぶりに結婚式の2次会というやつに行ってきました.友達が少ないのでこの手のものにはあんまり誘われないのと,誘われても時間が合わなかったり他の用事があったりしたので最近ぜんぜん行ってなかったのですが,今回は尊敬する後輩くんが非常な美人のこれまた後輩さんと結婚するというので,行かずばなるまい,とおもって行ってきました.後輩くんはなかなかの好人物なのですが,銀行に入って以来アヤシイ友人たちに汚染されているという情報も入ってきていたのですが,どうもそれほどでもないようで安心しました.よかったよかった.付き合いが長いのでいつになったら諦めて結婚するのか不審に思っていたのですが,当初と変わらずのいちゃつきぶりが表に出た感じでなかなかよろしかったです.結婚するときが幸せの絶頂にならないように,これから幸せになって行ってほしいものです.いやほんとに.



2004年11月10日(水) パネルデータと操作変数

パネルデータを使った論文を書いているのですが,説明変数の内生性が怪しいといういかにもありがちなコメントを受けてしまったので,操作変数法というかGMMというかでくるっと回そうと思ったんですが,逐次外生性がどうのこうの,とかいうよくわかんない条件があったりなかったりで,「ラグ変数いれりゃいいんじゃないの」という安直なアドバイスにしたがってよいものやらどうやら,と思っているところです.どうなんだろ.林文夫の教科書のようなパネル分析の連立方程式アプローチだと,全ての時期の誤差項と相関しない操作変数を持ってこないといけないので,ラグ変数じゃダメなんですよね.たぶんね.そこまで厳しく基準を設けている論文ってあんまり見ないですけどね.やっぱり実証の分析は計量手法よりネタですね.そうでなければ計量手法をねたにするか.



2004年11月07日(日) 感謝の集い

結婚式を挙げた教会で「結婚感謝の集い」というのがあったので行ってきました.主聖堂で有難いお話を伺って気持ちを新たにするというのが趣旨だと思うのですが,なんというか,ちびっ子たちがたくさん来ていたので,神父さんが話しているあいだも,うぎゃ,とか,きゃ,とか,そんな声がこだましていてほほえましかったです.担当の神父様はお亡くなりになられてしまっていたのでその意味では残念なのですが,やっぱりたまに教会に行ってみるというのは落ち着いてよいですね.



2004年11月06日(土) アジア分権カンファレンス2日目

昨日に引き続いて一橋大学の地方分権シンポジウムに行ってきました.午前中は授業があったので,午後から行ってみて,タイとインドネシアの話をきいて,ディスカッションを聞いて(参加せず)きました.他の国は,地方行政制度からして違うので,「なぜ分権なのか」というあたりから分かったような分からないような感じで,それがなかなかおもしろかったです.終わったあとは立川でパーティに出て,ちょこっと食べて帰ってきました.まじめに聞いていたせいか,疲れちゃいましたね.



2004年11月05日(金) アジア分権カンファレンス1日目

International Symposium on Fiscal Decentralization in Asia Revisitedというのに,半分自動的に登録されていたので,出かけていきました.直行直帰の夢のコラボレーション((c)『オトナ語のなぞ.』)なので,いつもとは違って武蔵野線に乗って出かけていったのですが,武蔵野線なら座れるだろうという予想は思った以上に楽天的だったようで,結局西国分寺まで立ちっぱなしでした.あぁ.

行ってみたら,APPPの学生さんがいっぱいいて,公用語は英語で,とりあえずしゃべる相手もそんなにいないので,がっかりしてしまいました.気を取り直してシンポジウムに出たのですが,インド人の英語についていけず,もともとあんまりない自信をすっかり喪失し,がっかりしながら聞いていました.中国と韓国の論文もあったのですが,地方分権の動機が日本とは異なっているのが興味深かったです.最初のOverviewもひじょうにおもしろかったです.

しかし,decentralization conferenceとはまったく別物なんですよね.むむ.



2004年11月04日(木) たしかに

これは興味深いけれども.うしし.ちなみに,科研費と略して呼ばれるところの科学研究費補助金とは,人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり基礎から応用まであらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」であって,2004年度では1830億円が計上されております.大学のセンセイたちというのは,大学から支給される研究費(if any!)のほかに,競争的資金であるところの科研費やその他ファンドで研究を進めているのでありますな.だから,1830億円を多いと見るか少ないと見るかは,ほかのファンドのあり方にも依存するわけでありますよ.ちなみに,社会科学系の配分は6.3%らしいので,単純に計算して,約115億円となります.経済学分野に限るとどれくらいなんでしょうねえ.ま,競争的資金なので,隣接社会科学分野のかたがたがどれくらい魅力的な研究をなさっているかにかかってはいるんですけどねー.



2004年11月03日(水) 上司たるもの.

気がついたら熟睡していたので,まったく休日というのは油断ならないのですが,それはさておき,深夜に某経済ニュース番組を見ていたら,「ほかのことをしながら学ぶ英語」というコーナーがありました.なんのことはなくて,ヨガだのなんだのを英語で学ぶ,というか,英語で会話しながらヨガだのなんだのを学ぶ,という話でした.ふーん,とおもっていたら,昔の上司がひょっこり登場して「お見合いや合コンで英語というのもいいですね」などと口走ったので,CF入り直前のちょっとした間隙をついてナニを言い出すかね,と軽く卒倒しそうになりました.



2004年11月02日(火) ごろごろ

ごろごろしよう,と思いついてごろごろしたのですが,つい熟睡してしまい,気がついたら昼過ぎでした.棚を作ってから,久しぶりに森博嗣のミステリを読みました.ちょと古いシリーズなのですが,犀川助教授のキャラクタと文体はよいですね.今回は「封印再度(Who inside)」を読みました.研究者の書いたミステリなので,ところどころに散りばめられている大学や研究についての文章が素敵です.



2004年11月01日(月) ぐったり

なんとなくぐったりして,計量勉強会の資料を作ったり,再投稿のためのデータを見ていたりしたら夕方になっちゃいました.あしたは振り休をとってごろごろします.


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