本を買って帰省します.年末年始くらいゆっくりしたい.
日本総研時代の先輩たちと開花屋に飲みに行きました.バカ話でずーっとくだらないことばかし話していてとてもたのしうございました.日本総研に残ってる人間は誰もいなかったのですが.尊敬する先輩のSさんは「今の会社だとこんなに飲み会で話したりしないなあ」とかいうので,そんなアホな,とおもっていたのですが,考えてみれば彼も歳をとったわけで,新人から見ればかなり上の人間なんだそうです.ぼくが新人のときのFさんくらい,といわれてえらく納得してしまいました.しかし今夜の話の内容といい騒ぎようといい,5年前と大差ないんですけど.ひとり疲れて寝てましたけどね.たいへんですね外資は.失礼なことも申し上げたかもしれませんがすいません.
金融マーケットは30日まで開いているのですが,なんだか官公庁は26日で御用納めということで,仕事はおしまいでした.「御用納めの日は仕事になりませんからねえ.あっはっは〜」などと言っていた隣人もいましたが,まあ普通に定時まで仕事をしてました.言ってた本人も仕事してましたが.そのあと,乾杯とかいってちょろっと酒飲んで,「いやいやまあまあいいじゃないか軽くいっぱい行こうよ」などという上司Dをほっておいて帰ってきました.最近になく早く帰れてよかったよかった〜.
再投稿の相談をしに,本郷に出かけてそばをたべました.相談しやすい先生をもつことができて本当に幸福だなあと思いました.いやほんとに.だからSくんやUさんは文句言わないで修士論文を書きなさい.夜は大学のクラブの同期に久しぶりに会ってまたどうでもいいような話をぐだぐだとしてきました.こんなところにもリストラと創業の嵐が.
2003年12月24日(水) |
パネル・カンファレンス |
朝ちょっとだけ職場に行ってハンコだけ押して,家計経済研究所など共催のパネルカンファレンスに行きました.知り合いは誰がいるかなあ,誰とお知り合いになれるかなあとおもっていたら,いきなり職場の上司がいたのにはびっくりしました.なんともはや.パネルデータを使う話・作る話というと,経済学だけじゃなくて,社会学や教育学・政治学の話もあって非常に興味深いところでした.パネルプロビットがどうのこうのという話だけじゃなくて,データの作り方,attrition biasの発生要因,ひいては予算の単年度主義のためにパネルデータを作りにくく,衆議院選挙のように予期できないイベントをきっかけに調査を行う先生方は苦労している,なんて話もおもしろかったです.ランチのときには,美男子で知られるK大学のY先生や,広島の学会で討論者をしていただいたホリオカ先生,高知からいらしていたO先生,理論のヒトのはずなのに推定のアルゴリズムの話になってしまったN先生などとお話ができました.よかったよかった.そのあと,助手のSさん,かわいい院生のTさんと飲みに行って,どーでもいいような話をながながとしておりました.そういえば,そのあとの経過報告がないけどもどうなったんでしょうかね.
2003年12月23日(火) |
King Richard the Third |
去年のこの時期に,市村正親の「クリスマスキャロル」を見に行っておもしろかったので,今年もやらないかなあと思って探していたところ,今年は「リチャード3世」をやるということで日生劇場に見に行きました.「リチャード3世」は,びっこに生まれついたグロスター公リチャードが悪の権化となって,兄であるクラレンス公ジョージや甥であるエドワード5世,あるいはヘイスティングス卿,バッキンガム公などを次々と暗殺していくという歴史劇・復讐劇なので,クリスマスとはまーったく関係ないのですが,ええとまあそれはそれということで.蜷川幸雄演出だからどうだこうだというのはぜんぜんわからないのですが,最初と最後に死んだ牛(のぬいぐるみ)などが上から次から次へと降ってくるというのはいかがなものなんでしょうか.抽象的な意味があるのかもしれませんがなにがなんだか.いやしかし歴史劇なので,人物関係をある程度わかっていないとよくわからんのであるなあと思いました.イギリスの話だし.赤ばら白ばらとか言われても,といったところです.しかもおんなじ名前がちょいちょい登場する(リチャード3世の兄とその兄の子はエドワード(4世と5世),ヘンリー6世の息子もエドワード.エドワード4世の妃とその娘はエリザベス.リチャードといえば,主役の3世とその父親(リチャード・プランタジネット),エドワード4世の次男ヨーク公リチャード.など)ので,ときどき混乱するし,ヘンリー6世の未亡人マーガレットが出てきても,そもそもヘンリー6世とリチャード3世の血縁関係は不明だし.といったところを押さえて見ていると,市村正親の随所に見える軽い演技などもおもしろかったと思います.「芝居がかったせりふ」もおもしろいし.もっと暗い話かと思っていました.しかし,アン妃(ヘンリー6世のむすこエドワードの妃,のちリチャード3世の妻)やエリザベス(エドワード4世の未亡人)の翻心は早いんですねえ. そのあと,東京ミレナリオが行われる仲通にいったのですが,まだ始まってませんでした.調べてから行けばよかった.
マイクロ計量をテーマにしたセミナーみたいなものが行われているらしいので出てみました.そうそうたる先生方がいろいろとつっこんでくれるのでおもしろそうです.MCPF論文を発表してみようかなあ.まだできてないけど.そのあと,G先生とお話をしました.留学を勧められました.う〜.
こんなところに堂々と書いてしまうと本人がはずかしくってしょうがないとおもいますが,修士論文の季節なのでいたしかたないことかとおもいます.指導教官がいろいろつっこんでくれるのも愛情の証かと.わたしの指導教官は放任主義だったので,こまかいつっこみなんて信じられません.
回覧で回ってきたEconomic Journalにおもしろそうなものがあったので,なんとなく読んでみました.Browning, Martin, Thomas F. Crossley, and Guglielmo Weber. 2003. Asking Consumption Questions in General Purpose Surveys. Economic Journal 113(491), F540-F567 です.消費とか貯蓄とか家計行動の分野では名前をよくみるひとたちばかりですが,経済学の枠組みに近い消費データを得るにはどのような質問項目を作ったらいいのか,といった論文です.総支出額をどーんと聞くよりはあるていど分割したほうがいいけれども,毎日家計簿をつけるのは負担が大きいといった話をしています.ふむ〜.いっしょにまわってきたJournal of Public Economicsもおもしろそうでいくつかコピーしたりしましたが,読むのかいったい.累進課税の特集号は読みたいところですが,理解できるのか?など,課題は山積.
収束計算の速度を上げるために,データをいくつか落としてやらせていたら,必要な変数まで除去していたことが発覚.はじめからやりなおしやん.しかし最近,論文読んでないなあ.職場の忘年会で銀座で中華料理をいただいたのですが,なんであんなに高いのか理解不能.高いと思うんだったら行かなきゃいいじゃん,と思ったアナタはまだ経済学がわかってないな.
ロシアと中央アジアの経済,いわゆるtransition economiesについての話を聞きました.あとはいんちきっぽい推計をちょこっとやってみましたがいったいどうなることやら.
朝早くに成田に着いたのですが,あえなく熟睡.く〜.
またまた朝早くから昆明に移動して,ちょっと寺などみて,ちょっと買い物などして,バンコクに移動しました.昆明で寺に行ったとき,同行で通訳もしてくれた女性が「信じているのか?」などと聞いてきたのでびっくりしました.彼女の英語力が高くないことを差し引いても「なんちゅう質問かいな」と思ってしまいました.さて,バンコクでは大学のクラブの先輩が空港まで来てくれたので,深夜に東京へ向けて出発する飛行機の時間まで,ごはんなど食べに行きました.緯度が突然下がって,高度も1900メートル前後から0メートル前後まで急降下したので,気温が上昇してちょっとふらふら気味でしたが,なかなかおもしろいところでした.バンコクは首都だけあって(?)えらくきれいなところで,まるで先進国でした.街中もきれいだし.仏教国だけあっておおむね礼儀ただしそうだし.街中のマナーも普通だし.たしかに,日本人だって寺を訪ねるからといって仏教徒であるわけでもないし,クリスマスで騒いでいた中国人やタイ人を笑うことはできないわけですが,しかし,中国におけるマナーの悪さというかなんというか,街の汚さというかは,やっぱり宗教的,あるいは道徳的な背景があまりに欠けているというのに起因しているような気がしました.最近お会いしたかつての高校の先生で修道士である方は,中国からそこらへんの事情を克服する目的で招かれているようですが,そういうのも当然のような気がします.寺を訪ねる人に「信じているの?」などと質問をするメンタリティはやっぱりまともではない気がします.文化大革命あたりから儒教の精神は抑圧され,宗教的なものを排除しすぎた弊害かなあとも思います.その後の資本主義自由主義の流入が,それまでの宗教的背景の欠落とあいまって,個人主義の悪い面ばかりを顕現させているような気がしました.その点では,タイのひとたちの礼儀のよさみたいなもの・街のきれいさが印象に残りました.やっぱり,宗教的なものや道徳的なものは,資本主義や自由主義に必要なものなんではないかなあ,というと大げさですが.現在の日本の若いほうの世代がいえた立場じゃないんですが.やっぱし,如何に生きるかとか,よく生きようとすることとか,大切なんじゃないかなあと.うん.ま,衣食足りて礼節を知る,というくらいなので,単に所得水準があがれば町だってきれいになるのかもしれませんがね.今回見たのは雲南省の大理と昆明だけだし.大きなことは言えませんが.
シンポジウム2日目,ということで,午前からのろのろと話を聞きました.中国人の言うことはようわからん,というか,同時通訳の英語についていけないのにがっかりしました.はあ.僕の発表は午後だったのですが,作った原稿を着実に読み進めていたところ(要するに棒読み),思ったより量が少なくて,えらく時間があまってしまいました.ふー.がっかり.ま,スクリプトがあったので,いいたかったことは,簡単にしてもしゃべれたのでとりあえずはよしとしなければならないかもしれません.お昼ごはんのためにいったんホテルに戻るのですが(相変わらず過橋米線を食べるのですが),そのあと時間が余ったので大理市内をうろうろしてみました.シンポジウムが開かれる行政中心近辺だけは近代的で,泊まっているホテルもそこそこなのですが,町を歩いてみるとどうもきれいじゃないし,店の電気はおおむね点いていないし,馬が車を引っ張ったりしているし,といったところでした.市内にしてもこの差はいったいなんじゃらほい,といったところです. 夜はお金のことで部屋で待機していなければならなかったので,観光なんてできませんでした.なんてこったい.で,待機しながら,さっぱり理解できないテレビを見ていたのですが,「伊拉克」の「薩達姆」がつかまった,というニュースが流れていました.なんのこっちゃ,と思っていたのですが,「美国」の人がテレビに出たり,下の字幕に「DNA」とか書いてあったので,とりあえず最小限のことだけ理解しました.ふう.ところで,中国のテレビって字幕がおおむねついているのですが,やっぱり発音が大きく違うからなんでしょうかねえ.おかげで「お.水滸伝やってる」くらいはわかりましたが.あと,テレビを見ているときれいな女性が多くて,しかも黒髪の人が多いのが印象的でした.やっぱりかくあるべきだよなあ.ちがうか.
早朝,昆明から大理に中国東方航空で移動し,そのまま大理国際会議中心へ.コンベンションセンターのことなんですが,大理(下関)からちょっと離れたところにつくられた新しい行政中心の一部をなしていて,いったいそんなにつかうのかしらん,と沖縄と同じ感想を持ってしまいました.しかし,どどーんと大きなものを作るのが大好きらしく,このコンベンションセンターもどどーんと立派でした.設備もちゃんとしてましたし.しかし,ドアを開けっ放しで進行するので,ちょっと寒かったです.テーマは政府間の移転支出についてで,世界銀行の方などのお話を聞きました.おもしろそうですが,会計もなにもなっちゃない途上国でどれほど実現可能なんでしょうかなあ.
中国財政部のシンポジウムに出席するべく,成田→北京→昆明と移動.成田-北京も北京-昆明もそんなに所要時間が変わらないという事実にかなりびっくり.昆明ってそんなに遠かったんですねえ.北京首都空港での待ち時間はほんとうにやることがなかったので,暇をもてあましてしまったのですが,本屋に入ったら,経済学の教科書を売っていたのでつい見てしまいました.IS-LMとか,AD-ASとかちゃんと書いてあるなあ.さすが宏視経済学(マクロ経済学)の教科書やん,と思って表紙をよくよく見たら,スティグリッツの翻訳本でした.あはは.宿についてから,初の本場の中華料理でしたが,あんまりスパイシーでびっくりしました.ひ〜.しかし,過橋米線はなかなかおいしいです.
明日からの出張で参加するシンポジウムのスピーカーをやることになったのでその原稿作りをしていました.6月のサンフランシスコは5分だったので,原稿作ってもどうということはなかったのですが,今回はかなり長いようなので非常に心配です.ま,発表資料自体はできているので,棒読みになってもしょうがないんですが.どうしましょう.
ボーナスシーズンらしいですね.同年齢くらいで金融(このまえ救われたR銀行除く),とくに生損保のかたがたなんてもうびっくりするくらいもらっちゃってるのではないか,という話だそうです.あらあら.それだけ年収が高くないとやっておれんわ,といった職場なのかもしれませんが,実際のところどうなんでしょうか.会社はともかく職種によるのではないかと思ったりしないわけではないですね.いきなりの出張でちょっとあせっていたら,今日になっていきなり話をしなければならないことになりそうでもっとびっくり.上司が話すのを横で聞いていればいいと思っていたのですが,まったく誤算です.英語らしいので,原稿作らないといけません.くー.
日経新聞を見ていたら,「やっぱり高橋が一番」とかいう広告が出ていて,ぶを思い出してがっかりきてしまいました.わかるひとにしかわかるまい.そういえば,最近学習院のかわいい院生がときどき音信普通になるのですが(前月同期比),師も走る12月だからなんでしょうかねえ.
あしたは某所でStata講習会をやるので,その準備をしておりました.なぜかPanelの操作変数法を調べたりしてましたが,REになるとさっぱりわからないなあとおもっていたら,見た本にそこらへんのじじょうがでていなかったので助かりました.え.ちがうか.Tを飛ばすとかNを飛ばすとか,統計の人はそういう話をするので,ついていけなくなってしまうのですが,中級用の教科書でよかったよかった.一部で出回っている「ネコでもわかるStata入門」を改訂しました.が,アップしようと思ったら手元にない.なんでだ?
「秋山仁を呼ぶつもりが秋山幸二をよんでしまった」という記事があったそうですが,それの応用編(?)があります.Romerの区別がつかなかった(Christinaは別)のを恥を忍んで告白しますが,それ以外もあんまり知りません.つーか,Kehoeが2人もいるなんて気が付かなかったですよ.共著論文まであるなんて.なんなんだ.ま,ここらへんでもみてちょっとずつ確認しましょ.個人的には「原千晶を呼んだつもりが原千秋を呼んでしまった」に馬鹿受け.
なんでも職場の上のほうが「職場の交流を深めて仕事のタネなど見つけたり相談したりする機会があったりするといいなあ」と思ったらしく,仕事もそこそこに夕方から職場の隅っこで簡単な飲み会がありました.おかげで来週のStata講習会の準備が進まないことはなはだしく,迷惑なこと極まりないです.職場でやるので抜け出ても周りが五月蝿いし.「上司や部下とランチをいっしょにとることで普段の緊張した職場では得られない知識が得られたり,コミュニケーションが進んだりする」ということで,英米人なぞこういうの好きらしいんですけど,そんなの,進むときは進むし,進まないときは進まないし,食べたり呑んだりしたらなんとかなるってもんでもないでしょう.区切りごとになんのかんのやってるからもういいじゃん,と思うのですが,どうなんでしょうか.酒が飲めたほうが賃金が高くなる,という衝撃的な発表が社人研のSさんらによって行われたのは知ってますが.しかし,ま,個別事情にかんがみれば,もっと「正統な」情報伝達経路を修復したほうがいいんじゃないかとおもうんですがね.どうでもいいっちゃどうでもいいんですけどね.
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