正義?(長文)
デロさんは5時半には終ってしまったので、渋谷駅から半蔵門線に乗って帰路につく。早朝の電車には人はまばら。暖房でケツがあたたかで気持ちイイ。
うとうとしかけていると「ねえねえ、横に怖い人いるよ。」と奥さんが耳打ち。そろりと横を見てみると、坊主頭で作業服、口髭を蓄えた年齢不詳(おそらく年下)のキラキラとした目をした男性と目が合った。
罰が悪そうに目をそらした彼は、どうやら隣でぐっすりと寝ている女の子を凝視している最中らしい。そのキラキラとした目から察するに、若干の知能障害をもっている人のように見える。彼はあたりを見回すとボクの隣に席を移した。その女の子が右に傾きながら寝ていたために、どうしても彼女の右側に座りたかったらしい。
彼は何やら携帯電話を一生懸命操作している。写真でも撮りやがるのか?と思い彼の携帯に目を移すと、それはまさに「操作しているよう」だったのです。彼の手の中にあったのは携帯ショップにあるモック。ようは、横の女性が目を覚ました時にその行為を誤魔化すつもりでいるのでしょう(それで誤魔化せるとは到底思えないが)。
ちなみに前に座っている男性もこの様子に気づいていたみたいですが、彼は「よろしく」というテレパシーは送ってくれました。嗚呼東京砂漠。
九段下に着き、彼女を起こし「隣の男がヤバいから席移った方がいいですよ」と忠告。彼女はまず知らない人に起こされたことに驚きながらも、横で見ず知らずの男性にぴったりと肩を寄せられている現状に硬直。そしてその目はぱっちり。
そして電車を降りる際にその様子を見ていたらしいおじいちゃんが一言。「あんたら素晴らしいよ!よくやってくれた!相手がどんな人間だって・・・云々」と目を潤ませて賞賛の言葉を掛けてくれたのです。別に当たり前のことをしただけなので正直照れくさかったけど、ちょっぴり嬉しかったりして。
でもね、本当はもっと早くに彼女を起こすなり、彼を駅員に突き出すなり、より良い方法があったのでは?と思うのです。おじいちゃんは誉めてくれたけど、あの後彼女は大丈夫だったのか?と考えたりすると、ちょっぴり切なくなるバカ夫婦でした。
ぽっかぽか
昨日夜遊びして今朝帰宅。目が覚めたのはお昼頃でした。やっぱり土曜の夜遊ぶより金曜の夜のほうが得した気がするなぁ。でさすがに今日はお疲れのため、おうちでマッタリ。天気も良くて暖かかったせいか、旦那ちゃんはお昼寝。私も一緒に寝ようとしたけど、どうも眠れず。洗濯してやっと眠れた頃に旦那ちゃんは目覚めたようです。な〜んにもない1日だけれどもこういう日もたまには良しとしましょう。