たまに××したり。
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2008年06月16日(月) 肩書きに騙されてはいけない。

「今週末に名誉会長が来店するらしい」

オオカミ少年と一緒で、あたしが入社してから、何回この言葉を聞かされたことだろう。いまだにご来店されたことはないのだが。
そのたびに上を下への大騒ぎで、店内中をいつも以上に念入りに掃除し、ウザイほどに「いらっしゃいませ」を連呼し、活気ある清潔なお店をアピールする。お客様に、ではなく、エライ人に。

そのたびに、あたしは思うのだ。
普段どおりの仕事振りを目にしてもらい、率直な感想を述べてもらう方がどれだけお店にとってプラスになるのか、ということを。
事前に準備をしていても、エライ人の思うような店舗作りにはなっていないことが多い。エライ人の目線は、理想論ではあるかもしれないが、お客様目線に近いと、あたしは感じている。
それならば、それができていない理由と原因はどこにあるのかはっきりと把握するために、苦言を頂戴するのも一考ではないのか。
エライ人に見せるためだけのその場しのぎの売り場作りをしたところで、そんな子供だましが通じるか、というのも疑問だ。
むしろそれが通じてしまう方が問題だと思うし、出された指示に対して、なぜそれが実行できないのか、という原因をきちんと報告し、それについての対策を練るほうが有効ではないのか。

そもそもエライ人から現状にそぐわない指示を出されたときに、それを突っぱねることができないのはなぜかといえば、彼らに自分の仕事に対するプライドと自信がないからに他ならないと思うのだ。
確たる根拠と、それに基づく自信さえあれば、指示を丸呑みするのではなく、受けるべくは受け、拒否するべくは拒否するという、確固たる態度が取れるはずなのだ。
サラリーマンだ、ということを差し引いても、リーダーたるものある程度の主張が出来なくては、その時点で失格だといわざるをえない。
何をそんなに恐れるのだろう。
役職を失うのが惜しいのか。
仕事にプライドがあれば、平だろうと役員だろうと、関係ないとあたしは思うんだけどね。
自分が自信を持って進めた仕事の結果としての出世や降格ならば、甘んじて受け入れられるはずじゃないのかな。
多分、そう言う人たちは、会社というブランドが自慢であって、その中の役職で着飾った自分が自慢なのだろうな。

ま、もちろん、あたしも、時としてそれは利用価値があると思うケドね。



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