2002年06月16日(日) |
劇団サラダ第11回公演『月紅夜話』感想。 |
そろそろ書かなくては。 ずっと逃げてました。 なんか書きにくくって。 多分、サラダの人はこの日記を見てはいないと思うのだけど。 どこから伝わるか分からないしねぇ。
正直、ストーリーがボクには無理っぽく見えました。 各登場人物の行動が、何に裏付けされたものなのか、 よく分かりませんでした。
例えば、 役者が自分の役を掘り下げるために、エチュードをしたり、 台本に書かれていないことについて、 自分なりのその人物の過去や、家族構成や、何が好きで、何が嫌いかなどなどを考えてみたりすることはよくあることです。
今回、そいいった各登場人物の人生、っていうと大げさかな、 舞台上以外で生きている姿が想像できなかったのです。
それが、ストーリーが無理に展開されるように感じられた原因だと思うのですが。
ボクの理解力にも問題があるのかもしれませんが。
人が人を手にかけるには、それなりの理由があると思うんです。 なんかあまりにも簡単に人が殺されてたのが、たまらなかく辛かったみたいです、ボクには。 特に、まだ「模倣犯」(下巻の半分くらいのところ)を読んでいて、 人が人を殺すってどんなことかを考えさせられていることも大きな理由だと思うのですが。
芝居は楽しい芝居がいいな。
2002年06月15日(土) |
演劇集団キャラメルボックス『銀河旋律』感想 |
なんともはや幸せな公演でした。 もう、涙ボロボロだったです。
でも、これはサポーターズクラブ結成10周年を記念しての企画。 劇団にとって、サポーターにとってはまさに「お祭り」なのですが、 さほどキャラメルが好きでもない人にとってはなんてことない企画なのかもしれませんね。
この日は朝7時の新幹線で東京へ。 新宿シアターアプルに着いたのは9時半くらいだったと思います。 16時のBキャストのチケットは持っていたのですが、14時のAキャストのチケットを持っていなかったため、当日券の列に並ぶために早く行ったのです。すでに20人程度の人がならんでいたでしょうか。当日券の販売は開演の1時間前。ということは13時の発売なのに。さすがキャラメル。もっとも今回は公演回数が少なく、しかも週末は1回のみ。西川さん・大森さん・津田さんの3人の定番キャストと伊藤ひろみさんの役者復活と人気の高いAキャストの当日券だからこれくらいのことは予想してましたが。 どんどん増える当日券の列は、通路席・立ち見席で用意した70席を軽く越え、スタッフの人からの「入場できないかもしれない」という案内を承知で並ぶ人もいました。やはりチケット完売で入場をお断りされた方もあったようでした。
さてさて感想を。 最初に観たのがAキャスト。 キャラメルにとっては今回が4回目の『銀河旋律』。 まさにお祭りにふさわしい内容でした。過去の公演を生で見た人、ボクのようにビデオで見た人にしかわからないようなギャグが満載。 全ての公演で同じ役をやっている3人(西川・大森・津田)はさすがとしか言いようがありませんでした。ハーフタイムシアターで60分という短い時間の芝居ながら、役として本当に心が動いているのがわかりました。そういう芝居に観ている側は心を動かされるのだなぁ、と感じました。
照明は99年バージョンとほぼ同じようでしたが、とってもゴージャス。 日替わりキャストは成井さんで、舞台の上に2組の夫婦が上がっているっていうのも不思議な感じでした。(西川さん大森さんは昨年結婚され、成井さん伊藤さんもサポーターは誰でもしっていますが、ご夫婦なのです。)たまたま成井さんご夫妻はこの日、結婚記念日だったこともあって、カーテンコールではお二人の娘さんから伊藤さんへ花束の贈呈がありました。二児の母なのに高校生役とは・・・。
感動の頂点は大森さんのカーテンコール。 17年続いてきた劇団。その仲間たち。そしてサポーター。すべてが今ここにいる奇跡みたいなものを感じました。
今この場所にいることができてなんて幸せなんだ、って思ったら涙が止まりませんでした。
そして、1時間ほどの休憩の後、Bキャストを観劇。
音楽はAキャストが92年の再演バージョン、Bキャストが99年の再々演バージョンだったのですが、ボク的にはBキャストの音楽の方が好み。99年バージョンの方が日本人のアーティストが多く使われているのも、選曲担当加藤さんの好みの変遷を感じることができます。
キャストは若手中心。柿本役には岡田達也さん、はるかには小川江利子さん、ヨシノには岡田さつきさん。日替わりキャストは近江谷さん。みんなそれぞれ頑張ってました。 でもね、さすがにAキャストを観た後ではつらかったです。 役者さんが悪いわけじゃないんです。 再演ものを観る場合、だいたい初演のイメージを観る側も、演じるがわも引きずっていて、特に今回は完全ダブルで一緒の舞台に立っているわけですから。しかも、相手は13年も前からその役とつき合っている人たち。 なんていうんだろ、「深さ」みたいなものが違うんです。 セリフのひとことひとことの重さっていうんでしょうか。 観ている側のイメージの問題が大きいとは思うんですけど。 岡田達也さんの柿本をみながら、西川さんの柿本を想像してしまう。 そんな妄想と戦いながらの観劇でした。
ダンスはBキャストの方が良かったですよ、ウン。(何に対しての言い訳?)
前説での成井さんの言葉。 「柿本は西川、はるかは大森しかやらないような、 キャラメルボックスをそんな劇団にしたくない。」
そう、キャラメルボックスは世代交錯を繰り返しながら、これからも続いていくんだと思うんです。 例え成井さんがいなくなっても、加藤さんがいなくなっても。 西川さんがいなくなっても。
この劇団を見続けたい、そう思いました。
2002年06月08日(土) |
「少林サッカー」感想。 |
かなり面白いと聞いたので、見に行きました。
まるで芝居のような映画でした。 いきなりダンス始めるし、 回想シーンのあとに、登場人物が前のシーンの衣装を脱いでるし。
映画が終わったあと、 この映画を見たお客さんはすぐわかる。 少し興奮気味で、声も大きく、 「面白かったぁ」なんて友だち同士、会話をしているから。 周りの空気から浮いてしまうので。
でも、なぜか不完全燃焼のボク。 多分、アクション映画だけど、サッカー映画じゃなかったからかなと、 なんとなく思ってます。 「キャプテン翼」は、破天荒だけど、 紛れもないサッカー漫画です。 サッカーのルールに乗っ取ってストーリーは進んでいく、 という点でこの映画と大きく違うのかもしれません。
ボクは、サッカー狂ではないですけど、 少しだけサッカーをかじった者として、 サッカーを侮辱されたような気がしたんです。 多分、そこが気に入らないんでしょう。
確かに、予想もしないギャグや動きなんか面白いと思ったし、 サッカーが上達していくシーンなんかは痛快なんですけど。
でも、最後のチームとの試合が一番面白くなかったな。
さらに、どこがっていうわけじゃないけど、 作品としても、どうも雑な感じがしました。 それが香港映画の特徴なのかもしれませんが。
難しいなぁ、ボクの好みって。
やっと、忙しかった仕事が一息。 出発済みの2本が無事戻ってきたら、総数18本、約500名の仕事が終了します。
といっても早く秋の企画も進めなければならないのです。 やっぱりひと休みとはいかないかも・・・。
さてさて、今日の夕方のことです。 派遣添乗員の方との精算打ち合わせを終えて、バタバタと事務作業をしていたところ、カウンターに外国人のお客さんが来店されました。 恥ずかしながら、ウチみたいなとこにはめったに外国人のお客さんは来ないのです。 最初に対応した女の子が、ボクをつかまえて 「英語しゃべれますか?って聞かれた・・・。お願い!」 と、懇願してくる。 もう一人の内勤で経理担当の男性は 「オレ、銀行へ行ってくる・・・。」 と逃げてしまった。
仕方なく、ボクはビクビクしながらカウンターへ出る。 そこへいたのは、黒人の男性。
ボク「May,May I help you?」(声がうわずってる)
相手「Yes,☆@※*◎#★(聞き取れず)ticket to Colombia ※*☆§@one way.」 (コロンビアへの片道チケットが欲しいと何となく理解)
とりあえずボクは、時刻表を奥へ取りに行き、 「コロンビアってどこ?」(←無知) と周りの人に聞いてみる。 「南米やろ」と周りの人は即答。
「やっぱりね・・・」 分かっちゃいたけど、随分難題である。 名古屋からはダイレクトで飛んでないだろうし、成田か関空から飛んでるのか? しかも片道のチケットときてる。 通常、格安航空券と呼ばれるチケットは往復でしか発券できないのです。
つたない英語で、ノーマルチケットになるけどいいのか?経由便になると思うけどいいのか?を聞いてみる。
問題はないらしい。
ボクは考えた。 どこを経由したかで、航空会社がわかるかも知れない。そうしたら料金も出せるかもしれない。 さらに、つたない英語で必至に訪ねてみる。
相手の返事は、「Hong Kong,Taipei,★※@※*◎・・・・」
オイオイ、何カ所経由してきてんだヨ・・・。 そんなん、どうやって調べればいいんだよ・・・。
ちなみに、ウチの会社は統轄部署と海外を多く取り扱う支店でしか海外のチケットは発券できない。当然ウチの支店では発券できず、予約がとれても後日、日をあらためて取りに来てもらわなければならないわけです。
来週には出発したいとのお客さんの希望もあり、結局、海外チケットを専門に取り扱う他の旅行会社の電話番号を教えて差し上げました。(ちょっと無能気分・・・)
その男性は電話番号を書いたメモを受け取り、 「Thank you.」と言って去っていきました。
ボクは「You're welcome.」(←って何もしていないくせに) と返し、なんだかぐったりと疲れはててしまいましたとさ。
W杯でも観に日本へきてたのだろうか?
2002年06月01日(土) |
乳牛テクノロマンス#1「ブラフメーン」 |
ひさびさに見応えのある芝居でした。
ボクの芝居の見方はいつも脚本優先。 オリジナルをやっているアマチュア劇団は数あれど、ボクにとってはなかなか合格点をつけられるものは少ないのが実状なのです。
その点、今回の脚本は本当によく出来ていたと思います。 話のスジも通っているし、登場人物のキャラも立っているし、テンポのいい会話や、ちょっとしたギャグにいたるまでかなりの秀作だと思います。
また役者さんたちにも、とても惹かれるものを感じました。 それなりのキャリアを積んでいるんだろうなと感じさせる上手さもあり、情熱も感じられました。
ボク自身現在劇団を休団中で、過去に自分の能力のなさに役者をあきらめてしまった経験もあるため、耳に痛いセリフもたくさんありました。 (そんなん卑怯やん!なんて思ったほど)
三谷幸喜 さんの「ショウ・マスト・ゴー・オン」なんかに代表されるバックステージものっていうんですか、こういうジャンルのものはいろんな意味で難しいと思うんですよ。演劇経験者にとって安っぽくちゃいけなし、未経験者にとっても分かりにくくてはいけないと思うんです。普段自分たちがなにげなく使っている言葉ひとつにとっても、業界用語だったりすることがあります。それをそのまま使えばよりリアルな雰囲気や、ニュアンスが伝えられるかもしれないけど、何のことだか分からない人がでてもいけない。そういう意味で特に難しいのかなと、なんとなく感じました。たとえば、一般の人に「ゲネ」っていっても当然分からない人だっていると思うんですよね。それをそのまま使うか、「リハーサル」とか他の言葉に置き換えるのか、どっちがいいんでしょうね。こんなこと気にするのはボクだけでしょうか?
今回が旗揚げ公演とのこと。今後の活動に期待してます。
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