この間、うっかり井上靖著 「蒼き狼」を読んでみたところ、心はすっかりモンゴル帝国に奪われてしまい、未だモンゴル病が抜けません。ほとんど忽然と、私内で激烈な政権交代が行われ、頭の主導権が蒙古に委ねられてしまったので、自分でも困惑している次第です。天よ、いったい何がどうなっているのですか。(ちなみに天は「テングリ」と読んでください。やれやれ。)
こうなってしまっては仕方がないので、まずはかの時代の概要をおさえようと考えておりますが、少し気合を入れて調べようとすると、かなり広汎な分野を眺め渡さないとならなさそうということがわかってきました。最盛期にはユーラシア大陸の大半がモンゴル帝国と関わりを持たずにはいられず、二十数種にわたる言語によって書かれた史料が存在し、モンゴル史をやるには少なくとも、漢語、トルコ語、ペルシア語の文献に触れるのを避けては通れないらしいという骨太な分野なので当然といえば当然ですが。三つの言葉のうちどれひとつ出来ない上、英語すら不自由な私はどうすれば。いや、学問として志すわけではなく、もっとこう不謹慎な楽しみ方をする予定なのでそんなに堅苦しく構えなくてもいいんですが。不謹慎て何。とにかく、この分野で仕事をなさっている人々をマジで尊敬します。
で、手持ちの関連書籍だけでは到底不十分なので、蒙古史ならびにユーラシア騎馬民族史関係の書物を渉猟している最中です。つまり学習するどころか材料すら満足にそろっていない有様。しかも、私がちょっと見た限りでは、歴史書の類はわりと豊富に出ているようなんですが、絶版書籍も非常に多いのでどうしたものでしょう。近くの図書館にあるかなあ…。
そのようなわけで、これからの当サイトは、蒙古が色濃く反映された物件が増えると思います。反映どころか征服されそうですが。さすがハーン。個人サイトを征服してどうする。ところで、今月は月末に「三國志戦記2」が出るので入手するつもりであり、今回は「呂布編」なるものまであるようなので、さぞや血臭と背信に満ちた殺伐たるシナリオになっているであろうと、相当楽しみにしていたのですが、この分だとおそらく発売直後にこのゲームをプレイする余裕はないと予測できます。なぜなら「チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿4」をもう注文してしまったので(どっちにしろKOEIゲーム)。おおお。でも殺伐ぶりなら蒙古だって負けてはいないので心配ご無用。ユーラシア大陸を、蒙古狼軍の馬蹄で思うさま蹂躙してやるぜ! どちらかというと、自分の鼻息の荒さを心配したほうがいいような気が。
参考: チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿4 三國志戦記2
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2003年06月17日(火)/不安なさよなら。/Ultra Red |
ウルトラレッドが終わってしまいましたね…。これで、毎週央氏の絵で癒されることが出来なくなってしまいました。 でも、今回のは残念だと思う反面、正直言って「ああ、やっぱり…」という感が否めないですねえ。異能であり悩まない主人公と不道徳っぽい父親(不在)等、ライジングと似た設定が多く、前作終了から今作開始までの期間が短かったこともあって、前作を知っている人にしてみれば「またそのパターン?」とか思われがちだったのではないでしょうか。キャラは則夫とかミッチェル等、突飛な人も多いながら、それぞれ魅力的だったと思うんですが。ううむ、でもやはり終わってしまうのは寂しいなあ。
気を取り直して、また次回作を楽しみに待ちたいです。と言ってしめくくりたいところなんですが、央氏の巻末コメントが何だか沈み気味なので心配です。「…さよなら」ってそんなちょっと待って。他誌でもなんでもついてゆきますのでゆっくり休んで元気になって戻ってきてください。
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