Lovesick×Rose≫樹里
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≫2006年04月19日(水)≫目覚める
ロフトの時計屋さんにいたのは、
すんごい天然のおじさんだった。

これ、電池交換できますか?

ん?これはアニエスですか?ブルガリですか?

えっ?!?!よく見てください、カシオですよカシオ(爆

あー、なら大丈夫ぅ。できますよ〜。


20分くらいかかるというので、引き換えの紙をもらって、
店を後にしてから彼と爆笑。


樹里さんさ、あのおじさんと絶対合うでしょう??

うん、嫌いじゃない

やっぱりなぁ…

おじさんの天然っているんだねぇ

仲間がどんどん増えるねぇ、樹里さん?

ゆっとくけど 聡もだよ

俺 天然じゃな〜い

わかってないね自分を


何度も書いたように
彼は背が高くって細くてモデルみたいなので、
彼の服を選ぶのは楽しい。
何着てもカッコいいんだもんなぁ。


店員さんが営業トーク。

いやぁ、彼はスタイルがいいですねぇ

とあたしに話しかける。

彼も褒められて(^m^)♥こんな顔してあたしを見る。

なんて返してほしいのよ、と混乱しながら
あたしは仕方なく、

はあ、そうですかねぇ 

とか言ってみる。


ね?どうかなこれ?おかしくない?

うん、いいと思うよ
肩幅がちょっときつそうだけど…

そうか、じゃ他のも見てみる


違う店でも同じようなこと言われて、

あたしはまた
はあ、そうですか
を繰り返す。


もー。
今度はあたしの服見に行くのに付き合ってもらわなくちゃ。
彼女を演じるのはなかなか大変なんだよ。


彼が試着をするたびに
持ってて、みたいな感じで
黙って脱いだ服を渡してくれるのが
ちょっとうれしいことに気づく。


ひとつひとつのことがこんなに自然なのに。

全部ウソなんて。


ほんとうだったら。
これが本当だったら
こんななんでもないことで
幸せを感じることなんてないんだろうか。


結局一番初めに見たスーツが一番いい、というので、
最初のお店に戻ることになった。
そろそろ時計ができてそうだったので、
パンツのすそを合わせてもらっている彼に
ちょっと行ってくるね、といって
あたしは時計屋さんに向かった。


天然おじさんに紙を渡すと、
ほら、できてますよ
と時計を出してくれた。

ああ、やっと動いた。
と思わずつぶやいたら

おじさんはあたしと同じくらいうれしそうに
よくわからない交換前の電池は何Vで…とかいう説明を
ニコニコしながらしてくれた。
やっぱり嫌いじゃないなぁこのひと、と思いながらあたしは聞いていた。


歩いて10歩くらいの、彼がスーツを合わせているお店に戻るのに
なぜかすごい迷って、
(なんか、丸っこい迷路みたいなビルだったんだ)
彼の姿を見つけたときは10分くらい経っていた。
目が合って、あたしは思わず泣きそうな顔になった。

どうしたの?

迷った

え?!(爆)なんでだよ、ありえな〜〜〜〜い!

だって、お店よく見てなかったんだもん

だって、すぐそこじゃん?

だって 迷っちゃったんだもん!!!!!

あははは

時計、やっと動いた

よかったね

ありがとう


眠っていたcsterna、動き出した。



もう八時半
ご飯食べようよ

お別れの時間も近づいてる

そのビルの中にも食事するとこはあったのに
あたしの乗る電車の駅だってすぐそこなのに
彼はわざわざ駐車場から車を出して
少し離れた洋食屋さんにつれてってくれた

やだなぁこの人のこういうとこ。
そういうことするから
ほんのり幸せな気分になる。

いつか全部ひっくりかえすんでしょう。

無茶だなぁ。


できればわかりやすくしかも徐々にお願いしますね。

今日もとっても楽しかった。
ほんとにほんとにありがとう。
≫2006年04月18日(火)≫止まった時計
もうずいぶん前から
電池がなくなって止まったままの腕時計。

なぜだか、動かしてあげたくなって
彼と約束していた日、
止まったまま腕につけて出かけた。
暖かくて気持ちのいい日。

乗りなれない電車で彼の町まで行く。

途中で、ケンジと待ち合わせをしていた駅を通った。
もうここで降りることはない。
あの日に全部ここに置いてきた。


東口でまってます^^


電車を降りたら、予想よりずっと大きい駅であたしは心細くなった。
東口??どっち??

駅の天井についてる案内表示を見ながら
改札を出ると、彼がわざわざ車を降りて
改札の前で待っててくれた。

そんなことで 感激。

天気いいね、気持ちいい日だね。
食事はマックでも買って公園で食べようよ

うん、賛成 もったいないよほんと
そうそう、
これね、時計屋さんでないと電池が交換できないみたいなの
どっかに時計屋さん ないかな?

あるんじゃない?
車で走ってればきっとみつかるよ
探しに行こう

時計やさんって今じゃなかなか見つからなくて
はあ、この子はこのまま止まったままなのかな、と思った。

いいや、仕事の休み時間にちょこっと出しに行くよ

えー?あるって 
そうだ、あとでロフト行こうぜ
ロフトなら大丈夫だよ
その前に、マック!腹減った


彼がお気に入りの公園に連れてってくれた。

おっきな池がある結構広い公園。
あひるがうろうろしてんの。

あったかくて気持ちいい風が吹いてる。

あああ、こういうのいいね
何時間でもいられるね

眠くなっちゃう。

あひるにまたがるから、写真とってね(爆)
といって、
彼はめずらしくカメラを持ってきていたけど、
恥ずかしくて撮ってっていえなかった。
写真は真実(年相応に)が写るからなぁ。

一緒に写真とりたかったけど、
あたし持ってられないしなぁ。


いつものように本音を隠すのにすんごいパワーを使いながら
それでもふたりで
公園でただぼけっとしている時間が楽しかった。


さあて
そろそろロフトに向かいますか
そうそう、俺スーツほしいの
樹里さん見てくんない?

え あたしスーツなんてわかんない

俺もわかんないんだよぉ

よーし すんごいの選ぶからね

すんごいのね(爆



また偽彼女をやることになった。


つづく。






≫2006年04月12日(水)≫ちぎれる
久々におんなじシフトでふたりっきり
お店に鍵をかけ 駅までぶらぶら歩いた。

ああ疲れた…

忙しかったね…

お店を出てすぐ 喫煙所がある
彼はタバコを吸わないから
ここでお別れ

ちょっと離れたとこにも、もう一ヶ所喫煙所がある

今日はあっちで一服する?

と彼が言う

こうやって彼はときどき
隠しているものをあたしに見せる

それはあたしを浮かせたり
暖めたり する

遠いほうの喫煙所につくぎりぎりまで
今日無事に元通りになったお互いのピアスの話とか
彼にすすめられて欲しくて欲しくて
こないだやっと手に入った財布の話とか

話したいことが尽きなかった
もっと話したいなら ご飯でも食べに行けばいいのに
どうしても行こうって言えない

体の中のどっかがちぎれそう

イタイ

イタイよ


じゃあ…
明日休みでしょう?今日は疲れただろうから
ゆっくり休んで…

うん…じゃあね


そっか、明日は久々に友達に会うんだ
待ち合わせの相談しなくちゃ
電話しなくちゃ

上の空で友達と話して電話を切った
あ?何時にしたんだっけ…

もう なにやってんのあたし

馬鹿みたい


家が近づく

すごく憂鬱になる

あたしはかなり自分にウソをついてる

この間の食事のときも
あたしは楽しかった?

あ おいしい
これ聡に食べさせたい

なんて思っていたんでしょう

ウソをつき続けて これからもやっていくの?

周りをどんなに傷つけても 
自分に正直に生きていくことを
選んでもいいの?そんなこと許されるの?

誰も傷つけたくない
あたしが我慢してればいい

ってずっとずっと思ってきた

MPIOからあの曲が流れた

会いに行くよ
奪いに行くよ

もう。やめてよ。


あなたも同じ気持ちだって
わかればいいのに

そしたらきっと勇気が出るけど
そんなのはすっごくずるい。

彼がどうとかじゃない
これはあたしの問題なんだもの

彼がどうとかは

あたしがここを乗り越えてからの話。


そろそろ乗り越えられるかもしれない



俺 物を大事にしないんだよ
すげぇ扱いが雑なの

と常日頃言っているひとが
こんなことを言う


今日はピアスのパーツありがとう
お気に入りのもののパーツがなくなるのはショックだよね

大事にする



あたしはまたどっかがちぎれるのを感じながら
返事を送った


明日早番だよね?
多分通しになっちゃうね
頑張って…
あたしも、いろいろと頑張る



わかってて欲しい
気づいてて欲しい


なんかの、おっきなちからを信じて。
≫2006年04月10日(月)≫ムラサキ旅に出る。
おそろいピアスの、裏っかわのムラサキがとれちゃって
いつのまにかなくなってた。

がーん。

表側のムラサキはちゃんとくっついてるから
耳めくらないとわからないけど。
でも、でもイヤだ!

ショックショック!

まだ1ヶ月しか経ってないのにぃ。


きいて!
裏のムラサキ旅に出ちゃったよ
私どうしたらいいの???(TдT)


げぇ(泣)
でも表はまだくっついてるんでしょ?



次の日 彼は後ろから
あたしの左耳をぺろっとめくって

あ、ほんとだ、ない

と言った。


大事に大事に
毎日ネジゆるんでないかチェックしてたのに
まさか石が取れるなんてねぇ…。


数日後

ねぇねぇ、樹里さん
俺の耳見てみ?

と彼が少しかがんで
あたしに耳を見せてきた。

あ。
石の周りの
黒いリングがない!


え、え、これどうしたの?!

今朝気づいて笑っちまったよ〜
いつ無くなったんかなぁ

こんなの、取ろうとしなきゃ取れないよ?

そうでしょう?どんな寝方したんだろう、俺

取られたんだよ 誰かに

妖精に?(笑)

そう、妖精に(爆)

じゃあ、あたしのどうせ裏っかわの石ないし…
コレはずしてあげるよ

うん、家帰ったら布団のあたり探してみるから
見つかんなかったらちょうだい



しばらくは我慢したんだけど
やっぱりあきらめ切れなくて
あたしはひとり もう一度同じピアスを買いに行った。


一緒に買ったやつじゃないけど
ものは同じだから
ま、いっか。

やっぱりもう一個買ったよ

ああ、買ったんだね
ムラサキまだあってよかったね



昔は、彼氏とおそろいのリングとか
すっごいあこがれたけれど
今はなんとも思わない。

あたしはもうもってるから、
左手のリングは要らない。

この2000円のピアスが一番の宝物。
ちょっとゴツ過ぎて
とてもあたしに似合ってるとは思えないんだけど…
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