つれづれ草^^
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2006年02月21日(火) |
馬と人との出会い。。。 |
今週のギャロップには、引退する清水調教師と共にハートランドヒリュが 取り上げられていた。 ハートランドヒリュは現在までに126戦を走り、JRAのサラブレッド最多出走記録を達成している ・・偉大な10歳馬である。 私が競馬を知ったのは2000年頃。 彼はその頃既に走っていた。 初めて彼のレースを見た時・・・阪神競馬場で、確か鞍上は飯田騎手だったので 2000年の6月25日、500万下のレースだったと思う。 1着になり、ウィナーズサークルに意気揚々と登場した真っ黒の馬を見て 「うわ〜〜〜^0^綺麗だなぁぁ・・・」と溜め息が出たのを覚えている。 その時から彼に注目するようになり、いつも最後方からレースを進め 直線グングン追い上げてくるレースぶりに、興奮して応援したものである。
そのうち、彼のその走りと共に、出走回数が話題になり・・・ 昨年にはJRAのサラブレッドの最多出走回数を記録し、その後も自らの持つその記録を更新し続けている。 走る度に、勝つのを応援するのはもちろん、どうか無事で・・・記録も更新できるように・・・と思い見ている。 10歳を迎えても尚、黒光りするピカピカの馬体を保ち、若々しい表情で パドックを周回するハートランドヒリュ。 G1の舞台で騒がれる華やかな世界にはいないが、黙々と走り続け、走り抜き、競馬を沸かせてくれている。
どうか無事に・・・最後まで、引退するその日まで無事に・・走り続ける事ができますように・・・。
これは私の部屋にかけてある写真なのだが、好きで応援していた馬たちばかりが入れてある。 所々ロンさんがいるのだけれど(笑)
右下から・・・チキリテイオー、その左ティコティコタック、三木ホースランドパークのチビ(笑)バードビュー 上にあがって・・・走るザム、右にいって大きな写真は今は亡きエアシャカール。。。 シャカールの右横はファインモーション。 ファインの上は京都競馬場のマスコットホース^^ その左横には愛しのザム2枚(*^^*) ザムの左横は・・・イーグルカフェ。昨年夏に北海道で会ってきた^^ その上には、現在、名古屋競馬で牡馬顔負けの活躍をしているレイナワルツ レイナの横は可愛い可愛いナムラマイカ。彼女の可憐さが大好きだった。 右上は、サクラヴィクトリア。ファインと同じく・・彼女が大好きだった。 そしてその横、誰もが知ってるテイエムオペラオー(^0^) やはりこの馬が、私にとっては名馬中の名馬だ。 彼が競馬にいるというだけで、楽しみだった。一年間本当に幸せな時間をもらった。 オペラオーの横は、ホワイトハピネス(^^) 一番左端にいるのは、ナカトップトウコウ。。。
シャカールの写真は、北海道で引退した馬たちが余生を送る牧場をしておられる方が、私がシャカールの事が好きだったと知り、くださった。 一度覗いてみてください。 ここです。。。Rolling Eggs Club
この壁掛け写真には好きな馬たちばかりを入れている。 この中にいる馬たちの後、同じ様な気持ちで好きになった馬はまだいない。 特別な思いの馬たちばかりだ。 その中で・・・胸の痛む思いで思い出す馬がいる。 一番左上のナカトップトウコウ。 今回、清水厩舎のハートランドヒリュの記事を読み、また思い出してしまった。 ナカトップトウコウはハートランドヒリュと同じく、清水厩舎である。 年齢も、トウコウが1995年、ヒリュが1996年と一歳違い。 戦績も・・・ヒリュはまだ現役なのでレース回数が違うが、 トウコウ生涯戦績、71戦4勝2着5回。 ヒリュ126戦4勝2着10回。 トウコウは2003年の4月頃に引退しているので、その時点でのヒリュの出走回数は100回ちょっとまわったくらいだったと思う。 2頭の主戦を務めたのも、また同じく菊沢騎手であった。 トウコウとヒリュをダブらせて見てしまうのには、彼らのレースにあった。 2頭はどちらも後方一気の競馬をしていた。 トウコウはファンの間では「Mr.最後方」と呼ばれていたほど(笑) 一番後ろからレースを進め、4コーナーを回って直線に向くと 怒涛の追い込みをかける。 一頭ずつ抜いていくその走りは本当に興奮させてくれた。 ドキドキして応援していた。 だが、私がトウコウを好きになったのは、そのレースを知る前。 パドックで彼を一目見て、好きになった。 理由は・・・・・・・・綺麗に切り揃えられた短い前髪(笑) ちょっと笑ってしまうくらい3枚目のキャラなのに、本人(馬)はすごくカッコつけて周回している様に惚れてしまった(笑)
可愛くて可愛くて大好きだった。 レースを見に行くのが楽しみだった。 でも、もう恐らく彼はこの世にはいない。 引退したと知り、まだ引退馬の行く末など深く知らなかった私は 一目会いたいと探し回った。 兵庫県のある乗馬クラブにいると聞き、電話をかけてみても居ないと言われ あちこち問い合わせをしてみたが、とうとう探し出すことが出来なかった。 その間、電話をかけた先々で、怒鳴られたりイヤな事を言われたりした。 後で分かった事だけれど、どうやらその兵庫県の乗馬クラブというのは 引退した馬たちが、養育場に行く前にほんの少しだけいるクラブだったようだった。 そこでしばしの間過ごし・・・・・・・・食肉になるために行くのだ。 電話をかけた先々の人もそういう事を知っていて・・の対応だった。 「もう捜すなよ」という事なのだ。 「捜しても辛いだけだぞ」・・と。 一年近く捜したが、ダメだった。
ハートランドヒリュとナカトップトウコウの事を思う時・・・ 人との出会いでこんなにも運命が変わるのか・・と実感する。 それぞれの馬主さんの事をどうこう言うつもりはない(イヤ、言ってるのか?^^;) それぞれの事情があるのだろうし・・・・。 でも、トウコウが生きられず、ヒリュが今尚現役で・・記録も達成している・・事を思うと、その2頭はどこが違うのか・・?と考える。 彼ら側の問題ではなく、違うのは関わった人との出会いだと・・・思う。 人間が生み出したサラブレッド。 人無しでは生きられないサラブレッド。 その生も死も、人間が左右し決定する。 なんとも人の傲慢さが渦巻く世界で、人のために走り頑張って生きてくれている彼ら。 ハートランドヒリュのように黙々と走り続け、勝利数こそ少ないが、その表彰される競争生活を送る馬の後ろに、多くの涙を飲んだ馬たちがいる。 そういう事を改めて思い、考えた・・・ヒリュの記事だった。
最後に・・・ 清水調教師の言葉に・・私もグッときた。
「馬は人のために走ってるんやからな。 126戦も頑張る姿を見るとグッと胸にくる」
幸せな気持ちをくれた彼らに、僅かでも・・・・お返しができればと願う。
(緑のメンコ、5番・・・ツルマルザムライ。園田競馬場にて。)
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