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2003年12月21日(日) 記憶

あの頃 確かに私は決意して
行動しようと思っていたのだけれど
結局それは実行されることはなく
その事実は 心の奥深くに封印したはずだった

でも その扉はいとも簡単に開けられて
私は 流されることを選んだ


あの頃 あんなに望んでいたものが
すぐ手の届く場所にあるというのに
それは決して触れてはいけないもので

近くにあるのに
手を伸ばせば すぐに届くのに
私は 触れることはできなかった

見えない壁が
触れることを 拒んでいたから


ずっと 後ろ姿しか見ていなかった
なのに 最後に振り返った笑顔だけが
軽く触れた唇の感触だけが
記憶の片隅にこびりつく



だからお願い
早く記憶を塗り替えて・・・・



2003年12月20日(土) 抵抗

何も 心配することなんてなかった

私は もうすでに
痛みの感覚には麻痺してしまっていたみたい

泣きたくてたまらないのに
涙が出ない

私は どうして笑っているんだろう
私は どうして平然としているんだろう

もう 何も求めない
きっとそう決めたから


どうせなら
徹底的に冷たくしてよ
そうして私を突き放してよ
中途半端なKissなんてしないでよ


ううん そんなの嘘でしょう

もっと優しくして
強く抱き締めて
優しくKissをして

本当はそう言いたかったんじゃないの?

我慢して
強がって
平気なふりをして
本当にアンタって救いようのない馬鹿ね

もう一人の私が嘲笑う


だから言ったじゃない
もうあんな思いはたくさんなの
素直になんて絶対にならない
本音なんて絶対に見せない

それがせめてものアイツへの抵抗


もう気が済んだでしょう?
これでまた明日からは元通り
単なる腐れ縁の関係に戻るわ



2003年12月19日(金) 自虐

返ってくる答なんてわかっているのに
その言葉で 自分がどれだけ傷つくのかもわかっているのに
それでも私はあえてその言葉を引き出そうとする

 『万が一』
 『もしかしたら』

そんなことは絶対にあり得ないこともわかっているのに
無意識のうちに抱いてしまいそうな そんな思いを
粉々に打ち砕くために

なのにそれは見事に無視されて
私の言葉は宙に浮いたまま

ずるいのね
ある意味 正直だとも言えるけど


言葉を信じて 一度は決意した行動
あのとき それを実行せずに封印したことを
後悔したことなどなかったのに
鍵はいとも簡単に開けられて


傷つくことがわかっているのなら
何も訊かなければいい
知らないふりをして わからないふりをして
流されればいいだけの話
そうすれば 傷は最小限で防げるはず

それでも
敢えて私は傷つく方を選ぶ


傷つけられる前に
自分で傷をつければいい

そうすれば 痛みににぶくなるはずだから


いっそのこと 痛みさえ感じられないほど
ずたずたに傷ついてしまえばいい

そうすれば 感覚が麻痺して
少々の傷じゃ 痛みを感じなくなるはずだから


もう 鎧なんていらない
だから・・・・・



2003年12月03日(水) 氷解

抑えきれない想いを
一生懸命あたためて
『言葉』 にして伝えたとしても

跳ね返されれば
それは冷たい矢となって 胸に突き刺さるだけ

そうして
それを跳ね返すたびに
私のココロは どんどん冷たく そして固くなってゆく

頑丈になってしまったココロは
もう 『言葉』 をあたためてはくれない


冷たく凍ったココロなんて
いっそのこと 砕け散ってしまえばいい

氷を溶かす術(すべ)など
私はもう 持ち合わせてはいないのだから



2003年12月01日(月) 不能

あふれる想いを 抑えることができず
それでも 吐き出せないそれを
無理矢理心の奥深くに封印しようと試みる

でも それは
封印しようとすればするほど
どんどんあふれ出してしまう厄介なもの

だったら いっそのこと

何もかも めちゃくちゃに壊して
また初めから 綺麗に並べてゆけばいい

そうして

『感情』 なんていう 私を苦しめるだけのものは
どこかに捨て去ってしまえばいい
そうすれば きっと
楽になるはずなのだから


でも

私は 『感情』 に支配される


もう コントロール 不能



タスケテ・・・



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