気持ちは　言葉にしなきゃ　伝わらない

これは　今までの私の経験から
イヤってほど　学んできたこと


今まで何度　言われてきたことだろう

　　　　『言わなくても　わかってほしかった』

私は　この言葉が一番嫌い


言わなくても伝わる気持ちも　確かにあるだろう
でも　言わなくちゃ伝わらない気持ちもある



その時に　何も言わずに
あとになってから　色々と言ってくる

　　　　『あの時は　こう思っていた』


私は　何度もお願いしたはず

　　　　『思っていることは　その場でちゃんと言って』

なのに　何も言わない人たち


そして　そういう人に限って
必ずあとから言ってくる台詞

　　　　『言わなくても　わかると思ってた』


わからないから　伝えてほしい　とお願いしているのに
そんなに　自分の気持ちを　伝えるのが億劫なのか？

私は　そんなことはしない
思っていることは　すべて伝えたいし
自分の気持ちは　すべて相手に知ってほしいから


言葉って　きっとそのためにあると思うから

きっかけは寂しさから

寂しさを埋めたくて
でも　結局は新たに寂しさが生まれるだけ


何通りもの私がいて
どれもがホントの私で

壊れて　壊して　めちゃくちゃにして


そのうち収拾つかなくなったって
知らないから


でもね

真実の私はひとつだけ

どの私が真実なのか
きっと私はわかっているはず


最低だね

もう　どうでもよくなってきた

だからもう誰にも本音なんて見せない

ほら
仮面をかぶれば　誰にも見えないじゃない
簡単なことよ


何度経験しても　全然学習しない
馬鹿な女

あんたなんて　所詮使い捨て
自分の立場を　もっとわきまえなさい



いつから　言えなくなったんだろう

寂しい気持ち
つらい気持ち


「もっと愛して」
「もっと私を見つめて」

「私がどこにも行かないように　つかまえていて」


声にならない言葉は
きっと誰にも届かない

壊したくて　壊れたくて
そうすれば　何もかも　忘れられると思ってた

でも
忘れられるはずもなくて

大丈夫だと思ってた
平気だと思ってた

でも　全部錯覚


時間が全部解決してくれる？

その言葉を信じて
実際その通りなんだけど


忘れたい
でも　忘れたくない

そして

忘れないでいてほしい

無性に抱きしめられたい時がある

抱いてほしい　と言うよりも
力一杯抱きしめてほしい　って

そこには　言葉なんて必要なくって
ただ　黙って抱きしめてもらうだけでいい
ただ　髪を撫でてくれるだけでいい

じっと静かにしていると
どきどきどき　と鼓動が聴こえてきて
それだけで　安心した気持ちになれる

　　　私は　ひとりじゃ　ない


『なんにも心配しなくてもいいよ
　僕はここにいるよ
　ずっと君のそばにいるよ』

そんな言葉を　何度あの人の口から聴いたことだろう
でも　結局その言葉が守られることはない

貴方はここにいないし
私のそばにもいない

言葉なんていらない

私は　ただ抱きしめてほしいだけ

今日初めて　携帯電話が一度も鳴らなかった

私から送信すれば　返事は返ってきたのかもしれない
でも　返ってこないかもしれない
今の私には　それが耐えられないから
だから　今日は誰にも送らなかった
ううん　送ることができなかった

メールは自分の顔が見えないから
いくらでも　強がることができるけど
メールは相手の顔も見えないから
不安になってしまう

メールをもらうよりも
声を聴きたい

声を聴くよりも
顔を見て話がしたい

顔を見て話すよりも
抱き締められたい

寂しい時は　何をしてもらっても
欲望は際限なく膨らんでいく


そして　その欲望は決して叶えられることはない

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Photo by おしゃれ探偵
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