大学教員の日記

2002年12月31日(火)  回顧2002

 大晦日。一年も今日限り。一言で言うなら反省が多い年であった。2001年が自分にとってステップアップした年であっただけに、停滞と思われるのかもしれない。発信という意味では月に数本の原稿を書き、いくつかの共著発刊(ただし前年に執筆)もあった。編集者としての総合MMも何とか一年間継続できた。レポート発表・講師の活動も数回あった。その点で例年であれば満足の年。しかし、新任校での実践不足、昨年の諸活動のような充足感が感じられなかったのが2002年であった。

 自分に足りないものは、実践家としての当事者意識である。もっともっと実践にこだわっていかねば。来年は自分の教員生活の中で一区切りの年である。教員生活の折り返し。自分の中では「勝負の年」と位置づけており、プランもある。明日からさっそく実行である。

 ただ、家族が皆健康で過ごすことができたことは何よりであった。この日記も一年間継続できた。ゆっくりと紅白歌合戦(白組司会者の阿部渉アナは勤務校水沢小OB。かつての上司のご子息)を見ることができる幸せな環境をかみしめたい。 



2002年12月30日(月)  のんびりと

 家のことや仕事が一段落をしたので、今日は何もする気が起きずのんびり過ごす。このような日もあるだろう。ただ、来年の自分の仕事の仕方について考える。大きな柱は7つ。キーマンや発信の場を確認。子どもたちは雪遊びで庭でギャーギャー。



2002年12月29日(日)  メディアの日

 今日はメディアの日。録画しておいた【メディアとこども】「湯けむり事件の謎〜取材体験ゲームに挑戦!〜」を視聴。大掛かりな実験的実践。発想は小学校でも生かせそうな感じ。また、総務省のメディアリテラシーのビデオ教材も一気に視聴。「意見」にまとめるまで自分も勉強しなくちゃいけないと感じる。その他に冬休みですべきことを確認。年末ということもあり買い物と家の仕事に時間を割く。



2002年12月28日(土)  年末恒例

 朝残っていた年賀状を書いて発送。すぐに親戚の家で恒例の餅つき。臼と杵を使って行うので、日ごろ使っていない筋肉も使う。少し疲れるがつきたての餅を食べるのは最高である。午後予想通り疲れて寝る。

 教育雑誌1月号を改めて斜め読み。届いてから数冊読んだきりであった「社会科教育」のジェンダーの視点がおもしろかった。本の提出原稿、OKのようである。10本分をクリアー。発刊が楽しみ。(半年後だけど)



2002年12月27日(金)  大雪&年賀状

 前日からの雪が積もり、朝から雪かき。そして年次ではあるが、学校に出て雪かき。学校が近い者の宿命。午前中に取り組む予定だった年賀状はこの雪かきで挫折。午後から取り組むも30名ほどは終わらず明日回し。これで一日が終わってしまった。夜、友人と恒例の忘年会。



2002年12月26日(木)  年内の仕事を終える

 学校の諸帳簿を今日提出。思いのほか簡単に終えた。原稿で苦しんだあとだけにそう思えたのかもしれない。校外巡回指導を同学年の先生と。雪のために全く子どもたちと会わなかった。これで今年の学校の仕事は一切終了。研究の提出物や例の評価基準はあるものの来年回し。

 子どもたちの年賀状、自分の年賀状を作成・印刷。パソコン印刷は実に楽。明日まで発送できそう。



2002年12月25日(水)  あれこれ

 昨夜来たサンタさんのプレゼントに子どもたちは朝から遊ぶ。(結局一日中遊んでた。)午前は子ども美術館。版画年賀状だったが、終業式の学校もあり小学生の参加者はわずか。お手伝いもわずかで申し訳ない感じ。
 
 1月9日の学習ゲームの講座の計画を事務局に発送。午後は学級事務。1月11日メディアリテラシー教材意見交換会の教材一式が届く。年末はこれに取り組もう。

 家内急病。子ども会のスケート、分会の飲み会キャンセル。



2002年12月24日(火)  やっと脱稿

 本の原稿の10本目。なかなかうまくまとめられずに苦労の末、脱稿。修正もあるかもしれないがまずはホッとする。10本の原稿を書きながら、家にある家本先生の著書を何度も読み返した。編者の考えとずれていては申し訳ないと考えたからである。改めて読んでみるとそのおもしろさに引き込まれてしった。同時に今の自分の実践の弱さもほとほと感じる。3学期にいろいろと試みてみたい・・・そのような思いになったこともこの原稿の取り組みでの大きなメリットであった。

 1月5日の有田先生の講座の申し込みをする。次は学校の諸帳簿、そして年賀状。自分のしたい仕事はそれからだ。



2002年12月23日(月)  着実に…

 午前中はゆうホールで「子ども美術館」ワークショップのお手伝い。お面作りで講師の先生は北上・「鬼の館」にお勤めの方である。参加者は親子で20名程度。見事な出来栄えの作品が次々。ただ作るだけではなく、交流もあればもっと楽しいかな。

午後、全国教研の概要報告を作成・発送。締め切り日を過ぎていたものである。レポートを出してすっかり忘れていた。子どもたちと北上に行き明日の映画チケット指定席の予約。連休ということで大混雑。我が家でもハリーポッターは必見。もっとも自分は見ないが・・・。

 昨日の3本の原稿は無事OK。今日の夜1本作成。いよいよあと1本。着実に前進をした3連休だった。



2002年12月22日(日)  原稿3本

 昨日できなかった本の原稿に取り組む。10本のうち書きやすいものから取り組んでいるので、終わりに近づくほど苦しくなってくる。子どもたちと買い物や遊びをする合間を使って、何とか3本終える。

 今日は冬至。とてもいい天気。雪のない年末になるのかな。



2002年12月21日(土)  冬休み初日

 2学期が終わって一段落という気持ちはないのであるが、やはり体は正直。今日はゆったりと過ごす。朝HP更新。家内は函館職員旅行。こちらも同じ日で重なったが今回は家内優先。

 午前中、子どもたちと一緒に家族旅行の切符購入。これで旅行の手配完了。いろいろと経済的になるシステムがあるものだと感心。午後は本の執筆の予定が文献読みで終わってしまう。明日が勝負。夜は娘の児童センタークリスマス会。楽しいひととき。

 ケプラー社松本氏より本の贈呈。年に2,3冊、このような機会がある。すぐにお礼の葉書を送る。



2002年12月20日(金)  終業式

 今日が2学期終業式。同時に2002年の実践最終日。学習ゲームを一本。3日間で合計5つの実践を行う。2学期後半から少しずつオリジナル実践ができるようになった点は満足。転勤して軌道に乗るまで半年かかったということか。学習ゲームの講座の構想を連休中に立て、連絡予定。

 全国教研の冊子も早々と送られてきた。こちらは実践概要を執筆するのを忘れていてこれまた連休中の仕事。他にも本の原稿の残り5本。この3連休に一気にしよう。



2002年12月19日(木)  学級懇談会

 今日が学級懇談会。「学校自慢CM」ビデオが好評。「今はこんな学習をしているのですね」と総合の理解にもつながる。子どもたちも順調な成長をしたので、懇談会もつつがなく終わる。2学期も明日のみということでホッと一息である。

 我が子たちも同様に通信表をもらう。2人とも皆勤できたことをお寿司でお祝い。



2002年12月18日(水)  学習ゲーム

 今日から1時間ずつ学習ゲームに取り組む。今日は上條氏の著書から「木のつく漢字」「五七五作文」等を行う。一つ終わるごとに子どもたちに5段階評価。子どもたちの評価はストレートなので参考になる。難しい学習ゲームの評価はぐんと下がるし、意欲的に発表しようとするものには高い評価。学校で自慢CMをビデオ撮り。明日の学級懇談会でも見せる予定。他にも学期末の仕事をたくさん。

 冬休みの家族旅行の宿泊先を予約。インターネットがあって本当に大助かり。



2002年12月17日(火)  上向き

 年末になってようやく運も上向きになってきた実感。1ページではあるが来年度の連載を一つ依頼される。年間連載は3度目。冬休みには自分にとってのキーマンと会う機会もある。また助成金応募のための周囲の感触もよし。

 朝、今年度最後のメールマガジン発行。今年は27号分を編集。来年度どのような方向に持っていくか。終業式後の課題。



2002年12月16日(月)  「コマーシャル制作に挑戦」を視聴させる

 朝、通知票を提出。1時間目の国語はテレビを題材にした報告文の発表会。教科の中でできるメディアリテラシー教育である。国語で報告文の形式や方法を学び、対象はテレビということにした。振り返りでテレビについて思ったことを書かせると、テレビの視点が広まったものが出てくる。これは定番にもなると思う。HPのアップはもちろんするが、「楽しい実践」のレポートにもしようと思う。(これは冬休み。)このことは夜、メールマガジンの原稿にも執筆。今回はぎりぎりになってしまった。

 4時間目は社会で、昨年度のテレビ「コマーシャル制作に挑戦」を視聴。社会の宮古の学習と総合の「学校自慢CM」が終わったのでその参考のため。予告をしていなかったので私が出てきたところで大興奮。終了後の感想には「自分たちもしてみたい」というものがけっこうあった。

 冬休みの家族旅行の計画。宿泊先要検討。インターネットとにらめっこ。



2002年12月15日(日)  通知表終了

 朝からひたすら通信表の清書。夜には完成。合間をみて9月に執筆した運動会の本の校正とメールマガジンの編集。メールマガジン連載の原稿は明日回し。2学期最後の週。まとめと同時に学習ゲームも試みたい。



2002年12月14日(土)  「まちのメディア研究会」&「アジア教育フォーラム」

 朝池袋着。朝マックのあと横浜、星川と乗りつぎ横浜市保土ヶ谷公会堂へ。「まちのメディア研究会」という保土ヶ谷区の生涯学習の講座を受講するためである。講師は岩波新書の「メディア・リテラシー」の菅谷明子氏。生涯学習らしく参加者のほとんどが私より年上。しかも十数名というアットホームな講座であった。内容は、まずは絵とテロップを並び替えるワークショップ。菅谷さんの問いかけはそのまま授業にも応用できるものばかりであった。参加者からも活発な発言。聞くだけの講座よりも、十分に満足するであろう。

 参加しながら思ったこと。自慢CMのシナリオ作成の並び替えで十分に指導をすればよかったと少し後悔。それから、自分も市民講座みたいなものでメディアリテラシーをやってみたいということ。

 講座の途中(ノーベル賞の田中さんについて)で失礼をして、新橋からゆりかもめで有明へ。「アジア教育フォーラム」に参加。パナソニックセンターは今年できたもの。1階はショールームで最先端の機器ばかりで楽しめた。イベントホールも立派。

 もちろん中身も最高級である。日本の情報教育の一級(超がつく)の方々が登壇。アジア各地のICT教育の報告をしてくださった。ただお一人実践家として報告をされた熊本大附小の前田先生のプレゼンはまさに日本の最先端の実践。雑誌で読んではいたが強烈そのものであった。同時に「このような教育を受けられる子どもたちは幸せ!」とつくづく感じ
る。

 会場では県立大鈴木先生にご挨拶。冬休みに研究室に行くことをお願いする。嬉しいご返事をいただく。また、NHKの箕輪プロデューサーと堀田先生にもご挨拶。

 研究の内容も一級品、お会いした方々も最高の日となった。帰りのゆりかもめから見るレインボーブリッジや観覧車、フジテレビ等のイルミネーションがとても輝いて見えた。

 これが今年最後の研修になる。いい締めくくりである。9時すぎ新幹線で自宅へ。



2002年12月13日(金)  1月号

 所見は全て終了。通知表の何人分か書くところまでいく。目標まであと少しだったがあとは日曜日の作業(10時間ぐらい?)で十分。

 教育雑誌1月号が届く。今月号では「現代教育科学」に絶対評価の原稿が、「授業づくりネットワーク」にあすの授業が掲載。刺激的な内容のものもあるので明日の車中で読もう。「メディアリテラシー講座」「アジア教育フォーラム」のために夜行バスで東京へ。



2002年12月12日(木)  所見6割終了

 書ける時間にひたすら所見に取り組み6割終了。総合に案外時間がかかる。明日まで終了のメドはついたけど、本当はいくらか通知表に書きたいが・・・。学校では午前授業だが、通知表に専念というわけにはいかない。校報の原稿、冬休みの生活カード、学級通信(今週は「振り返り特集」ということで毎日発行)と同時進行。



2002年12月11日(水)  所見開始

 朝から所見開始。金曜日まで下書きは終える予定。学校でも進めたいが授業時間以外は会計(学年担当)関係で時間がなし。



2002年12月10日(火)  自慢CM発表会

 自慢CM、第一次発表会。これは最後の発表ではない。今後一部修正が行われる。一通り作ったので、学んだことを書かせたら、「CM作りは簡単だと思ったけど大変なことがわかった。でも楽しかった。」というものが多かった。やりがいのある学習といえよう。発表会形式はネットワーク誌の「あすの授業」の原稿のために、「発表者が質問をする授業」で行う。今までの質問・感想のみより、発表会の交流が深まることを実感。その原稿は夜発送。他に、本の原稿を一部修正。通知表は評定をだいたい終え、所見に入る。

 読売教育メールのQAに有田和正氏のコメントが掲載されていた。実にシンプル。明快。達意の文章そのものであった。

 写真屋で初任の時に担任した親御さんにばったり(妹も担任)。十数年ぶりである。水沢に戻ってからちょくちょくこのように巡り合う。これが自分の教師としての歴史そのものなのだと感じる。



2002年12月09日(月)  通知表への取り組み、スタート

 今日から通知表への取り組み。短期集中型である。明日の午後までには評定は9割方終える予定。今日は午後の会議と夜はPTA会議。時間管理の工夫のチャンスととらえよう。



2002年12月08日(日)  原稿デー

 午前は本の原稿4本目、午後は5本目。夜は「ネットワーク」誌のあすの授業の執筆と原稿デーである。通知表は明日から一週間で行う予定。土曜日は横浜と東京で研修なので、それを励みに集中していこう。

 午後、車に関わる買い物。今までは古い車なので多少傷ついてもいいと思い気楽に乗っていたが、それも一昨日まで。しばらく気を遣いそうだ。



2002年12月07日(土)  あれこれ

 朝HP更新。自慢CMについて。残りのメディアリテラシー教育の実践構想、昨日の企画への意見、運動会の本の一部追加、ネットワーク2月号原稿の構想そして本の原稿とあれこれ行う。通知表の声も聞こえてくるが今回は評価が遅く、休み明けに集中的にするしかない。

 新しい車が入る。保険がきくのが明日からなので、今日は運転を控える。



2002年12月06日(金)  愛車よ、ありがとう

 朝、昨年「インターネットで調べよう」でお世話になった編集会社に企画についてのメール。執筆するわけではないがモニターとして意見を持つことは大切だ。学校でも「ネットワーク」誌の来年度の新企画のアンケートに協力。学年全体で協力してもらえたことに感謝。

 1時間お休みをいただき、今乗っているシビックの車内掃除と洗車。明日、新しい車(同じシビックの中古)が届くからである。8年間で10万キロ。トラブルは一度だけ。もちろん事故はなし。本当に丈夫な車であった。これにも感謝。



2002年12月05日(木)  総合訪問

 学校の総合訪問。といっても担任は授業を提供するだけだし、参観といってもわずかの時間のみ。社会なので、いつものペースで授業を進める。子どもたちの発表でのやりとりがおもしろかった。総合訪問のための準備や全体会で感じることはいろいろあったものの省略。

 帰ると注文していた本がどさっと届く。行方不明になった本ばかり。改めて読むと貴重な文献ばかり。昨日送った本の原稿を一部修正。これから通知表だなあ・・・。



2002年12月04日(水)  機器のトラブル

 自慢CMのデジカメ撮影。学校のデジカメなので、操作不慣れな子どもたちは何度かトラブル。間違いながら覚えていくのだから仕方なし。それよりも明日の総合訪問の授業で使う8ミリビデオのテープが巻きつき、操作不能。宮古に行った時に市役所で取材したものである。残念だがこれもやむを得ない。プリントで代用するしかないであろう。

 朝は、本の3本目の原稿を提出。まず3日連続がんばったので小休止。夜は明日の総合訪問の社会の授業のために、細案を考える。



2002年12月03日(火)  メルマガ発行&原稿2本目

 朝、総合メールマガジン発行。読者数減少傾向。総合が安定期に入った分、その必要性が薄れてきているのかと思う。新しい方向性を出さなければいけない。朝、本の原稿2本目を仕上げて送る。明日もできそうかな?

 昨日学級で飼っていたハムスターが死んでしまったが、今日は多くの子が日記に自分の思いを書いてきた。やさしい子どもたちだ。



2002年12月02日(月)  有難い評価

 今朝は4時前に目が覚めてしまった。本の原稿1本目を一気に書き、家本先生に送る。家本先生の場合、すぐに評価が返ってくる。帰宅後、すぐに確認。「とてもよい原稿」とありがたい評価。ホッと一息。これから原稿執筆も加速するであろう。

 国語「10才を祝おう」の学級発表会。スピーチ&思い出クイズ。親御さんも3人。このように気軽に授業参観がいいなあ。少人数でゆっくりと。アメリカ・オレゴン・アインソワーズ小のスクールボランティアのシステムを思い出した。



2002年12月01日(日)  原稿への取り組み

 昨日に続き、本の原稿のための文献読み。家本氏の本は家庭教育でも学校づくりでも何でも通じる内容が多い。スペシャリストの視点も大切だが基本的な視点で自分もこのように語れるようになりたいと痛感。「原稿を書く」というよりは、家本氏から学ぶ月間と位置づけ、その延長線上に原稿執筆があるととらえたい。ただ、冬休み前に最低半分の5本は書こう。今日、明日でまず1本。

 天気がよく、子どもたちと長縄、ボール遊び。娘たちも手伝いたくさん。テレビでラグビー早明戦に夢中。母校(高校)出身の早大FBのトライに思わず拍手。


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