水野の図書室
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2019年01月08日(火) |
宮下奈都『秋の転校生』 |
短編集「遠くの声に耳を澄ませて」(宮下奈都 著/新潮文庫)を読んでいます。 今日は、その4番目の物語『秋の転校生』。 商談で北陸に出向いた僕は、恋人・みのりのことを考えながら、小学生の頃に転校してきた女の子のことを思い出します。
「ほなの」──ひとことの方言から、懐かしい記憶を呼び寄せる<僕>。 その子の名前は、みずほ。 秋に転校してきて、翌年、春が来る前にまた転校していった女の子。 淡い初恋の思い出…今ならわかるのです。 あの子が好きだったと。
そして、 みのりへの想いを改めて強く意識する<僕>。
爽やかな読後感が気持ちいい。 新年の最初に読んだ物語は、明るい未来を感じさせてくれました。
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