水野の図書室
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2018年は月に2回は更新したい。


2005年04月24日(日) 永井するみ『ビルト・イン』

二世帯住宅の内装を任された知鶴は、気が重そうです。夫を亡くした母親が、
上下を住み分ける形で、息子夫婦と家を新築することにしたのですが、思い
がけず、この母親の秘密を知ることに!ど、どうする?知鶴!

誰にでも秘密がある、なんて、よく言いますけれど、まあ、大抵の場合は、
な〜んだクラス。本人は深刻でも、聞いた方は、笑っちゃったりするもの。
ですが、今回の秘密は、かなり、どか〜んクラス。そんな秘密を知ったら、、、
どんな顔で、何と言ったらいいものか。。

知鶴の上司、広瀬(第1話の表題作『ランチタイム・ブルー』のキー・ウーマン)
のサポート具合が、いい感じ。そして、営業の森クンが、とうとう登場しました。
やっと、ですか、、というのは置いといて、やはり、頭が良くて、優しい恋人が
いないと、、アレです。日常のミステリーだけじゃあ、、ねぇ。。恋愛モードが
あってこそ、謎解きも楽しいもの。森クン、ちょっと頼りなくて、知鶴に怒られ
たりしますが、ふたりは、必ず恋仲に(古ッ!笑)なりそうよ。先輩!

それにしても、二世帯住宅って、、大変そう。。建てるのも暮らすのも。


2005年04月19日(火) 永井するみ『フィトンチッド』

今度のお話では、知鶴の身に危険が迫ります。
髪を切った知鶴に、「髪切ったんだね、似合うよ」と、知らない男から電話が!!
これだけでも、充分怖いのに、空き巣が入り、下着だけが盗まれ……。

知鶴は、どんなふうに気持ちを落ち着かせるのかと心配していたら、やはり、
好奇心旺盛なだけあって、犯人探しを始めるんです。予想通りの展開。
危ないですよー!警察に任せればいいのにぃー!でも、知鶴に活躍してほしい。
と、複雑な応援体制に。30ページほどの中で、どうやって犯人が見つかるのかと
余計なこと考えようとしたところで、ニクイほど上手い急展開で、なるほど〜。

タイトルのフィトンチッドですが、フィトンは植物、チッドは殺すという意味だそうで、
知鶴さん、お花の知識もなかなかのもの。勉強になりました。


電話番号を教えていない人からの電話は、まさに日常の謎。
鈴木光司『闇の向こう』(「生と死の幻想」収録、幻冬舎文庫、2001.12.02記)の
恐怖を思い出しました。執拗な電話魔と戦う勇敢な父親に感激。こちらもぜひ。


2005年04月12日(火) 永井するみ『ハーネス』

ハーネスって、何?という方は、まず、こちらをご覧ください。
犬の肩から胴にぐるりと回して装着するものなんですね。愛犬家にはお馴染の
もののようですが、初めて名前を知りました。ハーネス、覚えておきましょう。

インテリア・コーディネーターの知鶴が、身の回りで起きる事件に立ち向かう
「ランチタイム・ブルー」(集英社文庫)の第3話は、顧客の犬を散歩させること
になる『ハーネス』。上司の代わりにカタログを届けた家で飼われている犬は、
散歩に連れていってもらえず──。

どこか訳ありなヒミツの匂いがプンプン。欲求不満な犬、夫婦の寝室を二部屋に
区切りたいという妻。家に関わる仕事って、その家の事情も知ることになるので
大変ですね〜。未婚の知鶴としては、奥様との会話もぎくしゃく。。

どうなることかとハラハラする間もなく、知鶴の仕事に対する真摯な態度と情熱が
顧客に伝わり、良い信頼関係を結んでいくところは、こちらも心地良いですよ。
なんだか急成長した知鶴。次のお話が楽しみ楽しみ♪


2005年04月10日(日) 永井するみ『カラフル』

おお!『カラフル』は、読んだことあるはず・・と、日記内を検索したら、な、なんと、
2004年の4月8日に読んでいたではありませんか!ちょうど1年前です。
そのときは、「緋迷宮」(祥伝社文庫)の中で、宮部みゆきの『おたすけぶち』と
森真沙子の『かもめ』に挟まれ、やや控えめな印象でしたが、こうして、もう一度
読んでみると、どんよりとした深いものがあります。

ストーリーは、とってもシンプル。知鶴に、部屋の模様替えを相談していた友人が
殺人事件の被害者になってしまいます。犯人は親しい人間だと直感した知鶴は、
犯人探しを始めて──。

知鶴には恋人がいないので、こういう展開になるのは、それはそれでいいんです
けれど、、、、、やはり、恋人に登場してほしい!そして、知鶴と、推理と意見を
戦わせながら、というのを切に希望したいです。でないと、犯人に迫る知鶴が、
イキイキしすぎちゃうんです。友人が死んでるのに。そうなると、読み手としては、
引いてしまうわけで……(モゴモゴ)。。

読み終えて、ふと思うのは、、、、どうして、男の人って……。
どうして、若い女の子がいいのかってこと。永遠の真理ですか?


2005年04月06日(水) 永井するみ『ランチタイム・ブルー』

お久しぶりです。こんにちは〜♪お元気でしたか?
久々の更新だと、入り方に戸惑いますね。まあ、相変わらずのスタイルで、
コツコツいきますので、どうぞよろしく。

4月に読み始めたのは、永井するみ「ランチタイム・ブルー」(集英社文庫)です。
8話の連作短編集で、新米インテリア・コーディネーター(なつかしい響き)の
知鶴のまわりに事件が起きて──というもの。知鶴は29歳、恋人なしで転職
したばかり。うーむ、恋人なし、ということは、謎を解くのも知鶴?それとも、
素敵な出会いがあるのかな?あったらいいのに、とワクワクしながら、第1話へ。

最初の事件は、表題作『ランチタイム・ブルー』。
転職した知鶴の仕事のひとつは、部のメンバーのお弁当を注文することで、
時には、頼んだ頼まないのトラブルも。。うーむ、それで、ランチタイム・ブルー
ですか。。ある日、部長にお弁当を会議室に持ってきてと言われた知鶴は、
余っているお弁当がなく、買いに出るのも億劫になっていたところ、冷蔵庫に
前日のお弁当がひとつあるのを見つけ、それを部長の元へ。食べた部長は、
ひぇ〜大変です。救急車で運ばれることに──。

そのあとはドキドキからドックドク!!ハラハラハラハラ。ホッ。
あーこういう部長、いるいる!と楽しめました。文章も読みやすくていい感じ。

思いがけずオフィス事情を知った知鶴。まずは人間関係を把握したようです。
お弁当の注文って、煩わしいですよね。知鶴、がんばって!


水野はるか |MAIL
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