失われてゆく一瞬一瞬が積もらせるこの砂の山を見ていると、 時間はなるほど過ぎ去るけれども、けっして消え去るのではない、 ということの証のように思われ、私は慰めをおぼえた。
時間は、どこか深部にゆたかにたくわえられてゆくのだ。
『砂時計の書』エルンスト・ユンガー
ふたつの法則を守る限り、他人に失望することはない。
法則1.その人間が何者か知る。 法則2.その人間にそれ以上期待しない。
(ジョージ・アイリス)
よき人生とは、いい時間の積み重ねである。
(西岡光秋)
My child, when sinners tempt you, don't give in.
わが子よ、罪人たちがあなたを惑わしても、彼らに従ってはならない。
『新改訳聖書』(箴言1章10節)
人生にはピリオドは唯一つで、 あとはコンマ、コンマの連続だという思いがしきりにした。 最後の終止符を打つまでは、 人生いろいろなところでコンマが打たれるのだ。
『石の森』三浦綾子
目の前には手も触れられていない真理の大海原が横たわっているが、 私はその浜辺で貝殻を拾い集めているに過ぎない。
(ニュートン)
What we get depends on what we seek.
何を手に入れるかは、何を求めるかで決まる。
(ダリン・H・オークス)
守備の甘いところへ打つのがコツだ。 だから俺は場外へ打つ。
『夢を生きた男 ザ・ベーブ』より
Fluctuat nec mergitur
たゆたえども沈まず
(パリ市標語)
たえず崖から身を投げて、落下していく途中に、 翼を生やしていかなければならんのさ。
(カート・ヴォネガット)
希望が人間をつくる。大いなる希望を持て。
(テニソン)
人生は、まるで十段変速の自転車のようだ。使わないギアばかりある。
(チャールズ・M・シュルツ)
機会が人を見捨てるよりも、人が機会を見捨てるほうが多い。
(フランスのことわざ)
ただ盲目的に自由を欲しがる者よ、 ・・・束縛は、保護でもあるのです。 束縛があってこそ、安全で平穏な満ち足りた生活が手にはいるのです。
(ベンジャミン・フランクリン)
いつも母から、「道はアングリアングリ歩くものではない」と言われた。 道をシャンと歩けぬようなものは、人の上にたてぬ。 道を歩いている姿が一番人の眼につくものである。
『家郷の訓』宮本常一
それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。 間に合う、間に合わぬは、問題でないのだ。
『走れメロス』太宰治
飢ゑた心にせめて一つほしいものは
私が貴方によろこばれると
さう考へるよろこびです
『だましてください言葉やさしく』永瀬清子
若くて詩なんか書いたって始まらぬ。 本当は待つべきものなのだ。 一生涯かかって、しかも出来たら、 年老いるまでの長い一生をかけて、 意味と蜜を集めるべきものなのだ。
『マルテの手記』リルケ
一
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花サク。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
二
薔薇ノ花。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
照リ極マレバ木ヨリコボルル。
光コボルル。
『薔薇二曲』北原白秋
The man who has no imagination has no wings.
イマジネーションのない人間には、翼がない。
( Muhammad Ali )
どんなにその人を愛していても、 その人のためにすべてを犠牲にしてはならない。 なぜなら、必ず後で、その人を憎むようになるからだ。
(曾野綾子)
嘘つきの受ける罰は、 人が信じてくれないというだけのことではなく、 他の誰も信じられなくなるということである。
(ジョージ・バーナード・ショー)
どこかにたどり着きたいと欲するならば、 今いるところには留まらないことを決心しなければならない。
(J.P. Morgan)
苦しくなったら、それは間違い。正しいことは、楽しいもの。
『ぶつかり体験記』銀色夏生
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