ふつうっぽい日記
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「ミニミニ同窓会をしようと思うんだけど」というお誘いがきたのは先月の話。 ネットのサービスで再会した小学校時代の同級生だ。 私は小学校を卒業して、別の土地に引越をした。(親が家を買い替えた。転勤じゃなく…) 当然、中学校では顔見知りは皆無。 卒業をした小学校の同級生は、ほとんど同じ中学校へ行く訳で、中学校の同窓会をすれば小学校の同窓会も兼ねられるだろうから、私にはそんな機会はないと思っていた。
父が還暦の時に、恩師を招いての同窓会(それも小学校の!)に参加したという話を何年か前に聞いていて、羨ましく思ったものだ。還暦ともなると、「アイツが死んどったはなぁ…残念…」という知らせも聞く様で、嬉しさ半分、辛さ半分。
「ミニミニ同窓会」とは、連絡がつく同級生に連絡をとって、来れるなら集まろう!という気軽なもの。 私も3名にメールやハガキで声かけをしてみた。 残念ながら不参加。 でも、この声かけをきっかけに、近況を年賀状以外で知ることになってなんとも感慨深い。 なかなか大人になってから、友だちが増えるなんていうことは少ない訳で。 ただ、出身学校が同じである、それだけでも充分な共通事項。 大切にしていきたい縁。
ミニミニ同窓会(飲み会)は年末の某日に実施。 主人には前もって言ってあり、公認で私は飲み会に参加し、公認で主人はパチンコ屋に行った(笑) 参加者は小中学校地元で過ごした者、小学校の途中で転校した者、そして小学校を卒業してその土地から去った者という異色の3名。 驚いたのは、小学校の学年の途中で転校したにも関わらずの参加。 二十代後半に実家に連絡をしたらたまたま所用で帰省していて連絡がついて交流が復活したのだと彼らは言っていた。
私は小学校の頃は、大人しく決して目立つ方ではなかった。 卒業アルバムを見れば、切ない限りの風貌である。 靴下は左右長さが違うし(爆) 当時は目が細く一重で出来るなら話しかけられたくはない雰囲気を放っていた。 二重になったのは中学2年生の頃か。 某タレントの顔真似をしていたら、二重になった(アホである…) 母親はその姿を近くで見てきて、何かのおりにこの話をする。
話を戻す。 私は同窓会会場には、2番目に登場した。 1番手は、私に連絡をしてくれた小中地元の者。(A氏) 6時スタートで私が自宅を出たのは、5時45分を回っていたと思う。 正月前の買い出しで、車で出かけていて、会場近くの国道を通過したのは5時30分くらいだった。 私はアルバムを持参する役回りで、忘れないように夫にもその事を伝えていた。 「アルバム持ったか?」と確認の声を聞きながら途中まで夫と会場までの道のりを同伴。 「楽しんできてね。オレも楽しんでくるから!」と。
「駆けつけ3杯!って言われるんかな…」なんていつもの妄想シミュレーションは、考え過ぎだった。お店の人に案内されてテーブルへ。 揃って乾杯をすべきところが、あと1名(B氏)が移動中とのことで一足早く乾杯! 2回ほどA氏の携帯にB氏から着信があって、現在地の報告。 「バスで向かってるんだろうね」なんて言っていた。
が。
移動中の人間は、自動車で現場まで来たのだった。
「お前、何考えてるんだ!???」とA氏。 スーツ姿であったので、おそらく仕事を終わらせてから急いで来たと思われた。
「ウーロン茶」
「大丈夫、ちゃんと流れについて行くから」 なんぞ言っていたB氏。
「代行頼めよ」とA氏。 するとB氏は店員(女性)に、「代行してくれるかな?」なんぞ言ったのだった… A氏と私は唖然…(しかし、ドラマっぽくて実はかなり私はウケていた) 「そういう作戦だったんだ!」と私がツッコミを入れる。 すかさずA氏が「作戦が成功していたら、独身じゃないよ」と苦笑。 結局、その後B氏は車を駐車料金打ち止めの駐車場へ移動してアルコール摂取となった。 その車の移動までの行動も興味深かったので、せっかくなのでメモしておく。 「代行はイヤだなぁ…だったら、どこか打ち止めの駐車場に移動したほうがいいなぁ…」とつぶやくB氏。 その台詞を言って、しばらくは飲み食いをしていた(と思う)
何気に携帯と鍵を手にして、B氏無言で離席。 私は、車を移動しに行ったのか、携帯に着信があって離席したのか微妙で分からなかった。 A氏に「B氏は車移動しに行ったのかな?」と言うと、「仕事の電話じゃないのかな。急がしそうだから」と言っていた。ややあって、「車移動してくる」と言うなり足早にB氏はその場を退場。(もしかしたら車移動してくる、という台詞はなかったかもしれない) A氏に私は「ふつう、車移動してくるとか、ちゃんと言ってから席を離れない?」と言った。 するとA氏は「ホント、空気読めないヤツだ…でも、天然なところがあるからずっと見ていたらかなり面白いヤツだよ」と言っていた。
たしかに。
そうであった。(ツッコミどころ満載、という意味。) まぁ、こう書く私も「ふつう」が何だか分かってないところがあるので、自称ツッコミどころ満載な人間だ(こうありたい!)
20分くらい経ってから、「すっごい、外寒いよ」と言いながらB氏再び登場。 「コート着ていけばよかったじゃないか!お前、何やってるんだ!?」とA氏のするどいツッコミ。 たしかに。B氏の席には暖かそうなコートとマフラーが放置されていた。
そして、大皿料理を自分専用の料理だと思いこんだB氏。 豪快であった…
そして、意外にも(失敬)大皿を小皿に取り分ける係に定着していたA氏の気質。 もちろん(失敬)取り分けるにあたり、「トンガないの?」(正しくは「トング」)と言いそうになったり、フォークとスプーンのところをフォークとナイフで取り分けようとして動きが止まるということをやっていた。
アルバムは卒業をしていないB氏の希望であり、興味深く見ていた。 我が小学校のアルバムは文集編と写真編の2部構成。そのあたりにもB氏は感動していた。 B氏は途中から引越したのにもかかわらず、記憶が細かく仕事にいかされているらしいマメさが垣間みれた。「○さんは、フラメンコの勉強してるんだって。○さんの小学校の時の顔ってこんな感じだったんだ〜」としみじみ。
3時間ちょいくらいして、二次会へ。 二次会は一次会会場界隈のスナックである。 市内の中心部というわけではないので、選択には限りはあるが、交渉に強いA氏の先導で残りの2名は歩みを進めた。 時間的に早かったからなのか、そういうものなのか扉を開けると誰も客がいなかった。 正気なうちに、システム等を確認するA氏。 私は多少腰が引けながら「お邪魔します…」と言ってカウンターに着席。 「ママさん」はまだ出勤していなかった。
飲み物は、「焼酎がいい!」と主張する私。 B氏は「クロキリでいいじゃん」と提案。 飲み方を聞かれ「お湯割り!」と主張する私に、少し場が凍り付いた(と思う)
「何歳なのか」というテーマは必須のようで、水色の衣装を着たお姉さんは「私はお客さんたちより少し年上だと思います」と言っており、そこで私はこう言ってしまう(鬼) 「だったら、45歳ですか?」
「…お客さぁん…それは、ちょっとヒド過ぎますよぉ〜 37デス」
それを聞いて、「なぁ〜んだ、タメじゃないですかぁ〜36ですもん」 なんとも失礼な客(私のこと)
カラオケも堪能。 A氏のエネルギッシュなソングに続き(曲名の記憶は残念ながら…)、私は『先生が歌うっぽい歌』を熱唱(3月卒業シーズンが合いそうな)声がそう高くはないのでN島みゆきさんの歌が歌いやすいのだ。後半はテンションが上がって来て、アニメソング(女子バレーといえば…)を選択。 何気にB氏が口笛を吹いており(これについてはツッコミを入れなかった!)キャラ更新(笑) カラオケでもB氏のキャラは奥行きを増していく。 男声ながら、アイドル系(?)高音女声ソング『さくらんぼ』をふざけモードではなく、しみじみと歌い込むのであった。さらにB氏は、デュエットを一人で歌い上げたのだった… この頃になると、ギャラリー(他の客)も増えて、女声パートはいったい誰が歌っているのかを探す視線が私を通り過ぎていくのだった。演出として、私はマイクを一度手にしてみた(笑)そしてくやしそうにマイクを置いてみた(笑) 女声パートは『さくらんぼ』的で華奢ではあるものの、それが絡む男声パートにより男らしさを強調してあり全体のバランスとしては不思議と取れていた(って偉そうに私は何の分析をしているんだ…) それでもB氏は時折、携帯に着信があったりして時々離席していた。 着席したまま携帯に対応していて、その姿がどこか仕事をしている最中のような雰囲気で、片手で携帯を持ち、片手で何かの指示を出していた。指示というのは、例えばママが誰かを呼んでいるとか言う時に指差しをしてそれに気付かせるようにしたり、A氏がコートを探していた時に「ココにあるよ」的なジェスチャーをしたり、アルコールが入っているにもかかわらず、電話対応をしているのにもかかわらず、全体の場を見通しているその姿は印象的だった。 でも、私の中では『さくらんぼ』の衝撃が強い。
二次会がお開きになったのは、深夜12時前。 徒歩10分あまりの距離だったが、彼らのタクシーに便乗させていただいた。 助手席に乗った私は、運転手さんの名前プレートに目がいく。 私と同じ名前だった(おじさまですが…) 「○美さんって言うんですね?!私も同じですよ!」 運転手さんは苦笑… 絶妙な間で「だから、何ってね」と自分へツッコミ。 そして絶妙な間でB氏から「今の一人ぼけツッコミ?」なんて言われる。
-- A氏はB氏のことを「空気が読めないヤツ」と言っているが、2人は気質は全く違うが私が見ていても素晴らしい友情を感じる。(どっちかが女性だったらこの2人はきっとうまくいきそう!)
さらに、A氏はB氏のことを「天然なところがある」と言っているが、自薦他薦(笑)天然な私の気質が隠れてしまって、敵ながらあっぱれ(敵って…) B氏は見た目、若く見えるわけでちょっぴり悔しいA氏(失礼っ)と私は、B氏を勢いにまかせてからかう場面もたしかになくもなかった。例えば、A氏が部長、B氏が若手社員のように…
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今後も同じように時を刻み、歳を重ねる。
いろいろと人生の岐路にも立たされ、受入れていく現実もある。
それでも、時々懐かしい顔と昔話を掘り起こしながら酒を酌み交わすひとときも大切にしていきたいと思った昨年末。
頑張ろう!36歳!
目指せ、元気な還暦!(もう、そっち?)
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