今、思えば - 2004年02月06日(金) 休日、娘を一日実家に預けるといつも 娘は朝から晩まで遊んでもらったという報告をする。 聞くと、おじいちゃんは1日に大小7つもの公園をハシゴして 思い切り遊ばせてくれるそうだ。 昔、そんなに沢山父と遊んだ記憶はない。 孫という存在はそれほど特別なのか。 いや、昔私の祖父(すでに他界)は子ども心にかなり 怖い存在だった。 近寄れない雰囲気をいつも発していて 話す話題などもちろん無く 帰省しても一言も話すことなく、別れ際にバイバイだけした。 それどころか、一つだけ忘れられない事がある。 2年生くらいだったか。 何を思ったか私は 散歩に出たじいちゃんの後をつけて行ったのだ。 途中で彼は私の存在に気付き、徐々に早足になった。 そしてとうとう、私に怒鳴ったのだ。 ついて来るな、と。 冬空に上がったゲイラカイト。 冷たい風に泣きたくなった事。 うつむいた自分の長ズボンの黄土色。 人はいろんな感情を噛みしめながら大人になる。 でも悲しい感情に慣れてしまうものでもない。 大人になっても悲しいものは悲しい。 少しずつ薄れてゆける事だけが、救いなのかも知れないが。 ...
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