いつの日か咲く蒼い花を夢見て...ルル

 

 

時は流れても - 2003年04月27日(日)

やっと晴れた

今日は手術してちょうど一ヶ月
そしてあの子が逝って一ヶ月

あの子のいない空気にも少しずつ慣れ
お腹の痛みも少しずつ癒える
こんな風にして時は経っていくのだな
そして子どもは大きくなり
自分は年をとっていく

だからといって何にも逆らう事はできないし
怒ってても笑ってても
同じように時間は流れる

自然にすごそう
出来る範囲のことをしながら




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あふれる想い - 2003年04月21日(月)

あの子が逝ってもうすぐ1ヶ月
小さな瓶のあの子の骨に毎朝おはようを言う

小さなあの子のいなくなった穴は
想像以上に大きくて深い
一日に何度もその穴にはまっては
動けなくなってしまう私がいる

日だまりで丸くなっているような
部屋をぴょんぴょん横切るような
そんなまぼろし
廊下を怖そうに歩く爪の音にも
綿毛のような手触りにも
もう二度と出会えない
この世のどこを探したって、もうあの子はいないのだ

最期に一緒にいてあげられなかった
一人で逝ってしまったあの子に ごめんねを言う
もしも一回だけ魔法が使えたら
もう一度あの子を抱きたいと思う

動物は2度死ぬらしい
1度目は呼吸が止まった時
2度目は皆に忘れられた時・・

楽しい時間をありがとう
いつまでも、忘れない







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春に思う - 2003年04月10日(木)

春の陽気を感じられた一日。
ゆっくりではあったが歩いて街に出てみた。
手術から2週間、人間の治癒力というのもすごい。
切った傷跡はなんだかかゆい。
中のほうはまだ鈍い痛みあり。

動きにくい私のために、
母が一週間ヘルプに来てくれている。
気持ちほどは若くない母だがいろいろやってくれる事が
とても有り難い。
いつもより長い時間いられることで
いろんな話ができることも嬉しかったりする。
そんな今を大切にしたいなどと思う。
そして時間がゆっくりゆっくり流れることを願う。

娘、進級。
新しいクラス、新しい教室、新しい友達・・
この一年もいろいろあるだろう。
娘よ、頑張れ!
私も・・がんばるよ。




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入退院 - 2003年04月07日(月)

9日間の入院生活を終え、帰宅。
お腹を切るというのは本当に辛い。しかも2回目。
手術台に乗ったのは3回目。
3回目ともなると最初の時のような妙な武者震いもなく
宇宙ステーションのような大きな手術室を
カッコイイなどと思ったりする妙な余裕などもあった。

いよいよという時に「心配ないよ」と言って下さった優しい目。
痛みで目が覚めた時にしっかり肩を押えてて下さった手の温かさが
体の中に染み入るのを感じた。
いつもは涼しい目をしておられるけれど
人の命にたずさわる仕事ってスゴイと思う。
本当にスゴイと思った。

退院前夜、お礼を言って握手をしてもらった。
男の人とは思えないほど柔らかくて温かい手だった。
きっと鉄棒などしたこともないんだろう。
私のほうがよっぽどゴツい。
ああ、この人は違う世界に生きてる男の人なんだ
憧れのような、そして遠い空気のようなものを感じた。




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