出勤する途中、歩きながら気がついた。
一緒に過ごすよろこびは、 いつか離れるかなしみと、 どうしたって切りはなせないものだと。
難しいことがあったとき、 問題を大きくとらえすぎるのは、 私の悪い癖だ。 本当の苦しみやかなしみの底にいる人もいるのだから、 私なんかがこんなこと書いていいのかとも思う。
でも、ふと、諒解したような気がしたのだ。
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付き合っている人が隣県へ1年間派遣研修に行くことになりそうだ。
私は投げやりになったり、 投げやりになったふりをして相手を困らせてやったり、 困った顔を見て少し満足したり、 相手に苛立ちをぶつけたり、 情緒不安定になったり、 困った顔を見てまた少し満足したりしている。
なんで投げやりになるのかというと、 単純に離れるのが嫌なんだと思う。 自分がこんなに子どもじみていることにあきれてしまう。 朝保育園に預けられるのが嫌でぐずっている3歳児レベルだ。
時間も距離も、期間もそんなに大したものではない。 もっと厳しい条件の人たちも知っている。 本当に大変なのは慣れない土地で一人暮らしをしながら、 新しい環境での派遣研修に臨む、相手なのだから、 私は相手を支えられるくらい、 どっしり構えていなくてはいけないと思う。
でも今のところ、ほど遠い。 ちょっとしたストレス状況にバカみたいに弱い。
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