samahani
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2005年09月20日(火) gay は me を task

なんにも芸のない私であるが、せめて、大食い選手権に出場したとか、ムーンウォークしながらマイケルジャクソンの歌を歌えるとか、鼻からハンカチ出しながらタンバリン叩いて踊れる(by るる)とかの芸があったなら、転勤や引越の多い身としては、「芸は身を助く」の言葉の通り、大いに役に立ったのにと今も思っている。息子の幼稚園で一緒だったミサキちゃんのママは、ウチと同じ時に転校(転園)してきたのに、バレーボールが得意という「芸」のおかげですぐにクラスに馴染んでいた。ここDCでも、ケーキ作りの得意な人や、チェンバロのプロや、歌のプロなど一芸に秀でた人が多く、その道での自分の居場所を見つけ活躍していた。

先日、うちの近所で庭の手入れをしているおばあさんに話しかけ、親しくなったのだけれど、彼女の好きなガーデニングにも私はちっとも興味をもてないでいたから、花の名前や手入れの仕方を教えてもらっても、私の勘どころが悪くてなかなか英語が理解できない。家に上げて冷たい飲み物を振舞ってくれて、私の下手っぴな英語を一生懸命聞いてくれているのに、肥料(fertilizer)という単語さえも知らなかったから、話がすぐに引っ掛かってしまうのだ。パーティーなどではいつも同じようなことを話しているので、それなりに話もできるけど、知らない分野の話はこんなに何にも話せないのかと愕然とした。

「芸は身を助く」と言えば、うちのクイズ・オタク(オタクと言うと怒るけど)の長男が、今日、DCで行われた居酒屋パブクイズに参加して、チーム優勝した。(アメリカと日本に関する問題50問で、参加していたのは8割以上アメリカ人、問題は英語で) 優勝賞品は、ANAの往復チケット(航空券)・・・と勝手に思い込んでいたのだけど、4位がANAのロゴ入りバックパックで、2位が野球のチケットで、3位と1位は日本酒だった。なぜ、4位と2位の賞品を勝手に都合よく繋ぎ合せていたのだろうか。参加者が35人くらいのクイズ大会でそんなに豪華な賞品が出るわけないのに。なので、彼の芸も、うちの旦那のお腹に収まり、今回は彼の助けにはなれなかった。


2005年09月18日(日) をのこもすなるぱあちぃといふもの

夫の上司が主催するパーティーは、多くても1年に2回くらいのものではあるけれど、いつまで経っても私には気が重いものである。所属の部署の全員と一部の人の配偶者を合わせて、一度に80人程も自宅に呼べるというのも凄いことだけれど、日本人は私と夫だけだし、他に知り合いが居るわけでもない。

夫の勤務先の人たちは、えらくインターナショナルなのである。夫の担当する地域が中東&北アフリカということもあり、エジプト人、イエメン人、モロッコ人、チュニジア人なども多く、名前を聞いても、「無浜り」とか「丸めろ」とか「足いる」とか(←適当)1回ではとても憶えらない。

夫は普段職場で話される英語が、お互いネイティブのものではないから分かりやすいと言うけれど、私にはアメリカ人の英語以外は本当に聞きづらい。私にいろいろ話しかけてくれる人もいたし、難しいことを言っているわけではないのだけれど、あまり話が続かない。女性職員も多く働いているのだけれど、そういう人とは、英語の上手下手以上に(こちらが)微妙な溝を感じてしまう。結局一番話が弾み、長く話をしていたのは、夫がノルウェー人(職員)のアメリカ人奥さんとだった。

彼女に「家では、ノルウェー語で話していますか?」と話しかけたら、「夫はノルウェー語、私は英語で、子どもに話しかけています。私はアメリカ人だから」と言われて、奥さんの見た目が北欧っぽい人だったので、同国人だろうと思い込んでしまう私の世間の狭さをちょっとばかり恥じ入る。去年までの夫の上司は、小柄で華奢な黒人女性で、とても仕事の出来る人と夫に聞いてイメージしていた人とあまりに違っていて「えっ!?この人が?」と驚いた。

夫の職場には、国際結婚のカップルがとても多い。そのうえ、チュニジア出身のフランス国籍で、奥さんがモロッコ系アメリカ人で、2・3ヶ国語を喋るのは普通というような、人種だとか国籍だとかを超越した「コスモポリタン」と呼ぶのが相応しい人たちなのだ。

あるときのパーティーで、日本人同士のカップルで、英語もやっと(私のこと)のような人は、全然いないと気づいて、あちゃー、わたしったらこんなところによく頑張って居るもんだなあとしみじみ思ったこともある。

そうは言いながらも、7年もいるうち、パーティに参加する人たちを醒めた目で見る自分も居て、同じ部署にいる同僚同士仲良くしましょうという趣旨の裏に、生き残りをかけた駆け引きもあるのだろうなということをうっすらと感じながら人々を眺めている。去年参加していたイラン人のカップル(奥さんとは色々話をした)は、もう居なかった。上司との折り合いが悪く、条件闘争をしたらしいけれど、部署を移動することもなく、結局辞めていったらしい。

久しぶりのパーティー、どっと疲れて、おまけに翌日は二日酔いだった。はふー。


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