Murmure du vent DiaryINDEX|past|will
大人のミルクチョコレートをニューヨークから
純白のオレンジの花から零れ落ちていく
陽だまりの中鼻腔を撫でていく香り
催眠術というネーミングのリキュール
愛らしくて鏡のように尖っている
掌の中の不思議な小箱の世界が好き
蝋月の頃梅に似た優しい黄色の花に惹かれる
暗い海で妖しく輝く夜光虫のように
レモンと砂糖を口に含みブランデーを一気に
一文字つづ丁寧に綴る貴方への恋文・・
ペパーミントの香りが心地よい
仄かに漂うスミレの香りが夢へと誘う
二人の為に用意された銀座の密会処
昼下がりの逢瀬湯島のお部屋を想いだす
その手から描き出される男と女
貴方が好きだったColtrane
六本木のライブスポットで待ち合わせ
紺碧の海、微かに耳元で囁く潮騒
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