甘い煙
頭出し巻戻し早送り


2007年08月01日(水) 温かいうつわ

気持ちが安定している時、私は日記を書かないんだな。
だいたい不安な時や嫌な時やごちゃごちゃしている時なんだな、文字にするのは。整理したり吐き出したりして、自分を楽にするための手段。
今の彼とつきあってからはそうじゃなくて、何かが過去に触れた時や、幸せがあふれ出した時や、たまには文字に残しておこうと思い立った時、ここに綴っている。


関東の梅雨が明けた。
去年の梅雨は、たしか梅雨前線が消滅しちゃったから明けたんじゃなかったっけ。
消滅という喪失的なかんじや、消滅したからやむなく、みたいなかんじや、いつもの梅雨明けとは違う曖昧な感じが、去年のぐらぐらした不安な気持ちと通じるものがあったから、なんとなく覚えている。

去年は幸せじゃなかったな。
もう、あそこにいないからわかる。
好きだったはずだけど、彼とつきあっていたはずの1年間はうすっぺらぺらで、この前ふと過去の恋愛を思い返した時には、彼が彼氏だったことが本気で記憶から抜け落ちていた。
上から目線のつもりはないけれど、彼はかわいそうだなと思う。
恋愛という1対1の濃密な関係を築く場なのに、こんなに薄く淡く浅いつきあいしかできないなんて。





本当に好きで満たされている時は、その相手以外の人からの好意は必要ないよなぁ。
嬉しくなくはないし、プラスなことだけど、あらうふふ、どうもありがとう☆くらいの非常にさらっとしたかんじ。
でも今の彼とつきあって、自分の八方美人っぷりが少しわかった。
彼くらいひとすじで率直な、それでもってあたたかみのある姿勢でいられたらいいのに。
根本的な人間性だな。


亜子 |MAIL