ライフ・ストーリー

DiaryINDEXpastwill


2005年01月17日(月) 「風のうた」

 ここ数年は肩の力を抜いて生きることができるようになりました。

文章を書くときも、肩の力が抜けるようになるといいなあ、と思います。ですが、こちらはそう簡単にはいかないようです。

すこしずつ、すこしずつ。変わっていくことも大切。

変わらないことも大切。



- * -

一度掲載した詩ですが、きょうの日のために再録します。

一篇の詩をどうぞ

- * -

    「風のうた」

 落ちる鳥のために。悲しむ犬のために。泣く魚のために。
 燃える草のために。ゆっくりと開く花のために。光る時
 間のまんなかで。いつも。
 
 遠くのひとのために。声をなくしたひとのために。微笑
 むひとのために。身をわずかに揺るひとのために。光る
 時間のまんなかで。いつまでも。

 手をあげるひとのために。声あげるひとのために。歩き
 だすひとのために。目のまえのひとのために。今。光る
 時間のまんなかで。思いをつくして。
 
     /安水稔和『焼野の草びら―神戸 今も』
              (編集工房ノア)より
  
  
  
 

<< previous      next >>


夏音 |MAILMy追加