“酩酊者は迷走する”...datenshi

 

 

いちばんはじめの出来事(パクリ) - 1974年09月01日(日)

おれの「最初の記憶」は、おそらくこの辺りまで遡る。

おれは水の中にいた。

自分が吐く息が泡となって水面へ向かっていく様子や、
「ゴボゴボ・・・」という音や、それから見上げた先に
広がる太陽の光、

おれは2歳当時、母親の農作業に付いていって、
どうやら用水路に落ちて溺れていたようだ。

もし、母親がそれに気付かなければ、おれの人生は
そこで終了していた訳だ。




水に落ちながら見上げた景色は、今でも「色つきで」思い出せる。
そう、総天然色 といった風情でだ。

そんなこともあったので、おれは今自分が生きているということを
本気で実感できていないのだ。









(注)この、「用水路あわや溺死寸前?事件」がきっかけで、
おれはカナヅチとなるのだった。


...




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