るしふぇるの日記風味
日記だかなんだかわからんけど(ぉ

2005年03月05日(土) 遅さの秘密

まぁ、ラーメンを作るってことはですね、ある種スピード勝負なわけです。

なんせ、食べ物とは、基本的に出来上がった瞬間が美味しさ100点満点なのです。

なれ鮨や混ぜご飯、カレーなんかはちと違う場合もありますが。


麺類は「伸びる」という、非常に困った現象が起こるので、麺が茹で上がると同時にスープの入った丼に入れ、具を乗せなければなりません。

スープも、麺が茹で上がるのを逆算して、丼に注がなければなりません。

丼も、事前にお湯を張って温めておかないといけません。


いろいろと大変ですねぇ(何他人事


で、今日のテーマは「遅さの秘密」なのです。


今の店のオープンから入ってる女性のキッチンクルーが居ます。

彼女は、社長に「カー君と(俺)と(女性)だったら、キッチンの中心に(女性)を据えた方が良い」と言われて、実際、先月まではほぼその通りになってました。


ですが、彼女は仕事が遅いのです。


わしがホールの責任者になって、お客さまから「ぬるいスープだけど、そういう店なの?」と言われることがありました。

原因は様々有りました。

まぁ、企業秘密の部分もあるのでオープンでどどーんとは書けないけど、俺は先ずやらないことでした。


で、それをキチンと伝えて次に繋げようと思って言うんですけど、「あー」って言って終了(ごーん


まぁ、それはそれで問題なんですけど、普通の状態でも、何故かぬるいんです。

秘密がわかりました。

彼女は両手を使わないんです。

右手だけで盛りつけする。

だから非常に綺麗ではあるけれども、例えば一杯ならあんまり問題ないんです。

それが忙しいと、二杯、三杯となってくる。

一杯の二倍、三倍の盛りつけ時間がかかるって事になります。


例えば、一杯を10秒で盛りつけ出来るとしましょう。

わしらは両手使いますから、20秒で三杯出来ます。

彼女は30秒。

最初の一杯が出来上がってから、20秒も美味しさを損ねてます。


冬は特に、アツアツのをフーフーいって食べたいじゃないですか。

暖を取るのにラーメンを食べる人も居るでしょうし。

そう考えると、その人の許せる暖かさを下回るモノを出すリスクがあるわけです。


俺もそうならないように、無理にいっぱい作るの止めてますし。

美味しく召し上がって頂くにも、いろいろと考えるわけですよ。


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