2004年11月13日(土) |
いま、会いにゆきます |
流行に踊らされてきました(何
と言ってももの凄い話題になる前ですけどね。 なので、この日記は日記じゃありません(笑
踊る大捜査線2以来の映画鑑賞となりました。
客席は早い回だったので人影もまばらで。 何の先入観(例えば、原作読んでるとか、竹内結子が好きとか、そういうこと)も無しに始まるのを待っていると、幕が開いて。
長閑な風景の中に一台の宅配バイクが走っていきます。 宅配バイクの着いた先には一人の高校生らしき男の子。 「誕生日おめでとうございます」と言ってその少年にケーキを渡すところから物語は進んでいきます。
これ以上はネタバレが多分に含まれているので、映画観てない人で「観たいな」と思う人は読まない方が良いっすよ。
「早くに亡くなってしまった愛する人が自分と一緒で本当に幸せだったのか?」と答えてくれる訳もない答えを探し続ける巧(中村獅童)。 「早くに亡くなってしまう事が判っていながら、それでも愛する人と一緒になることを選んだ」澪(竹内結子)。 「自分が生まれたことで母である澪の寿命を縮めて死なせてしまった」と周りの大人達に吹き込まれ、心に傷を持っていた佑司(武井証)。 最後には全て答えが出るんだけども。
現代が18歳の佑司の居る世界なんだけども、小学校1年生の佑司の居る世界や、澪と巧が付き合うきっかけになった世界が複雑に入り交じっていて。
澪から見た時間の流れ、巧から見た時間の流れ(全く同じカットもあったり)があって、お互いに好きなんだけど、お互いの気持ちが見えなくてやきもきさせるところや、一つのボールペンがきっかけで恋愛が発展していく様は、「現実じゃないけど、本当に有りそう」と思わせたり。
そうそう、キーワードは「ボールペン」と「絵本」と「日記」です。
(残された人達の心情を抜きにして)自分が早くに死んでしまうと判っている未来に足を踏み出すことが、果たして現実に突きつけられて、普通に暮らせるのか? それでも傍に居たいと思う相手が出来るのか?
等々、いろいろと考えられるのは映画を観た後のことで。 観ている最中は、しゃくるのを抑えつつ、涙を拭うのが無駄なことと思えるほど泣いてしまった。
作ったスタッフが「セカチュウ」と一緒な所為もあるのかどうかわかりませんが、小説も漫画もあるので。
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