寝ぼけ眼でチェコ×オランダを観戦。
前半 相変わらずサイドをワイドに使う4−3−3、特に左ウイングのロッペンがキレまくるオランダ。 ネドヴェドを中心に、「ゴールが見えたらイく」チェコ。
オランダが、ロッペンの右からのFKに裏から抜け出たバウマ(CB)が合わせて先制。 続いてダービッツのスルーパスから抜け出た、またまたロッペンが誰もマークの着いていないファンニステルローイにパス。それを豪快に蹴り込んで2−0。 ちなみにここまで17分。
「こりゃオランダイクか?」と思わせておいて何ですが、いつもの悪癖が顔を覗かせます。「勝ちきれない病」とでも言えば良いんでしょうか?
チェコのキーマン、ネドヴェドにズバッと切り裂かれ、何度もチャンスを作られるわ、ツートップのコラー、バロシュに押し込まれまくる展開に。 コクの横パスをかっさらわれて、そのバロシュに入った縦パスからあっさり二人かわされ、横パスをコラーに流し込まれて2−1。
その後は何とかチェコの猛攻を跳ね返して2−1のまま前半終了。 ファンデルサールの神がかったセーブが無かったら2,3点持っていかれてたね。
そして怒濤の後半戦。 ミドル打ちまくって攻勢のチェコ。 ロングパスとセットプレーから活路を見いだそうとするオランダ。 チェコのチェフ、オランダのファンデルサールがファインセーブでなかなかゴールを割らせない状態が続いたんだけども。
オランダの選手交代が試合の流れをがーんと変えました。 ロッペン→ボスフェルト 今日一番と言って良い程オランダでキレていたロッペンを何故か守備的なボスフェルトに変えたオランダ。 確かにミドルを打たれるシーンが多かったから守備的な選手入れたい気持ちもわからなくはないが。 俺はフランスW杯予選の日本×韓国で、絶好調の呂比須(FW)から秋田(CB)に変えたシーンを思い出しました。そう、この時は1−0から1−2にひっくり返されたんだよね。 (翌日、オランダ代表監督アドフォカードが「この交代は私の采配ミス」と公の場で振り返った)
効果的な攻め手を自ら放棄したオランダ。 自然とチェコの攻勢が続きます。 中盤を厚くした割にルーズなチェックでチェコはボールが良く回るし、ドリブルの仕掛けも効果的です。
左サイドで切り返しでフリーになったネドヴェドから中央のコラーへクロスが入りそれを胸で落としたところにバロシュがボレーで叩き込んで2−2。
「ああ、やっぱり」という気持ちが頭の中を駆けめぐります。 (でもその素晴らしいシュートに触ってるファンデルサールは凄いのだが)
さらに。 ネドヴェドの仕掛けにヘイティンガが後から突っかけて倒し、2枚目のイエローで退場。ちょっとシミュレーション臭かったけども。 オランダにしてみれば2−2で御の字か、と思っていただろうが、そんなにチェコは詰めが甘くないのです。
中盤での潰しからサイドを素早く駆け上がり、中央にパス。 それをハインツェが強烈なミドル。 中途半端に弾き出したファンデルサールを嘲笑うかのようにポポルスキーが中央に再度折り返し、そこにシュミチェルが飛び込んで2−3。
残りの時間、オランダはロングフィードを繰り返すしかなく。
試合終了。 今回のEUROでチェコはベスト8一番乗り、しかもトップ通過でドイツ戦に主力を休ませることが出来る良い展開。 対してオランダはラトビア戦に勝ったとしても、ドイツが主力を休ませるであろうチェコに勝った場合、このラウンドで脱落が決定してしまうと言う展開。
やはり、攻めにかかっている状態を長く保てなかったオランダに勝機は無かったよね。
夜はJリーグ観戦に。 東京×名古屋 夕涼みがてら、といった感じだったけども試合はそこそこ白熱して。 前半終了間際に右からのクロスが流れたところに岡山が飛び込んで1−0と名古屋が先制。 後半に入ってマルケスが中央を抜けて豪快に蹴り込み2−0。 なんだかチェコ×オランダのような展開。
ここから東京の目が覚めたらしく。 特にルーカス。前半は4−3−3のトップの真ん中で、あまり機能していない状態だったけども、阿部が入って4−4−2にシフトチェンジしたら急にキレ始めて。 中央から4,5にんかわしてどーんとカマして2−1。 残り15分でCKのこぼれ球を茂庭がごっつぁんゴールで2−2。 最後はもういっちょルーカスが決めて2−3と逆転。
名古屋もここで、というときに交代で攻め手を変えられる選手が居ればいいんだけど、スタートして直ぐに3−5−2から東京の3トップに対応して4−4−2に変えて、ボランチにCBの角田をそのまま入れて置くしかなかったのが残念な結果の始まりだったんじゃないかなぁと思った。
オランダも名古屋も、スケールの違いはあっても、相手に合わせて自分たちのサッカー捨てちゃった時点で負け決定だったのかも。
両方とも2−3で逆転負けだしね。
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