人は誰しも、気持ちを持つ。
それは、ふつふつとした熱いモノであったり、澄み切った爽やかなモノ、凍てつくような冷たいモノ等、いろいろだ。
だが、その全ては熱を持つ。
熱は、伝導する。
熱い気持ちに触れると、気圧されたように溶けるとき、また、それに触発されたかのように、自らを燃え上がらせるときもある。
爽やかな思いに触れたとき、その清々しさに滾った思いを洗い流すとき、また、清々しさを受け取れず、固く閉ざすときもある。
冷たい気持ちに触れたとき、それを受け容れずに熱い気持ちで溶かそうとするとき、また、同調し、自らの思いが冷え切るときもある。
言葉を、語る。
伝わり方は人それぞれだろうが、その言葉は、相手の熱を変化させる。
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