さて、旅立ちでも。
既に「霊魂」故、荷物もさほどない。
独り身故、誰も従えず。
ただ、惜しむらくは、何も変えることが出来なかったこと。
故に、この「霊魂」の存在意義はない。
志有る者は国を去り、徒に煽り、若しくは個人の感情にのみ従う者は残る。
個人の感情は、他人が司るものではない故、仕方がないこと。
ただただ、高ぶりを抑えることを欲するのみ。
しかしながら、それすら拒否する頑なな心。
個人的な軋轢を、全体の問題にすり替えることに何の意義があるのか?
また、第三者同士の感情のやりとりを、どうして他人がとやかく言えるのか?
私にはわからない。
わからないが、個人的には大いに間違っている、と感じている。
故に、旅立つ。
(※フィクションです)
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