けふの大福帳。


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2005年11月13日(日)    事故のこと。 イヤな人は読まないでね。てんゆは無事です。

(んー、じゃあ何で書いたんだっていうと、、、話したいっていうのもあるから)

競馬が当たった。

あんまり買わないんだけど、馬連を買ったら当たった。

1、スイープトウショウ
2、オースミハルカ

朝、父上の新聞を見て、パッと見で決めた。百円だからたいした金額じゃないんだけどね。


で、電車に乗ってお出かけ。その電車が人身事故を起した。
復旧に四十分かかった。私は一両目に乗っていた。


目的の駅まで、乗り換え一回。
よく使う経路なのに、今日に限って乗り換えのことを忘れてた。

(あの駅はどこの車両に乗ったら便利だったかなー)

なんて思ってたから、ずんずん一両目に歩いてく友達に声をかけた。

「どこまでいくのー」
「一両目が便利でしょ? 乗り換えのときにさ。あれ?この電車よく使うんでしょ??」

あ、乗り換え!


「すーっかり忘れてたよ、今」


のんびり走る電車に、なんとなくのんびりな車内。天気もいいなー。
斜め前に座る親子は運動会帰りみたいな格好で、さっき撮ったビデオを見てる。
若いおにーちゃんはケータイでメールかな。
私達はパトリックのクリスマス限定のことを話してた。


いくつか駅をすぎたあたりで、 ファーン!ファーン! と警笛が鳴った。

「ん?」
「鳥かな?」

私は車かと思った。 なんとなく立ち上がって運転席の前をのぞく。 人がいた。

ちょっと!うっそ!!

警笛が何度も鳴る。

オレンジのかっぽう着を着たおばちゃん。
こちらを振り返った。


間に合わない やだ 見たくない。

私達はすぐにシートに戻って、後方を向いて抱き合った。

「緊急停止します」

運転手の声が私達の行動のどこだったか覚えてない。
でもその後、何秒かして ドン という音と 私達の下を通り抜けていく衝撃を感じた。

それから、電車は止まった。
友達はしゃくりあげるようにしばらく泣いた。私はその背中をとんとんした。



運転手が無線で何か話してる。
電車を降り、後方へ確認しに行く。
戻ってくる。
119番してくれたらしい人が運転手室を叩く。対応する。
車掌が来る。運転手となにか話す。
遅れるのは困る、降ろしてくれ。という人が来る。対応する。

レスキューが来るのは早かった。
放心してたからかもしれないけれど、すぐにあのサイレンが聞こえた。

窓の外を見ると、女の子が気分悪そうにふらふらしている。それを彼氏が支えていた。

「外の方がつらいかもしれないね」
「消防車来るのはやいね」
「どうするのかな」

「車両をジャッキアップするので、後方車両への移動をお願いします」

たぶん、事故現場あたりの窓から顔を出して外を見ている人がいる。
ちょっと信じられない。

車掌が後方への移動を促す。

「この下にご遺体がありますので、移動を・・・」

テンパるのはわかるんだけど、ばーかばーかばーか!!


レスキューの後に警察が到着。


車内をのっしのっしと歩くおじさんがいる。
その顔は遅れることにたいして けしからん! という顔をしている。

前方の車両を見ると、斜めに傾いていた。
乗客がいないと車体ってけっこう軽いのかな。

そして事故から40分後、電車は動いた。

「電車ってすごいね!このまま運行するんだね!!」

友達は、電車って薄情だ! みたいに言う。
まぁ、そうだよね。 これが車だったら動かないかもしれないよね。
死亡事故なのにね。

40分の復旧って、私はやいと思う。
人が死ぬのもあっけない。

母にこの話をしたら、自殺かもしれないわね。と言った。
そういえばおばちゃんが歩いてたのは踏み切り内じゃなかったと思う。線路だった。
私は遮断機くぐって歩いてたのかと思ってたけど。

おばちゃんがなんであんなところを歩いてたのか、わかんないけど、手を合わせるしかない私です。


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