けふの大福帳。


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2002年03月04日(月)    あひる

旅にでてました。ちーさな旅です。

湖であひるに会いました。
「白鳥がいる!」
相方さんが驚きながら言いましたが、それはあひるさんでした。

アイガモ(?)三羽と一緒にあひるが一羽。

ぱらぱらとスナック菓子(体には余りよくありません)をまくと、ぐわぐわいいながら寄ってきます。
「みんなで仲良くお食べ〜」な気分だったのですが、あひるさんは遠慮がちに遠くからやってきて、あひるさんが食べ始めると
「なんだこのやろう、おまえが食うなんて百年早ぇんだよっ!!」ぐらいな勢いで、アイガモたちはあひるさんを追い払います。

だけどあひるさんだってお腹空きます。食べたいです。
やっぱり遠慮がちに食べます。すると
「ぐわぁーっ!!ぐわぐわぐわ!!」(←あらん限りの罵声と思われる)

あひるさん逃げます。そらもう逃げます。必死です。
飛べないあひるさんは羽根で水を叩きながら逃げます。水の上を走ります。
そんな痛々しい逃げ方をするあひるさんを、アイガモはあざ笑うかのように追走し、飛んでくちばしアタックをしたりします。

てんゆぅたちはその騒々しいできごとを呆然と見送ったのでした。

「野良かな?あのあひるさん」
「ん。捨てられたんだろ」
「アイガモに苛められてたねぇ」
「もしかしたらみにくいアヒルの子だったのやも」
「だから苛められんのかー。・・・近くにいなければいいのにねぇ」
「あれはアイガモの方が近くにいたいのやも」
「いじめたくって?」
「ん。」
「・・・・・・・・・それもまた愛。かなぁ?」
「屈折してるのぉ」


翌日、やっぱり湖にあひる・あいがも隊はいました。いつも一緒のようです。
またスナック菓子をまいたら、あひるさんをアイガモが追いかけ沖の方まで行ってしまいました。
エサのことは忘れてしまうようです。


てんゆぅたちはエサに買ったスナック菓子を食べながら、しばらくあひるとアイガモの後姿を見つめていましたとさ。

おしまい

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