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旅にでてました。ちーさな旅です。 湖であひるに会いました。 「白鳥がいる!」 相方さんが驚きながら言いましたが、それはあひるさんでした。 アイガモ(?)三羽と一緒にあひるが一羽。 ぱらぱらとスナック菓子(体には余りよくありません)をまくと、ぐわぐわいいながら寄ってきます。 「みんなで仲良くお食べ〜」な気分だったのですが、あひるさんは遠慮がちに遠くからやってきて、あひるさんが食べ始めると 「なんだこのやろう、おまえが食うなんて百年早ぇんだよっ!!」ぐらいな勢いで、アイガモたちはあひるさんを追い払います。 だけどあひるさんだってお腹空きます。食べたいです。 やっぱり遠慮がちに食べます。すると 「ぐわぁーっ!!ぐわぐわぐわ!!」(←あらん限りの罵声と思われる) あひるさん逃げます。そらもう逃げます。必死です。 飛べないあひるさんは羽根で水を叩きながら逃げます。水の上を走ります。 そんな痛々しい逃げ方をするあひるさんを、アイガモはあざ笑うかのように追走し、飛んでくちばしアタックをしたりします。 てんゆぅたちはその騒々しいできごとを呆然と見送ったのでした。 「野良かな?あのあひるさん」 「ん。捨てられたんだろ」 「アイガモに苛められてたねぇ」 「もしかしたらみにくいアヒルの子だったのやも」 「だから苛められんのかー。・・・近くにいなければいいのにねぇ」 「あれはアイガモの方が近くにいたいのやも」 「いじめたくって?」 「ん。」 「・・・・・・・・・それもまた愛。かなぁ?」 「屈折してるのぉ」 翌日、やっぱり湖にあひる・あいがも隊はいました。いつも一緒のようです。 またスナック菓子をまいたら、あひるさんをアイガモが追いかけ沖の方まで行ってしまいました。 エサのことは忘れてしまうようです。 てんゆぅたちはエサに買ったスナック菓子を食べながら、しばらくあひるとアイガモの後姿を見つめていましたとさ。 おしまい |
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