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ネコのおばあさんの毎日は、とっても忙しくなっていました。 なんたって二人の赤ちゃんのお世話をすることになったのです。 「ベビーベッドはまだ納屋にしまってあるはずだわ。お買い物にだっていかなくちゃ」 おばあさんがわたわたしていると、ネコのあかちゃんが泣き出します。続いてウサギの赤ちゃんも泣き出します。 この二人、きょうだいではないようですが、ミルクもおしめも泣くときもいっしょ。 「あらあら、そろそろミルクの時間かしら?」 こんな調子で二週間が過ぎました。 おばあさんは昔の子育てのカンを取り戻し、てきぱきと家事をこなしています。 心なしか若返ったような気さえします。 赤ちゃんたちをお昼寝させ、お茶の時間にしようとお台所へ降りてきたときでした。 カランカラン 玄関のベルの音が聞こえます。 「今日はどなたかしら?」 おばあさんが入れる紅茶はとても美味しいので、ときどきお茶の時間にたずねてくるひとがいるのです。 「あいていますよ」 声をかけましたが、お客さんはドアを開ける様子がありません。 「村の人じゃないのかしら?・・いまあけてあげますよ」 ドアの外に立っていたのはネコの女の子でした。おばあさんの知らない子です。 「おやおや。こんにちわ、どちらのおじょうちゃんかしら?」 おばあさんはちょっと首を傾げてたずねました。 「こんにちわ。はじめまして、おばあちゃん」 女の子はおずおずと顔をあげてそれだけ言うと、またうつむいてしまいました。 <つづく?> ==================== えー、つまりー、ネコの女の子が増えたのです。 (比較検討の結果、ビッ〇カメラが一番安いっぽいです) |
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