大御心
2007年01月04日(木)
皆さま、新年あけましておめでとうございます。 どんなお正月をお過ごしでしたでしょう。 早四日となり、私は今日から仕事始めです。
昨日、明治神宮へ初詣にまいりました。 若い頃は真夜中に訪れたものですが、何せ人人人。一歩歩くにも数分かかり、参拝するまでには数時間もかかるので、この頃は三日の日に詣でることにしております。といっても、数年ぶりになりました。
晴れてはおりましたが雲の多い午後、大晦日から開けられる原宿駅南口の改札口より南参道へ。そのまま人の波に混じりそぞろ歩きました。目の前は人の背中ばかりですので、参道では自然と目が左右の木々に吸い寄せられます。
この辺りの木は、椎や樫、楠木が多く樹齢どのくらいでしょう、太さより高さが目立ち、都内のど真ん中にあるとは思えないような人工の森。木々の枝が見慣れた楓や欅の枝のように真っ直ぐに伸びているのではなくて、途中途中でくるりと螺旋を描いたり波をうつように大きな曲線に傾いだかと思うとその場所からすっくりと伸びていて、木というよりはまるで柔軟な人の体のようでした。森の木には精霊がいると言われますが、本当に魂が宿っていて昔々から一体、人の世の何を眺めていたのだろうと思うに、歩きながらもこちらの魂までが抜け出して語らうような、玉砂利を踏みしめて歩きながらも、もののけに囚われたような空間、誰かに手を取られなければどこかへ連れていかれてしまいそうな不思議な時の中を歩きました。カメラを向けるのも憚られる気持ちで、枝枝の凛然とした姿を心の中に焼きつけておりました。
日本一大きいとされる大鳥居をくぐる頃にはすっかり森の人になったような心持ち。やがて手を清め口を清め神殿へ。さすがに大晦日のような人ではありませんが、それでも随分と並びますね。ご縁がありますようにと、ちなんだ小銭をいくつか投げ入れて、色々なことを祈願いたしました。
そして、おみくじを引きました。それがこの写真です。おや?と思われましたか?そうなんです、明治神宮のおみくじには吉凶はなくて、明治天皇と昭憲皇太后の残された膨大な御製・御歌の中から道徳的な指針となるものを選び、「大御心(おおみこころ)」として授与されているのですね。大御心(おおみこころ)とは、神や天皇にk何することの最大級の敬語だそうで、ここではご祭神の有り難いお考えやご恩徳高い御心のこととだそうです。
ちなみに私の引いたおみくじは、
しのびてもあるべき時にともすれば あやまつものは心なりけり
裏に解釈が書かれておりまして、
人の心は、耐え忍んでいなければならないときに、つい辛抱しきれないで、軽はずみをして、取り返しのつかない失敗をするものです。 皆、自分の修養が足りないからです。 ^^;
辛抱と努力は、人生の大切な心がけです。 堪忍出来ない時に、よくよく我慢するのが本当の堪忍です。 勝利とか成功とかは、最後の五分間にあると言われ、短期は損気とも言われます。 (忍の一字に徹しましょう)^^; --- 明るく楽しく勤めましょう
なのでした。 何かこう、一読しただけではっとするような大御心でして、なすが堪忍するが堪忍という言葉が浮かびました。実際に大きな失敗というものはまだしたことがありませんが、私は大変に短期ですし、あと一息のところでこれを表出させる時があります。そう、自分ではもう限界と思っても実はあとひとつ、大きく呼吸をし視野を広げなくてはならないのでしょうね。と、まさに私にぴったりのお言葉、大御心でございまして、今年はこれを戒めながら過ごして行きたいと改めて思いました。
忍の一字。うーむ。(笑)
さて、皆さま
本年もどうぞよろしくお願いいたします。 m(_ _*)m
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