夜、月を見ながら。
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2005年02月23日(水) タイミング。

何をするにしても、それをするタイミングというのは

結構重要で、特に他人に対して何らかの働きかけを行

う場合のタイミングの良し悪しは、僕を悩ませる。


たとえば、今日僕は地下鉄の席に座って本を読んでい

た。ある駅でおばあさんが乗ってきた。空いてる席は

なく、おばあさんは腰を曲げながら立っていなくてな

らなかった。僕の席のすぐ近くだ。さっと立って、ど

うぞ座ってくださいって席を譲れば良かったのだろう

けど、僕は次の駅でおばあさんは降りるんじゃないか

という考えにとらわれてタイミングを逸してしまった。


次の駅で降りる客は多い。だから、このおばあさんも

降りるに違いない。僕が席を譲ろうとしても、おばあ

さんはきっと断わるだろう。そして僕に対して悪いこ

とをしたという思いをおばあさんは抱くに違いない。

だから今席を譲るのはタイミングが悪い…。


そんな一方的な思い込みにとらわれていると、僕の隣

の客がさっと立って出口の前に移動した。言葉は何も

無かったが、おばあさんもこれまたさっと移動して空

いた僕の隣に座った。すべては僕の考えすぎ。


反省するにはいいタイミングだったから、おばあさん

の隣でしばらくうなだれてました。


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