サミー前田 ●心の窓に灯火を●

2008年01月22日(火) 俺ももらったロックンロールお年玉

 いろいろとお騒がせしていましたが私的特大イベント「ロックンロールお年玉」、12日から13日までクラブチッタにご来場いただいた方々、ありがとうございました。悪天候にもかかわらず、満員御礼。関東在住の人だけでなく、全国から飛行機や新幹線、高速バスなどで来場してくれた人もたくさんいたとのこと。

 今回のイベントはいつもの小企画と違い、俺もそうとうな時間や労力を使った、出演者側は誰一人ギャラや経費のことなど言わず本気で賛同し参加してくれた。本当に感謝しています。
 俺は朝10時に会場入りして翌朝6時退出というハードなスケジュールで、さらに前日深夜まで阿佐ヶ谷にて映画「美代子阿佐ヶ谷気分」の脇役出演の撮影もあったので、寝不足でキツかったがステージも客席も楽屋裏も楽しくて長丁場のイベントじたいが短く感じたほど。
 そして何よりもお客さんと出演者が最初から最後まで楽しんでくれたのが嬉しかった。第一部だけでも7時間以上もあったのに。

 ロックンロールでもロックでもいいが、いい音楽がどうかってことである。
 中央線某駅周辺に多そうな、ロックは練習しないとか、ドラッグをきめてるからロックだといった、本末転倒の美学(笑)みたいな音楽的でない人種にはわからないと思うが、子供の頃にラジオから流れて来て無性にグッと来たロックというのは、単純に音楽として良かったからである。フランス・ギャルもピストルズもエンケンもキッスも、最初はラジオで聴いて知ったものだよ(70年代の話)。
 やっている人物が、ロックを標榜しようがしまいが、どこの国だろうが、どんな人種だろうが、年齢性別そのほかあまり関係ないわけ。
 エンケンさんがいうように音楽は「好きか嫌いか、まあまあか」っていう。
「ロックンロールお年玉」は、そんな原点に帰って、自分なりにいいなって思う出演者、もちろんライブパフォーマンスも最高にご機嫌な人達を集めたのだ(田渕純に関してはオープニングに相応しいグルーヴ歌謡で濃厚な幕開けを演出してもらいたかった)。
 まあ深夜の第二部は打ち上げ的パーティーでもあったので、ユルく、失態も一部あったが(笑)それはそれで夜中の乱痴気騒ぎということで。

 年末に何万人も来る幕張のフェスに行く機会があったのだが、細かい規制と管理、金儲け丸出しのシステム、とてもじゃないがライブに来ているような感じがしなかった。
 ディズニーランドって行ったことないけどこんなかんじなのでは?(笑) 遠賢さんがMCで「ディズニーランドが嫌いで、鬼太郎ランドを作ったらいい」って言ってたけど、同感。日本に作るなら鬼太郎ランドか手塚治虫ランドだよなあ。
 巨大フェスに15000円とか払って、何万人も集まるのに、ライブハウスでどんなにいいバンドが2500円でやっても100人程度しか集まらないという状況に、漠然とした危機感を感じてしまうのだ。


 これからも、微力ながらではあるが、自分みたいな人間が続けていけることをがんばって続けていかなくては、と思う次第である。


 追記
 フラカンがわざわざ「昔、サミー前田さんと一緒に仕事していた頃によくやっていた曲」と言って「堕天使ロック」をやってくれたのにも感激した。そういえば1月5日、フラカンの圭介君の再婚パーティーに出席。渋谷のライブハウスで、エンケン、ウルフルズ、コレクターズ、ピーズ、斉藤和義、倉持陽一、曽我部恵一らが次々と演奏するという豪華な宴であったのだ。




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