サミー前田 ●心の窓に灯火を●

2007年11月24日(土) ゆりかもめに乗って

 団塊世代に向けた商売が盛んだが、この連休はフジテレビの仕込みでお台場が団塊世代に向けた大人のテーマパークとなっていたらしい。
 その一環で「南こうせつのお台場フォークジャンボリー」というイベントがあり、こうせつの指名で遠藤賢司、パンタが招かれる、という異色の組み合わせ。エンケンはどこに行ってもエンケンの圧倒的なステージで、パンタに関しては久しぶりに強力な歌声を聴いた印象。
 しかし600人という観客、多分、半分はこうせつのファンだが、もう半分はテレビの宣伝に煽られて来たと思しき、講演会にきているかのような大人しい人々。本当は音楽のライブなんかに興味がないような感じ・・・。一応、お決まりの拍手だけ。声援を飛ばす人すらいない。エンケンの激しいステージを観ても、その眼には何も映ってないんじゃないかって、好きとか嫌いとか、煩いとか凄いとかいう反応すらない静かな客席。しかしこういった観客でもトークでうまく掴んで持って行くこうせつはさすがだが、「神田川」の時に客席では携帯電話のベルの音が...。おめーら、いいかげんにしろよ!(苦笑)
 こうせつのアンコールではなぜかイルカの「なごり雪」を楽しそうに歌うパンタを見て、ちょっとショックではあったが、パンタの新作(重信房子の詩に曲をつけたアルバム)の曲が良かったので、良しとしたい(笑)。アンコール2曲目は、高田渡「自転車に乗って」。ちょっと今イチの選曲である。
 どうせやるなら、頭脳警察の「戦争しかしらない子供達」と高田渡「自衛隊に入ろう」の方がいいんじゃねえの。
  


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サミー前田 [MAIL]

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