2007年03月14日(水) |
最高のロックボーカリスト、鈴木ヒロミツ |
鈴木ヒロミツが本日の午前に癌で亡くなったという。 最近も2時間ドラマで偶然見かけ、脇役としていい味をだしていたのが印象的だった。自分が鈴木ヒロミツを知ったのは73年くらいか。「気楽にいこう」のCMや、モップスとして世界歌謡祭(だったか)に出た時の「何処へ」(この曲は今も大好き!)は、リアルタイムに強く刷り込まれている。 モップスは、GS時代のガレージパンクとしての世界的評価は当然なのだが、70年代ニューロック時代のモップスももっと注目されてしかるべきだと思い、モップス東芝時代のボックスなんか作れないかなって勝手に考えていた矢先だった。モップス解散後のヒロミツは「夜明の刑事」をはじめ、俳優として成功した人だけに、日本のロック黎明期を支えた音楽家としての評価は正統にされていたとは言い難い。ゴールデンカップスの映画のイベントで、井上尭之とセッションしたヒロミツの歌声はまだまだ現役の迫力であった。あの調子なら、今でもすばらしいアルバムが作れたはずだ。 数年前、ビクターのリマスターCDを出すときにビクターのスタッフがブックレット用にインタビューを申し込んだら、ホリプロから「当時の契約書が見つからないから取材は断る」というような信じ難い無知で非常識な対応をされたという。そんな事務所だから、ヒロミツの音楽的才能を無視した仕事しかとってこないのだ。個人的には小さなお店で歌うこともよくあったらしいが、一般にはほとんど告知されなかったようである。 追悼、最高のロックボーカリスト、鈴木ヒロミツ。本当に残念だ。
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