サミー前田 ●心の窓に灯火を●

2007年01月11日(木) いよいよ『遠藤賢司実況録音大全 [第一巻] 1968〜1976』

 いよいよエンケン60歳の誕生日、13日に発売になる『遠藤賢司実況録音大全 [第一巻] 1968〜1976』。
 豪華な特大ボックスに収められたCD9枚とDVD1枚。
 もしもエンケンファンでなくても、60年代後半から70年代前半のロックやフォークや歌謡曲や映画などが好きな人なら充分に楽しめる内容かもしれない。前も書いたが、代表曲「カレーライス」は14バージョン入っているがすべて歌詞が異なっている、というのもそのときそのときの世相やエンケンのメッセージが歌い込まれているのだ。三島由紀夫の割腹自殺だけの歌ではないのである。
 当時の資料満載のブックレットや69年のFC会員証までついた大満足の大河長編宇宙絵巻。しつこいようだが(笑)これで、15000円は安い! 限定版なので、3つくらい買っておいても損はないでしょう。18年前くらいに出て即完売した「ジャックスCDボックス」以来の衝撃という人もいる。しかし未発表音源がほとんどなだけにエンケンの方が衝撃である。

 このボックス、恐れ多くも自分の名前がプロデューサーとしてクレジットされている。作った作品、関わった作品、たくさんあるけど、本当にこれは最高峰だ! まったく栄光の極みである。

 ロフトグループのフリーペーパー「ROOF TOP」の1月配布号では、ロフト会長の平野さん(レミとは親戚)とエンケンさんの対談が載っていて、俺がまとめ役で参加している。学生運動世代の平野さんは「昔のようにロックは政治運動や反体制とリンクするべき」という主張の持ち主だが、エンケンさんは「音楽は音楽であり、もっと個人個人が自己主張したらいい。それが真の反体制」という思想の違いがあり、逆にそれがおもしろい内容になっている。
 
 そしてロフトプラスワンではこんなイベントをやります。パーティーといっても、ケーキやプレゼントコーナーがあるわけではなく、今回のボックスには入らなかった貴重なビデオや音源を公開したり、話したり、特別ゲストの余興があったりという内容である。

  
  <『遠藤賢司実況録音大全 [第一巻] 1968〜1976』発売記念&還暦記念パーティー>
  1月16日(火) 東京・新宿歌舞伎町:ロフトプラスワン (TEL.03-3205-6864)
  
  【司会と解説】湯浅学、根本敬、サミー前田 他
   ※遠藤賢司本人の出演はありません。
 


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