「青少年有害社会環境対策法案」 |
やっと全文読破しましたよ(苦笑) なかなか時間が取れなくって… 昨日は朝まで生テレビをチェックしてましたしね。 (せっかくフラフラになりながら見たのに青少年はあまり取り上げられませんでした。3点セットなら3点議論しろー) そうこうしているうちにネットでは爆発的に広まってるしで そっちの方が危機感強かったり(いいかげんな紹介が多くて。) なんだか昔懐かしくなってしまいました。 実はネットのファンサイトに規制がかかるのどうのって(今回の法案が通ったとしても、即同人やこういうネットが規制対象にはなりませんけど。念の為。)、 ご存知の方も居られると思いますがとあるゲームジャンルではすでに有った事なのですよ。 ええと、2000年の夏の事でした。 あの時もジャンル全体が大騒ぎになってホント色々考えさせられました。 今みたく国が!とか大掛かりじゃないですけど、パロの元になったゲーム会社さんが 著作権保護の為ファンサイトの内容を直接チェックさせて下さいという事で まさに目の前に有る危機でね(苦笑)。 18禁サイトが暴言残して閉めちゃったり、チェックを嫌っての閉鎖とか 反対運動の呼びかけとか地下に潜るリングが現れたりとか、そりゃ凄い事になったのですよ。 結局ゲーム会社側がパロを全面禁止するものではないので、と言ってくれたのもあってやや落ちつき、別に強制じゃなかったんだけど9割くらいのサイトはチェックを受けたようでした。 (うちも受けて、そのくらいなら良いですとお返事頂きました〜)
まあそれが何かというと、その会社がされて困ると思ってた事と もしここまで冒頭の法案の規制が来た時に有害と言われそうなものって 近いんじゃないかなという事。 当時ファンサイトやってる私達は知らなかった事ですが、 内容がよくわからないままネットで成人向け同人誌を買った中学生の親から 売ったサークルでなくゲーム会社に厳重な抗議があったり、 日本のファンサイトにあまりに同性愛ネタが多いので、海外のお客さんがそういうゲームを作ってる会社なんだと誤解したりという事があったそうです。 これって他にも共通する話ですよね。
たとえばTOPに注意書き書いているサイトさんは多いけれど、「同人誌」とか「女性向」とか「やおい」とか「○×○」は専門用語であって、注意が必要な人には意味のわからない言葉じゃないですか。だって辞書引いても意味出てこないし(苦笑)。 「わからない方はお帰りください」もいざ問題になったら予防線になるかどうか微妙な言いまわしですよね。誤解を防いでるとは言い難い。作り手の知らないうちにプロバイダや原作出版元に苦情が行ってるかもしれません。 いちいち同人サイトなんてチェックしない、なんて事は無いです。 あっちだって商売ですもの、商品のマイナス・プラスイメージくらい把握してますよ。 今は事業者側からの規制がユーザーに嫌われるから見逃してくれてるけど、もし法案が通ったら事業者は青少年に有害なものに対して対策を取らないといけない。(これ責務として決まってます。)そうなったら矛先がこっちに向かないとは言い切れません。 もしこういうファンサイトがその対象になっちゃった時、私達はちゃんと自主規制しているから介入してほしくないって果たして言えるのかな…
でもこの法案、自主規制がぬるい私達が悪くて出てきたというより たんに上からガッツリ思い通りに規制したいという、政治側の傲慢さから 来てるみたいなんですけどね…(苦笑) 法案全文読んだら結構凄いですよ、勝手で(笑) 自主規制をうたいながら、その周囲に「指導」「勧告」「公表」などという ぶっそうな言葉がちりばめてあります。そして「指導」に反論しようにも、 その場所は設けてありません。まさに行政万歳法案。 ついでに国民には国が決めた青少年保護の対策に協力する責務があります。 …つまり強制で賛同しろって事(笑) たとえ自分が規制されそうなものに一切関係無くても、こんなの通したくありません!
現時点ではまだこの法案国会に提出されてません(これも誤報が多いとか。まだですよ) まずは提出を阻止すべく行動を起こさないとですね。 あと自らの襟を正してみるか・・・(苦笑)
法案について調べたい方が居られたら 「青少年有害社会環境対策基本法案」に関する情報と呼びかけさんが 穏やかかつ総合的で判りやすいと思いますのでどうぞ。
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2002年03月30日(土)
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