2005年03月05日(土) |
また言い訳めいたことを(終) |
最初から読む
昨日の雪は、前日の夜から朝にかけて降っただけで、“大雪”なんて言われていたわりには積もらなくて残念。朝起きたとき外がまっ白な雪野原だったので「今夜は雪だるまだ!」と(食べるんじゃないぞ)喜んだのもつかの間、あっという間に溶けてしまいました。
もう春だな。
そう言えば、雪野原の中を歌って踊るミュージカルとかありましたかね? 雨の中をばしゃばしゃやるのは知ってますが、ずぶ濡れになりながら歌うよりは雪の中を転げ回って雪だるまになった方がかわいらしい気もするんですが、どうでしょう。ロシアが舞台の「屋根の上のヴィオリン弾き」はどうだったかな。
前回の続きです。
当然のごとく、わたしは前知識なしで『オペラ座の怪人』を観たわけだから、アンドリュー・ロイド=ウェバーなんて人が製作していたなんて知るわけありません。家に帰ってネットで調べたら、やはり、この人は『ジーザス・クライスト・スーパースター』を作った人だったのですね。というか、『エビータ』とか『キャッツ』なんかも手がけている人なのね。知らないって、こわいことだわ。
『ジーザス・クライスト・スーパースター』は、当時わたしは「映画」として観に行ったのではなく、どちらかと言うと、ロック好きの流れで、ロックコンサートに行く感覚で観に行った覚えがあります。“ロック・ミュージカル”といううりだったのですね。 年代的にみるとガキの頃なんですが、ガキだったからこそ、この映画の強烈なインパクトはけっして忘れるものではありません。後に、マグダラのマリア役になったイヴォンヌ・エリマンのレコードなんかも買ったりして、かなりはまっていました。たぶん2回ぐらい観に行ったんじゃないでしょうか。
んで、『オペラ座の怪人』でなぜこの映画を思い出したかというと、ファントムの歌い方がロックっぽいんですよ。訴えるような色気のある歌い方、音の取り方、またときどき、こぶしを利かせていたりして(演歌か?)、歌のレベルからしたらたぶん、ファントムはクリスティーヌやラウルより落ちるのでしょうが、だからこそ、わたしのような普段オペラに親しんでいない人間にもすんなり入っていけたという感じです。このファントム役の人は昔ロックバンドで歌っていたというから納得。あの怪人メイクも、グラムロックの化粧だと思えば不思議じゃない。この映画の成功は、意外にもこの人の魅力かもしれないなあなんて思ったり。
ロック・ミュージカルの映画では『トミー』とかもあったりするのですが、こちらの方はどちらかというと、“ザ・フーの映画”といった印象が強く、彼らの音楽がダメな人にはダメでしょう。ザ・フーもまあまあ聞いていたのでこっちの方も劇場で観ましたが、わたしにとってはやっぱり『ジーザス・クライスト・スーパースター』がミュージカルの最高傑作で(そうでないとは言わせん!)、『オペラ座の怪人』がいくら良い映画でも、これに勝るものではないでしょう。
あと、最後になりますが、『オペラ座の怪人』のクライマックスともいわれるマスカレードのシーンですが、これはわたし的にはダメでした。 たぶんこの辺が、ミュージカル好きと苦手人間とに別れるような気がします。このシーンは華やかで音楽もよくて衣裳も素晴らしく、いかにもという感じなんですが、ひねくれ者のわたしは途中でうんざりしてしまって、もういい加減にせい・・とか・・思ってしまいましたよ。
『オペラ座の怪人』感想はこちら
|