2003年06月23日(月) |
フランス映画祭2003(誰のための映画祭?) |
前々から思っていたのだが、 どうもフランス映画祭というのは、いろんなところで手際が悪い。
これは上映される作品の質やゲスト陣とは関係なく、“映画祭”のあり方そのもの、本質の問題だ。どういう人たちが運営しているのか知らないが、わたしのような素人の目からみても、いろんな意味で、あたま悪いんじゃないの?と思わせる節がある。 または、目的が本来のものとは違っているとか? 映画ファンのためではなく、実は、映画を売り買いする人のため、業界の人のためにやっているとか? フランス映画の良さを紹介しようという意気込みは感じられても、観る側のことを考えてやっていない。だから観客はいつも苦労するのだ。わたしがこんなこと書くのは、この映画祭が観客にとって決して心地のよいものではないからだ。
思い起こせば11年前。。。(いきなり昔話になる)
第一回フランス映画祭のとき、わたしは『野性の夜に』を観に行った。 これはエイズを題材にした映画で、あのリシャール・ボーランジェの娘ロマーヌ・ボーランジェの初出演作品だった。 これはオープニング作品だったので、わたしはわりと早めに会場に到着♪・・・したはいいものの、会場入る前からいきなりすごい列! いったいこれは何の列?!と思ってたら、どうやら、当日上映される作品の観客を、ひとつの列に並ばせているらしい。 わたしが観たいのはオープニングだから、あと○○分じゃん、などと思いながら、でも係員に聞いても、この列に並んで欲しいとのことだったので仕方なく並んでいたら、そのうちだんだんと上映時間がせまってくる・・・。でも相変わらず列は動かない。これ、ぜったい変だよね、と思っていたら、さっきの、ここに並べと言っていた係員が、「オープニング作品を観る人は列から出て入場してくださーい!」などと大声で叫んでいる。
ええ〜!?信じられな〜い!!!と憤慨しながら全速疾走。 ぜーぜーしながら会場にたどり着いた(←この時点でキレてる)
さすがに、この“むちゃくちゃ並ばせる”やり方はもうなくなったけれど、相変わらず手際の悪さは残っている。 列を分けたり優先順位をつけたりして、3、4回目あたりから少しずつ改善されて良くなってきたものの(っていうか改善されるのが当たり前)、思うにこれは運営の仕方が良くなってきたのではなく、フランス映画祭に来る人たちが常連化し、このやり方に慣れてきたのだとみていいと思う。
【3】フランス映画祭2003(指定席と自由席)
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