Journal
INDEX|back|next
2005年09月27日(火) |
死に損なって、生き直そう。 |
■「どうしたんですか?」と声をかけられ目が覚めた。声の主は警察官で、我が家の玄関の前にわたしは寝ていたらしい。そして、頭がひどく痛い。触ってみると、膨大な量の血が凝固して、わたしのロングヘアーはがちがちのひと塊になっている。
■覚えているのは、8時頃一人でふらっと一人で飲みに入った店で飲んでいた11時頃まで。それ以降の記憶はまったくない。
■と、恋人から電話がかかってきた。「大丈夫?」と。どうやらわたしは店で倒れて、バーテンダーにタクシーで家まで送ってもらったらしい。場所を知るために、店の終わった朝4時、彼はわたしの携帯から恋人の名前を探して電話をかけたのだ。どうやらうわごとのように恋人の名前を呼んでいたらしいから。
■何が起こったか。 わたしはさほどの量でもないお酒で眠り込んでしまい、カウンターの椅子から転げ落ちるなどの迷惑をかけたあと、トイレへ。長らく出てこないのでバーテンダーが入ってみると、頭から血を出して、大の字になって倒れていたらしい。(話しかけると、「大丈夫、大丈夫」と元気に答えていたらしいが、もちろんわたしは覚えていない。)そして、苦労してタクシーで家まで送り届けてくれたのだが、わたしはなぜだか、わざわざ部屋を抜け出して、家の外で眠ってしまったらしい。
■何故こうなったか。 怒りだの不満だの不安だの孤独だのストレスだの、負のパワーがわたしの中で爆発しちゃったような気がしている。疲れた身体の中で、爆発が起こって、ぶっ倒れちゃった、と、そんな感じ。
■部屋に入って、再度の貧血。ふらっと倒れて、床の上で固まり動けないこと1時間。病院に行こうと、ひと塊になった髪の毛を洗っていたら、さらに目眩と頭痛に襲われ、これは駄目かもと、救急車を呼ぶ。やってきてくれた救急隊員はとても優しい目をしていて、一人の恐怖から少し救われる。
■CTスキャンとレントゲンの結果、脳内の損傷はなし。なんてわたしはついているんだろう。頭痛はあるが、外傷の痛みと、打撲の痛みからくるのだろうということに。 で、へんてこりんなネットを頭に被されたまま新大久保の病院を一人出て、タクシーに乗り込む。
■恋人に電話で結果報告しながら考えた。 死なないでよかった。死んでてもおかしくないのに死ななかった。爆発して血も大量に流したから、きっと貯めこんでた悪いものも流れちゃっただろう。 死に損なったからには、明日からまた生き直さんといかんなあ、と。やるべきこと、いっぱいあるよなあ、と。
|