ダイドの毎日


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2002年04月01日(月) ダイドのおかん

ダイドの家は片親です
父親はいません
ダイドが小さい頃離婚して顔はもとより、名前すら知らない(名前は最近知った)
ダイドのおかんは両親揃っているトコよりずっとずっと苦労をしていると思う
まぁ、ダイドは一人っ子だからそこまででもないんだろうけど…
おばあちゃん(既亡)とダイドの生活をたった一人で一生懸命支えてくれてました
朝から晩までずっとずっと働き詰です
ただでさえ病持ちで体が弱いのに激しい痛みを堪えていくつもの病院に通い薬が手放せない状態でも懸命に働いてます
自分の好きな事さえしないで…(と言うかできない)
そんなおかんにダイドはいつも言えないけど誰よりも感謝してる
いたらいたで文句ばっか言っててたまにダイドはキレちゃったりもするけど、だけどやっぱりいないと生きていけない存在

いつからだろう…
ダイドがおかんの事を“お母さん”と呼ばなくなったのは…
なんでかは分からない
いつからか分からない
だけどダイドはおかんの事を呼ぶときに“お母さん”と呼んだ事がないんです
今更…と照れくさいのか…
今は確かにおかんに支えられている部分も多いけどダイドがおかんを支えれてる時だってあるんだ
力とか、年齢とかじゃなく、存在そのモノで…
今はある意味対等な立場でいられるからかもしれない

うちの親に限った事ではないと思うんだけど“母親”というヤツはどうも見栄を張りたがるというか強がっちゃうトコあるんだよな
先にも書いたけどおかんはあちこち持病持ちなんです
その持病は時として耐えられないくらいの壮絶な痛みを伴う(らしい)
だけどおかんはそれを表にほとんど出さない
心配を書けたくないのか知らないけど一人で隠して耐えている
それが時々すっごくダイドを苦しませる
痛い時は「痛い」と
辛い時は「辛い」と
言ってほしい
いつも言う時は本当に限界の時ですぐさま病院に行かなくちゃいけない状態の時だけ
ふと垣間見えるその苦痛の表情がどんなモノよりダイドを悲しくさせる
「大丈夫?」と聞いても「たいした事ないから」と誤魔化される

小さい頃から入退院と手術を繰り返していたからよく親戚の家に預けられていたダイド…
そして家に帰っても「おかえり」と向かえてくれる声を知らないダイド
小さい頃は誰もいない家に帰りたくなくって…
どうしてうちにはお父さんがいないんだろう…
自分はすっごく不幸な人間なんだ…
何度思ったか知れない
親を恨んだ事もあった
一人ぼっちが無性に寂しくなっても、傍にいてくれる人がいない
きっと味わった事のない人には分からない寂しさ
だけど、今は不幸だとは思わない
自分はこんなにもがんばれる親を持ってると誇りにさえ思ったりする
おかんが普通の人より体調を崩しやすいから、ダイドは心配や苦労が絶えないけどそれでもいてくれるだけで安心できる

他人から見たらたいした事ないおかん
だけどダイドから見たら誰よりもすごいおかん
どんな偉業を成し遂げた立派な人間よりダイドはおかんを尊敬している
がんばれ!おかん


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