HOTEL


半日デートをした。

ホテルを予約して、あなたと過ごす。

電話したら、「今、ワイン飲んでいるとこ」って言われてびっくり。
お昼からあなたは飲む人ではないのに、と
思ったら、教えてあげたお店でワインを選んでいた。

お店まで迎えに行って、タクシーでホテルへ向かう。
思ったより、キレイな部屋だぞ。
昼間は気付かなかったけど、東京タワーも窓から見える。

その後、しばらく愛し合って、お昼寝。
夜になって、食事に行く。
部屋に帰って、また愛し合うけど、ワインの酔いで二人共寝てしまう。

夜に目が覚めたときはあなたはぐったりしていて、
慌ててシャツを着る。
その背中を眺めるのが寂しくて、私はずっと背中を向けていた。

あなたが帰った後、一人部屋で泣いていて、
元気なふりをしたメールを送る。

早くあなたよりもっと好きになる人を見つけなきゃ。
寂しい想いは、もうしたくないよ。


2006年08月11日(金)