願いを込めて。


今日、お隣の犬が亡くなった。

ここ最近、ずっと夜鳴きがひどくて、
1日中鳴いている状態。

その声がか細くなっていくのを、
ただ、私は黙って見ていた。

飼い主さんは病院には連れて行かない。
まだ時期ではないのだろうか。
「年だから、ボケているのよ」と言っていた。
絶対にそうじゃない。
だって、何かを訴えている声だったもの。

許されるのならば、何度動物病院に連れて行きたいと
思ったことか。
しかし、決して飼い主でない私達がそんなことをできる筈はない。
決して、犬にとっては良かれと思うことでなくても、
人の家には自分の家とは違うルールがある。

私は朝起きた時も、家に帰って着た時も、
寝る時も、あの子の姿をこっそり覗いては、
あの子が元気になるようにと、祈ることしかできなかった。

マコが最後の力を振り絞って生きてくれたのを見たように、
あの子の生きる力が弱くなっていくことに対して、
何もできなかった。

あんなに雨に打たれた次の日、
もっくんは亡くなった。

病院にも連れて行かずに、雨の日でも濡れっ放しでいたのに、
飼い主さんの処理は早くて、夕方にはお空に行っていた。

19年も生きたのだから、きっともっくんはもっくんで幸せだったのだろう。
やっぱり寂しい…よね?

心からご冥福をお祈り申し上げます。
願わくば、天国でマコと仲良くなれるますように。

2004年06月26日(土)